リーダーとティペットの結び
ティペットとティペットを結ぶ場合の最良の方法
杉坂研治考案
パワーノット
リーダーとティペットの結び そして ティペットとティペットを結ぶ場合ですが、最強のラインを使用していても、この結びで強度を落としてしまっていては、全てが台無しになってしまう事になるほど重要な事です。
ラインの結びとして、杉坂研治がお勧めする最良の方法を紹介します。
この方法は、パワーノットという名で、杉坂研治が20年近く使用している結びです。
ラインの結びは、その方法により強度が大きく変わってきます。
フィッシャーマンズ・ノット(電車結び)
ブラッド・ノット
トリプルサージャンス・ノット などなど、いろいろな結びがあります。
そこで、考えなければならないのが、結節強度です。
ラインとラインを結びますと、直線状態での強度より、結んだ後の強度は、同等もしくは低下してしまうのです。
通常の結びでは、ほぼ強度は低下してしまうのです。
その理由は、結びの時に、ラインの一部に全ての力が加わる事に取る強度低下、結びがズレることにより摩擦され強度低下を起こすという事が考えられるのです。
そこで、強度を落とさないために、いろいろな結びが考えられているのですが、
釣場で、強風、極寒など悪条件の中で結ばなければならない事は多くあり、
そこで要求される結びは、
手がかじかんでいても、強風の中でも、薄暗い状況においても、単純な作業で簡単に素早く結びが出来る事!
そして、強度が保てる事!
結びに失敗が少ない事!
これらが要求されるのです。
いくら強度があっても、結ぶのに時間が掛かったり、難しかったり、寒さで手がかじかんだ時は行えなかったりしていては、ダメなのです。
結びは、1回行えば必ず完璧に行えるわけではありません。
それぞれの結びには失敗がつきものです。
失敗があれば、求めていた強度は得られず、いとも簡単に切れてしまうのです。
そこで、いろいろな方法を私なりに追求してきましたが、
これぞ最良と思える方法を紹介します。
パワーノット
リーダーとティペット
ティペットとティペット
これらの結びに使用しています。
それぞれのラインの先端を揃えます。
細いラインを折り返します
両方のラインを先端から10cm前後で持ち、
細いラインのみを指の中で折り返しますと、簡単に出来ます
3本のラインができます。(2本が短く1本が長い)
クロスさせ輪を作ります。
その輪の中に3本のラインを通します
さらにもう1回通します。
ダブルサージャントノット
ここで締め込むのですが
3本のラインがバラバラでは強度低下します。
3本揃え、引き締めてください。
この写真は失敗の状態
もし、上の写真のように
バラバラになってしまったら
フォーセップ、ピンなど
先端の尖った物を輪の中に入れ
ラインを引き締めてください。
バラバラだったラインが揃います。
揃ってから、中に入れたフォーセップを抜き絞めます。
このようにすれば、失敗は少なく、簡単に綺麗に結ぶ事が可能です。 この方法は、トリプルサージャントノットより、コブが小さく、失敗も少なく、手早く簡単に出来るのです。
ダブルサージャントノットよりも、折り返したラインが1本余分に入っていますので、この部分がクッションになり、1点に力が集中しにくくなるので、強度は上がるのです。
この方法なら、極寒の中でも、薄暗い時でも、慌てている時でも、簡単にミスをする事が少なくラインを結ぶ事が出来るのです。
早く、簡単に強度が出る結びとして、使用しています。
注意!
結びは、いつも必ず完璧に出来るとは限られません!
特に、細糸を使用したミッジング、マッチング・ザ・ハッチなど、
一度結んでから、ラインを手で引っ張り、強度が出ているか確認してください。
上手く結べてない時は、思ったより簡単に切れます!
どんなときでも、強度確認は、必ず行ってください!絶対に忘れてはならない事です!
私は結びの後、100%確認を行います!
フライ用品として販売しているティペットは、全てが通常の鮎用などのナイロンです。
フライ用品であるとかそうでないとかは、どうでも良く、表示、パッケージの違いで実は同じです。
大切なのは、強度!これが杉坂研治式 超実践的な考え!
ナイロンなら、強度は東レが一番!
しかし、吸水劣化、長時間強度、太さとの強度、スレ強度どれをとっても最高に強いラインは、フロロカーボン!
特に、これしかありません!このラインは世界一です!
最強のティペットはこれ! 必見です!