黒鯛に挑戦

黒鯛をフライで釣ろう!

そんな企画を釣りビジョンのディレクターから持ちかけられ挑戦してみました!

 

新しいものを作るって最高に面白いことです。

ワクワクドキドキ!!

ここで必要なことは、頭の柔らかさ。

重要なのは、ひらめきとそこから生まれる発想だと思います。

また何かもの凄く面白いものを発見しそうな予感があります。

 

いつもそんな気持ちで、フライに取り組んでいますからね。

ワカサギフライにしかり、

ツイストウイング・イマージャー、スルーウイング、デルタウイング・イマージャー

「キンギョちゃん」なんて性能もネーミングも最高でしたね。

あちらこちらから何々ちゃんなんてフライが出てきてしまって、笑っちゃいました。

 

話がそれてしまいましたが、

先日、大阪湾にて黒鯛の落とし込みがフライでできるかどうか?体験してきました。

タックルは K・Bullet WT  #7 9ftのロッドに、#7フローティングライン、リーダーは12ftに粘土マーカーを数カ所小刻みに取り付け試してきたのです。

結果は、釣りをしているのではなくトラブルの連続、完敗、お話しにならない状態でした。

そこで、翌日は3mの落とし込み用目印仕掛けを購入し試してみたところ、少しはマシになりましたが、やりにくくて、釣りをしていると言うよりはトラブル回避に必死。黒鯛の活性も最悪で、エサでも釣れない状態だったために、結果は出せなく帰ってきました。

 

駄目な点

1、粘土マーカー

この気温では、柔らかくなりすぎてしまい、次々にマーカーが飛んでってしまった。

2、竿の長さ

ロッドが短く3mの目印リーダーにティペットそしてかなり重いフライのシステムではキャストが上手くいかず、狙ったポイントへフライを入れるのが難しい状態だった。

3、リーダー

長いほど不利

 

等と、いろいろなことを勉強してきました。

 

 

勉強してきたこと

フライは、ブラックが良いらしい。

ボートでかなり近くまで接近しても、黒鯛は逃げない!

壁ぎりぎりに正確にフライをキャストすること。

かなりのパワーで障害物に走っていくから、それをくい止めるパワーが必要!

等々・・・・・

挫折からの復活を夢見て

それから2週間、どうしたらいいか考えました!

Hs-Crab  Fly

以前にこのフライをタイイングしてきましたが、ブラックがよいということでブラックのスプレーでこのフライを塗っちゃいました。

そしたら、バッチリ黒いカニができました。(今、フライがテレビ局にあるので後日フライの写真をアップします)

そして、タックルも新しいフライも考えました!

先日、東京湾でそのタックルを使用し黒鯛に挑戦してきました!

シーバスを狙っていて時間が無く、数カ所しかキャストできませんでしたが、結果!!!

とんでもない大物をヒット! なんと 5連発!!

大物を根から引きずり出すことに成功! しかし、2号の糸で耐えたら強度の限界を超え

なんと!2号のラインが切れてしまったのです!

もの凄いパワーに驚きました!

潮の時間なのかなんなのか解りませんが、1時間くらいの間は、新作フライでガンガン連続ヒットです!

メチャクチャに荒れている中でキャスティングがしづらい状態でしたが、

タックルとシステムが抜群にあっていたために、狙ったところへ簡単にフライがキャストでき、気持ちよく釣りができました。

 

黒鯛はフライで狙えますね!

新しいターゲットです!!

 

 

お勧めタックル

ロッド   K・Bullet XD #4−5  11ft

ライン  #6 WF フローティング・ライン

リーダー 自作のマーカー・リーダーを2m使用したが、3mがベスト。

ティペット 
今回は2号を使用しましたが、シーガー・グランドマックスFXの1.5号から2号、2,5号を用意して、海が荒れたら2.5号ですね。

フライ 新作イガイフライ  1gから1.5gがベスト。

 

タックルについて、

リーダーは、マーカー・リーダーを3m使用しフライラインに直接そのリーダーを接続、

そこからティペットを40〜60cm接続しフライを取り付ける。

ロッドはある程度の長さが必要である。XDの#4−5はバットパワーがあり、ティップ部分は繊細であるために、聞き合わせもできる。キャストは、オーバーヘッドキャストからロールキャストまで何でも使用でき、ピンスポットへフライを起こり込んでいくことができる。

このロッドは、とてもキャストしやすく軽いので、扱いやすくお勧めのロッドである。

 

ここで必要なのが、マーカー・リーダー。ある程度浮力が必要で繊細な動きが明確に出る物、なおかつ耐久性に優れていることが要求される。

長さは3m。

 

マーカー・リーダーの制作方法

中空で浮力のあるライン、(バリバスのエアーズは浮力がないので注意)をメインに使用し、フライラインをカットしたものへ通し浮力&目印とする。

使用したものは、

エアロシューター(モノフィラメント・中空ライン)30lb、

#8のフライラインの古くいらなくなったもの。

 

  1. エアロシューターを3m50cmカットし、先端をカッターで細く削っておく。
  2. フライラインを1cmづつにカットし、タイイング・ニードルで穴を空けエアロシューターに通していく。 

 

写真説明


エアロシューター(モノフィラメント・中空ライン)30lb、#8のフライラインの古くいらなくなったものを用意する。


カッターでエアロシューターの先端を細く尖らせる。

フライラインを1cm弱の大きさでカット。

タイイング・ニードルで穴を空ける。

ニードルを抜いたら直ぐ穴がふさがらない内にエアロシューターを通す。

フライラインを7〜8cm間隔で並べ、瞬間ヘッドセメントで固める。

先端はループにしておき、ティペットを取り付ける。

フライラインとの接続は、フライラインに着いているリーダーを10cm残しておき、

その残っているリーダーとクリンチノットで接続した。

 

最新、お勧めフライのタイイング

 



今回使用したフライ、イガイのフライのタイイングを紹介します。

イガイ(カラス貝)フライのタイイング

 

黒鯛に挑戦! その2へ続く!