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2008年 島牧

3月24日から今年も島牧へ行ってきました!

今年は、新兵器を開発中!

その新兵器とは!この写真にあるスペシャルラインなのです!

今回の島牧は、このラインがどこまで通用するか調べてみたかったのです。

 

どんなラインなのかを説明しますと、

まず一つ!

このラインは、沈みやすく浮きやすいそんなラインなのです!

“沈みやすく”そして “浮きやすい”とは?不思議な事なのですが、詳しく説明しますと、

通常のインターミディエイトラインよりほんの少しですが、重く、キャストしてそのままにしておくと、スッと水中に沈んでいくのです。しかし、テンションを張りリトリーブを開始すると、ラインはサスペンドもしくは微妙に浮いてくるのです。

水面直下が釣りたい場合は、キャスト後直ぐにリトリーブを開始すればよいのです。

少し海が荒れ 波の下にフライをトレースしたい時は、数秒待ちリトリーブを開始すれば良いのです。

さらに深い所を探るならば、さらに待ってリトリーブを開始すればよいのです。

今までインターミディエイトでは、少々キツイという波でも、全く問題なく自由にフライをトレースする位置が選べるのです。

今までにない発想で、フラットな水面から、少々荒れた時まで 1本のラインで釣りが出来ることを目指したのです。

それだけではありません。

海では海流をラインが受け、流れのテンションを感じる事が大切なのですが、そこでこのラインは、通常のものより太く、水の抵抗をしっかりと受け止める形状にしました。

よって、微妙な海流が手に伝わってくるのです。川では底のゆっくりした流れや速い流れが明確に解ります。

魚の居る流れに合わせたリトリーブが感じられ、それに合わせた的確なリトリーブができるのです。

さらには、海の中でラインは真っ直ぐに伸び、たるみもなくなるのです。するとフライは常に機敏な動きをして、生きてくるのです!

そして、ラインの伸びも少なくした事により、フッキング率が上がり、バレが少なくなりました!

もちろんエキストラコールド使用の樹脂で、低温でもしなやかに水になじむよう出来ております。

そして、さらにですが、 写真を見ていただくとお解りですが、このラインの先端は、細く長く そして3mが透明に出来ているのです!

島牧では、着水後数回のリトリーブでヒットする事が多く、着水直後のフライを魚は見ているようなのです!

そこで、少し長めのらイーダーシステムを組む必要があるのですが、さらにリトリーブを開始してからでもヒットして来やすいように、フライラインの先端3mを透明にしたのです。

そしてさらに、今までは3Mの STLラインを使用してきたのですが、#13ともなると着水音がかなり大きく、魚を驚かせているように感じたのです。

そこで、このラインは、先端は軽く静かなプレゼンテーションが出来るよう繊細なティップテーパーにしました。

あと、求めたものは、ロングキャスト性能です。

 

いくつかの条件を追求し、理想のラインを求めての事です!

 

ーーーーーー  このラインに求めたもの!  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・今までのラインと比較し 20%〜30%の飛距離アップ! 50m先が無理なく釣れる様になること。

・リトリーブをしていれば沈みにくく、停止しておくと沈みやすく、条件に合わせ、自由にフライをトレースできる

・静かなプレゼンテーション

・伸びにくく確実なフッキングを可能にする

・ベリーを太めに設計し、水の動きを受けやすくし、常にラインがたるまないようテンションを感じやすくフライを生き生きとさせられる

・バックスペースがない場所では、シューティング・スペイが行えるようなライン設計

・ライン全体に透明感を持たせ、太さを感じさせない

・先端3mは透明で、魚にラインの存在を気づきにくくさせ、長いリトリーブ後でも魚が釣りやすい

・エキストラコールドの釣り場所を想定しての、寒冷地様樹脂を使用。冬でもしなやかで糸癖が取れやすい。

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ここ最近、いろいろな海でアメマスが釣れていて、多くの方々がアメマスを狙ってきています。

アメマスはイワナ系の魚でとても賢く、スレだしてしまうと、全く釣れなくなりどうしようもなくなってしまうのです。

サクラマスや他の鱒とは頭の良さが違うのです。「天才とバカは紙一重」とはよく言ったもので、イワナ系の魚はこの部類にはいるのではと思うのです。

スレると手の打ち所がないくらいに賢くなりますが、ウブな時はどん欲で、警戒心はなくいとも簡単に釣れてしまうのです。

そんなアメマスですが、ここ最近は人も多くかなり賢くなってきているのでは?そう思われるのです。

そこで、誰よりも有利な道具があれば!  そう思って今回このラインを制作してきたのです。

このような考え方で作られたラインは、世界初! 

 

今回のサンプルが出来上がってきた直後、岡崎で何度も振り試しを行ってきました。

そこで感じたものは、ラインの先端テーパーをあまりのも繊細に細くしすぎて力の伝達が少々弱い様だったのです。

よって、今回は先端1mをカットし、透明部分を2mにしてターン性能を上げ、改良して、島牧へ持って行ったのです。

 

どんな結果が出てくるのか、とても楽しみでした!

 

 

 

 

 

多少の荒れでも、全く問題なく、フライラインは水面下を真っ直ぐに伸びてリトリーブが出来ました!

 

 

さらに荒れた時でも、18番しか釣る場所がない時でも

多少の向かい風でも、全く問題なくぶっ飛んでいき

水に絡んで、テンションを感じさせてくれるのです!

 

驚きでした!

 

 

今回島牧で一番始めに釣れた、イワナ級のウミアメ

尺サイズです。

 

 

今回初めての50cmアップ!

正確には 51cm 五十嵐さんに計測していただきました!!

ここへ来る前、蒲田川、四国の河川で、18cm〜30cmそこそこのサイズを必死になって釣っていたものですから、この魚がヒットした時、久々に「これはでかいぞ〜!」って、メチャクチャ興奮しました!

砂浜に引き上げたのですが、その瞬間フックが外れ、「逃げられてしまう」と思った瞬間、ロッドを投げ出し、必死になって浜へアメマスを上げました。

それを見ていた師匠達は大笑い!

「あんな小さなアメマスを必死になってランディングしてるよ!」って!

でも私にとっては、久々の50cmアップでメチャクチャに興奮しました!

 

 

 

続けて釣れた55cm

も2匹目からは、そこまでは興奮できず、

冷静に釣りが出来ました。

 

でも、このサイズで興奮できる事は幸せだなって、自分で思いました。

1年ぶりの島牧

ここは、最高ですね!

 

 

続いてさらに大きなアメマスが釣れ、

今年はやけに順調だったのです!

 

 

 

磯場から、居付きのアメマスが釣れました。

 

居付きのアメは、少々やせているので直ぐに解ります。

 

 

こんなサイズが、1日に何本もヒットしてくるのですから

島牧は、最高に面白いです。

 

でも、そこに至までの重要なカギは外せません。

それは、フライ、キャスティング、リトリーブ、ポイント

タックルです。

 

 

 

 

尺物もヒットして、飽きさせなく楽しめます。

 

 

 

フライはこの時期天然の鮭稚魚がメインですので

驚くほど小型です。

 

 

 

 

この日、8本目をヒットさせ

それが60cmアップでしたのでまたまた感激!

 

ロッドは、

 K・Bullet SD #12ー13  16ftです

 

 

 

この魚は、居付きではなく、鮭稚魚を追って回遊してきたアメマスです。

 

太っていて、銀白に輝き とても美しいのです。

 

 

 

翌日も好調!

 

これも、現地の大師匠 坂本氏と師匠の水上氏のおかげ!

ベストな場所へ案内をしてくれるからなのです。

 

 

 

 今年は例年より早くに島牧へ来たために

 フライは最新作パターン!

 マッチング・ザ・ベイト ですね。

 

 今回、このころより思ったのですが、

この最新のラインは抜群!と言う事。

 

 微妙な潮の流れをテンションで感じ取りやすく

 ラインは張りがある所で必ずヒットしてくるのです。

 それが、着水直後のみではなく、リトリーブをしてきてヒットする事も多く、ラインの性能の高さを思い知らされました。

 

 

 

 

 

 連日の安定したヒットに、感激!

 

 ラインのすばらしさにも感激でした!

 

そして最終日、とうとう釣ってしまったのです!

念願の海サクラ!

このポイントは、4年前ウッチーくんと島牧へ来た初日連発した場所の近く。

詳しい場所は、 大師匠の一人である畠井氏に現地でお会いし、このコースで魚が通るからと教えていただき、そこを狙って、超ロングキャスト&リトリーブを行っていたのです。

すると、フライをひったくるようなアタリがあり、

「やけに頭をよく振るな?」って思って、もしかすると?

サクラマスでは?と思っていたのです。

 

しかし「50くらいのアメでしょう!」と師匠達に言われ、気軽に引き寄せてきました。

すると畠井氏が「オーッ!サクラだ!」「まあまあ良いサイズのサクラだよ!」って!

それを聞いた途端、以前に連発でバラしてしまった事が思い出され、「水上さん早く早く!!ネット!ネット〜!!」って私は大騒ぎ!!

 

上手く海岸へ引き寄せ、一気に岸へ上げてしまいました!

 

小さな#6のフックで、バレてしまうのでは?!って心配していましたが、がっちりかかっていて、なかなか外れないほどでした。

 

 

このサクラマスは54cmでしたが、メチャクチャ綺麗で

大感激!

これが私の初の海サクラマスです!

その後、休憩をしながら、時々釣りをしてアメマスの30cm〜40cmのサイズを3匹ヒットさせ、

師匠達もぱっとせず、諦めムードが漂ってきましたので、最後に大遠投して、気持ちよく帰ろうと思い、ロングキャストを繰り返していたのです。

そこへ、 K・Bullet チーム 洞爺湖 隊長の 西谷くんから電話が入り、 肩と首で携帯をはさんで、少し早めのリトリーブを行った瞬間!

「ドスン!」と言わんばかりの強烈な衝撃がラインから伝わり、その後一気にラインを引き出していったのです!

「西やん!今とんでもない大物がヒットしたから、あと電話かけ直すわ!」と電話を切りやりとりを続けていたのです。

 

すると、水面を割りローリングし始めたのは、巨大なサクラマスです!

 

ランディングネットを取っていただき、 砂浜に引き寄せ一気にランディングしました!

 

その瞬間、見ていた師匠から 「デカイ!これはデカイ!」と言われ、自分もその太さに驚きました。

 

 

 

 

 全長 66cm  4kg弱

 

 本州の河川(九頭竜川)で釣り上げてきた最大のサクラマスは、68.5cm 3.8kgでしたが、ここまで太ってはいませんでした!

ロシアは別として、国内のサクラマスとしては最高に太っていた鱒です!

 

 

 

 

 

こんな大物が、島牧には居るんですね!

 

 

 

水上師匠と 友人の島畑夫婦と 島牧の旅館で かに アワビなど海の幸を楽しんできました。

 

水上師匠 (ニセコ ペンション コットンファームのオーナーです)には 今回もお世話をおかけ致しました。

 

2008年はの島牧は、バンブーロッドの村田さんの家で3日も世話になってしまい、そこで、いろいろな島牧の技を教えていただき

その後大師匠の坂本氏の案内で、師匠の水上氏と一緒に行動し、ベストなポイントへ案内をしていただきました。

現地の名人 村田さんや 畠井氏にもいつもお世話になり、皆さまのおかげで、今年も楽しく島牧で過ごせました。

皆様 ありがとうございます。

 

島牧で必要な スペシャルライン!

そして、スペシャルランニングライン!

この両方は、今後サンプルを次々に作り続け、来期にはまにあわせる予定です!

 

今回、このラインの活躍には私も驚かされました!

 

 

この後大師匠 坂本氏からの連絡で このラインを使用して20本以上アメマスを釣り、

アタリがとりやすい事!飛ぶ事! など 大絶賛していただきました。

 

師匠の水上氏からも連絡があり、 アメマス67cm サクラマスもヒットさせ

大絶賛でした!

コットンファームのオーナー日記 (2008.March)にもアップしてありました。

 

 

このラインは サンプルに上がってきた6本しか世の中になく

 一部の方々が使用され テストを行っています。

 

北海道の至る所で釣れているウミアメには最高のラインです。

そして、

北海道のみならず、シーバスや他の魚にも使用できるスペシャルラインです。

 

ここで決定ではなくさらなる研究を重ね、2009年 には、完成させたいと持っております。

 

2009年02月 追筆

あれから2回作り直して、さらなる飛距離を求め、2009年1月になりました。

完成は、2月を予定していましたが、遅れております。

 

合わせて、最強のランニングラインも開発中!

 

 3月の末には完成したいのですが・・・・・・・