2006年３月１日 解禁
今年の蒲田は最悪の状態です。

上流の取水堰堤が北電の工事のために放水をしており、冷たい水がガンガンと流れております。

これは昨年からそのような状態になっていたようで、思っていたよりその冷たい水の水量は多かったのです。

その影響で、禁漁区上流の深山荘で水温６度前後。（３月３日）
例年ならば１５度〜２０度近くあった年もあった場所です。

中部大学下の辺りで７度前後（３月３日）

神坂堰堤上流、アルプス広場前で８度前後（３月３日）

栃尾　辺りで８度前後（３月３日）

この放水で、水量は倍増しており対岸へわたることも場所を選ばないと難しい状態。
水の色は青く綺麗で、蒲田特有のコケは全く無く、他の河川のような状況です。

一番頼りにしていた水生昆虫はかなり少なく、 ほとんどライズなし。

大半の方は、ボーズ！

「魚の姿だけではなくライズやその加配さえも感じられない！」と行っていた方が多かったです

その中でも、場所と釣り方で多少は釣れる状態でした。

 

今回、１日の解禁から釣りビジョンの撮影で行っていたのですが、メチャクチャに苦労して２８ｃｍのイワナを頭に５匹キャッチ出来たのですが、それはとても大変でした。

詳しくは18日（土）の放送を見てください。

そこで、イマージャーの　NEWタイイングも紹介します。これは必見です！

そして、プライベートで３月４日のみ釣りをしてきました！

この日は、２００ｍの区間だけですが　次々に魚が出てきて、爆釣と言っていいほどヒットしました！

そのとき釣れたヤマメです。

今年は水温の影響で１８ｃｍ〜２０ｃｍ位のサイズが多いようですが、魚はとても綺麗でした。

 

 

今回使用したフライは、TP88　＃１４にタイイングしたシロハラコカゲロウのイマージャー

そして、同じサイズのカディスもハッチしていましたからなおさらこのフライの効果は凄かったです。

 

拡大するとこんな感じです。

 

ハイパーフロートファンデーション+ドライシェイク・スプレーで、浮力は抜群！

雨の日でも　長期間浮き続けます！　

 

良く見え、良く釣れ、そして良くフッキングします。

 

４日は、この状況では神坂堰堤上流では良い釣りが望めないと諦め、栃尾に入ったのです。

栃尾も同じような状況ですが、釣り人は少なかったので、ダメで元々ということで行ってきました。

すると、午後１時よりブユがハッチしだし、ライズを発見！

あいにくブユフライは車の中へ置いてきていたために、代わりの小型フライでライズにキャストすると数投目で出てきましたが・・・・・・・これが昔のフライでTPでは無かったのです。

そこで、友人に交代し、他の友達と立ち話を１時間くらいしてたら、いつの間にか岸際の雪の上にコカゲロウがいくつか留まっていたのです。

そこで、上流へつり上がると、今回のツアー参加者の松永くんが岸際を釣っていてバラしており、同じように岸際の大岩の間にフライを流し込むと、「パクッ」簡単にヒットしてきました。

足下の小さなポイントから釣れた、ヤマメです。

 

 

 

ストマックはコカゲロウとニンフ、

かなり虫の流下が少ないことが伺われます。

コカゲロウ・イマージャーはサイズ・カラーともにピッタリです！

 

それから２連発ヒットさせたがフックポイントが無くバラしてしまった松永くんもヒット！

２６ｃｍ位のイワナでした。

 

 

フライは、TP88の＃１４に巻いたイマ−ジャーです。

この日の朝、温泉に入って朝食を取り、それから正午まで、

本物のカゲロウをサンプルにして、皆でタイイング。

そのとき巻いたフライです。

 

 

 

 

 

このフックは、すばしっこい魚にも確実にフッキングしてくれるので安心！

 

 

 

 

翌日、彼もこのスペシャルポイントへ行き、ライズを発見！

 

あの技とこのフライで　２匹のヤマメを釣ったそうです。

 

今年の状況で、ヒットさせたことは素晴らしいです！！

 

このフックバレにくいんです。

 

ほんの２００ｍ位の区間ですが、岸際の岩の間の深みに魚が隠れていて、８匹の魚の反応がありました。

この区間だけ見ればかなり面白い状態ですが、他は全く良くなく、過去最低です。

重要なことは、流下していく虫が貯まる場所、しかも深みがある場所を探し、そこへイマージャーを静かにキャストし、ティペットを水面になるべく付けないように心がけ、ティペットを風に乗せ、フライを停止させると、ゆっくりと鱒が浮上し、ゆっくりとフライを吸い込むのです。

それが出来れば、今回のように、先行者が何人いてもフライに出すことが出来、また、フッキング率は上がり、バレにくくなるのです。

今回の蒲田は苦しい中にも勉強になる釣行でした。