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スーパーフロートスプレーを使用しての

CDC加工から始まるタイイング

Ken Cube Net Shop

ジップロックの袋と

CDCを用意します

袋の中にCDCを入れ

スーパーフロートスプレーを

しっかりと振ってから

袋の中に吹き込んでください

CDCは1枚ならず

大量に入れてもよいです

スーパーフロートスプレーの成分が

しっかりとフェザーの芯まで浸透するよう

指で押します

そのままにしておきますと

揮発材が抜け

CDCが白くなります。

使用する時に

1枚ずつ出して使用し

のこりはそのまま

このようにCDCは白くなっていますが

タイイング時に不要な部分は落ちますので

気にしないでください

使用フックサイズ

TP88 #28

#28です!!

 

「エッ!そんなに小さなフライ?」

「そんな小さなフライは見えないです!」

「私には無理・・・」

#28の表示を見て、今、このように思った方いますか?

これは、今までのフライタイイングでのこと

このフライは、しっかりと見えます!

ぜんぜん小さくありません!

このサイズの虫は多く

本当に良く釣れるのです!

 

フックは小型ですが

フックベンドのすぐ上まで

スレッドを巻きボディーにしますので

フライサイズは#24前後と大きくなり

特別に広いゲープを持つこの形状ですから

フッキングはよく

何より、使用金属量が少ないから

フライが沈みにくいのです!

ここが重要です!

 

ここで余談ですが

「フックが軽いとフライのボディーが浮き、水面での姿勢が悪い!」など、もっともらしく、あさはかな事をいうフライの先生もいるようですが

姿勢は、タイイングの仕方でなんとでもなります!

それ以上に怖いのは、自重が重ければ、それを支える水面に大きな力が加わることです。

少量のCDCで重い物を支えれば、狭い範囲に力が加わるために、それを支える表面張力により水面の窪みが深くなります。

たくさんCDCを付ければ、フライサイズは大きくなってしまいますから、より少なく付けたいものです。

 

フライが浮いているとき、表面張力により水面に支えられフライは浮いているのですが、そのときに、沈もうとする力を支えるのが水面です。

すると、水面は重さで窪みが出来るのです。

鱒は、水面近くに浮き流下する水生昆虫を補食しているのですが、

48.5度より前方の部分は、水面と光の屈折率の関係で鏡面化され、川底が写っているのです。

要するに、水深20cmの所を鱒が泳いでいたら、鱒の目より前方 24cmより先は、川底が写っていて水面の上にいる虫の姿は見えていないのです。

でも、

鱒たちはそんな直前(この場合の24cm以内)までに近づいてきた虫を発見し補食行動に移っているわけではなく

それ以前に虫の流下を発見し、フィーディングレーンに移動しているものです。

24cm先の、川底や水中を映し出している水面で、どうやって水生昆虫が水面上にいる事を発見するのか?

これが重要なのです。

水面にフライが浮けば、フックやマテリアルの重さを表面張力で支え、浮いています。

すると

真っ平らだった水面に、重さにより窪みが生じるわけです。

その窪みが要注意で、

その窪みにより水面の角度は変わり、川底を写していた部分に、空の明るい部分が少量写ります。

すなわち

暗く写っていた部分に明るい空が入るわけですから、光って見え、とても目立つのです!

 

その光は窪みが大きければ大きいほど光って見える部分も大きくなるものです。

 

この光が、

トラウトウインドウ外で、鱒たちは餌生物が流下してくることを発見し

フィーディングレーンに合わせ泳ぎ流下を待つトリガーとなっている事に注意しなければなりません!

 

重い=大きな光=大きな虫

軽い=小さな光=小さな虫

 

よって、フライが水面と干渉する部分の状態こそよりリアルに近いものを求めなければならないと私は考え

この、超軽量フックを考案しました。

本物の虫たちが作る、光の点は、もの凄く小さい=軽いからです。

釣り人がキャストする偽物、危険な注意物(フライ)=重い=大きな光 に見えているはずです。

 

スレていない魚を釣るには、目立つ方がよいという事で

目立たせるために重いフライ、大きなフライを使用した方がよいこともあります。

でも、そんなときは、何を使っても魚は釣れます。

重要なのは、いかに釣れない魚を釣るか!

これなのです。

 

フラットな水面の、プールの開き

止水に近いような流れで、ゆっくりと流れている

さらに、水深は浅く、魚は警戒心が強くなっている状態

 

そんな、場所で、悠然と泳ぎ、ゆっくりとライズを繰り返している鱒を見たことがありますよね!

これを釣るのはかなり難しいものですが、

そんな場所こそ、上記の事を注意し狙っていかなければならないものです。

見えるスレスレの魚との対戦!

勝った時は、最高に嬉しいものです!

 

フライの中で最も重い部分はどこでしょうか?

フックです!

ですからTP77 TP88はこだわって制作したのです!

 

これぞ勝てるフライですので、タイイングしてみてください!

 

CDCを5〜6本カットし

指の上に乗せ

その上にスレッドを置きます

 

スレッドは、ベネッキを使用。

 

カラーは、ダークブラウン

2つ折りにします

そのまま移動して

フックまで持って行きスレッドを

前後に巻き固定

瞬間ヘッドセメントをピンに塗り

スレッドの部分へ少量付け

固定します

ここで

ボビンをぶら下げたまま

左回転させます

 

すると

スレッドを緩めても

シャンクの方へスレッドがねじれ

CDCの根巻きが簡単にできます。

ボビンを回転させないと

根巻きをしようとしますと

スレッドがCDCのト先端の方から

抜けて根もとにスレッドが行かなく

難しくなります

この写真のように

CDCの付け根の部分を

しっかりと巻いてください

スレッドを巻きボディを作ります

 

 

Blackのスレッドを用意して

CDCの付け根に巻き

ダークブラウンのスレッドをカット

このようなカラーにしたいので

根巻き部分を中心にBlackスレッドを使用

Blackのスレッドで

根巻き部分を巻き

タマのように重ね巻きします

瞬間ヘッドセメントを塗りコーティング

CDCの部分を指で押さえ

前側へ倒します

これで完成!

 CDCは長く、カットしません

 現地に行ってから

 全くの無風

 フラットな水面では、短く!

 風波、流れの小波など

 波がある場合は、長めでカットし

 使用します。

 現地の状況に合わせ長さを決めることが重要です。

フライの姿勢ですが、

ブルーのラインが水面

レッドラインがフライの形状

CDCから

なるべく直線になるようにします

ブルのラインで水面を支えると考えるならば

姿勢を安定させるには、支点よりより離れた部分に重さの中心があることが理想です。

白丸の図のようなフライにならない事

このバランスは最低です。

スーパーフロートスプレーの

ノズルに付いたフロータントを

CDCのみに付着させます、

 

釣り場では

指に唾を付け

ボディをつまみ

ボディーにフロータントが付着しないようにしてください。

スーパーフロートスプレー

ノズル加工方法

瞬間ヘッドセメントの使用後ノズルを

ヤスリでカット

 

ペンチはダメです

スーパーフロートスプレーのプラ・ノズルにぴったり差し込むことが出来ます!
完成!