#3-4用 シンキングラインの制作
今までに多くのラインを使用してきまして感じたのは、同じインターミディエイトであってもラインの番手によりシンクレイトが違ってきて、軽い番手のラインは沈みにくくなってしまうことです。
このラインは、#5用のWFラインですが、キャストしてから、表面張力が破れずに、いつまでも浮いていて、少し引いたりすると、ボディー側からゆっくり沈みだしていくラインでした。
これでは釣りにならないのです。
いろいろ調べていくと
#5以下のWFラインは、ほとんどが同じ、
それは規格により
長さを、9m前後でそろえた上で、重さで番手を決めていくために
軽い番手は、ラインがどんどん細くなってしまうのです。
細すぎるラインは、風に弱く、飛距離は出なく
目的のシンクレイトにならない。
そこで、今回は、いつも使用しているベストな太さのライン
安定して沈み、釣りで使いやすいラインを基に
図面を書き、それに合わせた太さのラインを
いくつもの試作ラインから切り出し
#3-4ラインを制作してみました。
まず制作したのは、7mラインです。
このラインを使用し、実際に釣りに行ってきました。
ある程度の飛距離も出て良く感じたのですが
それは無風の時だけ
少し向かい風になると
飛距離がガタッと落ちるのです。
さらには、スペイ系のキャスティング能力が弱いのです。
釣りで使用しても、今ひとつなのです。
ソフトハックルを引き、テストしてきました。
そこで、少し気に入らなかったために
あたらなるライン、6mラインを制作してみる事にしました。
シューティングスペイラインから、切り出し
スペイも出来て、オーバーヘッドでもキャスト出来るライン
#7〜#8で使用しているラインをメインに使用し
安定したシンクレイトを出せるライン
#3ロッドで気持ちよくキャスティング出来るライン
こんな事を考えながら、新しいライン図面を書き、それに合わせたラインを切り出したのです。
結果、
かなり良いサンプルが出来ました。
#3-4ラインでもしっかりと素早く表面張力を破り
良い感じでフライをコントロールする事が出来ます!
魚も連発!
水温4.5度 極寒の中、スローリトリーブの釣りで連発!
ラインが短くなり、さらにキャストもしやすくなりまして
名前は
パワーヘッドS #3-4 6m ラインとさせて頂きました。
切り出しサンプルが出来たので、この最終図面での最終サンプルの制作を工場へ依頼しました。
2013年 4月完成しました!
LS#3、GoldSpey#3-4、JFシリーズでご使用下さい!
パワーヘッドS #3-4 6m
シンクレイトは、
インターミディエイト
タイプ2
タイプ3
3種類です。