2017年 パタゴニアの巨大レインボー
第2話
ストラベル(ジュラシックレイク)やカルディエル湖は昔大きな鱒がたくさんいたが
今はもう少なくなったのはなぜか? その理由
私たちが向かうのは
KooiNoom(魚の道)LODGE
エルカラファテから車で5時間
キロガ湖とそこから流れ出す
キャプテンリバーへ釣りに行くのです。
この写真の地図
上の左にあるのが キロガ湖
上の右が ストロベル湖(ジュラシックレイク)
下にあるのが カルディエル湖
氷河で有名な エルカラファテ空港から いずれの湖へ行く場合も全てが車での移動になる
私たちは、キロガ湖周辺の土地を全て持っているKooiNoomのオーナーが運転する車に乗って移動となった。
その道中、カルディエル湖の横を通ったときに、「この湖は鱒が釣れますか?」と尋ねたところ
オーナーが話をしてくれたのですが
カルディエル湖も昔は、大きなニジマスがたくさん釣れる湖でした。
世界的に有名になったストロベル湖も同じです。
これらの湖には、たくさんの餌がいて、それを捕食した鱒たちは、どんどんと大きくなり
20ポンドを簡単に超えるような大物までを数多く育み、世界的に有名な湖になった。
しかし、それは永久ではなかった。
鱒たちは、大きく育ち、次々と卵を産み、数多くの稚魚が育ったのです。
毎年たくさんの鱒が産卵し、その数は驚くほど増えたのです。
すると、大型の個体達は、歳を重ねて死んでいくと、残された世代交代を繰り返している鱒たちは、
限られた餌を数多くの鱒で捕食しているために、1匹の鱒が獲られる餌の割が少なくなり、大型になる個体が減少しているようなのです。
特にカルディエル湖は、年々大型の鱒が釣れなくなり、とうとう小型の鱒ばかりになってしまった!
そうオーナーは話してくれました。
その原因は、数の増えすぎで、ストロベル湖(ジュラシックレイク)も カルディエル湖も アウトレットのない湖なのです。
ですので、湖から鱒が減ることが無く、増えるしかない
カルディエル湖は、それが顕著に表れて、かなり小型の鱒ばかりになってしまったという
ストロベル湖(ジュラシックレイク)も 噂では、数年前に 簡単に釣れるという大物の伝説は終わったといわれ、今では100匹位鱒を釣ると中に1匹大型の鱒が混じる位の割合になったと言われている。
確かに、Mapで見ると、インレットはあっても、アウトレットがない!
流れ込んだ水は、地下に浸透してして行ってしまうようです。
今 世界で注目され始めている 巨大鱒が生息する湖
それが
キロガ湖です。
この写真を見ると解るが、これらの湖は同じ地方にあり
餌が同じように生息しているために、どの湖でも同様に巨大化した鱒が育っていく環境にある。
近年、巨大魚伝説は終わったといわれるストラベル湖やカルディエル湖と
これから、注目されていくキロガ湖との違いは何か?を オーナーに尋ねてみると、
キロガ湖は大型の2個の湖から出来ていて、
写真の下の湖が上流になり、大型の湖へ川で繋がり大量の水が流れる
周辺の山の雪解け水やスプリングクリークが湖に流れ込み
大きなアウトレット 流れ出しの川が出来ているのです。
偶然にもこの湖のインレットは、溶岩でごつごつの岩場
鱒が産卵出来るような川ではない。
では鱒は、どこで産卵しているかというと
アウトレットの川なのです。
この先にあるのが湖
鱒は、ここを下って産卵するのです。
その直ぐ下流では、70cm〜79cmの鱒が回遊する姿が見え
サイトフィッシングで狙うことが出来る。
そして、大型の鱒の一部の鱒と、稚魚たちは、この川を下り
下流の本流まで下っていく。
ですので、
キロガ湖は、鱒の個体が大量に増える事がなく
湖では、驚くほどの大型鱒が多い!
湖での釣りは、個体数が多くはないので、釣りとしては難しくなる。
しかし、川には大型の鱒が数多く入っていて
11月から1月は産卵で、大量の鱒が川に入ってくるので
世界記録の鱒を狙う事も可能なところなのです。
このキロガ湖や流れ出している川 キャプテンリバーでの釣りは
オープンしてからまだ4年しか経っておらず、まだ世界的には一部の人たちしか知られていない釣り場。
湖の大きさは、一つが49平方キロメートル
中禅寺湖の4倍もある湖なのです。
芦ノ湖の約6倍!
それを このオーナーが個人で所有しているというから驚きです。
写真を見ての通りで、キロガ湖以外にも無数に池があり
ラグーンと呼んでいるが、50cmから60cmの鱒がたくさんいるラグーンもあるという。
KooiNoom(魚の道)
ここは、湖、川、ラグーン、スプリングクリークの釣りが楽しめるLODGEなのです。
続く
次のお話は、到着。 強風によりラグーンの釣りからスタート!