TwistWingEmerger-New
ツイストウイング・イマージャーNew
2013年数年前から何かよいウイング材は無いかと探し求めてテストを繰り返してきましたが
ようやくながらかなり良い素材を制作することが出来ました。
私が求めて来たウイング材は、
1,浮力があり持続すること!
2,リアルな形状が保てること!
3,耐久性が高いこと!
4,タイイングが簡単なこと!
以上のことです。
これをクリアーするのはなかなか難しく、
浮力などを考えますとCDCがベストでした。
しかし、CDCを束ねることは難しく、形状を維持することがたいへんでWingがバラバラになってしまう事がありました。
他の素材で、化学繊維やラムズウールなども使用しましたが
浮力が弱く耐久性に物足りないものを感じていたのです。
そこで、いろいろな獣のヘアーを探しテストし続けてきたのです。
今回のマテリアルも、獣毛で、浮力があり、簡単に指でちぎれ、成形がとても楽な素材なのです!
特殊な素材で、入手がなかなか難しい素材ですが
ベストなカラーとして、ダン・カラーを制作しました。
ツイストウイング・ダブ
ウイング材にも、ボディーダビングとしても使用できる素材です。
簡単にタイイングが出来ますので、その方法をアップします。
ツイストウイングイマージャーNew
コカゲロウ
TP88World#14〜18
ボディ
コカゲロウ メス ブラウン(メス#14〜16)レオナ125
コカゲロウ オス グレー (オス#16)レオナ61
フタバコカゲロウ イエロー (#16〜20)レオナ78
適量を取ります
繊維をそろえるためと、長さをそろえるために、
指でつまんで引きちぎります。
この素材は簡単に切れます。
ちぎったら 長さを合わせて、重ねて、そろえて持ってください
ちぎりにくい場合は、あらかじめ
スーパーFloatスプレーをしますと、滑らなくちぎりやすい
スプレーを行い、浮力をアップさせながら、さらにちぎり
15mmくらいの長さにします
スプレーのパウダーが混ざったら完成
一部を取り指に乗せスレッドで押さえます
2つ折りにし
Twistして、(指でねじって)
ボディに巻き付けます
左右対称な大きさで制作します
後で、調整が出来ますので、大体でそろっていればよい
Wingをちぎるのですが
根もとから抜けないように
指で押さえ
指から出ている部分のみ 爪で挟んで 引きちぎります
ハサミを使用しますと、綺麗な形になりにくい
とても手間が掛かるようになるので
ちぎるのがベストです。
この素材は特別にちぎりやすいので、簡単にできます。
先端のみ ちぎります
ボディーサイズに合わせます
左右に広げて確認してみてください
スーパーフロートスプレーを染みこませます
Wingをねじり 形を見ます
太かったり、長かったりしたら、調整してください
指にクリアラバーグルーを塗ります。
ここで、パワーコートやマルチグルーは使用しないでください。
フロートスプレーの溶剤がパワーコートやマルチグルーを溶かし
Wingがバラバラになります。
クリアラバーグルーは、溶剤が違い、スプレーでは溶けません!
形が持続します。
指に付けたクリアラバーグルーが乾かないうちに、ウイングをつまみ
ウイングに塗ってください。
刷毛で塗ると、大量に染みこむ場合がありますので、なれるまでは指で薄く塗った方がよいと思います。
ウイング材の表面のみ塗ることができ、中の部分は、濡らないことがベストです。
先端部分は、ばらけない程度に塗ってください。
目印インジケーターをカットし、2つ折りにして取り付け
ハーフヒッチ
瞬間ヘッドセメントで固めて完成
水中から見た写真です。
ウイングの量を少なくし、薄く平たく伸ばせばフラットな水面用、リアル系ウイング
渓流の瀬を釣り上がる場合などは、浮力重視で
太めのウイングを制作しますと、浮力の持続性抜群のフライとなります。
この特殊なマテリアル
ツイストウイング・ダブ
Ken Cube Net Shopにて 購入する事が出来ます。
1袋 580円
フローティングニンフのフロート・ポストに使用したり、使い方は数知れずです。
ツイストウイングイマージャーNewで使用するフロータントについて!
今回のタイイングで、
ウイングがバラバラにならないように
クリアラバーグルーを塗っていますが、
表面をコーティングして、ばらけないようにする事が目的です。
ここで問題になるのが、ウイングをまとめるための薬品
瞬間接着剤系では、硬くなりフッキングが悪くなります
エポキシ系の接着剤も同様
そこで、過去のタイイングでは、TMCのマルチグルーを使用していました。
しかし、パウダーのフロータントのみを使用しているときはよかったのですが
スプレーを使用しますと、ウイングを固めていたマルチグルーが、スプレーの溶剤で溶け出し、スプレーする度にウイングがばらけだし、最後はバラバラになり、フライが別のものになってしまうのでした。
何かよい素材はないか、ゴム系ボンドを使用したりもしました。しかし、スプレーの溶剤は多くのものを溶かしてしまうのです。
そこで、KenCubeでは、その溶剤で溶けない樹脂のものを開発しようと研究を重ね、昨年クリアラバーグルーを完成させました。
リアル系のフライを制作するときに、硬化しても、ソフトであること、接着力が強い事、耐久性が高いこと、速乾性で、タイイングしやすいことを基に制作された素材です。
クリアラバーグルー 多くの方から濃度を変えることがしたいと要望があり、専用の薄め剤も制作しました。
ですので、クリアラバーグルーで、ウイングを束ね、スーパーフロートスプレーを使用していれば、束ねたクリアラバーグルーが溶け、バラバラのウイングになってしまうことはありません!
指にクリアラバーグルーを塗ります
スプレーを塗ります
乾かないうちに指でこすりました
何度やってもクリアラバーグルーは溶けることなく
指にしっかりと張り付いていました。
よって、
ツイストウイングイマージャーNewを使用する時は、
フロータントは
スーパーフロートスプレーをご使用ください!
その他のフロータントは、溶剤のテストを行っていませんが、クリアラバーグルーを溶かす事となりますと、フライの能力が落ち、無意味となりますのでご注意ください。
このコンビを使用しいろいろなフライを制作できますので、オリジナルの素晴らしいフライの制作に役立ててください!
濡れたフライを乾かすクイックドライは、溶剤を使用しておりませんので、影響なくご使用できます。
ハイパーエキスパートの撮影時使用したフライボックス
2013年 3月
2013年4月18日 放映 のハイパーエキスパート ご覧ください。
フライについてですが、ハイパーでいつも言っておりますが、フライは1パターンではダメなのです。
100%ミス無く1投目からパーフェクトにドラグフリーで流し続けられるならよいかもしれませんが、
絶対に誰でもミスはあります。
1度でもミスをすれば、魚はそれを見て、そのフライは偽物と警戒をしてスレてしまうのです。
よって、これだ!と自信が持てるフライを最低でも3パターンは用意していきたいものです。
このフライボックス 右側 上は スルーウイング・パターン
その下は、今回制作した、ツイストウイングイマージャーNew
左側は、爆釣フライ(フッキング率最高)のバブルラバーウイングです。
スルーウイングは、もう一つのフライボックスにびっしり用意してあり、そこからこの時に使用できそうなものを数個入れました。
ツイストウイングイマージャーNewで見切られた時は、バブルラバーウイングをキャストすれば、ほぼ1発で決まります!
もし、またまた見切られたら、ハイフロートなスルーウイングを使用すればOKなものです。
ですので、常に3パターンは用意していくとベストでしょう。
バブルラバーフライの能力は高いのですが、1匹釣ると、ウイングが壊れることが多いのが難点。
壊れたフライはウイングのカスを取り、瞬間ヘッドセメントでウイングを付けられますので、瞬間ヘッドセメントと替えのウイングを持っていれば
釣り場でフライがよみがえらせる事も出来ますし、帰ってから簡単に修復が出来るのが利点
そして何より、フッキング率の良さは最高! 出る魚の大半がフッキング出来てしまうことが多い優れものです。
(最近は、完成したウイングにクリアラバーグルーを少量塗り耐久性を上げています。是非試して下さい)
ツイストウイングのみならずバブルラバーウイングも用意して行くと良い釣りが出来ます。
タイイングする時間のある方は
ツイストウイング・イマージャーCDCバージョン も製作してみてください。