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青森県、十和田市 を流れる奥入瀬川で、今年より本格的に、鮭有効利用調査が始まった。

2006.11.8

釣りビジョン、ハイパーエキスパートの毎年恒例となる秋の 鮭釣り編 は、今回で6回目を迎え、今回の放送は奥入瀬川になった。

今までに、石川県 手取り川、 福島県  請戸川・木戸川 へ行き、ハイパーエキスパートの撮影以外での鮭釣りは、忠類川を始め北海道各地やアラスカ、カナダ、ロシア、ニュージーランドと各地・各国に鮭を釣りに行ってきたが、今回は今までにない 初めての川の状況だった。

それは、

11月8日、午後、奥入瀬川に到着し、川を見ると、

川幅は40m〜50m

瀬有り、淵有りで、水量は申し分ないくらい豊富、今まで行ってきたカナダやアラスカの河川を思い出させるような素晴らしい雰囲気を持った河川でした。

調査区間も今のところ日本一大きな4km。

#10ダブルハンド SDシリーズで ピッタリの河川でした。

この川を見た瞬間、感動し、私の頭の中には、

ダブルハンドでロングキャスト!・・・・・
ラインを送り込んで、ダウンクロス!・・・・・
核心部分にフライがさしかかったところで「ドスン」とロッドに衝撃が伝わり、
その直後から、揺さぶるような衝撃が数回繰り返されロッドが波を打つ。
それが収まった瞬間から、リールのドラック音が美しい聞きや林にこだまし、満月のようにロッドがしなって・・・・・・・

そんな映像が浮かび、過去に多く経験してきた思い出とダブらせながら期待に胸をふくらませていました。

しかし・・・・・

川岸に近づき川の中をじっくりと見ていても、全く生物反応を感じることはなかったのです。

そこで、鮭が行き止まりになる、調査区間の最上流の堰堤下を見に行くとそこも、鮭が泳いでいる姿は全く見られないじょうたい。

その直ぐ下流にはやながあり、全てここで鮭は捕獲するらしい。ということは鮭は自力で上流へは行けず、堰堤下の最上流区間には上れないのです。不思議に思い監視していた方に聞くと、そこは初心者の方々に釣って頂く場所で、捕獲した鮭を大量に放流するらしい場所です。しかし、この日は全く姿が見られず、「これで初心者が連れるのですか?」と訪ねてみると、「前の日曜日に放流しただけだからね。今はダメだね」と言われたのです。

この川は、日曜日のみオープンしているのではないのにね?・・・・・・・木曜、金曜は全く魚がいなく最悪のようです。

 

そして、初心者ポイントの下流の、やなをのぞいてみると、捕獲オリには私が見たときには1〜2匹鮭が入っていた程度。

その下流の堰堤下の渦の中には2〜3匹泳いでいました。

 

本州第2位!

これは、この町が言う 鮭の遡上数らしいです。

本州第2位の最低遡上数かと思ったら、最多遡上数だそうです。

これ、本当の話でしょうか?

 

私たちが出発する前、連日1000匹近く遡上数の報告があり、期待していたのです。

あの連日遡上していた鮭は、大半が海へ戻ってしまったのでしょうかね〜〜〜?

それとも、下流にたくさん居て、途中でとどまってしまっているのでは???

そう思い、管理棟小屋より4kmの区間をくまなく歩いて魚を探してみることにしました。

 

管理用小屋より500m下流に3匹の群れを2グループ発見。

そのさらに下流1km以内で2匹発見。

そこからさらに2km下流までは見つけることはできませんでした。

最下流部の、川岸に4〜5匹、調査区間の下流10mの瀬の中で数匹が産卵行動を起こしていました。

最も多かったのは、最下流区域の上流300mにある瀬。

この瀬では産卵をしており、チャラ瀬で岸より10m以内で、7〜8匹のグループが3〜4は産卵をしていて、そこが最も多い場所!

他には全く魚の姿はなし。

そこから10km下流にやながあるらしく、そこまでも見に行きましたが、中間には全く魚影は無し。

不思議です。

連日1000匹近く遡上して来た鮭はどこへ消えたのでしょうか?

奥入瀬川の鮭釣りは、最下流の“やな”で鮭を捕獲し、雄を再放流し釣らせるという方法をとっているのです。

10日で、1万匹としたら、そのうち半分が雄とすると5000匹がいて、そのうちの100匹位を入れたのでしょうかね?

鮭釣りをさせると発表したわりには、鮭がほとんどいないのです! 

ほとんどのポイントは、500m〜1kmに2〜3匹が泳いでいる程度。この数では、鮭は怖がってしまい直ぐに逃げて、釣れない人が続出!
今までに行ってきた有効利用調査区間では過去最低の遡上数でした。

奥入瀬川 有効利用調査 ここのブログを見ると、全くいなかったポイントで子供達が釣りをしている姿の写真が出ています。(2006年11月13日現在)その釣りをしている日付は11月11日、このポイントへ私が撮影を行ったのは、11月10日、この時には全く魚がいなかった堰堤下のポイントです。

そうなると、10日の夕方もしくは11日の早朝に逃がした魚のでしょうか?

もしそうならば、土、日曜だけかいほうしたほうがよいのでないのでしょうか?

土日にたくさん放流し平日は放流しないならば、平日に行った方々は最悪ですね。

 

神奈川県から車で来ていた方も、この鮭に少ない状況にガッカリしておられました。

ここまで行くのに、時間、お金、休暇などを犠牲に期待していくのですから、もしこれが人為的な鮭の稀少現象ならば大問題です。

自然現象で、今年は鮭の遡上が少ないというならば、事前に応募当選者にそのことを知らせるべきでは?

 

川の状態、環境は間違いなく、“日本一”の調査区間です。

もったいないの一言です。

“宝の持ち腐れ”

しっかりと来て頂いた方々に満足して頂けるような運営をしていれば、日本一人が集まる河川になると思います。

 

担当の方とお話しをしましたが、釣りに関してあまり詳しくはなく、一生懸命やっていることは解りましたが、それが釣り人の意見とは違い、釣り人は何を求めているのか?他の河川との違いはどこで、どうしたら日本一素晴らしくなるか?など、勉強して頂きたいと思います。

どうして良いか解らないならば、国内そして世界各国の鮭釣り場を旅してきた私でよければ力にならせていただきますので、この素晴らしい環境を生かした“日本一の素晴らしい鮭釣り場”になることを期待したいと心から思いました。

 

奥入瀬川は、本当に素晴らしい川です。でも本当にもったいないですね。

 

 

ところで釣りは、2日間やって、小さな群れのなかにフライを留めるよう流し込み、なんとかヒット!

鮭の習性を知り尽くしていないととても難しい状態。かなり苦労し、連日釣ることはできましたが、厳しい釣りでした。

 

 

PS

K・Bullet の#10 SD を使用し、#10モノコアー(11m)、#10タイプ2(11m)を使用し、
フライは7cmのBigゾンカーを使用して、シューティング・スペイができ、もちろん同じシステムでオーバーヘッドでロングキャスト!

このロッドは、本当に凄いロッドだと またまた感心しました。

#10ラインでもキャストできますが、シューティング・スペイを行うには少しラインが軽いようで#11の方がキャストしやすかったです。

 

でも釣りは、岸近くだったので、XDの#10を使用しました。

 

その放送は、ハイパーエキスパート  11月18日 (土) の放送を楽しみにしていてください。