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2009年6月後半の阿寒湖

2009年 6月23日夜明け、

記録的な豪雨が 阿寒湖〜釧路地方を襲ったのです!

23日の飛行機で釧路空港に向かった私たちは、ここまで凄い豪雨が降っていたとは知らないまま到着したのでした。

現地の友人から、

「今回の雨は凄く、ウミアメは海がゴミと濁りで無理」との連絡があり、

雨の影響を受けない湖での釣りを行う事としたのです。

 

どれくらいの雨が降ったのか予想が付かなく、途中の河川を見て驚きました。

しかも、空港から阿寒湖へ向かったのですが、途中の道路は、阿寒川の堤防を水が溢れている所、土石流道路をふさぎ、道路に濁流が流れ、通行止め!

阿寒へは直接行く事も出来なく、一度 屈斜路湖を目指し、そこから阿寒湖へ行くという、事態になっていたのです。

50年いや60年ぶりとか言われた集中豪雨だったようです。

函館の友人が、阿寒で釣りをしていて、大雨でやる事がないからと空港まで向かえに来てくれたのですが、

たどり着くのにたいへんだったようです。

私たちも、通行止めの影響で、空港から阿寒湖に到着するまで3時間もかかってしまいました。

 

 

6月23日 午後4時過ぎ 阿寒湖到着

 

川はとんでもない事になっていましたが

湖は、全く平穏

いつもの阿寒湖でした。

 

エメラルドの 輪島 常務さんに挨拶をし、状況を聞いてみると、

「阿寒湖は釣れている」との事!

来るまでに見た大増水で、釣りにならないのでは?とも心配しましたが、さすが湖です!

早速に着替え、

大雨が去って晴れ間を見せた阿寒での釣りです。

この日は立ち込みですので

エメラルドのフロントで1,500円の釣り券を購入し

夕方2時間に勝負をかけました!

 

 

エメラルド前 の湖畔に立つと 大雨により木から落ちた葉、枝そして陸生昆虫の浮いている姿が目に付きました。

ホテル側から湖に向かって風が吹いていまして、この状況になりますと

ホテル前は風裏になり無風。

そして

ホテル エメラルドと 隣のホテル 鶴賀との間にある 建物の隙間から湖に向け 風が集中して吹き出すのです。

この吹き出しの風は、風裏に集まった落ち葉などのゴミや虫を沖へ運び出します。

すると、沖を回遊していた鱒が運ばれてくる餌を発見し、その吹き出しの帯に入って接岸してくるのです。

海で言うと 離岸中のような流れが出来ているのです。

風を読み、大急ぎでそこへ行ってみますと、思い通りの状況でした。

沖に流れ出していく流れに、ライズリングが頻繁に広がっていたのです。

「ライズだ!」「あちらにも!こちらにも!」

慌てて、まずはモンカゲロウのダンのフライをキャスト!

しかし、全く無反応なのです。

湖面に時々モンカゲがハッチしていたので、ライズは、おそらくモンカゲだろうと思っていたのです。

しかし、冷静に観察してみると、ハッチしているモンカゲにはライズしている様子はなく、他の何かを食べているようなのです。

そこで湖面を観察していくと、#16サイズの陸生昆虫がいくつも目に付き、これか?と、この虫をネットで捕り

観察してみました。

 

この虫です。

サイズは#16   ヒラタハバチによく似た昆虫で、サイズが極小

ヒラタハバチは#10前後に対して、この虫は#16なのです。

おそらくハバチの仲間に間違いないと思います。

 

そこで、使用したフライは、

バブルラバーウイングのカディス

ブラウンウイング ブラックボディのパターンです

 

これは、2008年アメリカへ行った時

バブルラバーウイングのカディスで爆釣したパターンですが

この中に 濃いカラーのボディパターンが1個あり、そのフライを使用してみたのです。

使用Hookは、軽量かつフッキング率抜群!強度抜群の TP88World #16


フライのパターンでこうも違うのか?と 見ていたユウタロウも驚き!

 

思い通りでした!

少々手こずっていたライズですが

ヒット!

 

ロッド  K・Bullet XD #4−5 スイッチロッド  ラインは#4を使用

 

 

ヒットした場所は

鶴賀とエメラルドの間から

エメラルド側へ30mくらい行った所

このブッシュの前で連続ライズがあり

それに向かって

バブルラバーウイングのカディス

をキャストしたのです。

 

気持ちよく出てきました!

 

かなり良いサイズのアメマスがヒット!

 

慌てて

ストマックポンプで調べると出てきたのはハバチのみ

モンカゲロウは全くなし

全てハバチ一色でした!

この虫を、観察しながらのタイイングを行うために部屋へ持ち帰るのです。

この貴重なサンプルはキープしました。

 

 

 

 

水面に浮かんでいる時の状態、ウイングの形などなど・・・・虫の観察していると、その後、ライズも少なくなってきまして、

一度上がりました。

釣りはこれから数日続くので、まずは、新しい虫のパターンに出会ったら、ライズより観察が1番重要です。

これから戦っていく新兵器を作らなければならないのです。

それと、

何より辛かったのは、ウェーダーはゴアテックスで、

その下に履いていたズボンは、ぺらぺらの真夏用のズボンのみ

出かけの岡崎は、真夏日で、

Tシャツ薄っぺらいズボンのみ、半ズボンでも良い状態

阿寒も割に暖かく、寒さを感じさせなかったために、慌てて着替え、

そのままウェーダーを履いてしまったのです。

「ゴアに穴が空いて、水漏れし、ズボンがびしょぬれ!冷たくて冷たくて・・・限界!」

そう言いながら、陸に上がり、ウェーダーをおろし確認してみますと、水漏れは全くなし!

冷えてそう感じたのです。

ムチャクチャ冷たく、驚きました。流石 北海道です。

多少はライズをしていましたが、新しいパターンをタイイングしたい事と、極限の冷えから、温泉&ビール&タイイングに予定変更です!


翌日はのんびり。

友人のガイドをしている引地さんへ連絡し、この近くの他の湖に行こうと状況を聞いた所、

「研治さん、ニジマスの35〜45cmが、大型のドライフライでボコボコに釣れる所がありますが行きませんか?」という誘いがあったのです。

阿寒から1時間少々のダム湖でした。

そこへ、Bigカディスを持って、まずは引地さんの経営するショップへ行き、

阿寒周辺のガイドをしている小倉君と待ち合わせして、現地へ向かいました。

前日の大雨で状況が一変してはいないかと心配しながら現地へ着くと、

それまでうるさいほど泣いていた蝉の鳴き声はなく、静まりかえっていたのです。

「研治さん、大雨で蝉が全くいなくなったから、少し状況は良くないですが、魚は居ますから、必ず釣れます!まずは、大型フライなら何でも良いですから、出来るだけ 大きいフライで釣りましょう!」

そう言われ、とびきり大きなBigカディスを付けました。

この湖は、丘からもつれますが、ボコボコに釣れるのはカヌーからが良いようで、

小倉君はカヌーを車に積んできていたのです。

 

そして、対岸のポイントへ着き 第一投目、10cmくらいの鱒が出てきて、

打ち返して2投目、

「ドバッ!」

リールのドラグが一気に鳴り出し、強烈な走り!


ベストシーズンは5月後半から6月中、屈斜路湖と同じなのです!屈斜路の帰りにボコボコを楽しんではいかがでしょうか?

 

ヒレの大きな、美しいワイルドレインボーがヒット!

「こんなに簡単に釣れて良いの?」

驚きました。

ロッド  K・Bullet XD #4−5 スイッチロッドを使用したのですが、このロッドは、繊細なミッジングから大型のドライフライ、ニンフ、ストリーマまで使用出来、軽く、ロングキャストが可能なので、

ボートの上や、深くウェーディングした時など、キャスティングが行いにくい条件でも、気持ちよくロングキャストが可能で、扱いやすいロッドです。

(このロッドは、さらに軽量化し、リールシートの性能を上げ、新シリーズで2011年に発売されます!)

 

良い時は、このサイズが平均サイズ

1日20匹以上釣れるそうです!

湖も綺麗で、浮かべておいたフライに下から鱒の魚影が見え

浮いてきてライズする瞬間までしっかりと見えますから

「ワクワク、ドキドキ!」しまして

最高に面白いのです。

 

このような釣りの初挑戦のユウタロウもヒット!

 

この釣りですが、

屈斜路湖からさほど遠くもなく

屈斜路湖へ釣りに行った帰りなど

半日あれば、爆釣が楽しめるようなのです。

多くの方がガイドを依頼されるようで

屈斜路方面に釣りに行かれた方、

半日、だけでも別格、別天地の釣りも楽しんではいかがでしょうか?

 

カヌーまで出してくれ、ガイド費は半日で2万5千円ですから、2名で行けば格安で 気軽にボコボコですから、かなり楽しいと思います。

お手軽に別格な気分を味わい、最高の釣りが出来るでしょう。

詳しくは、TAMARISUK(引地)に問い合わせください。

 

今回は、3時間のみ釣りをしまして、早々にニジマスの釣りを切り上げ、

まずは、ショッピングセンターへ向かいました!

阿寒での立ち込みの激寒から解放されるために、防寒ズボンを購入です。

 

愛知ではこの時期防寒のズボンは時季はずれで全く売っていないのですが、北の大地 北海道ですね!

数は多くありませんでしたが、売っていました! これで立ち込みも安心です。

 

食事をしながら、観光して夕方には阿寒へ到着! 早々に入漁証を購入(夕方3時間でも¥1,500×2ですからかなりの出費)

前日、タイイングしたハバチを持って、夕方のライズに期待しました!

この日は、南東の風

ボッケに最高の風が吹いていたのです。

 

 

 

 

ボッケに向かって歩いていくと

近くの観光汽船の脇で

ライズを発見!

フラットな水面で、かなりシビアな状況でしたが

昨日タイイングした

ハバチ・フライをキャストしますと

「ズボッ!」

気持ちよくライズしてきたのです!

「ヒット!!」

「ドバドバドバ・・・」

 

早速に

何を食べていたのか?

調べました!

 

ロッド  K・Bullet XD #4−5 スイッチロッドを使用(このロッドは、さらに軽量化し、リールシートの性能を上げ、新シリーズで2011年に発売されます!)

 

 

ここでも全てハバチです!

フライは、阿寒は逆光が多いので

ブラックポスト

ブラックのCDCを多めに付けた

ハバチパターンです。

 

そして、イブニングはボコボコ!

10m半径の中に

20匹近くライズがあったのでは?

久々の ボコボコライズに感激!

 

ユウタロウも

ロッド  K・Bullet XD #4−5 スイッチロッドを使用

 

ユウタロウも

湖のドライフライ初挑戦で

連続ヒットです。

一緒に来ていた全員が連発!

 

まわりには他に釣り人はいましたが

さほど釣れていなく

やはりフライですね!

前日に、本物の虫を見ながらタイイングした事が正解だったのです。

このパターンを使用しますと

面白いように釣れるのです。

初心者でも連発ですからね!

でも、この日ユウタロウはヒットしてから3本もラインを出され切られていました。

50cmアップも多く釣れており

今年の阿寒は、アメマスのサイズがいつもより大きいようです!

 

翌日早朝から

釣りではなく

まずはタイイングです!

何をキーワードにするのか?

何処が重要なポイントなのか!

本物を見ながらタイイングです。

ここで重要なのは

浮き方

形状

カラー です。

この日は、阿寒湖の状況を調べるために

ボートを出し

モンカゲはどうなのか?

何処でハッチして何処でライズしているのかを調べながらの釣りです。

丘から歩いてでは、なかなか解りませんからね

そのために、この手前のボートは4年前に友人と購入しました。

この日よりボートでの釣りは

1日2,000円ですので、釣りをしてもしなくとも、いつボートに乗るのか解らないので、帰る日まで毎日のボート券を購入することにしました。

入漁証だけでも
1,500円×2日 + 2,000×5日
× 2名分ですから強烈です!

 

釣りは情報が命

良い場所が解っていないと

良い釣りは出来ません。

ですから自由に移動出来るボートが必要なのです。

結果、私たちのグループには、最新の情報がまわり、あぶれる事が少ないのです。

 

 

 

そこで、 まずはモンカゲのハッチ探しです。

 

そして、ライズを探して釣っていき、魚の平均サイズを確かめるのです。

フライは新作 モンカゲ・イマージャー・パターン  

メチャクチャにフッキングの良いパターンです!

 

 

 

それを結んで ユウタロウがキャスト!

ボートでの釣りの方法を教えました。

キャスティング

ティペット

ラインの状態

キャスト方向などなど・・・

ボートの上からの釣りには、それなりの特徴があり覚えなければならない事が多くあるのです。

ライズを狙って、 魚の泳ぐ方向を見て、キャスト! 誘う!

このパターンは誘いが効き

この誘いで多くの鱒をも誘発させるパターンです。

 

ドライフライの連続ヒットで大満足!

釣りは、いくら本を読んでも、いくら多くのビデオを見ても、体で覚えなければならない事が多く、

その部分は数多く魚を釣らなければ習得出来ないのです。

多く釣りに行っても、釣れなくてはダメなのです。

釣りまくる事が重要なのです。

それが上達への秘訣です!

 

というわけで、釣って釣って釣りまくらせました!

 

上手くいかない時は

私が手本を見せますと

簡単にヒットです!

 

何が違うのか!

その部分を徹底的に教え込みました!

 

午前中いろいろと調べましたが

大雨でスピナーは壊滅?

 

ボッケ、大島などはこれからのようで

オンネナイ周辺は終盤の状況でした。

 

午後からはゆっくりしてホテルに戻り

またタイイング!

そして、夕方は、爆釣のボッケへ!  です。

まだ夕まずめには時間があり

ゆっくりと湖岸を歩いていると

突然大きなライズがあったのです。

「おかしい!このライズは変!」

また少し間を置き同様な強烈なライズがあったのです。

「このライズ大きすぎ!絶対変だから・・・」と

一緒にいた根室の友人山本君に

「わかさぎフライ持ってるかい?」そう聞き

「直ぐにキャストしてみてよ」と言ったのです。

私のベストなどタックルは他の友人の車にあり、先に山本君とこの場所に来ていたのです。

そこへ、遅れてきたメンバーが合流し、ベストを持ちに行って帰ってきたと同じに、山本君が

1キャスト目からヒット!

強烈なファイトで50cmアップのアメマスをキャッチ!

その後みんな大あわて!!

ユウタロウにも教え、1キャスト目に巨大なアメマスがヒット!

強烈な引きと初めての経験に、フッキングが甘くバラシ!

その後、またヒット!しかし、ラインを出されラインブレイク!

 

 

このアメマスが釣れた時は

数匹目にしてようやくキャッチ出来た魚のです。

全員がヒット!

1時間で20匹近くヒットさせるという快挙でした!

 

 

 

 

 

ユウタロウの2匹目は良い魚でした!

オスの凛々しい顔をした

ベストなコンディションのアメマスでした!

本人も

強烈なライズに感激!

大興奮!

他の友人達もボコボコ!

この状況は、ビデオに収めてきました!

友人の写真は、一緒に遊びで来ていた

ガイドの小倉君が撮影しており、また届いていないので、

後日アップします。

それから2時間後

夕まずめのボッケへ!

ボコボコを期待して行きました!

 

ユウタロウも連続ヒット!

ブチブチ!

かなり強烈な走りをされてレインブレイクの連発!

切られる事で、ラインの限界を知る!

最高のチャンスです。

どのロッドでどうすると限界なのか?

かなり悔しがっていましたので、良い勉強になったと思います。

 

あまりにもボコボコなので

私は、おもしろがって

なんと!

LS#2を使用!

 

このロッド、繊細でありながら、ハイパワーですから

阿寒湖の大型アメマスでも、楽しめます!

 

ボコボコ連発です!

 

フライの性能はかなり大きく

面白い釣りが出来ました!

 

夕方で手ブレしてしまいました。

ユウタロウもヒット!

今度はネットへ!

 

今回の釣りで、再認識した事があります。

今回使用したロッドですが、

XD#8でワカサギフライの釣り、そして、モンカゲロウやハバチでの釣りではXD#4−5を使用したのです。

XD#8は、グリップの上を持つと、9ft6inのシングルハンドとなり、シューティングスペイ、オーバーヘッドなど

シングルハンドでキャスティングが出来ます。

そして、深く立ち込みダブルホールが行えない時やスペイキャストを力強く行う時は、ダブルハンドで出来る

ツーウエイダブルハンド! 

ここ近年海外のメーカーでもようやくこの凄さに気が付き、スイッチロッドとか言う名前で発売してきているのです。

この両方扱えるロッドは、とても便利なので、発売以来XD#8は、湖用ロッドとして爆発的に売れていますが、

驚いたのはXD#4−5このロッドです。

 

このロッドは、シラメなど繊細な釣りを行う時に使用してきたロッドで、長良川で30m先のライズを、0.1号の極細ティペットで狙い、

合わせ切れを起こさない、パワフルでありながら繊細なロッドなのです。

#4ラインの12mで使用していたのですが、忠別川でガイドをしている金平さんを始め多くの方が、#6ラインを乗せると

もの凄く釣りやすいといわれ、今回使用してみました。

 

抜群です!

何しろ軽いので、シングルでキャストがしやすく、しかもロングキャストが利き、合わせ切れが起こりにくいのです。

#6ライン(12〜13g)を乗せると、ムチャクチャに扱いやすい事に驚きました!

初心者のユウタロウが使用していて、気持ちよくキャストが出来、思い通りに釣りが出来ると言い、今回そればかり使用していたほどです。

ドライフライ、ウエットフライ、シンキングラインでの釣りを含め、このロッドかなり扱いやすいです!

 

2009年10月  新発売の kencube 開発 シングルハンド用シューティングスペイラインの

#5が12gですので、このラインを使用しますと、

XD#4-5で、シューティングスペイ、スペイキャスト、ロールキャストをはじめ、

オーバーヘッドでは30m近い飛距離が出せるようになります。

キャスティング映像

 

是非使用してみてください。

驚くほど使いやすく、飛びます!

※ このロッドは、さらに軽量化し、リールシートの性能を上げ、新シリーズとして名前を新たにし #5−6用として発売されます!2011年発売予定!


阿寒湖 その2   へ続く

 

その2は、屈斜路湖から、阿寒のモンカゲ連発へ!

 

屈斜路湖のレインボーとアメマス