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養鱒場のプライベイトリバー

以前の川の状態

 

杉坂養鱒場の奥に、2017年夏に少し深くした川があります。

 

養鱒場の各池から流れ出た水の排水路なのです。

とても浅く、魚が定位するような場所ではなかったのですが、

ユンボで掘り、U字溝で、水をせき止め、ゆったりと流れる川にしました。

 

2018年 2月 

アマゴ生け簀の掃除をしたときに、下流の魚止めフェンスに隙間ができてしまい

アマゴがかなりの数で脱走してしまったのです。

15匹前後は泳いでおり

大きなものは30cmを越えるものもいます。

4月9日

ワサビ田の整理や稚魚池の掃除などの仕事をしていたら、ユスリカとカゲロウのハッチがあり

川の奥でライズリングが広がっていたのです!

そこで、車からロッドを持ち出し

捕獲をすることにしました!!


忍野スクールで、ライズを繰り返していた大型のヤマメをヒットさせた伊藤氏

ロッドは、K・Bullet SNIPER #2

マッチング・ザ・ハッチの釣りをするには最強のロッド

フライは、#20 スタンダード  ユスリカのアダルトパターン

ティペットは、ニジマスの大型のサイズもいたので 7Xを結んだ。

この魚たちは、始めてフライを見るので、どんなフライでも、かなり太めのティペットでも問題なく簡単に釣れると思っていた。

しかし、キャストをした直後にそれは大きな間違いと気づかされた。

一瞬フライを見ただけで、見切ったのです!

これは、忍野と同様

フラットな水面に置いては、ティペットの存在はくっきりと映し出されてしまい

魚に違和感を与えてしまう。

先日 忍野で、このスクールを行ってきたのですが、

細いティペットが必要なのは、魚がスレているからではなく

そう言う場所だから必要になるということなのです。

そこで、ティペットを0.175号に交換

水面近くを飛ぶユスリカにジャンプしてライズしていたのでキャスト!

フライがドラグフリーで流れていくと、今度は警戒せずにフライにライズしてきました。

ヒットしたのがこのアマゴです。

サイズは18cmくらいですが、自然に近い流れにいたのでもの凄く綺麗です。

 

流れ込み近くでは、明らかに大きなサイズのアマゴがライズをしていた。

その下流には、20cm前後から15cmクラスが数匹定位をしていた。

魚の口に入りびしょ濡れになったフライを、ドライフロートで乾かし

スーパーフロートスプレーを塗り、NewクイックドライブラシでCDCを整えた。

そして、次のライズに向かってキャストした。

すると、もの凄い勢いのスプラッシュライズで、フライにアタックしてきた。

慌てて合わせるが、フッキングミス。

次にキャストをしたが、魚たちは警戒してフライを見に来たが水面を割ることはなかった!

フライ交換

どんなフライにしようかと、魚の動きをよく観察してみると

水面よりも水中、水面直下のものがメインで捕食していたのです。

そこで、使用したフライが、ユスリカピューパフローティング

スパークリングピューパの#20

しかもBodyの太めの物を使用。

ヒットしたのは20cm弱のアマゴ

大型のアマゴはなかなかヒットしないのです。

直ぐに、何を食べていたのかストマックポンプで調べてみると

大半が ユスリカのピューパ

 

ヒットしたフライで間違いはなかった!!

 

水面近くを飛ぶユスリカが多く見え、それを補食していた個体もいましたが

流れ込み付近の魚のライズは、水面上の物を食べているような感じではなく

水面から魚の鼻先が出ないようなライズが多かったので、プールの真ん中の魚とは違うものを食べているのでは?っと思っていたが大正解でした。

 

フライは決まり後はフライの流し方。

何度かキャストして

さらにサイズは良いのが釣れました。

そして狙うは、一番良い場所に定位している大型のアマゴ!

 

これをそのままにしておくと、この水路から脱出してしまい

一般河川に流れ込んでいるので、釣り人に殺されてしまう!

定期的に名古屋ナンバーの車で水路の出口へ早朝から釣りに来る人がいる

管理人のおじさんが言うには 月に1回は必ず来るようだから 相当逃げた魚がいるという事とおもう。

今まではこの水路が浅かったので、魚たちは一気に下って川に落ちていたのでしょう。

それを防止するために、魚が定位しやすいようにこの水路を深く広くし堰を作ったのです。

そして、狙いに狙ってようやくヒットさせたのがこの尺アマゴ!

ピューパフライが半沈みになったとき、1回のみフライを口にした!

その瞬間を見逃がさなく、すかさずフッキング!

スパークリングピューパフライは大正解でした。

 

しかし、この魚、少しボロい。

どこから逃げたのか? 何時生まれた魚なのか?

他の魚は、間違いなく三重の卵から育った魚の体色をしていて、広い場所で育ててきたので美しい魚体をしていたが、この魚は、明らかに違う

もう1年前のアマゴが、大型ニジマスの池に混ざっていて、

その一部のアマゴが逃げたものと思う。

まだ数匹のアマゴが泳いでいるが、

忍野のように魚が人を見ても警戒しないようなくらい安心してライズできるようにと、ユンボでさらに深く掘ってみた!

流れ込みには、大きな岩を入れて、魚が隠れやすいように加工するつもり

時間があるときに、もう少し手を加えてみようと思う。

 

この川は、毎年多くのホタルが生息しているので、この河川工事が終わったら

多くのカワニナなどを放流し、ホタルの川にしたいと思う。

 

フラットな水面には、魚がスレていようがスレていなかろうが、ティペットには気を遣った方がよいことが解った。

これがニジマスならば割に簡単にでてくるが、アマゴやヤマメは簡単ではない。

だから

放流直後から難しいから、2月のシラメ釣りも面白いのでしょう。