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2009年2月16日 犀川の解禁

 

爆釣の兆し!

とんでもない凄いラインの登場です!


 

2008年から、忙しい日々を過ごして来ましたが、2009年2月16日のこの日だけは、犀川の解禁に新しいラインを持ち、釣りに行くことを予定していました。

パワーヘッド2(#10-#11用)です。

このラインの実践能力を知りたかったからです。

 

このラインは、かなり面白く企画してきました。

通常通りの使用も出来ますし、ユーザーにより変更出来る要素を多くしたラインなのです。

 

2月16日早朝、 

地元の友人フライマンと合流し、犀川へ!

 

入川したのは、木戸橋下流 右岸 ガレ場です。

当日、夜明けとともに崖を降り、川岸へ行ってみると、

川の水は、白濁していました。

2日前の大雨の影響で増水し、濁りがあると聞いていた状況の通りです。

このことを予測し、このポイントを選んだのです。

 

 

それまでの犀川はかなり減水傾向にあり、今回の増水は、そこから比べるとかなりの増水になるということで、減水時、流心に居た魚が、急激な増水と濁りで、岸よりしていることが予想されました。

そこで、対岸は1級ポイントで、人が多くなかなか入川出来ないだろうから、ということと、こちら側には、テトラ裏にゆっくり流れる深みがあるから、ここに巨大な魚が潜むであろうと、期待を寄せ、この場所に決めたのです。

キャストもしにくく、釣り人はほとんど来ないだろうから、1日中爆釣という可能性も考えられたからです。

 

濁りの鉄則である、ボトム狙い

まずは、ボトムを攻めきらなければと、ラインをパワーヘッド2(#10-#11用)T3にして、フライはドロッパーシステムにしました。

ドロッパーには誘い用大型ゾンカー、リードフライは、マラブーストリーマです。

この場所は初めて。

川底の状況は全く解りません。対岸からしか見たことがなかった場所です。

いざ入ってみると、上に木があり、ロッドを立てることもままならない、厳しい場所からのスタートです。

でも、パワーヘッドならば全く問題なくキャスト出来ます。

ロッドを斜めにして、シューティング・スペイ!

リトリーブしてきたら、そのまま、ラインをたたまずキャスト!

面白いように飛んでいきます!

地元の友人達も驚き!でした。

 

1キャストごとにラインの送り込みを増やし、川底を探してキャストしていくのです。

2〜3投した時です。

川底を触るラインの感触があり、すかさずラインを浮かせ、川底ギリギリにフライをトレースし、トゥイッチ

川底ギリギリにフライをスイングさせていくと、岸よりしてきた瞬間、ズーンとした嫌な感触が・・・・・

根掛かりです。

フックを外すための裏技を使ってもなかなか外れません。

おそらく岩ではなく、岩にかかったゴミにフライが刺さってしなったようなのです。

結局、フライは2本ともさようなら・・・でした。

 

1キャスト、1ステップダウンで、細かくじっくりと探りながら釣り下っていくが全く無反応。

そしてまた根掛かり!フライ2個ロス。

 

どうやらこのポイント、かなり大きな石があり、底ギリギリにフライを流すと、時々ある大石にフライを全て取られてしまう場所のようなのです。

濁りが無ければ、多少フライを浮かせ、岩にかからない程度にスイングさせれば釣れるのですが、この濁りでは、魚がフライを見つけられないであろうと判断し、徹底的にボトムを攻めることにしたのです。

 

1発大物!  です!

 

巨大な鱒を1発ヒットさせれば良いのです!

これに賭けて、根掛かりフライロスを気にせず、釣り下っていきました。

 

増水で全く岸に立てなく、ススキの林の中からのキャストの連続!

通常のラインではキャスト出来ない場所でも、どんな場所でもこのパワーヘッドは釣りを可能にさせてくれました。

ただそのことが凄く嬉しいだけで、釣りを続けられただけ、

結果、昼過ぎには、フライボックスに入っていフライ30個以上が全て無くなり、TheEnd・・・・・・・

最悪でした。

 

完敗。

 

その後場所を変え、下流のポイントを見に行きましたが、それぞれに人がいて、全くダメですという話を聞くばかり。

マレットゴルフ前には、兄の仲間がいて「朝一番から釣りしていますが、全く釣れないから兄さんは帰っちゃいましたよ」なんて言っていました。

あまり良くないようです。

急激な増水、水温低下、濁りは、魚の活性を下げたようでした。

 

犀川橋上流へ行くと、そこは餌釣りおじさんとルアーの方々で大にぎわいです。

成魚の大きなものは50cmを超えるサイズの鱒を含めて、解禁前日に放流したボロ放流魚がたくさん居るようで、釣り堀状態で固まって放流魚を狙っていました。

そこで、橋下流ならば綺麗な鱒もいるのでは?と期待をして、橋の前後を少し釣りましたが、やはりここでも気配なし。

朝から無数の人が釣りをした後ですから、魚も驚いて隠れたのでは?・・・・

フライもほとんど無し、ボックスの片隅で何年も居座っていたフライのみになってしまったのです。

で、釣る気も無し・・・・テンションは下がるばかりでした。

 

この日は、宿泊を予定していましたので、「早く宿でタイイングをしなくては・・・・・」

そんな思いと、「ここで諦めてはダメだ!このままではボーズになってしまう!もう少し釣りをしなければ!諦めるな!!」

心の中で、こんな格闘がありました。

夕方4時近くのことです。

 

結局、

「最後に!」と、朝釣りをした場所の対岸へ行き、1流しして終了にしましょう! と決めました。

 

車を置き、釣り場まで歩いていくと、釣り人が数名立ち込んでいて、2名が上流の岸で待っている状態。

 

「どうしようかな?」と思い、声を掛けてみると、

待っていた方の一人は、よく知っている方で、二人ともこの順番で釣り下っても、明るい内に魚が釣れるポイントへ入れないだろうからと考えていたらしいのです。

その後から私の順番ですから、

これは無理!

 

せっかく来ましたが、釣りが出来ないのではお話しになりません。

頑張ってやる気を出したのにね・・・・・。

 

無念ながら、この日の釣りは終了です。

 

フライを40本近く無くし最悪の日でした。

人生始まって以来です!こんなに多くのフライを無くしたなんて!

しかも、ボーズ! 解禁にボーズ!  

 

このボーズという言葉、悔しいですね!

九頭竜川で昔、2年と11ヶ月 ボーズを繰り返したことを思い出しました。(これは長かった!辛い日々でした)

九頭竜川は、2回目でサクラマスを釣ってしまい、その後3回目の釣行でまたヒットさせ、バラシ。4回目の釣行でもまたまたヒットさせ、これもバラしてしまいました。

サクラマスは、ヒットさせることすら難しい魚ですが、行くたびにヒットしていたのです。

このときは「オレって天才!?」 そう思えました。

しかし、それはただ運が良かっただけだったのです。

その後、1シーズン25〜27回釣りに行き、2年と11ヶ月 合計79回ボーズを繰り返して、悔しくて悔しくて、釣れなくても徹底的に釣りに行きまくったあの時期

その後、それがあったからもの凄い勉強になり、3年目、4年目とサクラマスは面白いように釣れ、6回で20匹ヒットさせたり、1回の釣行で5匹ヒット3匹キャッチとか、68.5cmのサクラマスなど、九頭竜川では数もサイズも一番釣るれる様になったのです。

このとき、他の方々はほとんど釣れていなく、私だけ釣れましたから最高に楽しかったです。何人先に川へ入っていても最後に自分が入ると釣れる!しかもみんな見ている前ですから、周りは驚きました。

そう言えば、その後ビデオを出しましたが、あの撮影の時も、私は13人目に川に入り、みんな見ている前で、私だけ釣れましたからね。

 

話はそれましたが、

今回の反省は、場所を詳しく知らなかったことですね。

あの場所は、濁った増水条件では、入る場所ではなかった!ということです。

1つ勉強になりました。

 

この日、悔しくて、必死になり、フライを30本巻きました。

 

翌日、違う友人と現地で会うことになっていまして、行った場所は、木戸橋下流左岸。

昨日入れなかった場所です。

朝7時近く、現地に行ってみると、釣り人が1名入っていました。

その方の下流が空いていましたので、挨拶をして、そこへ入川。

朝1番は、岸側に魚が居るであろうと岸近くまでじっくりと探って行きました。

ラインは パワーヘッド2 T2 

ここは遠浅。T3では根掛かりするであろうとこのラインを使用したのです。

水は減水し、透明度も良くなり、期待が持てそうな状況です。

時々根掛かりはする程度で、昨日と思うとこの場所はメチャクチャ釣りやすい場所でした。

入川して直ぐ、上流にいた方がヒット!

水面を魚がハネ、その後バレてしまったようです。

よし!今日は釣れるぞ!!

気合いを入れキャストし丁寧に探っていきました!

1キャスト目・・・・・無反応

2キャスト目・・・・・無反応

3キャスト目・・・・・無反応

 

それにしても全く気配なしです。

そのまま開きにかかった時、「ゴツゴツ!」と待望の感触がロッドから伝わってきました!

「よし!」「ようやく来たよ!」これで安心と思った瞬間、「あっ・・・・・」

生命感は、消え去っていきました。

これで最初の一流しは終了です。

これ今日もボーズですか?・・・・・

落ち込みそうでした。

 

友人が私の後を釣り下って来ていたので、使用ラインを聞いてみると、T3でした。

話を聞くと、根掛かりが凄く、途中から釣りにならない、前半の流れが強い場所のみ探れたそうです。

アタリは全くなし。

 

ということは、パワーヘッド2 T2 で正解なのか・・・・・な?

とりあえず、このままT2で釣りをすることが良さそうと思ったのです。

 

その直後上流から下ってきていた方が、またヒット!

今度は見事ランディング!

30cm台のレインボーのようです。

 

そしてその方も開きまで釣り下っていき、上がってきたので話を聞くと、

パワーヘッド7m T3を使用してヒットしてきたそうです。

開きの方へ近づくとだんだん根掛かりが多くなり釣りにくかったとの話しでした。

 

さすが、パワーヘッドですね。

昨年までは私一人しか使用していなかったから天下だったのですが、今年からはそうはいかなく、先に釣られてしまうことが多くなりそうです。

この方や、他の方にも聞きましたが、「他の川でも、パワーヘッドを使用したら今までの何倍もヒットするようになりました!」と。

フライのスイングスピードが自由に操れるから良いのですね。これを生かすも殺すも、ラインを扱う本人の意志次第です。

 

「やはりパワーヘッドですか!」って話を聞き、T3にするかそれとも、T2で行くか、迷いました。

そこで、もう一人パワーヘッドを使用している方も来られて、4名で釣りをすることになったのです。

2流し目は、私や他の2名はT2、釣っていた彼はT3

それで、時間を掛けじっくりと釣っていったのですが、誰もヒット無し。

3名がT2 1名がT3 それで、それぞれのフライを使用して釣りをしましたが、ノーヒット!

ここまでやってダメなら、今日は、この場所は終わりかな?とも思いました。

 

しかし、もう1回だけ、上流から釣り下り、駄目なあら場諦めようと決め、

裏技を使用!

パワーヘッド2のT3 6mカットを使用したのです。

 

このパワーヘッド2ラインは、かなり研究して製作してあり、

驚くほど短くカットしても、しっかりとターンしていく設計なのです。

そこで、T3 6mでカット

流心の深い部分へ急激にフライを沈め、ランニングラインを高く浮かせ、テンションがかかってから、川底の形状通りに浅く浮かしてフライをトレースすることが可能になるし、スイングスピードを自由に操れるという大きな利点があるのです。

みんなに話をしながら「これ、やってみるよ!」と、キャストし始めました。

 

すると、2〜3投目でした。

「ゴツゴツ」とした感触が!

すかさずフッキングです!

「ヒット!」

 

 

まるまると太った、レインボーです!

ヒレピン、超スレスレ!

前日に入っていた大勢の釣り人、

今日も朝から、私を含め8回は皆さんと釣り下りましたから、

全てのフライを見切ってきた魚です。

 

サイズはたいしたこと無いですが、

それより、プロセスです。

「このラインどう?凄くない?!」

全く同じフライを使用して、同じロッド、 K・Bullet SD #10  ランニングラインはエアロシューターの20Lb

リーダーは、クレハ リバージ 2x ティペットは GM FX 2号 

違ったのは、ラインだけです。

写真を撮り、直ぐさま釣り下っていくと、数投目、またもヒット!

「けっこう走り、さっきより良いサイズが来たよ!」

ランニングラインを巻き取り、ラインをロッドに入れ、ネットへ入れようとした瞬間、大暴れして、フックが外れてしまったのです。

「まあ、いいや!」

「この状況で、かかったことが凄いね!」と、釣りをせず見ていた友人達に話しかけ、「もう1回やってみるよ!」と話しかけ、キャストし始めました。

すると、

しばらくして、またまたヒットです!

「キタ! キタ!」

「またヒットしちゃいました!」

そう言って、ロッドが曲がり、ランニングラインを巻き取ろうとした瞬間、ロッドが軽くなったのです。

「どうしてだろうね」

「今日は良くバレるね!」

 

おそらくですが、

解禁から 空く間もなく フライが飛んできていて、この鱒たちはかなり警戒していること間違なし!

フライを口先にしか咥えない、超警戒 状態になっていたのだからでしょう。

 

そこへ、

前日お会いして話を聞かせてくれた地元の 本流 餌釣り師 の方が来て、

「昨日はどうも!今日はどうだい?」て言われ、

「今日は掛かるんですが、バレるんですよ」と答えると

「餌でも、今日は居食いをしていて、追って喰わないから、掛かってもバレてしょうがないよ!」

そう教えてくれました。

「これは水温とか水量の関係でこうなっているのですかね?」そう聞くと

「いや〜、良くは解らないね」・・・・

そんな会話をしながらも、キャストを繰り返していたら、

「ズシリ!」と思い感触!

「また来ました〜!」 ヒットです!

「凄いね! 大きいかい?」

「イヤたいしたこと無いッス」

今度は年とを使用せず、ロッドを倒して一気に岸へズリ上げようと、テンションをゆるめず引き寄せました。

40cm前後のレインボーです。

そして、岸川に魚が来た所で、バチャバチャ・・・・ポロ・・・

またまたフックは外れてしまいました。

 

「これ、フックが悪いね!」・・・・・・???

 

昨年までは、TCフックしか使用してなかったのです。=バレは全くありませんでした。

昨日は、TCフックでした。=ヒットはなく、岩に刺さって無くなりました。

昨日、ケチって、格安フックにしました。

大量に巻き、大量にロスをしても良いからです。

結果、大量に魚をロスしました。

 

本当にフックのせいでしょうか?

よ〜く考えますと、フライパターンも悪かったです!

いつもよりマラブーのテールが長くボリュームが多かった事が、原因??かな。とも思われます。

 

その後、もう1回ヒットして、これはアタリだけで直ぐさまバレてしまいました。

 

バラしたことはさておきながら、この状況、どう思われます?

 

 

釣っても写真が無く、連日バラした話しをする。しかも、そのことを誰も見ていない。というような、どこかの誰かとちがい、これ本当のお話です。

 

一緒に居た、本流餌釣り師、フライマン3名が見ている前で起こったことです。

 

この日、4人で2回通り釣り下りました。

この魚たちは、間違いなく8回はフライを見ているはずです。

 

私は、3回目になりますから、同じフライを3回目にして咥えてしまうとは、不思議です!

 

そう、これは間違いなくラインです! 

ラインの違いで、フライの動きは全く違う動きをしている証拠なのです!

 

これ、3匹目をヒットさせた時、

「コレ、ヤバイから発売禁止にした方が良いかもね!」なんてみんなで話をしていたくらいです。

「このことは当分の間、秘密にしましょうよ!」って、そんな意見もあるほど。

皆さん 驚き!の様子でした。

 

 

釣りをしていても感じます。今までと全く違うテンションでフライがスイングしてきます。

 

コレを、話すどうか、少し迷いましたが、

このHP見てくれている方々のため、公表することにしました。

 

 

この、パワーヘッド2というラインは、上記にもありましたが、カットしてもループが壊れないのが特徴です。

短いラインでループが作れるという事は、はなかなか凄いことなのです!

 

某メーカーのラインは、短いがターンはしないとか、某メーカーのラインは、早くからターンして団子になって水面に落ちる。

そんなことが多いようですが、パワーヘッドは皆さんご存じの通り、テストの回数と実釣経験がちがいます。

 

そのままの状態でも、カットしても、ターン性能は大きく変わらない様に考えてあるのです。

 

コレが Ken Cube  ケン・キューブ   研究部  デス!

 

#8ロッドに、パワーヘッド(7m)26g を使用していた場合、6mにカットしますと、その重さは20〜21g

#7もしくは#6ロッドにベストなウエイトになります。

そこで、

#8ロッドには、パワーヘッド2を6mでカットしますと、26gでベストな重さになります。

 

ここで重要なのが、 K・Bulletで使用している ハイカーボンのロッドの特製です。

K・Bulletは、ラインウエイトのキャパがかなり広く作られています。

#8ロッドは、通常のラインウエイト表示ならば、#7〜#11

#10ロッドならば、#8〜#12ラインはキャスティングがスムーズに出来ます。

 

#10ロッドには、7mのパワーヘッドですでに皆さん行っています。

そこで、パワーヘッド2 を6mでカットしても 今までのパワーヘッドと同じ重さになりますから、キャストも釣りもスムーズです。

今回私が使用したシステムです。

 

#10の場合は、パワーヘッド2(ノーマル)の方が確実に飛距離が出ますので、カットしないそのままのラインと、6mにカットするラインとを持ち合わせた方が今後活用する場合が多いはずです。

 

オーバーヘッドでキャスティングで気軽にキャスト出来ます!シューティング・スペイも簡単です。

 

パワーヘッドを持っている方、パワーヘッドはそのまま使用して、パワーヘッド2を改良して使用しますと、驚きの結果が待っています。

 

注意!

ラインは短くなりますと飛距離が落ちます。短いラインだけでなく、長い物も必要になります。

それと、短いラインは抵抗が大きいと途中でターンしてしまいます。ランニングラインは、抵抗の小さいモノフィラをお勧めします。


湖では、ラインの長さはここまで短くする必要はありません。

 

 

最後に!

今回感じたことは、ラインによりここまで大きく差が出てしまうことです!

私も驚きましたが、一緒にいた方々はさらに驚いていました!

 

これが13mとか15mのスペイラインだったら・・・・・・・・・

 

釣れないわけがそこにあるのでは?

 

フッキング抜群のフライを持って、またチャレンジしてきます!

 

発売する前に、皆が使う前に行きたいですね・・・・・・・・・でも、忙しく、無理です。