kencube

 


2009年6月 中部地区の河川に行ってきました!

 

今回、久々に 庄平師匠から連絡があり

「 K・Bullet LSを購入したし!

久々に渓流へ行かないか?」っと

お誘いがあったのです。

ここ数年は鮎や海釣りで一緒に釣りをしましたが

フライは、10年ぶり以上かな?

師匠も久々のフライでは?

手前にユウタロウ

対岸奥には 庄平師匠

ユウタロウは初めての渓流

小学6年生以来と言っても、夏休みに1回しか釣りに行った事が無く、もう忘れていて、今回が初めてと言った方がよい状態です。

 

 

どうキャストするのか!

どこに魚はいるのか?

フライはどう流すものなのか!

全てを教えました!

 

短時間で、キャスティング、釣り方、流し方・・・・・

あまりにもうるさい父親!

思うように出来ない自分!

「もうやめ!面白くない!」と、いつ言い出すのか?そう思っていました。

初めてで、この本流への挑戦は、かなり難しい事は承知です。

これでやめるなら、これで挫折なら、それまでなのです。

 

この日は、かなり厳しい状況で、

ムチャクチャに難しく、なかなか私も釣れませんでした!

師匠は「久々のフライで、今ひとつ思うようにならない部分があり、自分にイライラしてしまう事があるね」そう言いながらも

しっかり釣っています! 必ず釣ってきます!   相変わらず凄い人です!

釣りでこの人は凄い!と私を思わせた人そうは居ませんが、庄平師匠は別格です。

当たり前に釣り、釣った事を偉そうに自慢する事もなく、淡々と釣っていく方です。

 

今回使用したのは、

師匠と同様  K・Bullet  LS #2

フライはバブルラバー インセクター

 

 

 

 

ベストなポイントから、美しいイワナが釣れました!

 

しかし、

今ひとつの状況にポイントを場所を換える事にしました。

 

そこでヒットしたのは、大アマゴ!

小さな朱点のある美しい魚でした!

 

激流の中から、このサイズが

ドライフライに出てきて、

強烈な流れに乗り、メチャクチャに走りました!

その後も、35cmくらいのをヒットさせ

1淵下ったところでバレたのです。

この時は、この日1番の状況で

直ぐにユウタロウを呼び、キャストさせると

そのフライを追って、水面下で30cmオーバーのアマゴが、くるくる回転しながらフライをじっと見て、

帰っていったのです!

二人揃って

「デケ〜!」っと声が出てしまったほどです。

 

その後、爆釣か!と思わせましたが

少し釣れた程度。

だんだん時間が経つに連れ

全く魚の気配が無くなり、

「アレはいったい何だったのだろう?」と

不思議に思えるくらい渋い状態になったのです。

 

 

 

上流の山は雲がかかり

雨が降っているのか?

川はだんだんと濁りだし

夕方には、膝下が見にくくなるくらい

白濁してきてしまったのです。

 

おそらくそれが原因なのでは?

 

フライは、

ダブルウイング インセクター

これで、大アマゴもイワナも

渋々状態の中ヒットしたのです。

ウイングをダブルにする事により

浮力が増し

激流でも安定した浮力が得られるのです。

 

 

翌日はさらに源流へ移動。

少し前夜の雨の影響で

水は白濁していました!

 

やっちゃいました!

発売当初から大切に使用してきた

LS#2

完成第1号のロッドです。

この日、慌てて岩を飛び移って

こけたのです!

 

 

今まで渓流で転ぶ事はさほど無かったのに!

この日、なぜか 3回も転んだのです!

チョットした不注意。

砂地の上を歩いたあと、岩に乗るべきではない!

当たり前の事ですが、慌てて次の釣り場へ急ごうとして・・・・・

肘から血は出てくるし

太ももは打ち身、

ヒザは痛いし・・・・

初めての経験です!

転んでロッドを折ったなんて!!

この何年もロッドを折った事はありませんでした。

久々に ショックでした。

 

 

このままでは、釣りは出来なくなってしまうのです

車に戻れば替わりのロッドはありますが

それまで、釣らずに帰るのは無理!

 

そこで

ティップのもう少し太い部分で折り

先端の部分を差し込み

テープで巻き付け

終了!

20cmくらい短くなりましたが

これでキャスティングが出来てしまうのですから

凄いです!

 

諦めるな!

諦めたら終わり!

頭を使え!

応用だ!

なせばなるの精神です!

このあと

車に戻るまで、釣りを続けました!

 

・・・・・が!

実際は、かなりへこみました。

血も出たし

青あざも・・・・・

 

 

ユウタロウは

初挑戦の渓流で

まずはキャスティングから必死になって覚えていました。

ロッドからラインが出ているのは2〜3m

これで、向かい風の中

フライをピンスポットに入れなくてはならないのです。

ラインが先に水面に着けば

即座に

ドラグがフライにかかる!

 

「ドラグとは?」・・・・・

「そういう事か!自然にね!自然にフライが流れないといけないんだ!」・・・・・

全く知らないから、全てを教えなければならないのです。

私は、今までにない経験です。

どう教えたら、このスーパー初心者にイワナを釣らせる事が出来るのか?

思うように教えられない、思うようにいかない彼を見て、相当苛立っていましたし、焦ってもいました。

そして、今回はなぜか入る場所、入る場所全てが先行者ありで

数時間前に入った足跡ばかり!

まともにフライに出てこない状況にも、苛立ちに拍車がかかり、

その結果が、こける という過去にない事につながったのでしょう。

かなり、冷静さを失っていましたからね。

 

ユウタロウは必死で、何とか釣らなくては!と

いろいろな事を吸収していきました。

その結果です。

 

夕方にちかくなった頃!

「ヨッシャー」

「ヒット!」

 

 

大きな体に 小さな天然イワナ!

 

記念すべき1匹!

 

その後、連発!

23cm 26cmと連続ヒットに大感激!

 

「頑張ってやって良かった!」

「このままだったら、釣り嫌いになっちゃいそうだったよ!」

かなり苦労して、3匹のイワナをキャッチしていました!

 

 

 

そして、夕まずめは、師匠と別れ、

 

帰りに、全く違う川の下流へ行き

ダウンクロスの釣りを行う事にしました!

 

ユウタロウには SD#10 ラインは、パワーヘッドフローティング インターミディエイト ティップ

フライは、 マドラーミノー#6 2本

生まれて初めてのウエットフライフィッシング

「こんな大きな川で釣りをした事無いし・・・・」

「どう釣るの?」

「ロールキャストって解るか?・・

ロールキャストを対岸より下流45度くらいに向かって、力一杯投げ、そのままラインが真下に来るまで待ってれば

勝手に魚がフライに食いついて暴れるからさ、45度目指してキャストしてみな!

それともう一つ、キャストしたら、1〜2歩下って、行けるまで下流に移動して行きな!」

そんな事を言い、私はタックルセットに必死でした。

ユウタロウの飛距離は、30〜35m前後

岸寄りを釣るために、ティップを少し浅めのインターミディエイトにしました。

 

そして私は、

ロッドはSD#8 

同じラインでパワーヘッドフローティング タイプ2ティップ

マドラーミノー ナチュラル  マドラーミノー ブラック  ヒゲナガウエット

3本フックのシステムです!

 

そして数投した時、

ユウタロウが「ヒット!」

 

「お父さん!何か来たよ!」

「最初は走ったけれど、途中から引かなくなったし、たいしたこと無いけど・・・・・」

「なんだこれ!口が小さいね!・・・クッサ〜! この魚強烈に生臭い! そして ネトネト!!」

 

「ウグイだな!それが釣れるなら、そのうちもっと強烈なアタリが来るからさ!それが本物だよ!」

ウグイを連発していました。

 

岸寄りはウグイなのか!

それでは、目一杯キャストして・・・・

少し立ち込み、ラインを折りたたんで、シューティングスペイでロングキャストをしました!

それから2〜3投目

根掛かりか?と思わせるような衝撃が伝わり

その直後、水面を水しぶきが上がったのです!

「オイ! ユウタロウ! でかいぞ!!これかなりでかいぞ!」

走るラインを止めると、一気に水面へ出て大暴れ!

「ドバドバドバ・・・」

やばいな!

口切れするかも?

そう判断した私は、川を下りながら、テンションをゆるめ、魚を泳がし、ローリングさせないようにして、その距離を縮めていったのです。

そして、魚が上流へ上りだし、良い感じでファイトは続きました。

すると、突然ラインが動かなくなったのです!

「えっ!」

「なぜ?」

魚が暴れる動きのズンズンとした感触はあるのですが、

その位置から、全く動かなくなってしまったのです。

「やられた!」

「根に潜られた!!」

「しまった!」

それから何度も外そうと試みましたが、何ともならなく

そのうち、魚の感触も消えてしまったのです。

「外れたな・・・・・」

外れたらラッキーと思い、切れる覚悟で無理矢理引っ張っていくと。

2号のティペットは切れて帰ってきました。

かなり大きかったです。

今までにいろいろ大物をヒットしてきましたが、根に潜られて、切れてしまったのは、今回が初めてです。

根に潜られても、必ず外れてきたし、いろいろな方法を駆使すれば何とかなってきたのです。

今回は違いました。

 

転んで痛いし! ロッドは折れるし!  魚はバラして!・・・・・・

 

 

唯一 この魚が釣れた事が今回の幸せ!

 

ユウタロウも釣ったし!

良しとしておきましょうか!

 

でも、彼は渓流用のキャスティング

(プレゼンテーションとピンスポット打ち)

徹底的に練習させなければ!

まだまだ、覚える事は多いぞ!!