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第2章

阿寒湖 初挑戦


 

 

5月 13日 

阿寒湖でのフライフィッシングフェスタ 参加

商品を準備して出発!

 

阿寒での出来事

 

阿寒湖でのフライフィッシングフェスタの準備前に

初めての釣りを教えようと、

釧路へ行き、音別川河口、ウミアメに行ったのです。

しかし、前日の大荒れで、海は底荒れをして、真っ茶色!泥濁りでした。

そこで

音別川河口のプールへ行き

鮭稚魚フライをキャスト!

これが、本人にとって初めてのダブルハンド

10mくらいは飛んだでしょうか?

 

すると  待望のヒットです!

ダブルハンドでの初ヒット!

記念すべき ヒットシーン!

 

まともにキャスティングは出来なく・・・・

リトリーブの方法も知らなく・・・・

どの指にラインをかけるのですか?・・・

 

その状況の中での、ヒットなのです。

「ヒット!」

「本当に釣れたの?」

私(父)は、少し離れた所で、アメマスを探しに フルキャストしていたのです。

しかし、全く無反応で、魚の気配はありませんでした。

息子の「ヒット」という声に驚きまして、

「何が釣れた?」

魚種は?何なのだろうか?

 

アメマス!?

レインボー!?(ここにいるのか?)

 

少し小さそうですが・・・・・

 

 

 

 

なんだこれ!?

 

牙付きの大型ワカサギ

怖い顔したワカサギオバケ

 

キュウリ魚だそうです。

これが、ユウタロウの記念すべきダブルハンドでの初ヒットでした!

 

その後、私もこの魚の連発に、釣りをやめ、阿寒へ戻ることにしたのです。

 

阿寒は、小雨

 

全く振ったことのないダブルハンドを持たされ

阿寒へ!

「ダブルハンドは長いから、少し振るだけで飛ぶから、大きく振るな!」

「小さく、切れよく、振る!事が秘訣だよ!」

「シュートは大きく背伸びしてタイミングを取り・・・・」

始めは全く出来ない状態でした!

「横について、振りすぎ!ここで止めて!」

「少し見てな!こんなようにしてキャストするんだから!」

手本を見せ、何度もキャスティングを教えました。

2時間くらいした頃には、だんだんとコツがつかめてきたらしく

30m前後は飛ぶようになってきたのです。

 

通常のタックルでは、いくらダブルハンドといえども、始めて触る人が

30m以上飛ばすのは無理なのです。

 

しかし、通常では考えられない優れものが私たちには多くあります。

 

それが今回のシステムです。

ロッド   K・Bullet  SD #10

ランニングライン  EXシューティング・ライン フローティング

ライン  パワーヘッド2 タイプ2

 

このタックルならば、力のない女性でも、初めての方でも、驚くほど飛んでいくのです。

軽く!振り抜けの良いロッド!

これは、最もキャストがしやすく、テーリングなどトラブルを起こしにくいのです。

#10はとてつもない飛距離を出せる能力を持っていますので、初心者の方でも、力のない方でも

タイミングが合えば、30mくらいならば、簡単に飛んでいってしまうのです。

 

次に、ラインですが、パワーヘッド2は、短く、ルアー的感覚で、シュートすれば、その重みで飛んでいってしまうのです。

最後に、ランニングライン

トラブルを起こさない ストレートなライン。巻き癖が無く、扱いやすいこと。

そして、水の影響を受けにくいよう常時浮いていること。

小さな力でも飛ぶように、細く軽いラインであること。など、飛ぶための最高の条件を揃えたランニングラインがEXシューティング・ライン です。

 

これで、ライントラブルはなくなり、キャストに専念出来ます。

 

いかに釣りがしやすいか!

それが一番重要なこと。

そんなタックルで練習していれば、気持ちよく飛び、嬉しくなって、楽しくなって知らず知らずに上達していくのです。

 

ここで、あまり良くないタックルを持たせますと、トラブルだらけで、釣りがイヤになってしまうのです。

 

初心者には、いかに楽しく気持ちよく釣りが出来るかを考えてあげ、そんなタックルを勧めなければならないのです。

 

私が横でロングキャストをしてリトリーブをしていると、

「ヒット!」

その直後、息子もヒット!

「本当にヒット?」

「ぴくぴく感じるか?」

「うん、なんか引っ張っていくゼ!」

「ヤッター!!」

「すげーな!ここにはキュウリ魚はいないから、アメマスだぞ!きっと」

「バラさないように、糸をゆるめず引っ張り続けろ!!」

 

「アレ!?」

「あれれ!!」

 

「これどっちだ!」

「このアメマス、お前のフライを食ってるのか?それともオレの?」

 

ダブルヒットの結果は、1匹のアメマスが2個のフライを付けていたのです。

 

一つのフライは口の中

一つのフライは、ヒレの横

 

「私のフライを咥えたアメマスが、走っていき、息子のフライに絡んだようなのです」

 

二人して大笑い!!

 

「そのうち釣れるよ!」と励ましながら、釣りを続けたのですが、

雨はいつの間にかみぞれに変わり、そして、雪になってしまったのです!!

激寒!

水温は五度

強風、雪!

 

午後2時過ぎから渡船で ヤイタイ島へ行き釣りをしていたので

雪が降ったからと、直ぐにホテルへ戻ることが出来なく、

あまりにも寒いので、迎えの船を呼ぼうか?と思い時間を見ると、4時30分。

 

あと少し!

渡船での釣りは5時で終了なのです。

「寒いけどもう少しでお迎えの船が来るから、もうチョット頑張ろうぜ!」

そう言い、雪の降る中、腰まで水に浸かりキャストをし続けました。

 

ユウタロウは、飛距離が出ないことと、シュート時にテーリングが起きてフライがラインに絡み

釣りがままならない状態に、「チクショー! 飛ばね〜!」と怒りをぶちまけるように

大声で吠えながらトラブルと戦っていたのです。

 

そして、5時のお迎えの舟が・・・

これで、今日の釣りは終了し、

これから温泉とビール!

早く風呂に入って真っ赤になった手を、芯まで冷えた体を温めたい!

そう思いながら桟橋へ舟は到着しました。

雪が降る中を歩いて、エメラルドへ向かう途中ユウタロウから

「阿寒湖は、岸側から釣れる場所はあるの?」

との質問に

「隣のホテル、鶴賀の露天風呂前 ほら、そこの前が遠浅で、立ち込んで釣りが出来るんだよ!」

「いつも6月はここに立ち込んで、ワカサギフライで、ボコボコだよ・・・・」

そんな話をしていたら、

「オレ、納得がいかないから、もう少し練習したいから、そこでやっていい!」

「お前寒くないのか?」

「全然!いまいちキャスティングが解らないから・・・」

「じゃあチョットやるか!浅ちゃん付き合ってよ!」

「もちろん!良いスッよ! ヨッシャー!ユウタロウ頑張ろうぜ!」

それから1時間以上キャスティング練習です!

 

 

全く飛距離が出ないと、本人もやる気にならないと思うのですが

今回使用したのは、SD#10とパワーヘッド2

この組み合わせは、力のない方でも、初めての方でも、タイミングさえ合えば驚くほど飛ぶシステムです。

時々40m近く飛び、次もと力を入れすぎると、ラインが絡んで全然飛んでいかない!

この繰り返しで、時々飛ぶから面白くなり、希望がもてるのです。だから練習する気になるのです。

 

タイミングと、チョットしたコツです!

釧路の浅水氏も必死になりタイミングを教えていました。

 

SDあぶるハンドのコツは、初速ゆっくり最終速早く!

ゆっくりと振りだし、一番最後に力を入れるのです。

 

だんだんと、力の入れ方が解ってきて、30mが安定し最後には40mが飛ぶようになったのです。

 

全くの初心者が、初めてダブルハンドを振った日に、40mを飛ばすことは

通常ではあり得ませんが、

タックルさえ良ければ簡単に飛んでいくのです。

 

本人もその飛距離が、安定しだし納得したようで、

この日は、7時近くにホテルに戻れたのです。

「お前、寒いだろ!」

「オレ? 全然!熱いくらいだよ!」

浅水くんからも、

「ユウタロウ お前本当に上手くなったよ!」

そんな誉め言葉を頂き、本人は上機嫌でした!!

「明日、イベントの準備が出来たら、昼過ぎには釣りに行こうぜ! 明日は釣れるから、ガンバレ!・・・・・・」

 

 

 

 

続く・・・・・