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モンカゲロウ・ダン  タイイング

スペシャル エクステンドボディー

モンカゲロウのフライなど大型のフライタイイングをするとき

大型のボディーを製作するのに、フックよりも大きなエクステンドボディーを製作することが多い

その場合に気をつけたいことが、その大きさばかりに気を取られて、質感を全く無視したボディのフライを製作している方々がいるが

これは、要注意な事です。

私たちが求めているのは、あくまでも魚を釣るフライでなければならない

形だけまねることは簡単なのだが、大切なのは

浮くこととフッキングがしやすいことなのです。

 

本物のモンカゲロウのボディを触ったことがありますか?

驚くほどしなやかで、強く持つとつぶれてしまうほどの柔らかさなのです。

 

杉坂研治は考えました。

ボディーは中空がベストであること。

驚くほどしなやかで、形が自由に作ることが出来る。

そんな 理想のボディを、とても簡単に作る方法を考えたのです!

 

それが「コーンボディー」です。

専用の透明なラバーリキッドは、特殊な素材を採用し、離型材がなくとも型から簡単に剥がれる優れもの

通常のラバー接着材やコ−ティング材は型に接着して外れなくなってしまうのです。

この樹脂の開発に成功し、この夢のようなボディが簡単にできることとなりました。

 

 

スペシャルボディを持った リアル モンカゲロウ ダン 製作方法

フライのテールは2本あれば十分   モンカゲのテールは3本あることは承知しております。

 

モンカゲロウのウイングのカラーは、イエローではない!

 

モンカゲロウのウイングは、グレーが基本で うっすらとイエローが入ったカラーなのです。

写真を撮るときに バックが暗い場合は、グレーの部分が消えて見え

ウイングが黄色く見えてしまうのだが、本来はグレーなのです。

 

そこで、以前に開発し密かに使用していたのが

スルーウイング モンカゲロウのダン

スルーウイングが、KenCubeで販売されることになり

このような特別なウイングが発売できるようになりました!!

スルーウイングバーナー メイフライ ウイング L

W34mmを使用

 

 

 

 

ウイング製作

スルーウイング モンカゲロウのダンを挟んでカットし

ターボライターで焼く

 

この方法を覚えると 早くスルーウイングが作ることが出来る!

是非覚えてください

 

スレッドを指で持つ

親指と人差し指でスレッドを持ち

中指と薬指を広げておいて

スレッドを回す

 

1回転する

中指と薬指の間に ボビンホルダーを下から入れ込む

それと同時に 中指を一度下へ抜き

ボビンの先端から出ている糸の間に指を入れる

薬指から糸を放して 中指のみ残してボビンを引く

そうすると

簡単に 投げ縄結び が出来る

 

 

なれると 一瞬に出来るようになる

スレッドをたくさん出して行うとやりやすい

両手を使えばもっと簡単

この方法がベストです

 

 

 

 バーナーで焼いたウイングを2つ折りにして

 投げ縄の輪に通します

 

二つ折りにするウイングは イエローの部分が外側にくること

投げ縄を締め込む

その時に 下へしっかりと引っ張って締め込む

ほどけないように、結ぶ

固結び

2回結ぶ
カット

指の上でウイングを広げる

イエローのメッシュが上になる

ハーフヒッチャーなど、先端のとがっていながら傷つけないもので

ウイングをこする

押しつけて へこむようにする

 

 これらのようにくぼんでいればOK

 これがしっかりと出来ていないと

ファルスキャスト時にフライが回転しやすくなるので要注意!

浮力も抜群になる!

ボディ−製作

爪楊枝をサンドペーパーで削り 少し細めにする

この方が形の良いボディーが出来る

スーパーファインダブ#1

アンバー

うっすらと楊枝を回転させながらファイバーを巻き付けます

薄く回転を多くした方が丈夫なボディに仕上がります。

 

マテリアルの多さで ボディーの硬さが決まるので

あまり多くしないで製作してみてください

 New コーンボディーリキッドを用意します

刷毛で塗ります

速乾性ですので、すぐに指の上で回転させ

均一にコーンボディーリキッドがなじむようにします。

ここで、一瞬ライターで火を付けすぐに吹き消します。

火事ないならないようきをつけてください。

心配ならば、ライターは使用しないで少々待ってください。

爪楊枝を指でつまんで回転させていくと

ダビング材が緩んできます

ダビング材と楊枝が離れたら、下から押し上げて抜いてください

このように簡単に抜けます

 

上手く抜けないときは、楊枝を細かいサンドペーパーで磨いてください

もしくは、楊枝にサラダ油 シリコンなどを染みこませておいてください

シリコンでコーティング

 抜いたボディは 指で持ち 曲げ伸ばすと カーブします。

 強く引き延ばしすぎるとちぎれてしまうので適度に行いましょう

タイイング

フック TP-S66 #10

大型のニジマスと強引なやりとりを強いられるような状況

(川など)では、フックを丈夫な

TP-S601を使用。

ふっくとBodyのバランスを考え

ボディをカットする

斜めにカットする事が好ましい

スレッド ベネッキ ペールイエロー 370円(税別)

 

ビーバス・スレッド ライトケイヒル 360円(税別)

スーパーファインダブ#1 アンバー

コーンボディに使用したマテリアルと同じ物を使用する

シャンクに巻き付ける

太さはコーンディーの内径と同じもしくは少し太くする

大きさは、シャンクの半分くらい

フックベンドの方までは巻かない

コーンボディーをフックで刺し入れる

その時に重要なのが、フックを刺す位置

あらかじめフックの横にボディを置いて

形を見て、どこにフックを刺すか決める

シャンクに巻いたダビング材の上にコンボディーを被せ

スレッドで止める

ダビングして、形を整える

その直後に

コーンボディーリキッドを染みこませる

そうすれば防水効果が高くなる

ハックルを巻く 1回転
1回転したら、スレッドで止め

すぐに ソフトボディーコートを塗る

ソフトボディーコートは、マテリアルに着けても広がりにくく固くならないので安心

瞬間接着剤をマテリアルに付けると

マテリアルが吸い込み、思いの外広くいろいろな部分がカチカチになってしまう事があり、しかも白くなりやすいが

このソフトボディコートは、瞬間接着剤の系列であっても
そうならないのでお勧めです。

ハックのの上の部分をカット

このフライは、Bodyが中空で ハックル無しでも浮力は抜群

ハックルはレッグとしての意味ですので

少量でよい

スレッドを、ハックルを巻いた後方

フックベンド側に持って行く

ウイングを上にのせ

左後ろから右前へクロスさせ

フックアイを回して

手前から左奥へ

スレッドを巻く

 

たすき掛けを行う

これ以上何回もスレッドを巻いてはならない

ウイングは たすき掛けでかろうじて止まっている状態

この状態ならば ウイングは動きますので

ウイングを指で持ち

左右 前後 微調整を行います

 

ベストな位置、ウイングの角度が決まったところで

すぐに瞬間ヘッドセメントを塗ります

ソフトボディーコートを塗る場合は、

ソフトボディコートは乾きが遅いので、ハーダニングを塗ってください

ウイングの整形

指で下から押し上げるように形を整えます

このようにウイングを上へたたんで整形

いろいろと指でつまんで形を整え

ウイングがこのような形になると

フォルスキャスト時に 空気抵抗がウイングに加わったとき

このような形にたたまれ

フライが回転しなくなります

回転してしまうフライと回転しないフライはこの整形で決まります。

モノ・ニンフ・アイ スモールを取り付けます

このときに、

ハイグレード トゥイザース を使用しますととても作業がしやすく便利です

 

モノニンフアイもたすき掛けで止め、瞬間ヘッドセメントを塗り固定 

 

CDCのファイバーをカット

大型のCDCを使用します

超特大スーパーセレクトCDC イエロー

 

 

そのほかのCDCシリーズ

ファイバーを指に乗せ スレッドで押さえて2つ折りにして

モノニンフアイのすぐ後方へ付けます

 

スレッドで、根本を回転させ、広がりを押さえます

スレッドをアイまで巻きフィニッシュ
テールの先端をカット
ベネッキ スレッド ダークブラウン
2つ折りにして 先端を瞬間ヘッドセメントを塗り固めます

ハイグレード トゥイザース で挟み カットして穴の空いた

ボディのテールに差し込みます

ソフトボディーコートを塗り 接着

ハーダニングを刷毛で塗りで固めます。

ソフトボディーコートならばBodyが固くならないが

ここで瞬間接着剤を使用しますと

せっかく作ってきたボディが硬くなってしまうので要注意

テールを左右に分けて 付け根にも少量のソフトボディーコートを塗ります

 

Bodyにペインティング

 

なまえぺん で 書く

モンカゲロウのカラーイメージ

これで  ボディーが 完成

 

釣り場により モンカゲロウの模様の濃い個体が多いなど

それぞれのカラーが違っていると思うので

場所に合わせてペインティングしてください。

 

ウイングのカラー ペインティング

 

白い紙の上で行うとわかりやすい

これで完成

本物のモンカゲロウのテールは3本

しかし、釣りでは3本も必要ないです

1本でもOK

テールは存在感を感じさせれば良く

少しでも柔らかい方がよい

フッキングに大きく影響を与えるからです。

 

エクステンドボディーも同様、手の込んだものよりも、このボディーならば、簡単にでき

柔らかさも浮力も抜群!

アメリカのプロタイヤー&学校でタイイングの講師をしている方達から絶賛!

学校の授業で使用したいので送って欲しいと依頼があったほどです。

この発明は、今までアメリカでもどこにもなく、彼らが言うには「世界一理想に近いボディ」

であり、「この発明は凄い!」と言っていました。

コーンボディーの柔らかさは、使用するダビン材で変わってきてしまいます。

スーパーファインダブを使用していますが、さらに繊維が細い

マイクロファイン・ドライフライダブ が近年出来てきていますので、これを使用すると

さらにソフトなボディーが製作出来るようになると思います。

どこまでソフトでリアルなフライが出来るか?

皆さんも挑戦してみてください。

ボディーだけをTV見ながらお茶の間で量産する事も可能です。

さあ! 挑戦してみましょう!!