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SHI-T1-IN

またまた新しいラインを開発しております!


新しいラインのサンプルが届きました!

 

このラインは、インターミディエイトスローシンクのユニフォームシンクです。

しかし

通常のスローシンクとはシンクレイトが違い、インターミディエイトに近いスローシンクラインです。

 

これはどんなラインかといいますと、

ラインのシンクレイトは樹脂、コアにより変わってきます。

樹脂にはそれぞれの重さがあり、それでシンクレイトが変わるのは皆さんご存じですね。

それ以外にも、重要なのはコアによる変化です。

 

コアが違うと同じインターミディエイトでも沈みが変わってくるのはご存じでしょうか?

 

ブレイテッドコアのラインは、中心部分に空気が入ることと繊維の比重が軽いため、ラインは沈みにくくなります。

モノフィラのコアのラインは、それに比べ比重は重くなり、少し沈むようになります。

さらには、

モノフィラのブレイテッドをコアにしたラインは、さらに重くなり、
シンクレイトは今までのイメージと全く違い早く沈むラインになってしまうのです。

 

いまのところ私たちは、

モノフィラのブレイテッドコアは、淡水では不向きと考え、それは使用しないようにしております。

ソルトウォーター用としては強度もあり、塩水は沈みにくいので多くのメーカーは採用しておりますが

多くの問題を抱えています。

ボーンフィッシュ用とかターポン用のフローティングラインは、コアのブレイテッドが重く

フローティングであっても、直ぐに沈んで困ってしまうのです。

塩水で沈むのですから、淡水では大きな問題なのです。

 

話はずれましたが、

 

コアによるシンクレイトの違いを頭に入れ

それをうまく利用する方法を考えなければならないのです。

 

さらには、

ラインの樹脂のシンクレイトを追求していきますと、

同じシンクレイトの樹脂を使用していても、
ラインは太いと早く沈み、細いと太い部分に比べ沈みにくいようになります。

そこで、


細く長めのティップを採用しますと、沈みが悪くシンクレイトが変わってきてしまうのです。

水面の釣りではなく、タイプ2やタイプ3のラインでしたら、引っ張った直後ラインはベリーに合わせて沈みますし

流れのある場所ならばさほど気にならないことですが、

島牧のように着水と同時にフライを魚が見ている場所では、問題となってきます。

特に島牧では、連日多くの釣り人が入り、魚はアメマスで(イワナ系)ですから

賢くなると、半端な賢さではなくなり(トラウト系でイワナ系の魚は一番頭がよいと私は思っております)

適当な考えではスレた魚は釣れないのです!(スレていない場所では逆に簡単な魚です)

ですから、島牧での開発は必要と考えております。

 

求めた物は、

・繊細なプレゼンテーション

水面近くの魚を驚かせないためです。

・高いターン性能

フライが着水し、リトリーブ5〜6回でヒットしてくると言うことはフライが着水すると同時にアメマスは見ているという証拠です。
よって、リーダーティペットが伸びるターンが必要なのです。

・飛距離

島牧は荒れることもあるし、遠くの昆布根に魚が付く場所もあります。もちろん近くにもありますが

多くの方が届かなかった場所までが狙えるならばより有利になりますので、少しでも飛ぶラインがあった方がよいのです。

・魚に見えにくいライン

着水と同時に、フライを見てきますから、水面近くを回遊していることが多ので、
先端部分を魚から見えにくいラインにした方が有利になります。

手前は釣り人が、どの場所にラインがあるのか、岩と岩の間を通す場合、
ラインの位置が解りやすいベリーが必要になります。

 

スレた魚が多い場所で活躍するラインを求めますと、多くの要求が出てきます。

それをどこまでクリアーするかがラインの性能なのです。

 

通常の釣り場ではここまでこだわらなくても良いと思いますが、島牧はそうはいかないのです。

テスターさん達も、どこよりも熱くこだわっていますから面白いのです!

 

言い換えれば、島牧で通用する物ならば、他でも通用するラインになると思い

ここ最近は島牧でのテストを多く行っているのです。

 

 

今回制作したラインは、インターミディエイト・スローシンクの樹脂を採用し、

コアは少し沈みやすいモノフィラのコア。

ティップ部分にインターミディエイトを採用したタイプ

しかも透明のティップとして、コアをモノフィラメントにしたものです。

このようなイメージでのシンクレイトを求め

しかもターン性能を上げながらプレゼンテーションを静かにするラインです。

先端の細く沈みにくい部分に使用する樹脂の比重を上げ、力の伝達を強くし、
その分ラインを細く出来ますので、細くても強いターンが行えるように考えました。

細く長くして、強いターン性能と静かなプレゼンテーションを求めたのです。

さらには

先端の樹脂を透明としましたので、ゴーストティップになり、魚に見えにくラインとなったのです。

シンクレイトは、今販売している SPDライン のインターミディエイトより少し浮くラインになりますので、

水面から1m前後を探るには、最高のラインとなるでしょう。

・繊細なプレゼンテーション

・高いターン性能

・魚に見えにくいライン

ここまでは出来ました。

後は全体のテーパーとバランスで 飛距離 が決まります。

 

実際に振ってテストしてきました。

2月23日 キャスティングテストへ行ってきました。

驚きの飛距離です!

 

EXシューティングラインフローティング 022  45mがほとんど出て行ってしまう飛距離

かなりターン性能は良く、飛距離も抜群!

 

微風、ほとんど無風に近い状態ですから、追い風での飛距離は 

45m+ライン12.6m+5m(リーダー)これを全て出しても足りないと思います。

ロッドは、

SD-X #13 最強のロッドです。

 

直ぐにオーダーを入れましたので、完成は60日後となるでしょう!


 

このライン サンプルの数がなく、考え悩みましたが、

あまりにもキャスティング性能がよいので

ハサミでカット!

 

これを基に新しいラインが出来そうと考えたからです。

 

 

ラインをカットして、モノコアにループを作りました。

モノコアラインはなかなかループの製作は難しく、

熱溶着でループを作る場合は難しく、温度を上げすぎるとコアのモノフィラの強度が落ち簡単に切れてしまうのです。

そこで、モノコアの場合は、こんな方法でループを作っています。

 

ループの制作方法

 

 

キャスティングのテストに行ってきました!

使用したロッドは、

New SD#10

このロッドに ベストなウエイトにしてテストしてみました!

 

凄い!

思った通りです!

 

飛ぶしターンはよいし!

オーバーヘッドでのテストです。

 

これを基に、またまた図面を書きました!

 

SD#10用のロングキャスト用  ゴーストティップラインです。

シューティングスペイも出来るように

グレードアップさせた図面を書いてみました。

サンプルが出来上がるのは、2ヶ月後!

春のシーバス、本流のウエット、湖やダムの水面を狙う時期になるので楽しみです。

阿寒でもテストが出来そうです。

 

 

 


ヒット!

 

 

ティペットに付けていたBlackのヤーン

 

ネコが走ってきてヤーンをくわえ走った!

 

なかなか離さない!

 

ロッドを曲げ、土手を一気に駆け上がる

 

黒のヤーンへの反応は凄く、フックなんて何もなく、ヤーンを縛っただけなのに

離さなくて困りました。

 

ネコがヤーンに反応するパターンは、鱒がフライに反応するパターンと似たところがあって、面白い。

やはりイレギュラーな動きは最高ですね!

 

 

このネコ、親戚の近くの畑にいて、生まれてまもなくの状態でミルクも飲めないくらいの赤ちゃんでした。

冬を前にして、このまま放置しておけば死んでしまうでしょう。ということで

私がスポイトでミルクを与えて、育てたネコです。

 

ネコはいやされますから・・・・・次々に増え、ネコ屋敷になりそうです。