フローティング・ワカサギ・フライでシーバスが爆釣?!
そんな噂を聞き、シーバスフィッシングへ行ってきました!向かった場所は三河湾、愛知県豊橋の一文字堤防です。
ロッドの先端が指している潮目、
日によりますが岸から30〜50mにできる潮目の下をシーバスが多く回遊し、ここにフライをドライフライのように浮かべておき、時々誘いを入れ動かすと「ドバッ」っと水面を割りシーバスがライズしてくるのです。
そこで、使用するフライについていろいろと調べてみることにした。
フライはどんな形状がベストなのか?
まずは、阿寒湖で使用したワカサギフライそのものを使用し、どんな反応があるか試してみた。
使用したタックルは、K・Bullet SD #10 ラインは#11サーモンテーパー 15mカット
使用したフライは、
旧式のワカサギフライが収納してあるボックス
この中には、大きく分け3パターンのフライが入っている。
・ワカサギ縦型 スイム・バージョンこのパターンは2000年頃に良く使用し、ダム湖で春先に産卵で流れ込みに遡上してくるワカサギをイメージし爆釣したパターンです。マジックでパーマークを付け、島牧で鮭稚魚パターンとしても爆釣!
・ワカサギ横型 フローティング・ワカサギ、デッドバージョン シングルフック阿寒湖などで定番となったワカサギ横型のシングルフックバージョン
・ワカサギ横型 フローティング・ワカサギ、デッドバージョン ダブルフック
今回最初に使用したのは、シングルフック デッドバージョンだった。
フライを30〜40mキャストし、時々誘いを入れ動かしながら待つパターンで、シーバスのトップウォータープラグと同様な方法。
この時、友人はルアーのトップウォータープラグで数度ヒットさせていたが、なかなかフッキングしにくく、ルアーの場合はライズが1回あるのみ。
そこへ、このワカサギフライをキャストすると。
水面に大きな水しぶきが上がり「ドバッ!」と派手にライズがあるのです。慌ててラインを引くが、高台からなのかフッキングのタイミングが合わず、フッキングできないでいると、次の週間「ドバッ!」またフッキングできないでいると「ドバッ!」「ドバッ!」「ドバッ!」「ドバッ!」
5回から6回も連続でアタックをしてきて、これまた最高に面白いのです!
しかし、大物は1〜2回しかアタックしてこず、ミスの連発!
そこで、フライを交換し、ダブルフックバージョンにする。
すると、
直ぐさま ヒット!
40〜50cmのサイズが連発!
フライをバックリくわえ込み、これならばバレにくい!
そこで、今回ワカサギとしてタイイングしたフライを使用しソルトのシーバス用に必要なこととして気がついたのは、浮力とフックです。
ワカサギの場合は、微妙な浮力が必要でしたが、ソルトの場合は波が有り、高い浮力を持っていないとフライが簡単に沈んでしまうこと。
そして、釣れるサイズもかなり大物がいるためにフックの頑丈さと錆びない物が要求された。
そこで帰宅してから
シーバス用
フローティング・サーディンを制作してみた!
今回のタイイングのお題は!
リアルカラー&ブルー
ここ最近シーバスルアーで好調なのがブルー・パール・カラー
そこで、ボディの輝きをブルー系の輝きにさせ、背中のカラーも透明感のあるリアルな質感を生かしたパターンを制作したのです。
(その間に実は3パターンのフライを試作しました。その素材の研究のためです。かなり面白いものを発見したのですが量産は検討中で、大原商事さんとお話しをしている最中です。シリコンよりソフトな素材なのですが、さらに良い物を求め検討中で試作品が出来上がってきたら、このkencubeのHPでアップしていきます!)
結果は、かなり良く!
短時間で連発ヒット!
週2回ペースでいろいろと試してきました。
この鰯カラーで釣れるのには想定通りで良いのだが、なぜにデッド型の横向きフライ、しかもワカサギカラーに反応したのか?疑問に思ったのです。
そこで、
縦型のフライと横型のフライを各1本同時に取り付け、シーバスはどちらのフライにヒットしてくるか試してみました!
縦型のフライの方がリアルなカラーで、横型は旧式のバージョンです。
鰯は、表面近くをゆっくりと泳いでおり、それに時々ライズしていた状況です。
当然ながら、縦型にシーバスは反応するであろうと予測していましたが!
結果は、ほとんどのライズが横型だったのです!
捕食されている鰯は、横になっている物はありません。
逃げまどっている鰯の群れにキャストしても、ほとんど横型のフライに反応してきたのです。
シーバスにとって、アイのカラーは魅力的に見えたのでしょうか?
下から見て白っぽいボディのみのカラーより、横から見たリアルなカラーが好まれたのでしょうか?
それは、シーバスしか解りません。
結果として、横型のバージョンが良いと言うことに間違いはないようです。(今のところですが)
今回紹介したタイイングですが、縦型で紹介していますが、フライフックを横から指せば横向きになります。
今回のタイイングで重要なことは、カラー!
エンリコ、EP シルキーファイバーは吸水性もなくかなり扱いやすい素材です。一度試してみてください
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シーバスは天気やタイミングで爆釣の日もあればほとんどいない日もあり断定はできませんが、今のところ横向きに好反応な状況が多いようでした。皆さんも一度良き向きバージョンを試してみてください!
聞くところによれば、ティムコ販売のフローティング・ワカサギフライが、かなり好調で、しっかりと浮力があり、シーバスの反応が良いらしいです。
シーバスは、ある程度群れで回遊しているようで、同じサイズのシーバスが釣れ続くこともあるから、良いサイズのシーバスが釣れていたら、直ぐさまキャストし、1匹釣れたら休憩せずに釣り続けると、連発も夢ではなくなるようです。
あなたは 横向き派? それとも 縦向き派?
シーズンオフの秋のひとときを、シーバスで遊んでみました。