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2010年3月  蒲田川-ハイパーエキスパート


2010年3月1日 解禁早々に大雨が降り、2010年の蒲田川は大洪水から始まった。

この写真は、3月2日のものですが、例年であればこの時期は雨ではなく雪が降り、増水はおこらないのです。

しかし、この時ばかりは全国的に暖かく何処もが大雨になってしまったのです。

ハイパーエキスパートのロケを3月3日から予定していたのですが、この状態では釣りにならないと、急遽延期!

この大洪水には驚きました。

 

 

 

水量も落ち着くであろうと思われた翌週、3月9日から撮影に予定を変更したのです。

しかし、6日からまたもや大雨!

放送日も迫っており、強行にての撮影が行われたのです。

 

 

 

蒲田川の状態は、まだ増水しており、過去最低の水温で

通常ならば10〜12度ある水温も7度前後しかなく、しかも例年の3倍くらいの水量でした。

この日の天気はコロコロと変わり、晴れ間が見えたと思えば大雪になったりみぞれや雹が降ったりと、かなり厳しい条件での釣りとなったのです。

先週は雨で、雪は少なかったのですが、前日の大雪で白銀の世界になったのです。

 

この日、他の釣り人に聞いた所では、全く釣りにならなく、魚の顔を見ていないという話ばかりでした。

しかし、過去の経験から、ここならばと場所を移動して、小さなライズを発見!

少し小型でしたが美しいヤマメを手にしました!

 

 

 

その後

 

猛吹雪になったりもしましたが、釣りは快進撃!

次々に釣り上げていきました!

 

釣り方ですね!

このような厳しい条件の中でも、しっかりと釣っていけば面白いように釣れるのです!

 

バブルラバーシートのウイングを使用したコカゲロウ

フッキング率抜群!最強です!

場所により水温は大きく変わり、水温が低下し水生昆虫のハッチが全く見られないような場所ではウエットフライをメインに行い、多少でも水温が高く、ライズが見られるようならば、ウエットからドライフライに替え、その条件に合わせた釣りを行ったのです。

 

 

 

 

 

友人の伊藤くんも、この厳しい条件の中一緒に釣りをしてくれ、いろいろなポイントを調査してくれたのですが、例年良い神坂堰堤上流は全くライズもハッチも無かったようでした。

 

ウエットフライで釣ったヤマメのストマック

シャックと、ニンフしか捕食していなかったのです。

この時は、ハッチが無く、ウエットを流して正解だったのです!

 私は、ドライフライしかしません!

 私は、ウエットフライしかしません!

そんな、考え方やスタイルもありますが、厳しい条件の中、良い釣りをして行くには、この両方ともが出来るならば、必ず良い釣りが出来るのです。

そんな考えを提案したくて今回は1本のロッドでこの両方を行ってきました!

今までのタックルでは、#3でドライフライ

#5〜#6でウエットフライを行う事が常識でした。

それは、2〜3本フックを付ける事が多いウエットフライは、#3では思うようにキャスト出来ないからなのです。

ましてや、大型のプールでは、ある程度の距離のキャスティングが必要なのです。

しかし、時代は変わったのです!

キャスティング能力の低いとされた#3ロッドでフルライン(30ヤード)がキャスト出来る時代になりましたから、当然ながら、ウエットフライをキャストする事は簡単な事なのです。

そう、最新のこの時代が産んだロッドLSシリーズの#3です!

このロッドを使用すれば、ウエットフライでもドライフライでもニンフでも全ての釣りが、1本のロッドで行えるのです!

長さは、9ft9in!

#3でありながら驚くほど長いのです。

しかし、高弾性の軽量高感度カーボンを使用していますので、驚くほど軽く、バットはシャキッとしていますから、この長さでもロッドがおどるような事はないのです!

この長さを利用して、流れをまたいでの釣りもスムーズに行え、繊細なTipは、#3ラインを1mしか出していなくとも、リーダー&ティペットを完璧にコントロールして、ピンスポットへフライを正確に打ち込めるのです!

こんなロッドは、いままで何処のメーカーからも作られませんでした!

世界初のロッドです!

このロッドを使用して、ウエットフライとドライフライの両方を使い分けて釣りをしてきたのです!

 

 

LS#3用 蒲田川でのウエットフライシステム

これが今回使用したシステムです!

基本的な考えとしては、

このコカゲロウが辛うじて出ている状態の蒲田でウエットを行う場合、考えられる水生昆虫は、コカゲロウもしくはユスリカ

他に大型の水生昆虫のハッチや動きを感じられない場合は、使用するフライも小型が多く(#14〜#10)マッチザハッチの基本ベースでのシステムを使用したのです。

例年通りの適水温であるならば、ヒゲナガやヒラタなど大型の水生昆虫のハッチもあるために、#6までのフライを使用するのですが、今回の状況では不適合と判断しこのシステムにしました。

リーダーとティペットの長さは、基本的には、渓相に合わせて決めるべきなのです。

蒲田に置いては、短めがベストです!

 

ドロッパーの間隔も同様

ティペットはやや細めのグランドマックス0.8号

ラインは、

 

KenCube シューティングスペイラインS#3

このラインならば、ドライフライの繊細な釣りも ウエットフライの釣りも、オーバーヘッドキャストからスペイキャストまで完璧にこなせます。

ドロッパーを使用した場合は、

スペイキャストを基本に行いますと、絡んだりしなくスムーズに釣りが行えます。

釣り方としては、

コカゲロウが上流でハッチして、それが流れに巻き込まれ、水中を流下しています。

それを捕食している魚を狙う事を基本と考えますので、アップストリームが基本で、それからサイドストリーム、ダウンへと釣っていくのです。

フライのサイズは#14、コカゲロウのようなブラウン・ボディー、ダークグレイ・ウイングこれが基本のフライカラーです。

その他に、マーチブラウンも使用しました。

流し方は、ハイパーエキスパートをご覧ください! 2010年3月20日放送

 

LS#3用もしくは#2用 蒲田でのドライフライシステム

ここ最近、20ftくらいの長さのシステムが良く取り上げられていますが、それは、フラットな川での事で、蒲田のような小型のプールが点在する川では不要なシステムです!

特に蒲田川では、下流からの風が強く、20ftもありますと、風で直線にラインが伸びて水面に落ちると、ベストなポイントへフライが到達する頃にはバットは下流の急流に飲まれてしまいます。

また、何度も何度もメインディングを行わなければならなく、とてもたいへんです!

コントロールの聞く長さでの使用がベスト!

LSを使用して、必釣技のウインドストップを行うには、14ftまでのシステムがベストなのです!

リーダーはバットの太い物は不要!

14ftとかのリーダーのバット部分をカットして使用しても良いでしょう!

只今、ベストなリーダーを開発しようと思っている所です。

 

リーダーは7x ティペットはGM0.25〜0.3

 

大型のプールでライズをしている時で、激シブの場合は、このシステムに 0.2号を2〜3ftプラスします。

このシステムならば、ラインを風に乗せ、ポイントの上でフライをストップさせ、あまりやる気のない魚も引き出してしまう事が出来るのです!

ここで、必釣技のウインドストップについて説明しましょう。

このウインドストップとは、かれこれ20年以上前に開発した技なのですが、

下流から風が吹き、水面上のダンが流下する時に、下流からの風に押され水面上で停止していたり、上流側へ滑るように押し戻されている事があります。

釣り人が多く訪れる川においては、ナチュラルに流下する物を捕食しそれがフライであり痛い目にあった経験を持つ魚が増えてきます。

もしくは、クッキングミスにて辛うじて助かり、怖い経験をした魚が多いのです。

そんな魚たちは、学習してナチュラルに流下する物を見逃し、頭上でストップしたり、上流へゆっくりと移動する水生昆虫を補食するようになるのです。

この状態は日常茶飯事行われていて不自然ではなく、自然の状態なのです。

そんなスレスレの魚は大型魚も多く、これを見逃す事はもったいないと、川を観察して発見したのです。

1983年〜85年くらいの事です。

この方法でフライを流していくと、鱒たちも慌てて捕食することはなく、ゆっくりと確実に吸い込んでくるために、フッキング率が上がり、絶対的に有利なのです!

この方法は、下流から風が吹く川では、全ての場所で行え、ポイントが広ければ、さらにティペットを長くして遠くでもフライを停止させる事が可能なのです!

そこで、ですが、

通常のロッドでは、この方法は難しいのです!

それは、フライラインをロッドの先端から50cmもしくは1mととても短く使用する事が多いのです。

フライラインが長ければ長いほどライン重さで全体が落下してしまうからなのです。

リーダーのバットが太く長い物を使用しないのも、その重さが気になるからです。

そこで、ラインを短くして、ロッドTipを上に上げますと、通常のロッドでは、スルスルスルと、ラインは逆戻り!

フライがロッドの先端へ来てしまい、釣りにならないのです。

なぜ、近年このLSシリーズが大流行しているかと言いますと、

このLSシリーズは、今の説明のようにスルスルとは戻ってこないのです!

フライラインを先端から1cmも出していなくリーダーだけしか出ていなくとも、戻ってこないのです!

それは、このことを徹底的に研究し、ロッドを製作する段階でこのシステムを採用させたからなのです!

ハイパーエキスパートをご覧ください!

フライラインはほとんど出ていなくとも、ロッドを真上に上げてフライを流していますが、フライラインは戻ってきません!

これが、最新の考えられたロッドなのです!

ここまで考えて、徹底的に追求したロッドは他にあるでしょうか?

今までに聞いた事はありません。

成せば成る!なのです。

このウインドストップの釣果は抜群で、流下が少ないときでも、自分のフライで疑似流下をさせ、魚を引き出してしまうほどの効果はあります!

皆さんも、是非体験してみてください!

 

使用するフライですが、基本はバブルラバーシート ダンカラー を使用した コカゲロウ

このウイングは、浮力的にはスルーウイングに劣りますが、フッキング率が断然違います。

鱒の補食行動は、水と一緒に吸い込む事です。

水に強く浮くという事は、水に絡みにくく、鱒が吸い込んだ時、水がメインに吸い込まれフライが滑ってしまうと、鱒の口に入りにくくなってしまうのです。

 

そこで考えたれたのが、水になじみやすく浮力のある素材で、抵抗無くしなやかな物なのです。

それが、バブルウイングシートです!

フライタイイングはメッチャ簡単!

しかも、ウイングが壊れやすいのですが、即座に修復可能!  

KenCube NetShop お買い物返信にある裏ページにあります!

 

今回撮影で使用しているフロータントですが、近年開発されたパウダーフッ素のスプレーをメインに使用しています。

ドライシェイクスプレーの中にも注入してテストをしていました。

この強力フロータントは、溶剤の速乾性が少し弱いような気がして、今開発中です。

しばらくお待ちください。

 

 

今回の撮影はムチャクチャに厳しい条件でしたが、結果として、かなりの数を釣ってしまいました!

他にはほとんど釣れないという条件の中、過去の経験からここならばライズをするであろうと思うポイントへ入り、そのライズを的確にキャッチしていった結果なのです。

今回は、珍しく、秘密のベールに隠されていたライトロッドでのウエットフライの釣りも紹介します。

そして、必釣技のウインドストップ その効果を是非ご覧ください!


 

ハイパーの撮影が終了した翌日

そのまま帰るるのは何だからと、

CC3のブーツフットウェーダーのテストを行いながら、2時間のみ釣りをしてきました。

そこで、ウインドストップを行ったら、大きなイワナがヒット!

 

30cmには届きませんでしたが、かなり走り、1淵下られて驚きました!

 

今回の撮影を見て勉強していたユウタロウにもこのウインドストップを教えた所、

初めての蒲田川で、連発!

ロッドの角度、フライの止める位置・・・・・

少し練習すれば簡単に覚えられます。

 

ハイパーエキスパート 是非ご覧ください!

 

 

 

 

 

ハイパーエキスパート 2010年  3月20日(土) 21:00

放送予定日

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