釣りで大きく影響するCDCのあり方
CDCにはサイズ・カラーの種類は多く、その使用方法はとても重要で、フラットな水面で釣りをしていく場合においては深く研究しなければならない!
カラー
単純によく見えるからとホワイトを多用する方もいるようですが、それはどうなのだろうか?
以前、その疑問を元にトラポンで調査を行ってみたことがあります。
放流間もない鱒はホワイトのCDCを使用したピューパフライを無警戒でライズする個体もいましたが、以前から生息している鱒には全く無視をされ1匹も釣れなかったのです。特にアマゴにはその傾向は強く感じました。トラポンだけではなくそれ以外の一般河川でも、見やすいことを理由に僕も以前はホワイトを使用していた時期もありましたが、釣りをしていて違和感を覚え全く使用しなくなり長い間にはフライボックスから消えていったのです。その後いろいろな経験を積み、今現在、私の考えでは、ホワイトのCDCは不要とまで思っているほどです。
そこで、重要なカラーとはどんなカラーかを説明しましょう。
これはフラットな水面においての考え方で、流れがあり水面がさざ波だっている場所では、その選択がアバウトになるので当てはまらないので注意してください。要するに、スレた難しい鱒を釣るテクニックの一つです。
CDCのカラーにより釣果は明らかに違ってくるものです。鱒には、CDCがハッキリと見えています!明るいカラーのものは人から見て、見やすいですが、それ以上に鱒にも違和感を与えやすいので注意したほうがよいものです。
まず、トラポンでそのカラーについて釣果を調べました。結果は、放流間もない鱒はホワイトのCDCでもヒットしましたが、それは中でもまれで、大半は他の鱒と同様ホワイトは最も嫌うカラーでした。
そして最も好むカラーは、ナチュラルのブラック、その次にダイドのブラック、この両方はほとんど変わりありません。次はタン。次はスポッテッドミックスです。
その後、一般河川においても同じような結果で、トラポンまでは顕著に表れませんが、ブラックのカラーを使用した方がスムーズにライズしてくるのです。しかし、開けた河川で空が水面に映り明るい状態になっているときはブラックのCDCは、視認性が良くなりますが、そうでない場合は、よほど目が良くない方以外は、フライの存在が見えなくなってしまうのです。そこで、 一般河川はトラポンのスレスレ鱒よりかなりイージ−なため、スポッテッドミックスを使用してもほとんど変わりなくヒットしてきますので、水面の状態に併せて各カラーを使用しています。
・水面に映り込んでくる対岸の状態が、石垣やススキなど明るい場合は、スポッテッドミックス。
・山などが映り込み少し暗く見える場合は、カーキ。
・針葉樹の林などかなり暗く映り込んでいたらナチュラルのブラック。
・水面が空を映し出し白っぽく明るい状態ではダイドのブラック。
こんな使い分けをしています。
スポッテッドミックス
カーキ
ナチュラルのブラック
左がベネッキ・ブラック 右がアンプカ・ダン これは、呼び名が違うだけで同じものです。CDCの選び方
CDCはどんなものを使用しても良いというわけではありません。
以前に、ツイストウイングイマージャーを制作するにあたりウイングのCDCをマルチグルーで、固めるのが面倒であるためにパフといわれるCDCウイングを使用したことがありましたが、釣り場へ持って行き1回でそのフライを破棄しました。それは一見ドライシェイクが絡みやすく付録があるように見えましたが、使用している途中でいちど吸水すると、その日はほとんど復活しない状態だったのです。
1匹釣ったら使用不可能な状態で、釣ったならばよいけれどライズを狙っている途中で沈みだし浮力が復活しなくてフライを交換。チャンスは一瞬だったのです。フライを交換している間にライズはだんだんと遠くなり、対岸へ・・・・・こんな経験をしました。
CDCに求めるものは、復活力です!
いちどぬれてしまっても、カチーフで水を吸い取り、ドライシェイクを付着させた刷毛でファイバーをバラバラにしながら研ぐと、早く復活できるものが理想です。
魚を釣るチャンスは一時です。良いときは連発しますからこのチャンスを逃したくないのです。
そこで、お勧めするCDCを紹介しましょう
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ベネッキのものがほとんどで私が気にしている復活力があるからです。
サイズ
復活力のあるCDCは、ファイバーに腰があるのです。先ほど話をしましたパフですが、全く腰がなくホワホワのものです。柔らかいのもは復活しにくく、しっかりとした腰のあるものが良いのです。そこで、ベネッキのハイパーセレクトCDC、アンプカのXセレクト、メッツのプレミアムを使用しているのですが、このCDCは人気も高く入手が難しくなって来ている状態です。
そこで大切なのが、CDCの大きさです。この選び抜かれたCDCは、大きなものでファイバーが揃っているものを厳選したものなのです。よって、大袋で販売しているものがあれば、自分で大きいものを探しだし、別の袋へ集めておけばよいのです。
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ダイド
これら以外に一つの方法として、自分が必要とするオリジナルのカラーを作ることもできます。
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CDCの量
CDCは、先にも述べましたが鱒には見られているために、できる限り少ない方がベストなのです。
そこで問題なのが浮力です。
通常の重いフライフックを使用していると、その重さを水面で支えるためにかなり多くのCDCが必要になってきます。
結果として、そのライトパターンも大きくなり虫が持つものよりかけ離れたものになってしまいます。
水生昆虫の重さはとても軽く、その重さをフライで演出することは不可能ですが、それにより近づける必要があるのです。
そこで、重要なのがフライフックの重さなのです。
TPシリーズはこのようなことを考え、世界一軽いフックを作ったのです。
中には軽すぎて水面での姿勢が良くないとかアホなけちをつけるやつがいますが、それはタイイングに問題があることとあまりにも解っていないためにCDCの量を多くしすぎたことが原因なのです。
このフックは、沢山のCDCは必要ないのです。
#28〜#30で5本もあれば充分です。#20で10本程度、ボディマテリアルの量により変わりますが、少し多めにタイイングして、シビアな状況になったらクリッパーでカットして使用してください。
そのカット方法ですが、
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以上のことを今シーズンは是非とも実行し良い釣りをしてください。
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