kencube
Pleasant Striker
プレザントストライカー
Fly
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今どんなフライが釣れているのか?
そしてどんなフライが有効なのか?
さらには、今後どんなフライを考えていけばよいのか?
いろいろと考えてみよう。
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フライって何?
鱒が捕食している餌生物のみをさしたものなのでしょうか?
小魚?それとも虫類、それとも甲殻類などなど、鱒が補食している餌生物は各種数多くありますが、それを模したものがフライなのでしょうか?
以前に、“鱒はどうして餌生物を選びだしているのか”について疑問に思い、それを私なりに調べてみました。
まず、
鱒は話が出来ないから、どうしてこれが食べられるものと知ったのか?
人間と違い、親など、他から教えてもらうわけではないですしね。
鱒自身が自分で覚えるしか方法はないはずです。
以前、フライでは有名な方が、僕のフライを見て「あんなのはフライじゃない!ただのウケ狙いで形作ったもので、杉坂研治もたいしたこと無いね」というような事を言っていることを知りました。恐らくキンギョちゃんやタマちゃんのことと思います。その方と直接話をする機会がありまして、奥深く突き詰め話をしてもましたが、その方こそ、フライの本質について、何も解ってらっしゃらないようでした。まあ、レストランのロウ細工のサンプルみたいで、そっくりに作っても、味もなければ質感も違い、結論は、“食べられない見るだけのもの”としてのフライしか作っていないのでは?とそう思えました。レストランのロウ細工は、見るだけで美味しそうとか心を引くもの、人は釣れても魚が釣れなければと、私は思ってしまうのです。
色々な考えがあり、プロフィッシャーの方の中には「人が釣れればそれでよい」と堂々と答えている方がいますが、私は違う考えで、大前提として最初に釣りがきてしまうのです。
それはさておき、
まず、考えなけれなならないことは、何を基準に餌生物と判断しているのかという基準です。
その有名な方と話をしたとき、その方は私にこう言いました。「鱒は、知っているんだよ。小さな時から自然に水生昆虫を食べているからね」
「水路には水生昆虫が多く、それを食べているんだよ」
「鱒は、水生昆虫を、解って食べているんだ」とね。これって、本当だろうか?
そんな疑問は、この時より以前に私も思い、それを解明するために、こんな実験をしたのでした。
鱒は、知っていたという事が言えないように、中部地方の県の水産試験場にある、無菌の養殖施設から鱒を100kg購入し、その鱒の行動を調査しました。
この施設は、地下水を汲み上げ、囲まれた施設の中で鱒を養殖しているために、水生昆虫などが一切入る事無く、鱒は、ペレットの人工飼料のみで育成されてきたものです。この、人工飼料以外のエサを全く知らない鱒は、自然界に放流されたとき、どうなってしまうのか?
人工飼料以外の、餌生物を知らないので、食べるものが解らなく無く餓死をしてしまうのか?
その実験を、自然豊かなポンドで行ってみました。その結果、
鱒を放流した翌日には、何と!!!鱒たちは水面に浮く虫にライズし、小魚を追いまわしていたのです。
当たり前のことですよね!
そして、私は、そこにフライをキャストすると、簡単にヒット!
使用したフライは、ニンフでもドライフライでもストリーマでもなく、
エッグフライです!
養殖場では、どんなことがあっても“いくら”は、高価すぎてエサとしては与えていません。
ましてや、無菌施設の鱒たちです。
どうしてでしょう?
エッグフライで爆釣です!
結果として、言えることは、鱒は記憶のみに頼り、餌を補食しているのではないということなのです。
考えられることは、
鱒は、餌生物なのかどうかというよりは、食べられるものか?食べられないものなのか?を基準に選んで、捕食しているということ。
目で見て、口に含んで、異物なら吐き出し、食べられると判断したら飲み込む。
口に含むまでの要因の中には、臭い、動き、透過性、形状、質感などを基に、水温、気温、水の色、活性の状態などでその基準も変化してきて、とても複雑な状態になっているようなのです。
潜在意識の中で、鱒が食べてみたくなってしまう物
食べられるかどうかを調べてみたくなってしまう物
それが解れば、永久的に釣れるフライが出来るのではないのでしょうか?
だた、スレということがありますので、それを回避するために、形状、カラー、透過、動きなどを変化させた、数多くのバリエーションを持つことが必要になるでしょう。
そこで、なるべく数多くのパターンを制作し、鱒に飽きられない物を作っていけば、いかなる時にでも釣りになるのでは?と思い、数多くのパターンを制作し試しています。
その中の一部分のパターンをここで紹介していきましょう。
など キンギョちゃんなどこれらのフライは、
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蛍光ピューパ レッドヘッド・チャート
ネオンという蛍光スレッドを使用。強烈なカラーをアピールする素材です。このパターンは、細身でありながらカラーを強調するパターンです。
H:2487G #14-18
B:ネオン&瞬間ボディーコートまたは瞬間ヘッドセメントのコーティング
蛍光ピューパ レッドヘッド・グリーン
このカラー以外に、レッドヘッド&ブラック、イエローヘッドなど、各色を用意し、天候に合わせ使用していく。
H:2487G #14-18
B:ネオン&瞬間ボディーコートまたは瞬間ヘッドセメントのコーティング
レッドヘッド・ピューパ 逆パターン
アタリはあるのだが、なかなかヒットしない?という活性が低いとき、
レッドヘッドの部分のみを鱒が触っている時がある。そこで、ヘッドを逆にしてフックベンド側へ持ってくると、フッキング率が向上する時がある。
その時に効果を発揮するパターンです。
H:2487G #14-18 or TP 5103 #15−17
B:ネオン&瞬間ボディーコートまたは瞬間ヘッドセメントのコーティング
クリスタル・ボール
このパターンは、カラーショットを使用したとき、鱒がショットにバイトしアタリはあるがフッキングしないとか、あごやエラ部分の口以外にフッキングして来たとき、ショットをブラックに変え、このフライを使用すると、爆釣。
ショットサイズにスレッドでダンゴを作り、瞬間ヘッドセメントでコーティング
コーティングの輝きも鱒を魅了するので、厚くコーティングをする。
直径3mmH: TP 5103 #15−17 or TMC 103 #15−17
B:ネオン&瞬間ボディーコートまたは瞬間ヘッドセメントのコーティング
クリスタル・ボール
このフックは、TP 5103 #17
イエロー、チャートリューズ、レッド、ホットオレンジ、オリーブ、グリーンなど、カラーを用意しておくとよい。
レッドヘッド・ヤーン
ネオンのヘッドに、ユニヤーンのボディでソフト感を強調細く、少量を出す
ピューパで、食い込みが悪いとき、このテールのソフト感が効果を発揮することがある。
チェーン・マラブー
ヘッドに部分を、ビーズにしても良い。
マラブーは、少なく、3〜5本しなやかなテールで誘い、ボディーを密に巻きボリュウムを持たせボディを捕食させる。
H: TP 5103 #15−17
B: マラブー
ドラゴン
このパターンは、チェーンマラブーなどフライに重さがあると直ぐに違和感を感じてしまい吐き出してしまうような、水温低下で活性の低い時、マラブー&エッグヤーンのふわふわ感を与え、誘うパターンです。
H: TP 5103 #15−17
B:マラブー
w:エッグヤーン
マイクロ・ボール
H: TP 5103 #19 or TMC 103 #19
B:エッグヤーン各色
カラーショットに反応がよいときで、クリスタル・ボールではアタリが小さいとき、このマイクロボールのふわふわ感で、口に含んでいる時間を長くさせてアタリを明確に出させるパターンです。
トリコ・ボール
マイクロボールと同様で、3色のカラーを使用し、カラーでのアピールを行う。
サイズは、3mmの物から7mmのものまで使用
H: TP 5103 #15−19 or TMC 103 #15−19
B:エッグヤーン各色基本は、チャートリューズ&ホットオレンジ、そこへパープルカラーを入れても面白い。
ブラック・キンギョちゃん
ツートンのカラーを基本とした「キンギョちゃん」のブラックバージョン
晴れた日、空がまぶしいような天気にこのフライの効果は発揮される。逆光でのブラックカラーは、効果絶大です。
H: TP 5103 #15−17
ai:チェーン・ボール
B:エッグヤーン各色
ふわふわボール
このフライは、12月になり急激に水温が低下し、活性が下がってしまったときに効果を発揮。
ドライフライ用のスーパーファイン・ダブを使用することにより、透過性は上がり、鱒が口にしたときの質感が、警戒心を薄れさすのか?じっくりとくわえ込み、フッキング率が向上する
H: TP 5103 #15−17
B:スーパーファイン・ダブウエイト入りと無しと両方を制作する。
その使い分けは、格段と活性が低いときにウエイト無しを使用
イトミミズ
ふわふわボールのようにボリュームがあるパターンを嫌う時間帯や季節があり、そんなときにこのパターンを使用する
一時期は爆釣の時期があるボディはユニ・ストレッチを使用することがベスト
このユニストレッチを持っていない方は、同じような素材で、一般釣具店で鮎や渓流用の目印のヤーンが売っているのでそれを代用しても良い。
H: TP 5103 #15−17
B:ユニ・ストレッチ 各色
マイクロシェニール・ピューパ
ベネッキ マイクロ・シェニール
カラーバリエーションも多く、この短い毛足のシェニールで巻くピューパは、硬い質感のピューパでアタリが出にくい時に、有効!
このマイクロシェニールを使用したピューパで爆釣することがあるので、冬期は必需品となっている。H: TP 5103 #15−19
B:マイクロシェニール、ヘッドにピーコック
ケムンパスくん
このフライは、マイクロシェニールボディにチェーンボールを取り付けた、急速沈下での動きで誘うパターンです。
キンギョちゃんと同様の考えですが、ボディが細身で大きなボリュームを嫌うとき二効果を発揮します。
ブラックパターンも有効
H: TP 5103 #15−17
B:マイクロシェニール、ヘッドにピーコック
ai:チェーン・ボール