kencube


2007年 3月17日 四国 松山へ行ってきました。

 

今回持って行ったロッドは、 K・Bullet LS  #2

3月7日から蒲田川で使用した LSの試作品の次に出来た物。

基本的には変わりませんが、ティップのみが少し軽くなった物です。

試し振りの時点では良さそうなアクションでした。しかし、実際に釣りをしてみないとロッドの性能は解らないのです!特に今回のように軽量ラインを指定してのロングロッドはかなり微妙なことでフッキングやあわせ切れなどを起こしてしまうのです。

17日松山空港到着後、直ぐに向かったのがこの川でした。

かんかん晴れの天気に、ライズの釣りは諦めていたのですが、到着と同時にライズがぽつりぽつり始まってきたのです。

驚きでした!

今年は、異常気象で、ここ最近全く雨が降っていなく、川は異常渇水 プールは流れ込みにしか流れがないほどです。

全く流れていないプールの真ん中で、ライズをしていたアマゴを発見。

案内をしてくれたリトルウイングの伊藤さんのアドバイスで、これからガガンボがハッチし、ライズが始まるとのことで

フライを スルーウイング・ガガンボ#16にしてライズに向かってキャストしたら1発!

スレスレアマゴとのことに、ティペットは0.175号グランドマックスです。

今回のロッドは、ティップが軽量化出来た分かなりスピーディーで、1発でヒット&キャッチ。

 

 

その後ライズが多くなってきて、日中がピーク。ストマックを調べてみると、ガガンボが入っていしまして、サイズカラーともにバッチリです!

やはり、レオナ66 No79 のボディにTP88フックは最強です! このマテリアルは裏HPにアップしてある物です。

 

 

何匹かをバラしてしまいましたが、2〜3時間の釣りで4匹キャッチできました。

強風が吹きなかなか釣りづらい状況でしたが、このロッドのおかげかも。

リーダーは13ft7x ティペット2〜3ft ラインは#2でありながら、横風が吹いていてやりにくい状況でしたが、フライからピンスポットに刺さっていくのです。

これは、今までにない状況です。

バットは40トンカーボンを使用していますので、トーナメントやディスタンスで使用しているハイパワー&ハイスピードのカーボンです。

そこに繊細なティップが融合したものですので、今までにない考え、今までにないアクションが生まれるのです。

中国製では無理な事です!

#2ラインは10cmしか出ていなくとも、フライは正確にキャストできます!

結果、フライラインなしでもリーダーのみで正確にキャストできてしまうのです。

しかし、ロングキャストを行うと、#2ラインで20m近くはロングキャストが出来るのです。

しかも、ここ最近はやりのシューティング・スペイというかシューティング・ヘッドではないので、ペリーポークキャストが出来、15m以上も飛んでしまうのです。

これも、SDシリーズと同様、ハイカーボンの技ですね。

 

この魚は、追い風の中、流れ込みでティペットを4ft取り付け、ロングロッドの有効性をフルに生かした釣り方をしてキャッチしたアマゴです。

ほとんどライズしない状況の中、1時間に1回くらいライズしていたのですが、流下していく水生昆虫を補食していたのではなく、下流からの風で水面を上流へ滑るようにながされていくコカゲロウのみを捕食していたのです。

風の具合でアマゴの頭上に定位するというか風に押し上げられ素面で止まっている物のみを捕食していたのです。

そんなときは、このロングロッド&軽量ラインの威力が発揮できるのです。

ロッドを高く真上に上げ、風にティペットをのせ、フライだけ水面に付け、ライズ位置でフライを停止するのです。

するとアマゴはゆっくりと安心して「パクッ」ってフライをす込んでくれます。

この現象は、釣り人が多い川では良くあることです。

蒲田川はいつもそうです。

 

3月17日でのロッドの状態は、かなり良い物ですが、もう少しティップが軽くできるとさらに良くなると思います。

そこで、次の試作制作を依頼していますので、それが出来上がるのを楽しみにしております。


ハイパーエキスパート 2007年 3月17日から放送 の九州編で使用した物よりさらに軽量化した物を今回使用しました。

九州編でもその基本的な威力は見られますので、このときのロッドよりさらに扱いやすい物と思ってください。


次回試作は、3月22日到着 その出来栄えを楽しみにしております。