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ニュージーランド南島 トラウト釣行記2018

2018年 1月7日 出発

今年も年末から正月は休み無く仕事で、皆さんのお休みが終わる7日より

ニュージーランド南島 クイーンズタウンへ向けて出発しました。

今回の旅の目的は、

マタウラのガイド デイビットとベブ夫妻に合う事

究極に難しいオレッティーリバーへ行く事

友大郎は以前にこのオレッティーでの釣り方を教えてきたが

渓亮とはニュージーランドへ行ったことが無く、今回、正月明けで特にスレスレになっているオレッティーでの 秘伝の技を渓亮にも伝授したい!と言うのが大きな目標でした。

1月8日 昼過ぎに クイーンズタウンへ到着

クイーンズタウン空港到着後、真っ先に向かったのはクイーンズタウンの街

ここで、日本へ輸入したい商品があり、それの実物を手に取り感触などその商品を見極めるのも目的の一つでした。

 

 

早々に目的を終えて、ワカティプ湖の湖岸を歩き

いつもの場所へ向かった。

この建物、水中に立っていて、建物の中に下へ降りる階段があり

水中の部屋には、大きなガラス窓があり水中が水族館のように見えるのです。

ここに泳ぐのは、ワカティプ湖の自然に生きている魚たち

大きなウナギもいた

そして、驚くほど大きなブラウンやレインボーも

70cmは当たり前 80cmから1m近い驚くほど大きく太い鱒が回遊しております。

良く太って完璧な体型をした ブラウン

このレインボーも素晴らしい 美しい体型

ヒットしたらメチャクチャに走るだろうと想像させられた。 

時々、口にルアーを付けている鱒も泳いでいるのを見たことがあります。

この回りには、囲いもなく、鱒は湖を自由に泳いでいるから、産卵期などは各支流へ行っているので、この魚たちを釣るチャンスはあるのです。

この写真の中央の魚は、釣られています。

しかも、手編みのネットでランディングされたので、尾びれが傷つき割れてしまっています!

コレは生涯治らなくとても残念な姿になってしまいました。

この中央の魚も同じです。

手編みの、目の大きなネットはヒレが割れてしまうのです。

リリースネットを使用していたらこのようになりません。

奥の方にいる鱒も尾びれが切れています。

この傷で化膿してしまった魚は、死んでしまい生き残る事が出来なくなったでしょう。

回復している魚がここに来たのでしょうが、このヒレで、川を上り、滝を越えて産卵に向かうのは、水をかく力が弱くなってしまい、さらには砂利底をヒレで掘るのも大変になるのです。

 

手編みのネットは、何一つ魚に良いことはありません。

「カッコイイ! 綺麗!」 そんな身勝手な釣り人の意見で、使用するのは考え物です。

私には「カッコ悪い!身勝手な人が使用するネット」としか思えません。

リリースをするならば、リリースネットを使用してください

特に、ラバーコーティングのリリースネットは、使用後臭くならない

すなわち、魚のヌルも取れにくい! ヒレも切れない!最高のものですので

今後、多くの方に使用していただきたいと思います。

なぜ、湖の魚がここに来るのか?

それは、この黒く見える粒

ペレットです。

定期的に、ペレットがパラパラと機械で撒かれていて

それでここに居着いてしまった魚たちです。

 

ここにもヒレが切れてしまった魚が!!

水族館で見る、ボロボロ ブヨブヨの 鱒たちとは全く違い

素晴らしいコンディション

素晴らしく美しい魚ばかりが見られます。

 

日本の湖でも このようにペレットを定期的に撒いていれば

同様の事が出来るので、どこかで是非やって欲しいと思います。

 

ちなみに、この周辺は禁漁だそうです。

ちょっとした観光とお買いものをすませた私たちは、南にある街マタウラへ向かった。

レンタカーを借り走った。

1週間で、2万円しない激安でカローラのハッチバックを友大郎が探してきた。

車は新しく、ニュージーランドは日本と同じ左側通行。

日本と感覚が全く同じなので、運転しやすい。

マタウラの直ぐ上流にある街 ゴア

なんとブラウントラウトの巨大なオブジェが立っている!

釣り人には嬉しい!!

この公園の直ぐ横は、マタウラリバー

ブラウンがライズしている川です。

いつも必ずライズしているポイントがあり

ウェーダーを履かずに釣りができるから、デイビットの家へ行く前に一釣りしていこう!と、岩場を降りて川を見ると、

なんと!泥濁り!

しばらく見ていたが、ライズなど全く無かった。

そして、岸よりの渦やゴミの中を観察すると、いつも流下している虫が解ったので、それもじっくり観察したが、全く虫は流下していない状態。

ショックでした!

この日は、ここで一釣りして、翌日はデイビットのガイドで、マタウラのボコボコ・ライズをロングキャストで狙う!

そんな予定でしたが、この水では、明日はライズしないのでは?と不安になった。

携帯のナビを使用して、デイビットの家に無事に到着

前回、友大郎とニュージーランドへ来てから、7年ぶり。

7年ぶりにデイビットと奥様のベブにお会いしたが

全く変わっていなかった。

渓亮は、始めてでしたので、これで、デイビット達に紹介できて1つの目的は達成した!

そこで、マタウラ・リバーの事を聞くと、2日前に大雨が降り、川が濁って増水しているので、明日の朝は、マタウラでの釣りは難しいと聞かされた。

またもや雨!

ロシアの時もそうだったが、何度も雨の増水に悩まされる!

今回の目的だった マタウラの広い川で、ライズする鱒を狙う それを渓亮に見せたかったのです。

2日目 この日は、デイビットのガイドでの釣り

翌朝

マタウラの川は、ベストの風で、微風もしくは無風 最高の条件でした。

しかし、水は増水しており、前日より濁りは取れているが、全くライズはなかった!

この広いポイントで、至る所でライズがあり

さほど深くないので、自由に歩ける

ヘンリーズフォークで釣りをしているような景色

その中で、ヘンリーズフォークよりも数倍ライズが多く

魚も大きく 50cmは珍しく無いサイズ 

ですから、ライズフォームもテールが見える 「ヘッド&テール」なのです。

それを狙って釣るスタイルだから最高に面白い!!

ニュージーランドではマッチング・ザ・ハッチの釣りはほとんど少なく

このマタウラは、マタウラ・ダンというカゲロウが大量ハッチをするので

有名な川なのです。

しかし、増水でマタウラはライズが無いので、その支流の河川へ

ライズを探しに行きました。

マタウラ周辺の地域では、柳の木に寄生する虫 ウイローグラブがいて

風が吹くと、この虫が川にいくつも落ちてくるのです。

サイズは#18〜16 フタバコカゲロウのボディーような色

サイズもそっくり

しかし、この虫、浮いていなく、表面張力を破ると直ぐに沈んでしまうのです。

よって、フライは、フォームの浮力抜群のものを使用すると、スレている鱒には見破られてしまうのです。

半沈み もしくは水面直下がベスト

まずはライズを探して歩く

そして、みつけたライズに友大郎が挑戦!

魚は定位していなく、フラフラとプールを泳いでエサを探し回るので

魚の姿が見えないと難しく

さらには、連日人が入っているのでスレスレで難しい

友大郎はライズをみつけ、ヒット!

シラメ釣りをやっている方なら、同じような釣り方なので気持ちよく連れる!

なかなか良いサイズのブラウンでした。

次に私がライズを探して歩くが、全くライズ無し

この日は、マタウラ本流がベストな天気で

全くの無風! 曇天。

増水さえしていなければボコボコだったろうにと思うと、悔しい!

この、ウイロークラブの釣りは、強風がベスト。

風が吹けば木から落ちてきて、ライズが連発するらしい!

デイビットが言うには、昨日は風が強くボコボコにいくつも大型のブラウンがライズしていたとか・・・

ついていない! UNLUCKY!!  

しばらく歩いたが全くライズはなく、車に戻って大きくポイントを移動

次のポイントへ移動してライズを発見

7年前にデイビットの家でタイイングしたウイロークラブのフライをキャストしてヒット!

美しいブラウンが釣れた1

渓亮も何分か待ち、1〜2回したライズを発見

キャストしてみたが、その後ライズはなく、他へライズを探しに移動

 

結局どこもライズしていなく 無風では、ウイローグラブの釣りには良くないようでした。

午後2時近くになりようやく昼食

その後 いろいろ車で行ってみたが全くダメ

この川での釣りを諦めて、夕方のマタウラを見に行くことになった

ポイントを移動 マタウラ本流へ

諦めていたマタウラ本流ですが、時々ライズがあるのを発見!

直ぐにタックルを用意して

フライを、スルーウイング コカゲロウスピナーを付けた。

KenCube NetShopで販売しているフライです。

コレ、ヘンリーズフォークでも爆釣!!

 

 

スルーウイング コカゲロウスピナー ラスティーボディ オレンジポスト

ライズに向かってキャストしたら、思い通りにフライが流れて、思うようにヒット!

 

気持ちが良かった!!

 

この、ライズの釣りがしたかったのです。

その後友大郎もヒット

フライは同じ、スルーウイング

渓亮もヒット!

そして、またまたライズを発見!

小さなライズだったので、さほど大きくないと思っていたら

ガンガン走って 何度もラインを引き出され、かなり大きなサイズと解った!!

ランディングし、計測したら なんと 64cm マタウラではかなり大きなサイズ!

こんな大きなサイズは、珍しいサイズでした!!

こんなサイズがライズを繰り返しているのですから!

感激です!!

ライズの釣りは面白いです!!

 

スルーウイング #14ラスティーボディ/スピナー/ブラックポスト

ロッドは

PERFECTION #4

キャスティングがしやすく、綺麗に曲がり、ロングキャストもショートレンジもとても狙いやすいロッドです。

こんな大型のサイズの鱒でも、ファイトで負けることはなく安心して使用できます。

#14ラスティーボディ/スピナー/ブラックポスト

KenCube NetShopで、販売しているフライを使用した。

このフライは、完璧なタイイングがしてあります。

ポイントを移動

時間もどんどん過ぎて7時過ぎになってしまった

デイビットが風がないのでもしかするとチャンスがあるかも?と連れて行ってくれたこの日ラストのポイント

上流を見に行くと 対岸でライズを発見!

渓亮が立ち込むが、この先は深くて立ちこめない!

写真 赤丸の辺りで時々ライズがある程度

ライズまでは20m〜30m先

必死になってロングキャストを繰り返した!

時々だが、友大郎が狙っている辺りでは、魚が25m付近まで近づいて来る事があった!

横風の時は、かなり大変だが、微風の風が時々追い風になる時がある

それを気にして、キャストを繰り返し

リーダーとティペットをターンさせるチャンスを待つ!

それを見逃さず、さらに遠くへフライをキャストして

スラックを取り、ライズを狙う

ヒット!

この距離

流れのよれ

対岸は流れが弱く直ぐにラインが流真の速い流れに押されてフライにドラグが掛かってしまう。

それを回避して、長いティペットを使用すれば、フライに魚が出てもフッキングしなく沈んだフライが抜けてきてしまう。

かなり難しい状況でした。

この状況の中でのヒットはかなり凄かった!!

何度も釣られたのか、口に傷跡がある。

スレスレのブラウンでした!!

かなり時間も遅くなり、3回くらいはフライに出て来ているが一向にフッキングができない。

そこで、少しティペットを短く5ftくらいにしてキャストを繰り返した。

しかし 反応はなく、ライズが少なくなってきたので

デイビットに、ラストキャストをして、家に帰ろうと伝え

「Last Cast !!」と叫んで、キャスティング!

すると、かなり良くフライは飛んでいき、流れていく途中で、「スポッ!」と消えた!

すかさずフッキングすると!「ヒット!」

できすぎた状況に皆で笑った! 

デイビットが言うには「LastCastでのヒットは良くあること!」だそうです。

最後まで諦めない事が大切なようですね。

流れの中に居た魚なのか、思ったより強く よく走った!

綺麗な、コンディションが抜群のブラウンでした。

 

デイビットの家からこんな美しい景色が見える!

朝食後、夫婦で仲良くこの美しい景色を見て休憩。

仲良くて素晴らしいですね! ちなみにデイビットは78歳だそうです。

デイビットの家で2泊

翌朝、デイビットとベブにまた近いうちに会いに来ることを告げ

明後日からのオレッティーへの挑戦に、モスバーンという北の町へ移動をする事にした。

 

2002年からこのエリア 南島のオレティーやマタウラへ6回も来ていて、ポイントはほとんど知っているが、なぜ、ガイドをお願いしたり、デイビットの家に泊まるのか?を説明しますと、

2002年、知り合いの案内で、このマタウラに来た時、廣済堂出版のアングリングの取材をかねてカメラマンの奥井氏と来たのです。

そこで、マタウラでの釣りを3~4日予定して、残りを、2日くらいオレッティーで釣りをする予定だったのです。

しかし、マタウラでの釣りは、悲惨で、ライズは全く無し。

撮影しようにも、ライズが無く魚が釣れないから話にもならない状態でした。

そんな時、私たちが宿泊させていただいたのが、トラウトキングの夷谷さんの友人の足立さんの家

その知り合いのガイドがデイビットであり、案内人を通して、デイビットが家に遊びに来ないか?と夕飯に招待してくれたのです。

そこへ遊びに行き、宿泊していたお客さん(日本人)もいまして、いろいろ話を聞くと、皆さんライズがあり良い釣りをしていたのです。

驚きました! 釣れないのは私たちだけ。 いくつかのポイントへ案内されたが、私たちはライズは全く無かった!

そこで、ポイントを教えてもらい、翌日行く事にしたのです。しかし、ライズはない。教えてもらったいくつかのポイントは、全くライズが無いのです。

撮影にならない! 翌日も、ライズをみられずにいた。

私はかなり焦っていた! カメラマンの奥井氏も同様写真が撮れない!! 残りあと1日になっても全くダメ。

そこで、また夜にディビットの家に訪ねていくと、またそこにいたお客さん達は、今日もライズがあり良い釣りをしたと言う!

コレはなぜ? よくよく話を聞くと、マタウラのライズは風に弱く、その日の風向きで、

大きな並木があるポイントの下は、この方向の風なら良い。

こちらから風が吹けば、あの崖の下のポイントは風が当たらないから良い。

この方向から風が吹いたら、全てダメだから、支流へ行けばライズがある。など、風向きにより大きく左右される事を知った。

私たちは焦っていた。翌日のみで、マタウラからオレッティーへ川の変更をしなければならなく、マタウラの撮影ができないままで終わってしまうのでは?と笑えない状態でドキドキでした。

すると、そんな状況を察してくれたデイビットは、明日は、たまたまガイドが入っていないから、午前中なら川を案内してあげるから一緒に行くか?と言ってくれたのです。

嬉しかった!メッチャ嬉しく心強かったです。

翌日、デイビットの案内で、広いプールのあるポイントへ行くとライズがボコボコ!

飛び上がって喜びました!!

良い釣りをして、良い写真が撮れて 無事にアングリングの記事が書けました。

この時は予算が無く、取材は大赤字。サラリーマンの時代でお小遣いは少なく、大変でした。

 

ガイドを頼めなかった私たちに、親切にしてくださったお礼を忘れてはならないと私はいつも思っているのです。

ですから、

マタウラへ行ったときはデイビットの家に泊まってガイドを頼もうと、前回も今回もそうしたのです。

 

ちなみに 2002年 デイビットが案内してくれたポイントは、今回 ラストキャストでヒットさせたポイント

流れは昔と全く違ってしまいましたが、そのことを思い出し感謝しながら今回も釣りをしました。

 

翌日

モスバーンという町へ移動をする途中

マタウラの川で、

Newロッド SONAR のテスト

あまり時間が無く、短時間でヒットしたので一安心!

このロッド、10ft6inもあるのですが、この長さをとは思えないほど軽い!

そして、バットパワーもあり、大型の魚との対戦も完璧!

ロッドのティップは、ソリッドでとても細くしなやか

ライン番手は #1 ライン無しでリーダーやティペットだけでもキャストは可能!

これからの時代、魚はスレスレで釣りが難しくなってきておりますが

このロッドならば、ウエットやニンフなど、水中で鱒がフライを口にした瞬間の小さなアタリが明確に解るようになり、ヒット率が驚くほど向上するロッドです。

すなわち、爆釣ロッド! 数多くの鱒を釣りたい方は、このロッドを使用してください。別格に釣れること間違いないでしょう!!

このサイズのトラウトを、流れの中でも

気持ちよく、魚に負けることなくファイトができる。

 K・Bullet SONAR #1 10ft6in  

2019年発売のNewロッドです!!

そして、またまた途中下車!

昨日のポイントを覗くと、ライズ発見!

すぐさま渓亮がヒット!

時間が無いので、短時間で終了

渓亮は連発していた!

そして またまた途中下車

さらに上流へ車で走ると、昨日見た大型のプールがあるポイントの入り口へ着いた。

「少し、見ていくか?」 と川岸へ車を走らせ

大型プールを覗いたら、ライズを発見!

すぐさま、上流のライズを友大郎が狙い

ヒット!

私は下流のライズを狙う!

マタウラ・リバーは、ヘンリーズフォークのような景色の中

20インチサイズのブラウンが至る所でライズをするのです。

今回は、最悪の状況の中、移動日よりライズが始まり

ベストのライズタイムを釣る事ができなかったが

少しだけでもライズに会えてラッキーでした。

フライはラスティースピナー#14が最高!

メッチャ釣れます!

 

 

風が吹いてライズは、10分程度で終了

 

この日は移動日でありながら、30分程度の釣りを3カ所で行えて、ラッキー。

急いで、モスバーンの町へ向かいました。

 

思ったことは、マタウラの釣りを、もう2日くらいは行いたかったですね。

広いプールを自由に歩き回り、ヘッド&テールの大型の魚のライズだけを狙う、そんな事が出来るのがマタウラですので

1日では、少なかったです。

 

初日の釣りの途中で、四つ葉のクローバーを発見!

このラッキーな状況は、このクローバーのおかげかな?

 

 

第2話

究極のハイプレッシャーリバー オレッティーで超大物を狙う!

 

今回オレッティーへ行くために、川の近くにあるコテージを借りた

6名が泊まれ2ルームあり、3人で泊まるには快適でした。

友大郎と渓亮は 二段ベッドの上を荷物置き場にしてスペースを有効活用

3人で泊まって、1泊 5,000円程度

シャワールーム6個 トイレ6個 キッチン バーベキューコンロ完備

私は ダブルベッド

バーベキューコンロがあり、毎日ステーキ

ビーフ ポーク ラム

ラムの肉は、臭みもなく柔らかく最高に美味しかった。

ビール、ワイン、ウイスキー

レタスとステーキのみ これが私たちの夕食スタイル

結構肉が大きいので、お腹がいっぱいになります。

移動日は無事に終わった。

 

翌日

夜が明ける前暗いうち 早朝から弁当のサンドイッチを製作

朝食を取り、薄くらい内に出発

オレッティー初日

オレッティーリバーに到着

7年ぶり

アングラーズアクセスに車を止めて、このポイントを確保

オレッティーには、いくつかのアクセスポイントがあり、どこからでも入るわけに行かないので、アクセスポイントに車を止めれば、それで、ポイントは確保できる。

 

しかし、最悪の天気

雨が降りそうな天気 雲は黒く 厚い

右奥の空は晴れ間があるので、もしかすると雲が流れていくかも?

そう期待して条件が悪くても行くしかなかった。

私たちは、この日と翌日しか日程が無い、厳しい条件でした。

川岸に降りてみると、全く水面下が見えない。

オレッティーの釣りは、魚をみつけて、キャストしていくスタイル

闇雲にキャストしていくと、フォルスキャストのラインが空中を飛んでいるのが鱒の視界に入ったら、アウト!

大半の魚は、スプーク(逃げる)してしまう。

無防備に動いたり近づいたりするだけでも、鱒に警戒されてしまう! 

水中でフワフワと浮き沈みしながら泳いでニンフなどを捕食していた魚が、ラインが頭上を飛んだり、人の動きなどの違和感を感じると、フワフワと動いていた魚が、急に動かなくなり、ニンフなどを食べていた動きが止まる。

その次に、さらに警戒すると少し底近くに沈み、固まるように動かなくなる。

そうなってしまったらアウト。

そうならないように、魚の姿を発見して、攻めていく方法を考えて、正確なキャストで、決めていく必要がある。

リーダーは18ft~22ft 強風向かい風! 完璧なターンと正確度が要求される。 

かなり難しい条件なのです。

釣りに行くといつ雨が降るかもしれない。

そんな時に、カメラや大切なものは濡れないようにしたいので

超軽量、コンパクト収納ができる防水バックを製作

2019年 3サイズが発売予定です。

何となく 魚に見える影があったので、渓亮がキャスト

しかし、それは岩だった。

見えない!

この天気では、全く見えないので、2時間ほど待つことにした。

オレッティーのスタイルは、「草化けの術」が必要になるので

黒、赤、オレンジなど、着ていってはならない。

枯れ草色が最高!

少しずつ動く!

大きな動きは禁物

風で草が揺れているように、ゆっくりと歩きながら魚の姿を探す。

カモフラージュ!は大切!!

オレッティーへ釣りに来ると、このことを痛感させられます!

釣りに行くと、時々赤やオレンジの服を着ている方を見かけますが、私には考えられませんね。

偏光レンズはとても重要

タレックスのラスターブラウンは最高です!

 

いろいろなメーカーのサングラスをかけてきましたが

これが最高!

驚くほどよく見えます。

 

歩き出して少ししたときに、魚の陰らしきものを発見。

しばらく観察していたら、動きがあるので魚に間違いないと確信

割に近づいてしまってからの発見でしたので、警戒されてしまっているのでは?と思いましたが、とりあえずキャストしてみた!

 

ヒット!

カモフラージュだったから良かったのでしょう!!

 

この天気です。

良く発見できた!

しかも気づかれずに、ヒットできたことに感激!!

下流に下られないように、下に回り込んでのファイト!

 

この暗さの中です。

ランディングするまでにかなり走られたが、何とか下られずにランディングに成功

この下の瀬は長くその下のプールに大きな岩などがある可能性があるので

小砂利のプールでランディングがしたかったのです。

 

頭から背中にかけてのセッパリが凄い!

これがオレティーのブラウンです。

太さも凄いので、パワーは半端無く強烈!!

7年ぶりに来た甲斐がありました。

 

この一瞬、急に晴れて、撮影日和!

これから晴れる!と期待しました。

渓亮がカッコ良く撮影してくれました。

 

しかし、この直後からどんどん雲は多くなり

最悪の天気に!

魚の陰らしきものをみつけるが、魚と判断できるまで近づくとその陰は動いて消えていく。

この暗さと、光の反射で光った水面下の魚を、遠くの距離で発見するのは、かなり大変でした。

 

いくつもの淵を歩き、10km位を釣り歩いた。

しかし、向かい風の強風と曇天での釣りは、かなり難しかった!

夕方になり、太陽が傾くと、時々美しいが見えるようになる。

ハイパーエキスパートのロケで、10年近く前に コメントを撮影した

オレッティーが見える丘

ここをあとにしながら、明日、晴れることを祈って、コテージに帰った。

 

曇天の厳しい状況の中、良く釣れた!と、上出来の日でした。

 

オレッティー2日目

晴れた!!

快晴!!

祈りは偶然にも通じたようだ!! 四つ葉のクローバーの効果かな。

 

太陽の位置が低い時間は、水中が見にくいが、曇天よりも遙かに見える!

このオレッティー、魚の姿見えるだけでは、釣れない。

見えて初めてスタートラインに立ったのと同じ。

フォルスキャストを何度もすれば、ほぼ魚は警戒してしまう!

フライラインが、魚の近くに落ちれば、ダメ!

キャストしたリーダーが魚の頭上を流下したら、これもダメ!

基本は、リーダーとティペットで6m

魚の3m前にフライをキャスト

しかも 角度を付け、フライとティペットのみが魚の頭上や付近を流れるようにしなければならない。

しかも、1キャスト目で決めることがベスト!

中央に見えるのが、オレッティーのブラウン

これはスプークしている状態

やる気があるときは、もう20cmは浮いている

しかもフラフラと泳いで、ニンフなど水中の何かを捕食している

その時に、ワンキャストで決めたい。

この場所、横からは近いのでキャストは出来ない

下流から狙うと手前の流れが速く、ドラグが掛かりアウト!

どう狙うか?

そこが難しい所。

対岸の岩盤の直ぐしたにも1匹いて、それを狙って

渓亮が、対岸へ渡り、下流20mくらいまで歩いて近づいたら、魚は深場へ逃げた。

渓亮の姿は見えているわけないのに、逃げる。

おそらく、シューズに着いたSTUDSが地面を伝って響いたのでしょう。

それほどこの川の魚は警戒心が強く、難しい。

プールの対岸 バンクの下に潜み 時々ライズをしていた。

友大郎が狙い、最高のキャストをした。

すると、鱒はフライを吸い込んだのですが、なぜかフッキングしなかった。

私も渓亮も、じっくりと見ていて、友大郎は、最高のタイミングで少し遅アワセでフッキングしたのですが、なぜか、空振り!

オレッティーは、魚が大きく、平均で65cm 大きなものは75cmを越える

大型の魚をドライフライで狙うと、タイミングは合っていても、口の隙間からフライがすり抜けるようにフッキングできない事がある

こんなことも時々あるのです。

TVロケの日も、ありました。

友大郎が瀬の中に居るブラウンを発見!

そして ヒット!

オレッティーのブラウンは強い!

下流に回って、魚を下流から引き なるべく上流へ走らせる

上流の瀬は、障害物や岩などがなく、早瀬。

速い流れを逆らわせて泳がせれば、魚の体力が消耗させやすくなる。

オレティーは、ヒットする前から、どこでファイトしてどこでキャッチできるか? 全てを先に読んでおき、それからキャスティングを行うのが基本。

狙い通りにネットイン!

7年ぶりに来たオレッティーでのキャッチ!

これは嬉しい!!

この、メチャクチャに難しいと言われるオレティーリバー

日本の有名なフライマン達がことごとく敗れて帰って行かされた川。

キャスティング、アプローチ、フライの選択、フライの流し方、

落ち着いたフッキング、考えられたファイト、ランディング、全てが完璧でないと、ここで魚を手にすることは難しい。

デカイ! 素晴らしいブラウンでした!

K・Bullet PERFECTION #4 9ft

 風にも負けない素晴らしい能力を持ったロッド

結構年齢を重ねたエキスパートの名がふさわしい狡猾なブラウン

この魚は、うっすらとしか見えなく、

水面の波がフラットになった瞬間、時々姿が見えたが、

この位置からでは遠すぎて、直ぐに見失ってしまった。

 

大体の位置を渓亮に伝える

それは、対岸に立った時にどこを基準に位置を付けるか?なのです

ですから、こちらの岸にある、目印となる花や草の位置

ある程度の位置を教えて、流れからして対岸から狙う事がベストなので

下流へ歩いて かなり下から川を渡り攻めることにした。

この魚、ライズもして、位置が解った。

完璧な距離でフライが流れ、絶対に出ると思ったがなぜか無反応!

次はもう少し対岸にキャスト。しかし無反応。

何度かキャストしたがフライに出る事はなく、警戒してしまったのか?と思った。

もしかするとと思い、「さらに上流へキャストしたらどう!」ってアドバイスをした。

渓亮のフライは5mくらい上流に着水し、ナチュラルに流れ出すと

大きな茶色い頭が水面から出て

渓亮のフライをゆっくりとスローモーションを見ているかのように

フライを吸い込んでいった!

渓亮は、焦ることなく、ゆっくりと鱒が沈むのを待ちフッキング

最高のタイミングだった!!

フッキングした直後、鱒は一気に走った!

そして、強烈なパワーで走り、ジャンプ!

オレッティーのブラウンは 飛ぶ!!

急瀬も関係なく 一気に上流へ走る

さらに上流へ走って、限界と判断した鱒は、一気に下流へ走った!

そして、無事にランディング!

私も焦って、写真を撮る間もなかった。

 

素晴らしいコンディションのブラウン

若い、パワフルな美しいブラウンでした。

オレッティーの強烈なブラウンの走り、ファイトを経験し、大満足の渓亮

最高の釣りができた!

 

今回の目的であった 

渓亮に このオレッティーで成功を手にするための秘伝の技を伝授すること

それができて一安心した。

友大郎が渓亮の水中写真を撮影。

かなり先の魚を狙って、警戒されないように完璧なキャスティングを繰り返す友大郎。

キャスティングの距離、プレゼンテーション、フライの流し方が完璧であっても釣れない魚は多い。

常に完璧にこなしていくと、釣れる魚がいる。

いつもいつも完璧が要求される。

対岸を歩いていた私は、魚を発見。

対岸は私1人だったので、躊躇せず、即キャスト。

1キャスト目で、完璧なキャスティングが出来てヒット!

 

冷静に判断して、鱒を下流の広く浅いプールの開きに誘導

ラインブレイクしにくい場所でのファイトを繰り返す。

そして、下流に回り込んでランディング!

若い 美しいブラウンでした。

若いブラウンのファイトは強烈で、なかなか弱らない。

オレッティーらしいファイトが楽しめた。

広いプールで、魚に警戒されないようロングキャストして狙う。

対岸のバンクの中に潜むブラウンを発見。

こちらの岸では、魚の姿は見られない。

写真の対岸の木の下に私が隠れて魚の位置を友大郎に指示する。

その上流で、ニンフを食べていた魚を発見。

友大郎は下流から回り込み対岸へ来た。

そして、草むらの中から、ラインを草に取られないように、キャスト。

これがメッチャ難しい。

 

鱒は、瀬の中で、ドライフライを襲うようにライズした!

ヒット!

下流は大岩のポイント、下られて、潜られたら、簡単にラインブレイクする!

上流には、川の真ん中に大岩

その上にも大岩がゴロゴロ

ここに入られても簡単にラインブレイクする。

オレッティーのブラウンは、重く強くパワフル。

友大郎はどうするのか? 私は見ていた。

すると、上流へ行かせないことを決断

少し流れの弱いプールの開きへ走らせて、自分が川に入り、対岸のランディングがしやすい場所に移動してのファイトを繰り返した。

 

深く流れの遅いプールに魚を入れて、対岸の岩に潜られないようさらに下流へ誘導。

 

ランディングしやすい位置で決めた!!

これも若い銀ピカのブラウンでした。

太く、若い魚はスピードがあり強い!

余裕のやりとりでキャッチ!

友大郎は完璧にオレッティーの釣り方を覚えていた。

ヘンリーズフォークやミズーリのマッチング・ザ・ハッチでの大型鱒の釣り、
パタゴニアで70cm台のレインボーを連発し、
アイスランドやロシアで大型のサーモンをいくつも釣り、
アマゾンの巨大なドラド、
アメリカのスティールヘッドや1mを越えたキングサーモン、
150cmを越えたFloridaのターポン、
大型のボーンフィッシュやパーミットなど、
数多くの大物やハイスピードで走る魚たちとの多くの対戦をこなしてきた経験を持つだけあり、動じることなく冷静にこの釣りができている凄さ!

見事でした。

 

次に、私がキャスト!

フライは流れに乗ってナチュラルに流れていき

確信部分に入る前、水しぶきも、魚の頭も、吸い込み音も何も無く

「フッ」と水面から消えた。

「キャストしたフライが消えたね!」と、おもむろにフッキングしてみると

ラインは一気に上流へ走り、ジャンプ!

その後、下流に下られないように、川に入ってファイトをするが、

魚は関係なく大暴れをして対岸へ走り

その一気に下流へ!

 

速い流れを、猛スピードで走る鱒!

川岸を全力で走っていくがついて行けない!!

これがオレッティーです!

このファイトはよくあること!

深く大きなプールの底にへばりつき大岩に潜られそうになりながらも耐えた!

 

少しずつ、ランディングがしやすい下流へ誘導してのファイトを繰り返す。

ここからが簡単ではなく、まだまだ走った!

頭が下に下がっているのは、まだパワーが残っている証拠

この直後、水面に顔を出したのを見逃さずにランディング!

素晴らしいコンディションのブラウンでした。

これがオレッティーのブラウンです!!

最高のコンディション!!

素晴らしい体高、太さ。

スルーウイングのブローフライ

爆発的に効果のあるBEEウイングを使用

日本の河川でも、夏のテレストリアルの時期のフライとして、抜群の効果を発揮するウイングです。

ウイングバーナーは、イマージャーウイングを使用して

ハネを少し開いた形状のフライを製作した。

 

夕方五時を過ぎ、腰が痛くなってきた事もあり、皆釣れて大満足で終了。

マタウラ川での釣りを1日、

オレッティーを2日の釣りは、かなり短っかった。

内容としては、凄く濃い物ではあったが、短か過ぎたと感じた。

今回も運良く2日目のオレッティーで晴れてくれたから良かったものの、

天気には勝てなく、運が悪ければ最悪の天気で終わる事も!

次回からは、もう少し天候が悪い日もあることを予定してもう少し長く日程を延ばしてみたいですね。

 

 

 

オレッティーリバー 参考動画

 

8年前の映像です。今は、SPよりもさらにキャストがしやすく軽くなったロッド PERFECTION#4

このロッドの登場で、さらにオレッティーは釣りやすくなりました。

 

GoProで 撮影! オレッティーのブラウン ヒットからランディングまで。

 

 

オレッティーのブラウンの 強烈なファイト!

 

 

 

NZオレッティーリバー 巨大ブラウンを狙う!Vol.4