2011年2月 SP#4で狙う寒狭川
2月8日 寒狭川が解禁した。
そこで、解禁翌日の9日 朝3時から仕事を始め、お昼までに切りをつけ、午後から、どんな状況なのかを見に行ってきました。
寒狭川までは、家から約1時間、現地に着いたのは2時半過ぎになってしまったのです。
年券だけ購入し帰ろうと思っていたのですが、友人に会い状況を聞くと「午前中まではかなりライズも多くよかった」ようなのです。
まだ少しだがライズはあると聞き、早々に準備し入ってみました。
川に立てたのはもう3時を過ぎていまして、ライズはほとんど終わっていたのです。
でも、時々対岸ぎりぎりで小さな小さなライズがあるのと、いくつかの魚が動き回りながら、小さなライズリングを作る程度でした。
流下している水生昆虫は?
何が今流れているのか?
水面を見ても何も見えません。
悩んだ末に選んだのは、TP88#22 スパークリング・ピューパでした。
時々おこるライズに、スパークリング・ピューパを何度もキャストしたのですが、全く無反応。
相手にもされないのです。
どうやら全くフライが違うようなのです。
そこで、フライ交換!
使用しているロッドは、
SP#4
ラインは、
シューティングスペイラインS #4
リーダーは10ft 7X
ティペットはGM 0.125号 60cm
ようやくヒットです!
それまでに、3回フライに出てきたのですが、プールの最下流の流れの中でライズしていまして、それを掛けたのですが流れに入られ、フックが外れてしまったのです。
そのときに使用していたのは#30のフックでした。
放流直後で、魚がフライを食べるのが下手なことと、朝から多くの人が入り、魚がスレスレであることから、フライの吸い込みが悪いと判断し、フライを交換!
そしてキャッチできたのです。
ここで使用したのは、TP88#28に、ローウオーターに巻いたトライアングルミッジです。
中央 右にあるフライです。
このストマックから判断されるのは、日中は、大型のピューパ#20前後
#18のストーンフライなど
かなり大きな物が流れていたのです。
ストマックの取り方も重要で、気軽にとってしまった結果、今の物と早い時間の物が混じってしまった。
今年の寒狭川は、魚がきれいです。
他の釣り人は帰り
もう誰もいませんでした。
渋々のライズでも釣れたのでうれしかった。
流下している水生昆虫は見当がついたので、同じフライでライズを狙っていくのですが、
あまりにも流下が少なく、魚が泳ぎながらライズをしているのです。
しかも、1匹が連続で行うならばよいのですが、1回ライズをするとどこかへ泳いでいってしまい、ライズがあった場所には、魚がいないのです。
モグラたたき状態。それでもライズの数があればよいのですが時折ですから難しかった。
結局、魚を見て、ライズした魚がどこに移動したかを目で追いながら、狙っていったのです。
ようやくヒット!
ストマックの入り口のみを出してみますと
食べられいた虫は思った通りかなり小さいことがわかった。
#22では全く無視された理由がわかる。
フライとの比較
小型の虫は、この時間食べられていた物ですが、すべてが、アダルト!
ピューパではない。
トライアングルミッジの小型にタイイングしたバージョンをキャストしたときに、魚は何度も見に来ていたので、サイズがあっていたことは釣りをしている最中にわかっていた。
ベスト!
大当たりです!
TP88 #26に小さく巻いたトライアングルミッジ
これがミッジングの面白さです。
決してシラメなんて小さな魚は引くこともないのですが、これがニジマスではある程度で釣れてしまうから面白くないのです。シラメは、放流直後から、かなりシビアでフライを選び警戒しながらライズするのです。
これは魚が生まれ持つ性格なのでしょう。
小さな放流魚ですが、ゲーム性は高いのです。
ここで、フライを沈めて引っ張れば、何でも釣れます。ニンフを使用したら、どんな物でもつれます。
管釣りで使用している金魚ちゃん、タマちゃん・フライで簡単に釣れてしまうのです。でもそれでは放流魚を釣るのと同じで、ならばもっと大きな魚がいる管釣りへ行った方がよいのです。
自然の中で、どんな水生昆虫が流下しているかわからない状態で、刻々と変わるライズ状態を見分けながら、ベストフライを探していく、このクイズのような謎解きが面白いのです。
2週間前まで、同じSP#4を使用して、0.8号のティペットで、70cm近いブラウンと格闘し、ものすごい釣りをしてきたばかりですが、
今は、0.125号のティペットを使用し小さな白めを釣っているのです。
これ、両極端なドライフライの釣りですが、
どちらも最高にい面白いのです。
次回寒狭川へ行くときは、もう少し早く仕事を片付け行った方が水生昆虫も大きく面白いのでは?そう思いました。
SP#4は今回ラインを4〜5mしか出しませんでしたが、完璧なプレゼンテーションで、かなり狙いやすいです。
さらには、この日、0.125号の極細ティペットを使用しましたが、一度も合わせ切れをすることもなく、
この時間にしてはよい釣りができました。
SP#4さすがに最先端の科学を駆使し 東レの50トンカーボンを採用して出来た究極の高性能ロッドです。
70cmアップの巨大トラウトから、0.125の極細ティペットまで完璧な釣りが出来るロッドです。
ウン十万もする高価なロッドでもここまで徹底的に求めて作られた物は聞いたことがありません。
SP#4とても軽くて扱いやすいロッドです。皆さんもぜひ一度使用してみてください。
ミッジング、究極の謎解き!
時間により次々と変わるハッチ状況を探りながら釣っていくシラメは、やめられませんね。
また近いうちに行ってきます。
2011年 2月 9日