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商品開発


通常でしたら、商品開発は専門としている業者に依頼をして、リールなどを制作しているメーカーが大半なのです。

しかし

私は家業がスーパーマーケットをしていただけあり、どっぷりと幼少の頃から商品販売に浸かってきました。

そんな環境で育ってきたせいなのか、良い物を安く売るには、自分の足で歩くことが必要と親から教えられて育ってきました。

私の家は岡崎にありまして、岡崎でも卸売り市場はありますが、私の父は、名古屋のメイン市場へわざわざ買い付けに行っていたのです。

それは、岡崎の市場へ来る荷物の地物以外は、名古屋の市場で業者が購入し岡崎の市場で販売している物だからです。

岡崎での購入と、名古屋の市場での購入では、日付で1日、価格で1〜2割は違うのです。

良い物を安く売るには、元となるところでの購入が必要なのです。

中間業者が入れば入るほどその方達の利益が上乗せされるのは当たり前のこと

今回も同様の考えです。

今販売しているリールも形は違いますが、製造する前に業者に価格見積もりを聞いたところ、3割以上価格が違いました。

 

昨年、右も左も解らなく、思う物が作りたいという思いのまま、勢いで来た中国!

リール工場を探して、昨年は言葉が通じなく食事をするのも大変で、驚きました。

漢字を見ればだいたい何の店なのか解るときもある。

これ!肉を食べさせてくれるレストランなのか?・・・・・

勇気を振り絞って入って行くのです!

これすべて勢いだけです!

田舎のレストランでは言葉は解りませんがみんな親切で、

以前テレビでやっていた日本たたきは全く無く、

外国人は珍しいらしく、寄ってきてワーワー話しかけられるが全く解らない!

でも、歓迎してくれているのは雰囲気で解る!

お酒を飲ましてくれたり、歌って踊って楽しく食事が出来ました。

 

ひょんなことから紹介された会社から次々といろいろな会社を紹介され、今回に至っているのです。

前回の出張では、セージ、ハーディーなどのリール工場も解り話をしました。

そして、今回は、高性能なリールを制作するために来たのです!

そして、韓国の工場の社長とも会う約束をしており、いろいろな商品の開発を進めるためなのです。

ウェーダー、バッグ、ウェアー、マテリアル・・・・

とても大変ですが、これ、すべてが私の基本である「良い物を安く売ること」につながるからです。

 

しかし、

今回は、少し危なかった!

空港でタクシーに乗りホテルまで向ったのです。

飛行機内に持ち込み可能なサイズのケース

この中に、パソコン、パスポート、携帯電話、財布(現金クレジットカード)

これを抱いてタクシーの後部座席に乗ろうとしたら、「トランクへ入れろと!」

ドライバーがトランクを開け中国語で言いながら指示をしてくるので、仕方なく、従ったのです。

タクシーはホテルへ到着

料金を請求され、中国語なのでいくらなのか解らなく、レシートを頂き、それを見て払うことにしました。

さほど遠くなかったので20元とレシートには書き込まれていて、そこで、10元のチップを足して30元払ったのです。

ドライバーは喜びニコニコ!

そして、

車を降りた直後、車が走り出すので、驚いてトランクをたたき、車を止めたのです。

 

「トランクを開けろ!」と言い

ジェスチャーで開けろとやってみました!

ユウタロウも英語で言いました。

 

しかし、

ドライバーは手を振って走り出すのです!

「オイ!止まれ!」

大声で叫びました!

 

これヤバい!って直感しました!

 

「ユウタロウ走って止めろ!」

 

怒鳴るような大声で、2人で走って呼び止めましたが、

タクシーは無視しして、走って行くのです!

 

「やられた!」

「これまずいぞ!」

「お金も、パスポートもすべて盗られた!カードもだ!」

「これヤバいぞ!」

そこへ、もう1台のタクシーが、Hotelのお客のお迎えにきたのです!

「あのタクシー止めろ!」

ユウタロウに伝えました。

 

そのタクシーを止め、勝手に乗り込み、

日本語、英単語で前のタクシーを追うよう指示をするのですが

言葉が全く通じません!

 

タクシーの運転手は、中国語しか解らないのです!

そういえば、先ほどのタクシーのレシートがあった!

それを見せ、慌てながら「タクシー!GO! GO!」

 

必死な仕草を見て、運転手も何かあったことが解ったようで

追いかけてくれたのです。

 

「あれか!?」

「もっと先か」

 

すると信号が赤になり、引き離されてしまったのです。

 

「ヤバい!これまずいよ!」

「パスポートがないと、中国ではとんでもないことになる!」

 

一瞬にして、顔が青くなりました。

 

冷や汗がでました!

 

大使館へ行くのか?

 

どうしよう?

 

タクシーはこれか?あれか?探して行くが、

私たちの荷物を持ったタクシーは消えてしまいました。

「もうダメだ!」

 

やめよう。どこへ行ったのか解らない!

あきらめるしかない。

 

 

信用してトランクに入れた自分が馬鹿だった!

 

お金は、トランクから荷物を出してから払うべきだった!

 

高い勉強をした!

 

でも私たちは生きているし、また何とかなるから・・・・・・

 

次回行くベネゼエーラなら殺されていたかも?

誘拐されなかっただけ良かったと思え!

 

あきらめてホテルへ行こうと運転手にホテルの名前を書いた紙を見せると

レシートを見て、「テテファン」何を言っている?「テテファ」?

「テレフォン?』え〜!

レシートに車のナンバーが書いてあるらしく、それを電話して探せというのか?

私たちはホテルへ急いだ!

 

フロントはもちろん英語が話せて、今回の緊急事態を伝えた!

フロントのスタッフたちも ドタバタ大騒ぎ!

 

急いでタクシーへ連絡!

なかなか連絡が取れない!

「少し待ってください」

「こちらのロビーで、座って待ってください」

案内をされるがゆっくり座ってなんかいられない!

それどころじゃない!

 

中国元は、別の財布で持ってきているが、日本円7万、カードが3枚

パスポートが!これが一番必要だ!

 

MacBookProが、ハードディスクには、多くの写真が!・・・・・

「俺たち大失敗したな!」

 

「ユウタロウ!信用はするなという教訓だ!ベネゼエラはもっとヤバいから!」

 

それから 20~30分して連絡がとれた!!

 

タクシーの運転手と直接話が出来たのか?

会社か?警察か?

よくは解らなく、とにかく「バッグを返しにくる」らしい?

「バッグを返しにくるから、ここで待っていてください」そうフロントのスタッフは言う。

でも

本当に返しにくるのか?中身のお金は抜かれているのでは?

心配でした。

 

10分くらいで返しにくると言われたが、10分経っても20分経っても、こなかった!

「どうなってんだ! 本当に来るのか?」

再度連絡をして欲しいとお願いした!

パスポートが! パソコンが!・・・

 

 

待つこと1時間。

ハラハラドキドキ!

あれか!あのタクシーか?

 

帰ってきたタクシーのトランクには、バッグがあった!

そこで

あわてて中身の点検をしました!

問題ない!

 

結局 運転主は、トランクに荷物を入れていたことを忘れていて

遅れたのは、空港まで戻ったら、タクシーの待ち合い列に並んでいて、渋滞で出られなく

すぐに来れなかったということでした!

とても申し訳なさそうにしていたので、悪気は無かったようです!

 

これ、わざとやっていたならば、私たちは、今回仕事どころではなく、終わっていました!

 

教訓です!

勉強です!

もう一台のタクシーで追いかけている時は

なんかテレビドラマで見たような感じでした。

こんなに必死になったのは今までにないくらい焦りました。

 

笑い話ですんでよかった!

 


商品開発の方は、順調で、

4月に出来上がるウェーダーの、最終打ち合わせで、日々いろいろな新しいパーツが出来上がっていますので

それを見て、グレードをアップできるならなるべくアップさせたいために、いろいろな物を見に来たのです。

そして、かなり良い物が出来ることとなりました!期待してください!

この工場、世界でかなり有名なメーカーのウェーダーやシューズを製作している工場です。

 

翌日、

リールは、新しく開発されたドラグシステムが出来たので

今回見てほしいと言われ、約束をしており、それを見せていただきました。

結果

新しいウォ−タープルーフのリールを6機種制作する予定で、

リール工場の開発設計者と打ち合わせをしてきました。

新しいドラッグシステムはアメリカ製で、かなり性能が良かった。

それを使用し、少しでも軽量化したリールを作りたいのです。

 

さらには、フィッシングバックを制作計画

 

肩がけで、くるっと回って釣りに邪魔にならないバッグが良いのですが、この形では

前にかがむと、バッグが前に来て邪魔くさいのです。

このような形状で、扱いやすく釣りに邪魔にならないタイプを考えました。

 

バッグは、ブラック系の物が多いのですが、実は釣りで黒い物は最悪で

魚に発見されやすく、逃げられやすいのです。

このことについては、多くの体験がありますので、そこで詳しく発表しますが、

格好ばかり気にして、魚が逃げ安いカラーにしていたら、ダメなのです。

釣りで使えるバッグ! 魚に逃げられないバッグ! が欲しくて、

カラーや扱いやすさをバッグ制作の工場の方と話して、制作することが決定!

楽しみです。

 

 


2月8日 

今日はタイイングバイスのサンプルを預かり、夜、帰国します。

 

今回はビビりましたが、これも勉強ですね!

 

こんなことではめげなく

KenCubeは良い物をお値打ちに皆様へお渡しできるよう

頑張ります!

 

良い魚を釣るために、良い物を作って!

感動したい! 感激したい!

 

究極の釣り

Extrem Fishing