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アマゾン川のドラド

最後のフロンティアで、黄金に輝くドラドを求める!


第2章

アマゾン川のドラドへの挑戦!

強烈な闘争心がもたらす衝撃的なアタック! と 強烈なジャンプ!が繰り返される!

 

ロッジから上流に1ビート、下流に2ビートが設定され、

3チームが入川できるシステムです。

この川で、3日間、各ビートを釣り、4日目は、次のロッジへ移動し、3日釣りをして、二カ所のロッジを釣る予定です。

 

アスンタの川は、長良川の郡上八幡とか、高山の宮川クラスの規模で、宮川にそっくりな渓相です。

流れ込みの瀬に岩があれば、その付近

対岸の草の前などにドラドは潜む

手前の浅瀬にも小魚を求め回遊しているときも多く

そんなときは静かなプレゼンテーションが必要!

全長17cm 

ボリュ−ムのあるフライが有効で、

カラーはブラックを中心に、イエロー、レッド、パープルなど。

使用するロッドは、SP#8

ドラドは警戒心が強く、プレゼンテーションは静かでなければならい!

よって、20cm近くある大型のフライをLongキャスト出来る最も軽いラインとして#8がベストなのです。

SP#8は、10ftあり、大型フライをキャストしてもフライが落下しにくく、パワーのあるロッドですから、ロングキャストも可能で、正確に遠くへ飛ばすことが出来るロッドしては最適!

ガイドが絶賛し!このロッドを帰りに売って欲しいと頼み込んできたほどです。

ガイドが詳しくポイントを教えてくれ

キャストをしていく。

ヤマメが好みそうなポイントへフライをキャストし

少し早めにリトリーブで誘う!

速い流れの中では、フライは水面下5cm前後を走ってくるが

それに向かってボイルが起こり、フライは一気にひったくられるような感じで、アタリがある!

闘争心丸出し!

やる気満々!

強烈なアタックを仕掛けてくる!

 

フッキングした瞬間!

一気に水面を割り、ジャンプ!

連続ジャンプも珍しくはない!
宙返りして、こちらを向き着水するときは要注意!

ドラドの口は硬く、フッキングがしっかりと出来ていないと

針先だけ刺さっていた場合は、

このジャンプで、簡単にフックを外していく!

 

フッキングには大きなテクニックが必要で

ターポンと同様の技が大切

友大郎は、今年2月しっかりと練習し多くのターポンを釣り心得ているが、渓亮は、このテクニックについて初挑戦。

私も友大郎も、少し気を抜くとフッキング出来なかったり、ジャンプ一発でバレてしまうことがあり、なかなか難しく、

渓亮はなれるまでかなり苦戦し、多くの技を習得していった!

友大郎がヒット

30cmから50cm位のサイズは、かなり多くいて

面白いように釣れる!

渓亮も、多くの技を学び、フッキングに成功!

 

まずは、みんな釣った!

少し小ぶりだが、とりあえずドラドを手に出来たこと

しかも、希なアマゾン川のドラドが手に出来たことに喜んだ!

このサイズでも、40Lbのワイヤーはボロボロになってしまう。

これくらいのサイズは、

連続でヒットして、楽しかった!

 

小さいながらも、鱒よりはかなり走る!

強烈な顎は、このサイズでも フックを外そうとしたプライヤーをガッチリと噛みつく!

自分で魚を持とうとすると、

ガイドは何度も「指を噛まれないように!」と、心配をしてくる

口に指を入れなければ、大丈夫。心配することはない。

革の手袋をしていれば、フッキング時にラインでやけどをすることなく安全!

 ジャンプ!  ジャンプ!  ジャンプ!

 ドラドのジャンプは凄い!

 黄金に輝く魚体が高く飛び上がり

 回転し宙に舞う。

 まるでオリンピックの体操選手のよう!

 

 しかし、5kgを越える大物は、

 ヒットしてこなかった!

昼食は、お弁当

現地人のボートを操ってくれるスタッフ2名と

アルゼンチンから来ているフィッシングガイド1名の3名がセットで

釣り場へ案内をしてくれる。

ランチは、椅子とテーブルが用意され、テーブルクロス、

皿、ナイフ、フォークが用意される

 

スタッフ全員が、パタゴニアのシャツとパンツが支給され、ガイドはウェーディングシューズもある。現地人は、シューズは不要で、渡しても履かなく、素足が昔からの感覚がわかりベストという。

現地スタッフが、大きなナタで草を切り砂浜に差し込み

日陰を作ってくれる。

凄いサービスである!

飲み物は、クーラーでしっかりと冷やされたビール、コーラ、ファンタ、水が用意される。

メニューは毎日変わり、サラダとSandwich、

サラダとピロシキ

驚いたのは、

サラダと“とんかつ"の日もあった!

メッチャ美味しかった!

初日の最後のポイントで、一人で対岸の荒瀬が怪しいと感じて、川の中心部まで入り、対岸の怪しそうなポイントへフライをキャストした!

流れの速さを読み、フライをベストなスピードでリトリーブして来ると、速い流れにフライが入った瞬間!

金色に輝く大きな魚体が見え、フライをひったくっていった!

「デカイ!」

魚が反転するのを待ち、しっかりとフッキング!

すると、ラインは一気に引き出され、リールのドラグがなった!

その直後、水面から1mくらい、巨大な魚体が舞い上がった!

「ドデカイ ゾー!」思わず叫んだ!

ガイドのフェルナンドが一気に上流から下ってきて

激流を流されないよう、私を支え岸へ案内する。

強烈な流れの中、川は濁っていて足もとの川底が見えない。

深みがあったり、大きな岩があったりして、簡単には歩けなく

足で探りながら進むしかない。

ドラドの強烈な走りに耐えながら、慎重に川を渡った!

そして、流れの中を走るドラドとの距離を詰め

ファイトした!

そのパワーは凄く、激流を上っては下り、なかなか弱る様子はない!

しばらくファイトして、下流の少し流れの弱い場所へ釣れていき

フラットな砂浜に引き上げる!

しかし、浅瀬まで寄せたところで強烈にドラドは暴れだした!

ひっくり返しの大暴れ!

そしてなんと、フライラインのみが戻ってきてしまった!

フックが外れラインが宙を舞った。その瞬間の写真。

推定、12〜13kg かなりビッグなサイズのドラドでした!

あの強烈なジャンプのシーンは、今も目に焼き付いている。

残念!

ここにランディングネットはない。岸に上げるまでファイトしなければならなく、フッキングした口の場所が悪ければ、ここまでファイトしてからでも外れてしまうこともある。

10kgを越えるドラドは多くなく、簡単に手にすることはできなかった!

帰る途中で、チマネ族の親子とすれ違った。

その後も、あの大きなドラドのジャンプシーンが目に浮かぶ。

落ち込む心に、まだまだこれからと言い聞かせ、明日からの釣りに期待した。

 

ガイドは、必ずパタゴニアの防水リュックを持ち

その中には、衛生電話、けがをしたときの救急用品などがロッジから全員持たされている。

ロッジも大きなパラボナアンテナがあり、衛生通信を行って

安全管理を完璧にしている。

 

オーナーが言うには、

「ジャングルの中でも、お客様の安全が第一!

そのために、莫大な費用をかけていますので、安心して釣りを楽しんで下さい。」とのこと、ここまで徹底していることに感心しました。

ジェルソンは、アメリカから来た学者のルーさんと一緒に上流のビートへ入り、アメリカから来た医者の先生と大柄のJonさんは2ビートへ入っていた。

皆さん、前日上流で降った雨の影響なのか、川が少し濁っていたことが理由か解らないが、皆さん大物は釣れず、40cm〜50cmのドラドばかりだったといっていた。

ただ、ジェルソンは、かなりの大物をヒットさせたようだが、

強烈なアタックと最初の走りで、ラインを止めたとき

指がラインで切れ負傷しさらには、フックが折れて魚は逃げた!

私たちは、皮の手袋で指先まであるものを使用しており

大物釣りは注意が必要。

皮の手袋は、カンガルーがベストと私は感じている。

合皮の手袋は、ライン摩擦で溶け、ロックしてしまうから注意!

ファイト中にフックが折れ、魚はキャッチ出来なかったという

強烈な顎で噛みつき、2/0のフックも折れる!

ジェルソンが言うには「G社(日本)のフックで、またも魚を逃がした!」と怒っていた。

FLORIDAでもG社のフックは刺さりが悪く、巨大なターポンを6連続バラし!していたからなおさら信用はないのだろう。

フックの話でガイドやアメリカの友人達と盛り上がったのですが、皆さん揃って、TMC600SP これを進める!

私も、大物はこのフック以外使用しない!

フックは曲がっても良いが、折れてしまっては台無し!

夜はガイド達と作戦会議!

フライをタイイングして、明日のからの大物対戦に備えた。

 

これが巨大ドラド!

12kgオーバーがヒット!

 

ジェルソンが

ロッジの前で釣りをして対岸の大岩の横でヒット!

 

ロッジから30m 目の前

ジャンプを繰り返し、岩の間を走り回ったが、絡まれることなく上手く引き寄せた!

ドラドのファイトは最後まで飛ぶ!

10kg近いドラドがヒット!

K・Bullet SP #8 10ft

彼はこのロッドがお気に入り

ターポン、ボーンフィッシュ、パーミット、ブラックトリガーフィッシュ、スヌーク、ピーコックバス、そしてドラド!

10ftもありながら感じさせない軽さがあり、長いからバックキャストでトラブルが少ない。さらにロングキャストや各種のスペイキャストも行いやすい!といつもこのロッドを大絶賛! 

My favorite fly rod:
K-Bullet SP #8 10ft four pieces!!
This rod caught: Tarpon, Permit, Bonefish, Black Triggerfish, Snook, Peacock Bass and Dorado (Brazil, Venezuela, USA, Cuba and Bolivia)

Gerson Kavamoto

私たちは、ロッジより上流を目指した!

こんな感じの流れ込み

対岸ギリギリか

流心脇の川の中央で定位するドラド

キャストして、見切られないスピードでリトリーブ!

すると、水面近くを走ってくるストリーマに強烈にアタック!

そして、ジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!

10kgには満たないが、まあまあ良いサイズがヒット!

そのご、またまた強烈なボイルと共に巨大なドラドがヒット!

延々とファイトは続き、運良くフラットな浅瀬がありそこでランディング!

これは凄かった!

 

これぞドラド! 河の虎

夢にまで見た、アマゾン川の巨大ドラドだ!

その名にふさわしく、特にこの魚はゴールドに輝いていた!

大きな顔! 強靱な歯と強烈に強い顎 

40LBのワイヤーはボロボロ。くねくね。 切られなくて良かった!

グリップと比較して下さい。 生で見ると、半端無くデカイ!

強烈です!

この魚を手に出来たことに、私は感動し、感激をした!

 

学生時代に開高健氏の「オーパ!」を読み

私には、一生行く事がない異国の世界と思っていたアマゾン川  憧れのアマゾン川!

 

そこへ来ることとなり、しかも、パラナ川ではなく アマゾン川でドラドが釣れたこと。 

しかも、かなり大物だったこと。 

さらに素晴らしい色をしていたこと!

噂でしか知らない強烈なジャンプ! フライを襲うときの猛烈さ!

どれもが感動し、感激をした!

 

釣れないとき、釣り逃がしたときはとても悲しく不運に思い落ち込んでいくが、

目指していた魚が釣れたときの感動は凄い!

手が震えてくるほど凄い!

そんな思いは日常ではなかなか得られるものではない。

釣りをしていて良かった!

感動の出来事でした!

 

 

開高健は「オーパ!」でこう書いていた

1時間幸せになりたかったら、お酒を飲みなさい。

3日間幸せになりたかったら、結婚しなさい。

8日間幸せになりたかったら、豚を殺して食べなさい。

永遠に、幸せになりたかったら、釣りを覚えなさい。

 

19世紀の中国の古諺のようです。

 


 

第3章

さらに大型のドラドが生息するプルマ川を目指し移動!

アマゾン川の巨大ドラドを狙う!

 

第3章

さらに大型のドラドが生息するプルマ川を目指し移動!
アマゾン川の巨大ドラドを狙う!

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