★シューティングスペイライン開発日記
2007年
キャストしやすく、気持ちよくターンをするフライラインが欲しくて、ここ連日調査をしました。
まず、入手したラインは、
RIOのライン
AFS Shooting Head 6/7 400gr 26g 10m60cm
このほかに、
AFS Shooting Head 8/9 520gr 34g 11m50cm
これらのラインが シューティング・スペイにはベストではないかと、テストを行ったのです。
しかしです。
スペイにはよいラインなのでしょうが、
シューティング・スペイを行ってみると、
これらのラインは、ターンが悪く、着水時にラインが伸びきらない事が多いのです。
オーバーヘッドでも同じことが起きるのです。
これは、私のキャスティング技術の問題かもしれません。
私たちが考える“シューティングスペイ”の釣りのスタイルは、
バックスペースがある場所では、オーバーヘッドキャスト!
バックスペースが無い場所では、シューティングスペイ!
この両方のキャスティングが行えることです。
そこで、必要となるラインは、両方のキャスティングが行えるラインです。
そしてシューティング・スペイでは、スペイのみではなく、オーバーヘッドでの扱いやすさも考えなければならないのです。
そこで問題になるのが、スペイラインは、オーバーヘッドでキャストするには重めに企画されていることです。
ですので、スペイ専用ラインでは、求めている物と違ってきまして、
私たちが求める、超実践的なシューティングスペイラインは他にはなく、
シューティングスペイ専用のラインを企画制作することがベストでした。
★KenCube開発 オリジナル シューティングスペイライン
いろいろなスペイラインを、カットし、太さを測ってつなぎ合わせ、ベストなラインテーパーを求めました。
少し軽めで、オーバーヘッドも可能!シューティングスペイでロングキャスト! ターン性能の向上! プレゼンテーションの静かさ!
多くのことを求め、次々といろいろなテーパー、いろいろなウエイトを試してみました。
細切れとなった数多くのスペイラインと時間を費やしました。
しかし、それが実り、素晴らしいラインテーパーが出来たのです。
さらには、
シューティング・スペイ用のラインを開発して、解った事は、ラインのシンクレイトによりテーパーが異なる事でした。
フローティングラインとインターミディエイト、タイプ2、などは、それぞれのテーパーが必要なようです。
空気抵抗と引力、樹脂がパワーを伝えるスピード、バランスなど多くの問題がありました。
開発を続けていくうちに、多くのいろいろなことが解ってきたのです。
フローティングラインはツインテーパーにする事により、そのターン性能を向上させ、繊細なフロントテーパーで、プレゼンテーションを静かにしたのです。
そのラインがこれです!映像をご覧ください。
使用したロッドは、 K・Bullet SD#10
ランニングラインは、エアロシューター 30lb(2011年発売のモノフラットならばトラブルは少なく、さらに飛びます!)
リーダーは0x 12ft + ティペット2ft
フライは、エッグヤーン 6cm
微逆風・無風でもターン性能が良く、静かにターンしてしまうほど素晴らしいテーパーが出来ました!
しかも、オーバーヘッドならばさらによく飛んでいきますから驚きです。
今までいろいろなラインをテストしてきましたが、このライン形状が最高です!
約2年も費やして開発して来たシューティングスペイラインですが、
2008年より好評で売れ続いており、
その後、これを基に多くのKenCube・ラインが制作されました!
ショートラインの
#12-13 ロングキャスト用シンキングライン(オーバーヘッド用)
数多くの、超実践的なラインが完成しました。
メチャクチャに人気のラインです。