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ハイパーエキスパート寒狭川ロケ

2月22日 23日とハイパーエキスパートの撮影で寒狭川へ行ってきました。

寒狭川は2月6日解禁で、連日多くの方が入り、スレスレ!

その前に、(14日)に釣りに行った時は、バコバコに釣れ、3時間で11匹でしたので、かなり楽しい釣りが期待出来たのです。

そして、22日の当日を迎えると

何と状況は一変していたのです。

撮影3日前に大雨が降り、魚の多くは下流へ下って行ってしまったのです。

その少ない魚の中、土曜、日曜と多くの人が入り魚はスレスレ!

寒狭に良く来る I氏の話によると、前日からほとんどライズはなく1日釣って3匹の釣果だったそうです。

そんな話を聞かされ、かなり渋い状況である事は覚悟し今回の撮影に入ったのです。

噂どおり、朝からハッチは少なくライズもほとんど無い状態。

またまた今回も、ハイパーエキスパートのロケは厳しい状況からスタートでした!

これ! 撮影でなかったら、ライズするまで待って、のんびりしている状況です。

でも、撮影時間は決まっていますからのんびりとはしていられません。

いくつかのプールを回り、ようやくライズを発見!

5分に1回 10分に1回・・・・・たまたまのライズリングを道路から見てしまったのです。

全くないよりは良いと入ったのです。

しかし、連続のライズがありません。

これでは、魚が何処にいるのか解らないのです。

時々あるライズに何度かキャストしましたが、全く気配はなし!

そこで、少しずつライズに近づいていき、魚の姿を目で追ってみると、

やはり、魚は動き回ってライズをしていたのです。

ライズがあった場所へフライを送り込んでいっても、そこにはもう魚はいないのです。

出ないのは当たり前ですね。

いくら完璧に流しても魚がいなけりゃ出ないわけです。

水生昆虫のハッチが少ない時間や、魚の数が少ない場所、浅く警戒心が強い場所では、良くある事です。

定位をしてくれればベストなのですが、魚も餌を探し泳ぎ回っているのですからなかなか難しくなるのです。

そんな時は、魚の姿が見えなければほぼ釣れません。

見える位置を探し、ライズしたら何処へ向かうのかを目で追いながらフライをキャストしていくのです。

これで、スレていない魚ならまだ何とかなるでしょうが、寒狭川の解禁から3週目となれば、魚もスレスレ!

ムチャクチャに難しかったです!

 

結果としては、

いろいろな場所へ入り、いろいろな状況の中、何とかいくつもの魚をヒットさせました!

 

 ぼうぞれの堰堤上のプール

 広見ヤナのプール

 

 今回使用したのは

 New LS#2

 シューティングスペイラインS #2

 この組み合わせは最高ですね!

 魚はスレスレで、この日は水生昆虫のハッチがムチャクチャに少ないのです。

いつもなら、大型のユスリカが多くハッチして、けっこう安易に釣れる時間があるのですが、

とんでいるユスリカは激小

#40サイズが多いのです!

 

指に乗せてみると、こんなに小さいのです!

スレているから、フライを怖がって

こんなのばかり選んで食べているから

超難しいのです!

 

 

今回感じたのは、マイクロドラグです。

通常の渓流やマッチング・ザ・ハッチの時でも

ここまでシビアなマイクロドラグを見極めてきたのは

久々です。

LS#2のキャスティングですが

 

タイトループで、フライの方向を定め、ぶれないようにして

ターンする直前で右へ

エアリアルメンドを行うのです。

 リ−ダーとフライは水面へ着水させ

 ラインベリーは上流川へ!

LS#2は #2ラインでこんな事まで自由に出来るのです!

バットの柔らかいロッドでは、タイトループを作る事は難しく

ラインの前方が水面に着き、ベリーのメンディングとなってしまいますが

タイトループが出来れば、このようにリーダーだけ水面に着け、

ラインを上流へ持って行く事が出来ます。

ロッドの性能です!

そして、一切大きな波紋は出来ていない事が解りますよね!

これが重要なのです!

だから#2なのです。

このようなフラットな水面では、プレゼンテーションの静かさは最重要事項です!

今回寒狭へいって思ったのですが、#5とかのラインで、びゅんびゅんキャストして、バチャバチャやっている方が多く、驚きました!

流れ込みで、水面が波立っているならまだしも

今年の寒狭川は、減水で、流れがほとんど無く、水面はフラット!

泳ぐ魚の姿も見え、スレスレ状態でした!

そんな時は、プレゼンテーションの静かさはとても大切で、少しでも軽いラインを使用した方がベストなのです。

 

「#2ロッドなんて上手く投げられやしない!」そんなふうに思っている方はいませんか?

今までの#1ロッドとか、#2ロッドのイメージは捨ててください!

想像、イメージだけで作られたロッドが多すぎですね!

#1ロッドも#2ロッドもそうですが

それぞれのラインを適正にキャスト出来るロッド、それがロッドの硬さなのです。

これが基本なのですが、くにゃくにゃロッドの#3を基本に作ると、#2はもっと柔らかくなければならない!

#1ロッドはさらに柔らかくなければならない!そうなってしまうのです。

ロッドアクションは、イメージではありません。

LS#2は、#2ラインが、リーダーのみの距離から、20mの距離まで正確にキャスト出来るロッドです。

#2のラインが適正にキャスティング出来るアクションです。

ですから、今までの#2ロッド イコールキャスト出来ない、飛ばないロッド というようなイメージは全て捨ててください!

アキュラシー能力、ディスタンス能力、フッキングの早さ、合わせ切れを起こしにくいアクションなど

その能力レベルはかなり高いのです!

キャスティングがやりやすく、プレゼンテーションは静か!

ラインは軽いのでドラグは掛かりにくく、

流れをまたいでの釣りでも、ラインがたれてきにくいから、ドラグフリーで流す距離が長くなるのです!

当然ながら良く釣れますよね!

ですから、今回も超がつくぐらいフラットな水面でスレスレの魚を相手にする事になるから、LS#2を使用したのです。

 

釣り方ですが

キャストして、ティペットを沈めて、フライのみを浮かせ魚に見せていくのです。

キャストしっぱなしでは、全く釣れません!

ほとんどの方が、フライに出ない状況になっていましたが、それは、すべてティペットによるライトパターンの影響でしょう。

今回凄く感じたのは、魚がフライを発見し、近づいてきてからじっくりと見てきて、少し警戒して、慌てて軽く吸い込む行動です。

多くの方のフライを見てきて、スレスレなのでしょう。

くの字に曲がりながらフライを見て、フライと一緒に流れて観察し、やめていく魚は多くいました。

フライの性能が良かったのか、数多く出ましたが、なかなかフッキングしないのです。

これは全てマイクロドラグが大きく影響しているのです。

全くのフラットな水面で、浅く岩などがある場所では、必ず流れに変化はあります。

マイクロドラグといっても、通常の流れではほぼ感じない、解らないくらいのドラグなのです。

フライを見ていて、近くの浮遊物と比べ、何となく早く動いているのでは?

そんな感じで思わせる程度です。

フラットな、流れがかなりゆっくりな状況では、この見極めが出来るようになってしまうのです。

微妙にでも動きが出るとい追う事は

フライはリーダーに引かれている証拠です。

そこで、大きな虫(#22くらい)の物を捕食しているのであれば、魚もある程度は強く吸い込むのでしょうが

#30前後の小さな小さな虫を吸い込んでいるので、大きく強くは吸い込まないのです!

軽くそっと吸い込んでくるのですが、

魚がスレスレで、警戒して吸い込んでくるからその行動が早いのです!

少しでもマイクロドラグが掛かっていれば、弱い力で吸い込んできても、ティペットが抵抗となり、口の奥へフライは入っていかないのです。

しかも早く小さく吸い込みますから、フッキング出来てもバレやすく、フッキングしないことが多くかなり難しい状況でした!

 

 

今回もまた

ハイパーのロケは

簡単ではありませんでした!

 でも、至る所で強者達をヒットさせ

 究極の難しさの中、良い釣りが出来ました!

 ミッジングは 魚のサイズではないですね!

 この難しさが面白いのです!

一瞬#22前後のユスリカが流下した時間もあり

その一瞬を見逃さず釣っていきました。

釣った魚は、ストマックの中身を調べ

流下状況に合わせフライを選んでいったのです!

寒狭川は、#18〜#32以下まで、様々なサイズの虫が流下し、

究極のミッジングが楽しめるのです!

フライレストアは、パウダーフロータントなのですが、パウダーが落ちにくく、浮力が持続する優れものです!

マッチング・ザ・ハッチやドライフライの釣りには、必須のアイテムです!

それを、マニキュアビンに入れ

一度水没してしまったCDCにハケでこすり乾かし塗っていくのです!

フライレストアは乾燥剤も入っています!

ですから刷毛付き瓶に入れて使用すると便利です!

左からドライジェル

ラインやフライに塗る、フッキングしなかった時は、ラインにこれをぬってみてください。フッキング率が上がります。

ハイライド、CDCに使用出来るフロータント

これは家でCDCに塗り下準備をしたり、現地ではまず最初にCDCに塗り、CDCの中へ染み込ませ、その後パウダー系フロータントを使用しますと浮力は持続します。

中央 フライレストア このパウダーがお勧め!浮力が持続します!

その右 フライレストアの刷毛付き瓶に入れた物

右 リーダージンク これに少し水を垂らし、溶かしたらリーダーに塗ってください。リーダーが沈みやすくなります。

 

3月 22日発売のフライロッダ−ズにこの記事が乗ります!

皆さん是非見てください。

そして、

この状況は、ハイパーエキスパート

03月19日(土) 21:00 放映致します!

03月19日(土) 21:00
03月20日(日) 25:00
03月21日(月) 09:00
03月21日(月) 26:00

03月22日(火) 20:00
03月23日(水) 25:00
03月24日(木) 14:00
03月25日(金) 10:00
03月26日(土) 15:00
03月27日(日) 11:00

激シブ スレスレシラメを

究極のミッジングのステージで!

どうやって釣っていくのか!

必見です!