2007年3月 7日からの蒲田川
今年も例年通りに、3月の蒲田川へ行ってきました。
2007年は暖冬で、河原に雪は全くなし!
こんな年は初めてです。
2006年の解禁当初は、上流の取水堰堤の放水で川が渡れないくらいに水が多く、水温も7度前後。そして水生昆虫の姿は全くなく最悪の状態でした。しかし、今年は例年通りの状態で水温は11〜13度と水生昆虫がハッチするには最高の条件でした。
釣れてくるヤマメも抜群のコンディションをしており、この冬中水温が安定していたことが伺われました。
次々に釣れてくるヤマメも同様、サイズもなかなかの物ばかり!
中にはこのサイズも含まれ、この18〜20cmサイズがスレスレでフライへの警戒心がメチャクチャに強く
ハイスピードでフライに反応し、フライを口に深くくわえないので、フッキングがしにくく、かなり手こずりました。
今回使用したロッドは、今年発売予定?の LS
未だに試作段階です。
キャスティング能力は最高の物が出来ているのですが、
実釣の調査での渓流でのテストが今ひとつ出来ていなく今回もそのテスト!
#2で 9ft8in という前代未聞のライトウエイト・ロングロッドなのです。
かなり正確にピンスポットにフライが打ち込め、面白いように魚を出すことが出来ます。
この長さと、軽量ラインは、抜群の相性!
バットパワーは、ディスタンスやトーナメントロッドに使用した40トン ハイカーボンを使用し、
50cmのワイルドレインボーをも簡単にいなしてしまうパワーを持たせてあります。
しかし、ミディアムからロッドティップにかけては、とても繊細で、20cm近くの魚でも十分楽しめる細やかさを持っています。
しかし、しかしです!
フィールドでテストして、止水でテストして、まあまあの出来!? と思っていたロッドですが、全然だめ!
今回の試作も、実釣したその日の内に本社の設計者に連絡して作り直しを依頼しました。
先端の柔らかく鈍いロッドは、フッキングが遅れ、あわせ切れが起こるのです。
特に魚体が小さく、早く出てくるスレ・ヤマメはフッキングしにくいのです。
バットがしっかりしていれば、そんなことは起こらないと思っていたのですが、大間違いです。
来週には、何本目になるか解りませんが今回の欠点を克服した次の試作ロッドが出来て来る予定です。
今週出来上がってきたカタログには、このLSシリーズは乗っていますが、気に入るまでは発売を遅らせます!
ロッドの制作上 軽量ラインで、長いロッドはメチャクチャに難しいです。
だから他にないのですね!
でも
#2ラインをロッドティップから20cm出し、18ftのリーダーで、ピンスポットにフライが直撃できる魅力は
諦め切れません!
特に、北海道の方達は#2というラインを使用されている方は少なく、一度使用したらその使いやすさに驚くでしょう!
渓流ラインは、驚くほどフライは必然的にナチュラルに流れ、面白いように魚は出てくるのです。
今回もそうでした。
他社でも多くの軽量ラインロッドが発売されていますが、バットまで柔らかいロッドばかり、
ワイルドレインボーは?????
私が考える、このロッド(LSシリ−ズ)は、
オレッティーの70cmアップブラウンをドライフライでキャッチできるロッドにしたいのです。
軽量ラインならば、あの難しいオレッティーのブラウンも面白いようにヒットできますからね。
今回持って行った試作品3本の内、
1本が少し使えるアクションで、それを3日目から使用しましたが、その時は短時間で7匹、
27cm〜20cmのヤマメイワナを手に出来ました。しかし、もう少し思う物があれば、その倍は釣れていたと思うのです。
ロッドは、使用してみなければ解らないので、 K・Bulletは徹底的に釣りとキャスティングを行い
自信ある物を作っていきます。
かなり良い走りをしてくれたヤマメ。
LSは長く高感度だからメチャクチャに走りを感じ、面白いです。
フライは・・・・・ スルーウイング・イマージャー 最強!
フックはもちろん TPです。
コカゲロウが多く流下していました。
このサイズのヤマメのスレスレが早く、通称「マッハ」って呼んでいます。
27cmのイワナ
次の試作ロッドを持って、またまた スレスレの蒲田へ行ってきます。
抜群のロッドが出来るのを楽しみにしていてください。