VOLT Reel のメンテナンス
2017年3月16日より30日まで、VOLT Reel を4台用意して、
島牧のウミアメを釣りに行って来ました。
このリールは、直径が大きく、ラインの糸癖が付きにくく、さらに、ヒットしてからのラインの巻き取りが早い!
さらには、大型の割に軽く、しかも防水! この釣りには最良のリールです。
今回の島牧は、ラインのテストや新作フライ、ベストロッドの確認、新製品開発などをじっくり行うために15日間の釣行なのです。
連日いろいろな場所でその場に合わせたラインとロッドを素早く使用するために、
リールをロッドにセットしたものを、4セット用意しました。
ロッドは、SD-X #13 17ft SD-X #12 15ft5in Chrome #10 16ft(2セット)これらのロッドセットは、毎日いろいろな場所でポイントの条件に合わせて使用していたために、
セットしたままの状態でポイントを移動して、15日間連続で使用してみた!
磯で使用したり、砂浜で使用したり、海は波があるので、リールは海水や砂が被る
さらには、ロッドとリールと魚を一緒に写真を撮るので、砂が入りやすく海水を被るのは当たり前
移動時は、ロッドホルダーで、ボンネットにセットして、連日走り回り、濡れては乾いての連続!
毎日使用しているためにロッドから外して、水道水へ浸して塩抜きをする事もなく15日間使い続けた!
3月30日に帰宅し、現地から送った荷物にReelは入っていたので、
4月3日に到着し、帰ってきたら仕事が山積しており大忙しでReelのことを忘れていた。
4月5日ようやく仕事が落ち着き、送った荷物の整理をしていると
VOLTリールが入っていたのを発見。
急いでどうなっているか確認をしてみると、ラインの部分は、海水が濃くなってベタベタ濡れていた。
さらには、白く塩が浮き上がっている部分もあり驚いた。
大急ぎで、水道水をシンクに張ってReelを2日間漬け込んで 塩抜きをしました。
乾かして、塩抜き完了! と思っていたとき
Reelのハンドル部分の付け根を見ると
塩が付着しているのです。
乾燥して固まってしまった塩は、水に漬け込むだけでは取れないのか?
と思い、早速に分解し、グリスアップなどを行う事としました。
このReelは、完全防水なのですが、簡単に分解が出来るのです!
ほんの十数分で完璧に素早くメンテナンスが出来るのが特徴!
皆さんも是非行ってみてください!
ちなみに写真の塩は、防錆潤滑オイル(CRC556など)をティッシュに染みこませて拭いたら直ぐに綺麗になりました。
VOLTリールは、防水高性能でありながら メンテナンスがしやすいように設計されております!
簡単にメンテナンスが行えます!
スクリューキャップを外します
この時にOリングがありますので
キャップの内側に付着している場合もありますので確認してください
ネジをコインで外します
Oリングとネジは一緒にしておいてください
ブラックのカバーを外します
ベアリング と ワンウエイベアリングを外します。
シルバーのカバーを外します
これが心臓部です
この時に、ドラグ・ノブを目一杯緩める方向へ回しておいてください!
6角レンチでピンネジを外します。
ピンネジは横ピンが外れなくしているネジです
横に入っているピンを抜きます
ブレーキシステムを外れなくしているピンです
すると、全てのパーツが外れます
アメリカ製の心臓部
KenCubeオリジナル
ハイクオリティー・ブレーキシステムこのブレーキシステムはハイレベルなシステムを採用しており
F1カーのブレーキで採用特殊カーボンをこのドラグシステムにも採用しており、4枚もの 特殊カーボン・ブレーキパット
そして、1枚のルーロン・ブレーキパットを採用
ルーロンは滑りがよく耐摩耗性にすぐれた樹脂素材です。
カーボンの部分にグリスが多く付着しますと、ドラグを強くかけたときに、グリスで不自然な滑りが起こり、震えるような振動音が出ることがあります。
その場合は、このカーボンシートやステンレスブレーキ板に付着したオイルをパーツクリーナーで洗い流していただくと、スムーズに動くようになります。
ブレーキシステムは、パーツクリーナーで洗浄します。
ブレーキパットを外しますとこのような状態になります
パーツクリーナーで洗浄してティッシュで拭きました
裏側のドラグ調整つまみが外れてきます。
この部分は、水が入ってくる部分ですので
この時に、バネ付きピンがここにあります!
無くさないように注意してください!
グリスを塗りました。
泥底や細かい砂の上に置いて、sかなとの写真を頻繁に撮影する方は
砂が付着しやすいグリスの使用はやめて
防錆潤滑剤(CRC556など)で、拭いてください。
海で、ボートの釣りがメインの方は、問題ないです。
ブレーキシステムは
1 ルーロン(ブラック樹脂)
2 ステンレス板
3 カーボンシート
4 こぶつき ステンレス板
5 カーボンシート
6 ステンレス板
7 カーボンシート
8 こぶつき ステンレス板
9 カーボンシート
最後にストッパーの横棒を入れる位置を見て、横棒を差し込みます。
そして 6角レンチで締めます。
ステンレスの横棒を差し込む時に、入りにくい場合は、
この、ドラグ・ノブに付いている、棒を回して
ドラグが緩む方向へ、目一杯回してください!
ねじ込み式で、ねじると棒が伸びます。
すると、この先にある穴の位置が上に来て
横棒が刺さりやすくなります。
横棒と6角ネジの部分にグリスを塗りました
カバーを被して
全体にグリスを塗ります!
特にベアリングにはガッツリと塗りました。
グリスが多く 固いグリスを使用しますと、Reelの巻き取りが硬くなります。
ブラックのカバーの内側 そこに近い部分にパッキンがあります
そこへ、グリスを塗り
ネジで締めて、さらにグリスを塗り
オーリングを付けて、ゴムパッキンで中心部を被い、終了!
簡単に分解出来ますので、定期的にグリスアップをしていただけると
高性能のまま、長期で使用できます。
詳しくは
ご覧ください。