2013年2月 長良川のシラメ釣り
2013年2月 解禁して多くの方が入った後の
スレスレシラメの釣りに行ってきました。
長良川の解禁は2月1日
今年も多くの方が訪れ、連日いじめられたスレスレのシラメ
「ライズがあっても難しくてフライに出ない!」
そう言われているスレスレと対戦するのがこのシラメ釣りの面白さ!
釣れる魚の大半は放流魚なのです!
ライズしている放流魚が釣れなくて、何でもよいから1匹釣りたいと、ニンフやソフトハックルを引っ張るならば
管理釣り場へ行って釣れば、同じ魚が山ほど釣れるのです。
複雑な流れの中で難しいライズを釣るからこそ、このシラメ釣りの意味が出てくると私は思っています。
この釣りは究極といっても良いでしょう。
これを制することができるならば、ヘンリーズフォークやシルバークリーク、ミズーリリバーでも必ず良い釣るが出来るようになること間違いなし!!
しかもフラットな水面で狙うシラメ釣りの繊細なミッジングは、究極そのもの!
ですから、世界各地で釣りをしていながらも、この小さなシラメの釣りに燃えるのです。
そんな、究極とも言えるミッジングを、解禁から6日過ぎたスレスレ状態の時を目指して行ってきました。
爆釣!
良い釣りをすりためには、秘訣があります!
それは、
まず、前もっての準備が必要なのです。
釣りに行くのに、高速代、ガソリン代、釣り代金、それまでに準備したフライ
マテリアル代金、それに費やした時間・・・
釣りに行くためには多くの費用と時間が費やされています。
そして何より、良い釣りが出来る事をとても楽しみにしております。
そこで、ですが、
最も重要なのがラインとリーダーです。
今回も、リーダーとフライラインは、新品に取り替えました。
特に注意したいのが、フライラインです。
フライラインの先端を、ラインメンテナンスで掃除をしたとき亀裂したものや、色が変わって汚れが取れないもの、劣化が見られるものなどは、まだフライラインが使用できるかも?と思えても、思い切って処分してもよいとおもうのです。(ミッジングやマッチング・ザ・ハッチ、ドライフライでの釣りをするラインのみ)
ラインの先端が沈みやすくなってしまった物、亀裂が入ったものは、特に、そうです。
それは!
ラインの性能で、ドラグが掛かりやすいか 掛かりにくいか 違ってくること。
フッキングが、決まるか 決まらないか 大きく左右されます。
まずラインが新品でしたら、水面上によく浮き、糸癖もなく、ドラグが掛かりにくいので、フライがスムーズに流しやすくなり、釣り場でストレス無く気持ちよく釣りが出来て、魚がフライに出てくる数も多くなります。
チャンスが増え、釣りが楽しく気持ちよくなります。
ラインが浮いて、水の抵抗が弱ければ、軽い動作で素早くフライが動き、フッキングが決まります!
初っぱなから、これが出来ればその日はノリノリ!あわせ切れもなく、フッキングミスもなく、次々とヒットさせられるパターン!要するに爆釣モードに入ることが出来るのです。
ここで、「このラインまだ使えるからもったいない」とライン交換の5,800円をけちってしまった場合
ラインの先端は沈みやすくなるので、フロータントをたくさん塗り、釣りをします。
しかし、ラインの亀裂から水が染みこみ、だんだんとラインが沈みだしていくのです。
浮いていると思っていたラインの先端は、気がつくこともなく釣りに専念
ドラグが掛かりやすくなり、フライを魚に見切られやすくなります。
立ち位置を変え、一生懸命ドラグフリーで流すようやっていくと、ようやくフライに魚が出ますが
合わせてもフッキングしない!
フライを吸い込んだ瞬間!間髪入れず瞬時にあわせているのですが、ラインの先端が水の抵抗を受け、一瞬遅れてしまうために、フッキングできない?
こんな時は、ラインにフロータントを塗る応急処置を行うとよいのですが、なかなか冷静に判断が出来ないものです。
大半の方は、フッキングできないのは、遅いからであろうと、フッキングを早くするのですが当然ながら力が入り、それは強くなってしまうのです!
次のフッキングでは、「早く!」を意識し強くなり・・・アワセ切れ!!
最悪の事態に!
近くに誰もいなく、魚がいっぱいいるならば焦ることなく立ち直れるが、多くの人がいて、魚が少ない場合は、ミスをしてしまうと次のチャンスは少ない!
そこに焦りが出て、自信はなくし、「強すぎた!」フッキングを悔やむようになるのです!
その後、ようやく見つけた次のチャンスでは、先ほどの「強すぎた!」失敗が脳裏を横切り、弱めにフッキングをすると
フッキングは空振り!・・・
最悪の事態から脱出できなくなるのです。
これ、私の実体験談です。しかもそのとき友人から「ケンちゃん何やってんだよ!ホレ!ヒットしたよ!」と目の前で釣られ、焦らされたため、なかなか立ち直れず、午前中はボーズを食らってしまった経験があります。(忘れもしない!長良川で1回、蒲田川アルプス広場の上で1回)
焦りは禁物!
よい方に転んでいれば、気持ちよくストレスを感じ無く、ましてや他が釣れていないと優越感すら感じてしまい、嬉しくなって楽しくなって・・・釣れて釣れて!!最高に面白いものです。
一歩間違えると
この日の釣りを楽しむために、良い釣りをするために費やした
この日の高速代、ガソリン代、フライをタイイングしてきた時間、楽しみにしてきたことなどが、全て台無しになり
もっと大きな金額と時間を失う事になりうる可能性もあるのです。
ライン代金をけちったために・・・
そんな経験から、私は、ラインの先端が少しでも傷ついたり汚れてきたら、ラインは交換するようにしているのです。
これも、爆釣への秘訣です!
もったいないと5,800円のライン代金をけちってはダメなのです。ライン代金より、高速代、ガソリン代、必要経費の方がもっと高いのです!
フライラインは消耗品です。
ラインは大切に使用すれば、耐久性は上がります。そのためのラインメンテナンスオイルがあり、メンテナンスをしっかり行えば、長期で使用できます!
シーズン始めの 前日には、ラインを新品にして
最強のティペット GM を各種持っているか、中身は入っているか?確認しました。
今回は 0.1号 0.125号 0.15号 0.175号 0.2号 0.25号 0.3号 0.4号
常時、これは持ち歩いております。
最強のティペットのページ (極細ラインで大物を釣るために!必見です)
午前9時半過ぎ
長良川へ到着すると、すでに釣り人は並んでおり
その中に友人がいて、ちょうど1匹釣ったので、話を聞きに行きました。
すると、朝からあちらこちらでライズはあるようで
「この前に2〜3匹いますからやってみてください」という勧めがあり
入らせて頂く事になりました。
ロッドは何を使おうか? かなり迷いました。
持ってきたのは、
K・Bullet LS #2、 LS #3
ロングキャスト用として
Switch#5-6、 SD#5、 SD#6 です。
解禁から連日いじめられているようで、なかなか渋くスレスレ! 着替えながら釣りを見ていましたが、他の方達は全く釣れていない状態のようでした。
それを見て、甘くないと感じた私は、
ロッドは、K・Bullet LS #2
ティペットは0.175号
フライは、TP88 #26 Fピューパ
結んだ。
小雨の降る中、時々しか無いライズでしたが、すぐにヒット!
TPフックの軽量さは、見事です!
20m以内でのライズであり、10m以内が多い場合は、
より繊細なLS#2がベストです!
今シーズン初のシラメでした!
その後も次々とライズをヒット!
フライをかなり見切り、難しい小さなライズを繰り返していたシラメ!
この難しさは、多くのテクニックが必要ですから面白い!
そして雨が強くなりライズは無くなってしまったのです!
手前は、渓亮。
シラメ釣り初挑戦! シラメのライズを始めて見た!
その奥はユウタロウ
長良川2回目の挑戦。
ユウタロウは必ず釣るから安心ですが、全く解っていない渓亮にシラメ釣りを一から教えなくてはならなく、少し心配でした。
沈めたい部分は指でつまみ隠して
CDCの部分のみに
最強のフロータント
スーパーフロートスプレーを吹き付ける!
ミッジング や マッチング・ザ・ハッチ
ドライフライの釣りでは、このコンビは最強!
雨の日でも浮力抜群!
耐久性最高!
風が出てきて、その隙間でライズリングが時々広がる!
そのライズの仕方もとても小さく
見づらいものばかり。
ハッチしている虫の状況が変わり、ライズも変わって来たのです。
周りの人たちは難しいと言っていたライズでしたが
TP88 #22のピューパを使用して見切られ、ライズからして小さなものを捕食指定ことが伺えたので、TP88#26の CDCーDUN5を結んだ。
あれだけ見切っていたスレスレシラメも気持ちよくフライを吸い込んだ!
朝は大きな虫を補食していたが
この頃より小型の虫がメインとなり
フライも#26 ダンが有効となってきた。
日中は、アダルトが有効になる事がこの釣りの基本。
フライパターンが解れば、連発!
面白いように釣れる!
隣の友人が、ティペットを交換している間に、友人の前でライズしていたシラメを、アップストリームで狙いヒット!
「ダウンばかりではなくアップでも釣れるんだよね〜!!」っと
ふざけて大笑いしながら釣りまくってしまった!
皆さんシラメはダウンで釣るのみと思ったらそれは大間違いです。
それは、#5とか#6のラインを使用していると、ドラグが掛かりやすく
それしかないようになってしまうのですが、
#2ラインでしたら、何でもありです!
サイドでも、アップでも、ダウンでも、近くでライズしているものは全て狙えるのです!
でも、バットのやわらかいロッドは、フッキングは遅れるし、アワセ切れを起こすし、キャスティングはまともに出来ないので、使い物にならないから軽ければよいものではありません。深く知りたい方は、ここを必見!
その後、魚が移動し最も難しいと言われている(らしい)
開きのフラットな浅瀬で、ライズがあり行ってみることにした。
簡単に釣れるであろうと、さきほど連発していた#26をキャストしたが全く無視!されてしまった。
確かに難しい!
よーく目をこらしてライズを見ると、かなり小さなものを食べている様子に見え
そこで、フライをTP88 #30 トライアングルミッジを使用し、
ティペットを0.125号まで細くした!
すると、気持ちよく出てくる!
ヒット!
TP88は ゲープが広く
こんなに小さくてもフッキング率は抜群!
「え〜!#30番ですか?そんな小さなフック持っていません」
なんていう人もいますが、これ論外!
マッチング・ザ・ハッチです!
この言葉の意味解りますよね!
これを解らずしてマッチング・ザ・ハッチを語り、
マッチングさせていない方がいるから驚きです。
答えは、これです!
この虫を食べていたのです!
「え〜!#30番ですか?そんな小さなフック持っていません」
ならば、マッチング・ザ・ハッチは成立しないのです!
ここで、#22のフライで釣っても全く無意味
マラブーやニンフをキャストして釣るのも同じ。
ミッジングの面白さは、究極のマッチング・ザ・ハッチです!
本物の水性昆虫よりフライは重い。
ですから、より小さくしたいものです!
皆さんが難しいと言っていた場所で
連発です!
次々とヒットしました!
アワセ切れは全くなし!
皆さん驚いていましたが、面白いように釣れます!
連発!
爆釣!
13匹 連続バラシ無し!!
ユウタロウは、いくつか釣っていたようでしたが
気になったのは渓亮。
どう流していくのか?どんなフライが良いのか?
それはなぜか?
何を見て判断していくのか教えた。
ユウタロウは、キャストも釣り方も完璧
昨年シラメの釣りを教えたので、基礎は出来ているようだった。
ユウタロウのヒットさせたシラメ
そして、
渓亮がヒット!
初めてのシラメ釣り
長良川のシラメ
かなり嬉しかったようです!
ロッドはLS#2 ラインはシューティングスペイラインS#2
私たち3人はおそろいのタックルです。
それは、この状況では、このタックルがベストと判断したからです。
風が止み、フラットな水面になり、またまた状況は変わった!
何もない水面でライズリングが広がる!
「さらに小さな虫を食べているのか?」と思ったが、水面上には蒸すの姿はない!
シラメの定位置が深くなり、少し下から上がって来てライズをするようになった!
変わった!かな?・・・
そこで、#30の特に小さく巻いたフライをキャストするが全く見向きもされない!
魚の動きから、フライは小さくないと判断し、TP88 #20ストーンフライへ変更!
ヒット!
良い場所にフッキング
スルーウイング
クレインバーナー使用
ストマックを調べた。入り口付近に入っていたのは
ストーンフライ!
正解!
これぞマッチング・ザ・ハッチ
“小さければよい"のではなく
“マッチしていなければならない!" なのです!
1〜2匹なら何でも釣れるでしょう!
しっかりと考え、マッチング・ザ・ハッチが正しくできていれば
連発です!
成魚放流ですが、スレスレのシラメはしっかりとマッチング・ザ・ハッチを行ってくれます。
これが綺麗な天然魚でも、スレていなくて何でも食べてくれるなら、こんな小さな魚を釣っても引かないし面白くありません!
究極のセレクトがあるから、面白いのです!
気持ちよく釣るには
最良のタックル
ロッド、ライン、フライ、リーダーが必要です!
夕方になる前の時、またまたハッチが変わりライズフォームが変わった!
次は何?
最後はまたまた小さなユスリカへ!変わったようで、
次々とフライを交換し、反応を見てきたが
気がついたときには遅く、ライズが見えない状態になり終了
1日で15匹のシラメを釣る結果となった。
このストマック中身を見てください。
#30以下から#18までいろいろです。
ストマックポンプで、一発で大きく吸い取ると
1日のハッチがごちゃ混ぜになりその場のハッチは読めませんが
いろいろな種類のハッチがあったことが伺えます。
マッチング・ザ・ハッチ
究極の#34フックが欲しいくらいですね!
ちなみにTP77は、#32まであります。
今回の爆釣は、
これらのフロータントが大活躍してくれ
少量のCDCでもしっかりとフライが浮いてくれたこと!
雨の中で、フライが浮きにくい状態ですが
クイックドライブラシでブラッシングすれば、すぐにフライが乾いてしまい、さらにスーパーフロートスプレーで、持続力が出たこと!
最強でした!
LS#2で、ティペットは大半が0.125号を使用しましたが
1日、アワセ切れは全くなし!
フッキング率はかなり高く、中盤では出ればヒットの連続!
これがなければ爆釣は出来ません!
今回の長良川のシラメ釣りですが、
難しかったけれど思うように爆釣が楽しめ、気持ちよく釣りが出来楽しかった!
今年もスタートから良い釣りができました!
それも
ステルスリーダー 9ftを使用 (直線になりソフトでアワセ切れを起こしにくい)
最強のティペットGM 0.125号 0.175号使用 最強のティペットとは?
これらの選択がこの釣果に繋がったのでしょう。
ユウタロウも渓亮も同じタックルを使用し
渓亮は初挑戦で、シラメをヒット!
釣りやすい道具で「釣って!」釣りを覚えないと、早く覚えられませんから。