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BlackMay 

ブラックメイ

 

このウエットフライは、杉坂研治のオリジナルで、30年以上ウエットの釣りを行ってきて

数多くあるパターンのうち、最も多く使用するパターンです。

 

 

 

フック TP601 #10

このフック、フックポイントが鋭いので

鱒がフックに触った瞬間 フッキングが始まるので、

鱒がフックを咥えて、偽物と思って吐き出そうとしてもフックが引っかかって吐き出せなくフッキングしてしまう。

掛かりの良さは最高です!

流下する虫が小さい時期は#12

ヒラタやオオマダラ、モンカゲなどがちらほら出ている時期は#10 

モンカゲがメインだったりヒゲナガなどがハッチしだした時期は#8を使用しています。

Blackのコックハックル

一番大きなハックル部分を使用

 
10本くらいカットします

テールにします。

スレッドは、ベネッキ Blackスレッド

ピーコックハール 2本

アイの下の部分

 

スレッドで止めます

スレッドをフックベンドへ持って行き

約10cm離したところに指を置き(手前)、その指にスレッドを掛けて

スレッドはシャンクに巻き付けて、アイ側へ持って行きます

フックベンドにはループになったスレッドとピーコックハールが2本

それを

ハックルプライヤーでそれぞれを挟み

巻き付けます

 

ピーコックハールは弱く 魚を釣ると歯で切れてしまうので

耐久性を上げるためにスレッドを巻き付けます

スレッドを巻き付けたハール

 

スレッドとハ−ルを同時にハックルプライヤーで挟みます

バイスを回転させ、シャンクに巻き付けます

スレッドで止め、余分をカット

ハックル 

パートリッジ の なるべく色の濃い部分

背中 テールに近い部分の色の濃いものを使用

 

大きさは、なるべく大きな物がよい

 

パートリッジ ネック

ファイバーを揃えて取ります
先端をハサミで揃えます

フックを逆さまにするとやりやすい

指の上にハイバーをのせスレッドで押さえます。

指を置き 上から下へずらし
ハイバーを折ります

そのままずらしてスレッドを巻き付けると

このようになります

 

軽く止め

指でファイバーをずらします

折り返した部分が多くあったらカットします
ファイバーをバラしてスレッドで止めます
ファイバーの量が多いときはカットしてまばらな程度の量にします

クロウ ウイング

 

クロウのコンプリートスキン

から、左右対称でウイングをカット

クロウ クイル

左右同じ位置から 同じような大きさでカットします

ハイグレード トゥイザース でウイングを揃えると

ウイングがぴったり揃いやすい

ハイグレード トゥイザースはとても便利です!

ウイングをシャンクに乗せ、スレッドで止めます

 ウイングを指で挟み、ウイングの部分を固定してスレッドの部分を少し緩くしてスレッドを閉め込むと美しくウイングが止まります。

ウイングの付け根と5mmくらいは

クリアー ラバー グルーを塗ります

このグルーはウエットフライには必須!

ウイングがばらばらになりにくく、他のグルーのように固くならなく

塗った後でも塗ってあるかどうか判断が付かないくらい自然なものに仕上がります。

耐久性は抜群!

タイイング時にすぐに塗れば、スレッドでHeadを作っているうちに、ウイングが割れてばらばらになるということもなく

とても便利です。

スレッドで、Headを作ります

フィニッシュは

ソフトボディーコート

これはソフトで固く硬化しない瞬間接着剤で

マテリアルに付着してもマテリアルに染みこまないのです

通常の瞬間接着剤を使用しますと

ウイングが吸収し、白くなってカチカチになったり

ハックルがカチカチになったりしますが

これは塗っても染みこまないために最高です

固まりが遅いので、使用したら直後にハイスピードハーダニングを塗り硬化させてください。

完成です!

通常の光で撮影

ハックルはさらに色の濃いものを使用しても良いです。

 

このタイイング方法は、杉坂研治の独特な方法ですが

簡単にウイングが上手に取り付けることが出来ます。

 

そして、耐久性は抜群!

何度も魚を釣ってもボディーは壊れないしハックルもほどけてこないです。

是非試して見てください。