ストリーマ タクティクス01
シンキング ライン のリーダーについて
シンキングラインの使用について、それに付随したストリーマの釣りに関してのお話ししていこうと思います。
パワーヘッド シリーズ 全てのライン
シューティングスペイライン T2 T3 T4
これらのラインは、
このような形状になっております。
Aの部分が先端部分になり、この先にリーダーを接続してください。
だんだんと細くなっていく方が、先端になります。
Bの部分が後端になり、ここへランニングラインを接続します。
急激に太くなって行くのが後端になります。
シンキングラインのリーダーとラインの接続方法
シンキングラインは、水中深くに入って川底へラインが到達することはしばしばあります。
そこで、縛り方によってはラインが引っかかってしまい取れなくなることがあるのです。
インターミディエイトやタイプ2ではさほどありませんが、それ以上沈むラインはこのように考えております。
川底にある石の状態により変わってきますが、砂底やあまり荒れない川についてはラインが無くなることは少ないでしょう
しかし、しばしば荒れる大型河川や岩盤の河川、テトラなどがある場合には、リーダーとフライラインの結び方により
ラインが無くなってしまうことがあります。
川底近くにフライを送り込んでいった場合に、フライが根掛かりをしてしまうことがあります。
その場合にフライを外そうと、一瞬ラインのテンションをゆるめ、再度強く引く事があります。これで外れてくれることも多いのですが、それでも外れず何度かその行為を行った時、ラインをテンションを緩めたときにラインの先端が岩の隙間に入り込み、その縛り目が引っかかってしまうのです。
ラインの先端の縛り目が問題なのです。
この縛り目が小さければ小さいほどこのような引っかかりは少なく、ラインを無くしにくくなるのです。
以前に私はサクラマスの釣りに熱く燃えた時期があり、九頭竜川や神通川へ何度も行き数年間は他の釣りをしないでウエット&ストリーマの釣りに没頭したのです。
一時期は九頭竜川のほとりにアパートまで借り、この釣りを解明したくて必死でした。
おかげでいろいろなことが解り、他の方々がほとんど釣れていないサクラマスでしたが、面白いように釣りまくりました。
最大 68.5cm ピーク時期は1ヶ月に6回釣りへ行き 20本ヒットさせ10本釣りました。
このときは 他の方々が誰も釣れない中、一人で5本ヒットさせ3本釣りました。全て60cm台。
皆さんが見ている前で、私一人が爆釣していくものですから、皆さん絶句! なにせこのサイズが連発ですからね!
このように1日何本も釣ったのは頻繁にありました。
一緒に釣りをしていた方や見ていた方も必死になりキャストしていましたが、誰も全く釣れないのです。その人たちが川から出て、次に私がフライを流す始めると、またまたヒット!
多くの方が見ている前で、私だけ釣り上げるのです。見ていた方から、「どうして?」「凄すぎる!」そう言われ、
そんなことをいつもしていました。
このころは、サクラマスは全てキープしていくことが常識で、
翌年、秘密の釣り方がだんだんとバレてきたり、教えていた私の仲間達がどんどん釣り始めたのです。
そこで、このままキープしてはいけないのでは!?
地元の友人も同じ考えになり、
九頭竜川のサクラマス、フライでのキャッチ&リリースは、福井在住の吉村氏が先頭を切り、リリースし始めたのです。
私も賛同し、私は翌年から全てのサクラマスのりリースをしました。
さらには、友人達にキープすることについて考える時がきたことを伝えてきたのです。
それは、この時代は
九頭竜漁協は入漁証を徴収しますが、本流へのサクラマス稚魚やヤマメを全く放流しなかったのです。
漁協の体制は最悪! サクラマスの義務放流と称して支流のダム上へ最低数量の稚魚放流です。(2006年以前の事です)
放流もなく、キープしていれば、居なくなるのは当たり前です。
そこで、九頭竜のサクラマスは死滅してしまうのでは?そう思い、
私一人の力では弱すぎるため「サクラマスアンリミテッド」を発足し、
「九頭竜川のサクラマスの釣りが未来永劫続けていけるようにしたい!」と目標を立て、
多くの方々に、協力を呼びかけたのです。
事務整理から鱒の養殖・放流の手配、広報活動、募金方法、方向性など、数年間一人で頑張ってきました。
サクラマスへの恩返し!? ささやかな罪滅ぼしというか、この釣りが好きで、この釣りを子供達の代まで続けていけるよう必死でした。
その後、福井の吉村氏 広瀬氏に現地での仕事を手伝って頂き、ルアーメーカー ザウルスの社長 則さんに協力していただき、約2,000人もの支援者を得て、組織を運営してきたのです。
その後は、地元の方が中心に行うべきとして、私は会長を退き、福井のメンバーに全てを預け、彼らに運営をお願いしました。
その結果、福井県がサクラマスの増殖事業を行ってくださるということになり、2009年で私が発起した「サクラマスアンリミテッド」は解散することとなったのです。
正しい方向へ向いて良かったと安心しております。
話はずれましたが、こんな経験を持つ私ですが、その経験から得たことの一つとして、
ライン事についてお話ししましょう。
釣りを有利にしていくために、シンキングラインは、常に同じものを3本持つようにしていたのです。
1本は、常時使用するもの。
2本目は、ベストに入れ、無くした時の予備用。
3本目は、2本目の予備用として車にケースのまま入れておいたものです。
1本しかないと、テトラの際やストラクチャー周りが タイトに攻められなくなります。
2本しかなく、1本無くしたらそれ以上タイトに攻められなくなるのです。
本流でのこの釣りは、そう簡単に釣れるものではありません。
大型魚を釣るチャンスは少なく、その少ないチャンスをものにするには、タイトに攻める必要があるのです。
フライも一緒で、数多く持っていればガンガン攻めて行けますが、残り本数が少なく、釣りの時間が長い時は、「今日1日釣らなければならないから、フライを大切にしないと・・・・・」こんな考えでは、根掛かりを凄く嫌ってしまい、タイトに攻めなくなってしまうのです。
シビアにタイトに攻めていくことが必要なのです。
そこでタイトに攻めていきながらも、少しでもラインをなくさない方法を考えなければならないのです。
ーーーーーーーーー フライラインをなくさないようにするために! ーーーーーーーーーーー
フライラインが無くなる理由は、
その1 ティペットとランニングラインの関係
「20lbのランニングラインに、20lbのティッペトを使用してしまう 」こんな事は常識で解るはずですが、
ランニングラインは、何度も使用し劣化して強度は弱くなります。ティペットは常に交換しいつも強いから、フライが根掛かりしたら、簡単にランニングラインが切れてしまうのです。
ベストな基準
20lbのランニングラインを使用した時は、 1x〜2xまでのティペットを使用し
30lbのランニングラインには、20lbまでくらいのティペットを使用することをお勧めします。
その2 リーダーとラインの接続
先ほども説明しましたが、このことが一番多いのです。
フライラインの先端が、岩などの隙間に入り込み、リーダーとの接続部分が大きくふくらんでいると、そこでラインが隙間を通らなくなり、抜けなくなってしまうからです。
ティッペトが根がかっているのとは違い、これになると全くラインは岩から外れなくなります。
上記図1と図2
ラインとリーダーの接続は、皆さんどうしていますか?
ラインとリーダーの結び目は、なるべく小さくした方がよいのです。
私がお勧めするのは、スプライスしてネイルノットです。
ラインとリーダーの接続
その回数は4回
極力小さく綺麗にです!
特に、タイプ3 タイプ4 タイプ6のラインは、そこにラインが付きやすいので、このようにしております。
ブレイテッドループでリーダーとの接続は、私は好みません!
そこには理由があります!
ブレイテッドのループは、その部分が重くなり、目立ちやすく、抵抗にもなります。
ブレイテッドにする理由は 何でしょうか?
リーダーが簡単に交換できる。
その他には?・・・・・・・・
それだけの理由ですよね。
ループトウループで、交換しやすくする方法も良いのですが
フローティングラインやインターミディエイトでは良く使用しますが
フルシンクのラインの特にタイプ3からタイプ6は、上記のスプライス方法をお勧め致します。
ここ近年は、熱用着の小型ループが付いているラインが多いので、その場合は、
リーダーのループの結びコブをなるべく小さくしていくことがベストです。
ーーーーーーーーーーーーーー リーダーについても考えましょう ーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆さんは、リーダーをどれくらいの頻度で交換しますか?
私は、スクールで使用した時は、交換頻度は高いのですが、釣りで使用した時は、数回釣りに行ってから交換するくらいで、さほど多くは交換しません。
川でストリーマを使用する場合、対象魚のサイズにもよりますが、ティペットの太さは0X~2Xが多いのです。
するとリーダーは1サイズ太いものを使用し、頻繁に交換するのは、ティペットの部分です。
何度もティペットを結びなおしていくと、だんだんとリーダーも短くなってきてしまいます。
そこで限界と判断した時、始めてリーダーを交換するのです。
よって、リーダーの交換頻度はさほど高く無いのです。
そう言えば、リーダーの性能にもより交換頻度が大きく変わりますね。
某メーカーのリーダーは、釣りをしていると吸水劣化をし出し、3時間後には、バットから簡単に切れる状態になるのです。
これ最悪でね、あまりにも弱く困りました!
こんなのを使用してると、頻繁に交換しなくてはなりませんね。
2007年ロシアへ行った時、まず始めに使用したリーダーは、クレハのリバージというリーダーでした。
どれくらいの強度があるのか使用してみたかったのです。
これはその時が初めてでした。
このリーダーの、強度は抜群!
糸癖も気にならないし、安心してサーモンを連発しました!
フロロカーボンの特性は!
「まず、ほとんど吸水性がありません。ナイロン素材に比べると全くと言っていいほどです。大気中の湿気も吸いません。吸水性が低いので水切れがよいのです。さらに低温にも強く屋外環境において高耐久性を発揮します。そして水中では見えにくいのです。これは屈折率が関係しています。水の屈折率が1.33、フロロカーボンは1.42、非常に近い値です。ちなみにナイロンは1.53〜1.62です。水とフロロカーボンの屈折率の差はわずか0・09なのですが、全く見えないというと嘘になります。ナイロンに比べて見えにくいということですね。
その他の特性では比重が違います。水の比重が1で、フロロカーボンが1.78、ナイロンは約1.12〜1.20です。水中で30cm沈めるのにフロロカーボンなら約15秒、ナイロンなら約40秒かかります(当社実測値)。つまりフロロカーボンはナイロンより約3倍速く沈む」強度安定、伸びが少なく、見えにくいなどです。
そして、このロシアで、3日目にしてリーダーを交換したのです。
そこで使用したのが某メーカーのナイロンリーダーです。
朝から、TV撮影で使用していてさほど問題はなかったのですが、午後になると、その状況は一変しました。
ティペットを結び、ラインブレイクすると、ティペットが切れるのではなくリーダー側が切れるのです。
その後、昼食後、10名で鮭の早釣り選手権を行いました。
すると私が一番にヒットさせたのですが、直ぐにラインブレイク!その後も、その後も!
連続で4本も切られてしまったのです。
全てリーダーからの切ればかり。
それまでの2日半、メチャクチャに大物を釣りまくっていましたが、切られたのは皆無でした。
どうして?
よく考えたら、リーダーを交換してからのことに気が付き、もしかするとと思って、リーダーを手で引っ張ってみると、驚くことに簡単に切れてしまうのです。
01Xが簡単に切れてしまうのですよ!
新品の時は、かなり強い状態です。
しかし、使用していると知らず知らすに、弱くなってくるのです。
そこで、そのリーダーを水に入れ、翌日、水から出して手で引っ張ってみました。
バット近くのあたりで簡単に切れてしまったのです。
こんなに太いところで、しかも手で切れてしまうなんて・・・・・・驚きでした!
これが、ドライフライやニンフなどではあまり気になりませんが、
ストリーマともなりますと、相手は、もしかすると過去最大の大物だったりもするわけで、こんな事が特に気になるのです。
吸水劣化は恐ろしいものです。
信用して使用していて・・・・・・・・・・・吸水劣化には気が付かないことが多いのです。
貴方の使用しているものは大丈夫ですか?
皆さん、一度テストしてみてください。
コップの中に水を入れ、リーダーを入れ、24時間後、テストしてみてください。
しかし、残念ながら、クレハは リバージというフロロのリーダーの生産を中止致しました。
そこで、ストリーマ用にベストなリーダーはないかと探した所、見つかったのが、シエラ シートラウト&サーモンリーダーです。
リーダーが求める物は、
強度とストレートになる事です。
多くのリーダーは全く糸癖が取れなく、延ばした時はストレートになっていても、時間をおくとコイルしてしまう物があります。
スイングの釣り、リトリーブの釣りでは、水平にラインがあり、光りは水面より垂直に近い方向で入ってきます。
すると、フロロであってもナイロンであっても、水と屈折率が違う素材ですから光を反射する部分があり、コイルしていますと、360度どの方向にも光を反射してしまうのです。
ティペットがコイルや縮れた場合は最悪、論外です。
そこで、お勧めするのがシエラリーダーです。
驚くほどしなやかで、パワーがあり、直線になります。
フロロのリーダーは、ゆっくりした流れや止水などでは、沈下が早く、リーダーが底岩にすれたり問題は多いのでそれ以後使用しないようにしております。
Floridaでターポンなど巨大魚を釣るときも、沈下の問題で、現地のガイドはナイロンのリーダーを進めてきます。
話はずれましたが
シエラは、北欧でシートラウトやアトランティックを釣るタックルではヨーロッパ第2位の実力をもつフライメーカーです。
そこで私たちは考えました!
性能の良いリーダーを自分で製作すれば、皆さんにお値打ちに渡すことが出来、気軽にリーダー交換が出来るのでは?と思ったのです。
そこで、研究を重ねて、 頻繁に使用する7.5ft 9ft 12ftのリーダーを製作することにしたのです。
長い15ft 16ftは 使用頻度が少ないために ストリーマ用として シエラリーダーを使用し、製作は行わない事にしたのです。
頻繁にリーダーを交換出来るように、KenCubeで 格安に(パッケージにお金を掛けない) 魚に発見されにくい最高なリーダーを製作いたしました。
それが
KenCubeリーダーです。価格は5本で742円 税別
詳しくは、KenCube ステルスリーダー
お値打ちな価格ですので、頻繁にリーダーを交換出来ます。
ティペットは、フロロがベストで、ナイロンは細ければ細いほど早く吸水し、短時間で劣化してきます。
そこで、クレハのグランドマックスシリーズは、フロロにしては柔らかく、糸癖は取りやすく、特に強度は抜群!
グランドマックスの信者になってしまった私です。
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このラインを使用しての川での探り方なども含め、思ったことを書かせていただきます!
話はそれましたが、
ラインとリーダーの接続方法について、もう少し追筆いたします。
ドライフライの釣りで
ブレイテッドのループを、ラインの先端に使用することは、リーダーが簡単に交換できる事。それ以外に利点はありません。
不利なこととしては、
ラインの先端が重くオーバーターンを起こしやすくなるために
・プレゼンテーションが悪くなる
・キャスティング時にライントラブルの可能性も出てきます
・目立ちやすく、魚に警戒されるおそれがある
・沈みやすくなり ドラグが掛かるようになる
・重くなるので特に#6以下のラインですと、オーバーターンを引き起こし、正確なプレゼンテーションが出来なくなります。
そのようなことを考えていくと、シンプルにスプライスしてネイルノットで結ぶことがスムーズなのです。
しかし、この方法だと、リーダーを交換するたびにラインが短くなるのでは?と思われる方もいますが、
私は気にせず、以前の縛り目の所のギリギリでラインをカットし新たに縛り治す方法をとっています。
スプライスが現場で出来なく、リーダーを交換したい場合は
前のリーダーのバット部分を10〜15cm残しカットして、その残りのリーダーと新しいリーダーを、ブラッドノットで結ぶ事も時々行っております。
現地でリーダーを交換する時 特に急いでいるならば、この方法も使用します。
安全ピンをベストに1つ付けておけば、フライラインの先端に穴を空けてスプライスをしやすくなるので、お勧めです。
注意してください!
余談ですが時々スクールでお見かけするのですが、ドライフライをメインで行うシステム、
すなわち#1〜#6くらいのタックルで、しかもフローティングラインの先端に、ブレイテッドループを着けている方をお見かけし、驚きました!!
これ最悪です!
ブレイテッドループはかなり重いのです。そして、その上にリーダーにも大きなループが付いていて、驚くほど重くなっておりました。
この方法は、ドライフライの釣りでは 百害あって一利無し 一利はあるとしたらリーダーの交換が楽なこと。
最悪です。
それと、リーダー接続 コネクター(プラスティック製)も良いことはありません。
ドライフライ用のシステムは、必ずスプライスして結んでください。 キャスティングも良くなるし、釣果が断然違ってきます!
要注意です!