究極のマッチング・ザ・ハッチ・ミッジング2017-愛媛
究極のマッチング・ザ・ハッチとも言える
ミッジングの釣り
そのおもしろさとは、
誤魔化しが利かない、超フラットな水面での
ディンプルライズの釣りが楽しめるのがこの釣りなのです。
今回は、ハイパーエキスパートの撮影で
愛媛県へ、難しくて楽しい釣りが出来る
加茂川へ行って来ました。
愛媛県 西条
加茂川
水の透明度は高く、とても綺麗な清流
大型のプールに、さほど多くない水量
小型の河川とは違い、キャスティングテクニックも要求され
水はゆっくり流れるから
釣りは難しくなり面白い!!
放流ポイントがメインの釣りではなく
各プール 全てのプールにシラメが回遊して
風の当たり方でライズが有るか無いかが決まる!
昔の長良川のような 自然な釣りが楽しめる河川なのです。
ハイパーのロケが始まると同時に
強風 雨
最悪の天気となった!
ロケを行ったのは、2月1日の午後からと2月2日の1日
計 1日半の釣り
基本となるのが、ユスリカのピューパ
そして、年によって違うようだが
2017年の解禁日は、ストーンフライがメインになった。
ロッドは、Sniperの#2
今回どんな状況になるか解らなかったので
ロッドは、Sniper#2 SNIPER#3 SNIPER#4
3本のロッドを用意していった。
しかし、加茂川はとても釣りやすい地形をしていて
プールの大半が遠浅で、歩いて入っていくことが可能なので
20m以上がらくに狙えるSNIPER#2でベストな河川でした。
#3でもよいが、ラインはできるだけ細い方が 魚に警戒心を与えずドラグが掛かりにくく、良く釣れる!!
初日 到着してから即座に連発!
タックルは
ロッド SNIPER#2
シューティングライン EXシューティング フローティング
リーダーは KenCube ホローリーダー
ティペットは、0.175号
このホローリーダーですが、軽くてドラグが掛かりにくく 真っ直ぐに伸びて
ターン性能は抜群!
フッキングミス無しで次々にヒットできるのも このリーダーのおかげ!
生産は難しいリーダーですが何度も試作してようやく完成
1本千円以上する商品でしたが、何とかディスカウントに成功!
中空リーダーは、空気が入って魚が逃げるが、このリーダーは魚の一番逃げない警戒しないカラーのブラウンですので完璧です!
9ft5x ですが、太さは5Xでも、中心は空ですので、7xのリーダーに空気を入れ5xの太さにしてあると考えて頂きたく、強度やターンのパワーも7Xで、0.1号のティペットまで直接結んでも
オーバーターンなど トラブルは一切無し!
一度使用してみてください。この性能に驚きますよ!!
お昼頃はユスリカがメインの状態で、フライはスパークリングピューパ
しばらくするとライズフォームが変わり
ストーンフライ
フックはTP88 サイズは#18
カラーサイズともにジャスト!!
次から次へと5連発!
強風の中、ライズはメッチャ少なかったですが
時折あるライズを次々とヒット!
今回は、フッキングミスはほとんど無し!
アワセ切れも全くなし!
今回テストしていたのがこの最強の下着
この下着ですが
とあるアパレル会社の社長さんが釣りとゴルフのためにと
最高級のカシミアで製作し、高島屋など百貨店で販売している優れものの下着です。
社長さんから、「驚くほど暖かく、動きやすくて最高ですので、使用してほしい」と言われて、早速に購入させて頂いたものです。
当ショップで販売するかどうかと迷っていまして、人に勧めるには、自分が使用して、本当によいと感じてからであろうと思い、今回どこまで暖かいのか?試すことも目的でした。
足の部分は細くて長くロングの防寒ソックスを履いても
ウェーダーの中できつくなる事がないような設計
お腹&腰の部分は、ウエストハイでかなり長く作られており、シャツと二重に重なるので、腰がかなり温かい。
冷えないので腰痛になりにくい。
シャツの袖の部分も、長く ピッタリとしていて快適
シャツのフロント部分と背中部分は毛糸の折り方が違い、背中は伸縮しやすい構造になっており、体にジャストフィットする構造
着て感じたのは、 「愛媛の川は暖かいですね!」とTVSTAFFに話をすると、皆さん「メッチャ水が冷たく、足も、おしりも冷え冷えです」と言われて驚いた!
私は、暖かく、ソックスの中に汗をかいてしまったほど、全く寒さは感じなかった。
2日目は、霜が降りて水温がさらに冷えた状況でしたが、1日川に浸かっていても、冷えは感じなく、足の先端が冷たすぎて感覚がなくなってきてしまった
しかし、体はホカホカ。全く冷たくなかった。
このテストは、2月の寒狭川や北海道の島牧でもテストしてみます。
ちなみに洗濯は自宅でできて、かなりの日数を着ても、汗臭くならないということをお聞きしており
気になるようになったら、おしゃれ着洗いで着け洗い、陰干しでOKだそうです。
翌早朝は
前日の反省をしながらフライタイイング
タイイングしたのは、#16の ラスティーカラーの#16のストーンフライ
フローティングニンフ
RSF(アールエスエフ)
杉坂研治のオリジナルフライ
このフライの特徴は、リアルなレッグが付いていて
魚にアピールする。
レッグはスレッドで瞬間ヘッドセメントで固め
簡単に素早くリアルな特徴を出すことができるパターンです。
リアル・ストーンフライ・フローティングニンフ
RSF(アールエスエフ)
このレッグがミソ!
レッグは簡単に出来るように発案したのが、
スレッドをBodyにかけておいてから瞬間ヘッドセメントで固めて製作
これを思いつくまでが大変で、ウイングのファイバーを使用したりしましたが、簡単に出来ることが最優先で試行錯誤しました。
これを発表すると直ぐに、この手法をパクって自分のオリジナルにして雑誌に乗せる輩(プロ)が多いので、ここでハッキリと書かせて頂きました。人のアイデアをパクるのは簡単ですからね。
釣り人の皆さんは自由にタイイングして多くの魚を釣ってください。
2日目の朝は、かなり難しいと言われる
天然シラメ狙い!
ボコボコにライズしていたのを発見
しかし、
1キャストで、フライラインが通過したら
直後に下流へ下ってしまい、スレスレ!
人にスレている訳ではないが、メチャクチャに警戒心が強く
ここまで育つのに、鳥や釣り人から逃げ延びて、生きてきた証拠。
その警戒心の強さには驚かされました!
ここで、使用していたのが#2ライン!
これが #4とか #5になっていたならば、ラインの着水音だけでも逃げてしまうだろうし
太いラインが通過するだけでどんどん下って行ってしまったのでしょう。
#2ラインの静かな着水音はベストです!
そして、この場所は、バックスペースが無く、直ぐ後ろに草木が生えているポイント
これで通常のフライラインならば、ロングキャストは出来なく狙う事すら難しいのですが
今回のタックルは、SNIPER#2 とシューティングスペイラインS #2 、シューティングスペイを行い、次々にキャスト!
流下するストーンフライを発見し、フライを変えようと思ったら、サイズとカラーが全く違うパターンだったのです。
そこで、スパークリングピューパのカラーとサイズを合わせたものを使用して、キャスト!
かなり難しい状況でしたが、KenCube ホローリーダーのおかげで、長い時間フライを送り込んでもドラグが掛かりにくく、リーダーが沈みにくかった事により
ライズにフライが届きヒット!!
この魚を釣ったときはありったけのテクニックを使用してのヒットだけにうれしさも倍増した!!
#22〜24サイズのストーンフライ
その後、ポイントを変えてライズを探すがなかなか見つからなく
この日は水生昆虫のハッチがかなり少なかった。
そして、何カ所か目に入ったプールで友人がライズしていると教えてくれた!
複雑な流れの中 魚は、虫を探して回遊している状態
そこで、
#2でロングキャスト!
複雑な流れでしたが、ドラグが掛かりにくくヒット!
連発でキャッチした!
難しい魚を狙って、苦労してヒットさせた時は、最高に嬉しい!
しかも 1度のみならず連発出来たことが嬉しかった。
今回も良い釣りが出来た!!
ストマックは ストーンフライ!
ユスリカ
驚いたのは、この時期にフタバコカゲロウ
魚を釣ったCDCのFLY は
CDCが濡れて、乾きにくくなかなか復活しない
ある程度乾いたと思ってフロータントを塗りキャストをすると
2〜3回のキャストで沈みだしてしまい、BOXから出したときの浮力はなくなっていることが多い!
それは、CDCが芯から乾いていなく、芯の部分に水分が残っているからなのです!
回りはフロータントで被われていても、芯に水分が残っていると
その水分が水を呼び、直ぐに浸水してしまうのです。
そこで、優れものがこれ!
フライを中に入れて 振れば
一瞬で、この通り!!
CDCの芯までが乾燥してしまう優れもの!
フロータントが入っていないので、水分を取る専用のパウダーが入っており
大粒のシリカゲルがフライを叩いて微粒子パウダーとシリカゲルで
水分を取り去ってしまうのです。
乾いたところで、浮かせたい部分のCDCにのみフロータントを塗る
このようなピューパパターンの場合は、ボディーにフロータントが付くと
思っていた通りの浮き方をしなくなるので注意!
CDCの部分のみに、
スーパーフロートリキッド・ブラシ を塗ります。
このリキッドは、パウダー系のフロータントなのですが、白くなりにくく
浮力が持続する超優れもの!!
DCが、固まっていたりしたら
フライのボディー部分を指で隠すようにして
ブラシでこすってCDCにフロータントを塗ってください。
これで完璧です!
フラットな水面に広がるライズリング
シラメは各プールに回遊していて
風の当たっていないポイントを探せば
たいていライズをしている加茂川
昔の長良川を思い出す状態です。
少し違うのは、この川、水量が少なく
釣りが難しい!
だからい面白いのですが、
いい加減な釣りのスタイルでは、風があるときや流れのある場所しか釣れなであろう。
写真中央に2個の小さなライズリングが見えますが
ここは、流れがかなり遅く、水面はフラット。
ラインにこだわり
リーダーにこだわり
ティペットにこだわり
フライにもこだわる!
なかなかフライを口にしてくれなく難しいが
多くのテクニックを駆使して釣りを行えば
気持ちよくフライにライズし
しっかりとフライを吸い込んでくれるのでバラシが少なく
キャッチ出来るのです。
加茂川、究極のマッチング・ザ・ハッチの釣りを楽しむには
最高な川でした。