2012年 以前池の一部をお借りしていた養鱒場を運営することになり、鱒の養殖を開始いたします。
KenCube 養鱒場
第10章
目を食べられる
2012年 4月 18日 追筆
放流準備
2012年 4月 18日 水温 13.5度 孵化113日目
稚魚たちはかなり大きくなり、全長5cmが平均サイズ大きなものは7cm近くになっております。
過密状態になってきましたので、奥のフェンスを奥側へずらし、池を広げ、水深を10cm深くしました。
しかし
次々にこのような目のない稚魚の死骸が増えていくのです。
死んでしまった魚が、目を食べられたのでしょうと思っていたのですが、
夜中は死骸が少なく、日中になると次々と目のない死骸が増えるのです。
1日で20匹以上目のない死骸がでるようになりました。
不思議です。
この死骸を観察してみると、お腹にはペレットが入って、元気に餌を食べていた魚が大半。
病気で死んだならば、餌を食べなく死ぬのでは?
元気に餌を食べていて突然死ぬのか?
ふしぎでした。
観察していくと、くるくる回って死にそうな魚がいたので網ですくってみました!
すると、目がないのです!
片目だけ食べられている魚もいました。
どうやら、泳いでいるうちに目を攻撃され、食べられてしまい、それで死ぬようです。
過密すぎる状態ですから、このようなことが起こったのでしょう。
目は、水中でかなり目立ちます!
フライにアイは必要なのか?
そんな話を時々聞きますが、私は絶対あった方がよいと思うのです!
ストリーマはリアル系が良く釣れます!
そこで、過密状態になってしまいましたので、このようなことが起きるわけで
早速に、この稚魚の一部を養鱒場へ移動し
一部の稚魚を、高原川へ放流する事になりました。
漁協さんへ連絡済みです。放流場所も指定されております。
そこで、高原川まで活魚車のトラックで行くのはたいへんですので
私の釣りに行く車 ハイエースに活魚装置を作ることにしました!
ホームセンターで、300Lのタンクを購入しました。
酸素ボンベの持ち上げられるサイズ中型を購入
あとはエアーレーション装置を取り付ければ完璧。
4月17日購入してきましたので
18日は設置をして、19日は早朝より稚魚を積み込み放流に行ってきます。
300L のタンクでしたら、30Kg弱の魚がはいるので
今の稚魚でしたら約1500匹位は運べるでしょう。
今回は、安全を考え、1000匹弱を運ぶ予定です。
これからの時代は、キャッチ&リリースのみならず、魚がいる川を目指すようにしていかないと川から魚が消えるのでは?と思われます。
今から30年前、岐阜の渓流には多くの大型イワナや大型アマゴが生息していました。
しかし、この30年で魚は一気に いなくなってしまったのです!
飛騨高山の先にある小鳥川などは、30cm〜40cmの天然イワナが行くたびに釣れ、いくつも釣れない大きな魚を見ることが出来ました。
蒲田川、高原川もそうです。たくさんの渓流魚がいて、大型もたくさん釣れました!
しかし、今は全くその面影はありません。
それはなぜか?
人間が原因です。
岡崎から小鳥川へ行くためには、昔は車で5時間必要でした。
高原川へ行くためには、4時間半必要でした。
しかし今は、小鳥川へは2時間台で到着できるし、高原川でも3時間少々
道路がよくなり、便利になりましたが、多くの釣り人が簡単に入れるようになったのです。
そして
釣り道具も数段よくなり、次々と魚は釣られていきます。
川は工事で護岸され、土砂が入って浅くなり魚が住みにくい環境にもなってきております。
川は漁協が管理していて、放流をしていますが今のように魚が少ない状態です。
日釣り1,000円 1日たったの1,000円で遊べる?
1,000円で楽しく釣りが出来ればよいでしょうが、現状は、魚が少ないと誰もが感じております。
1日 2,000円でも、今の倍以上の魚がいれば、釣り人はその金額を決して高いとは感じないと思うのです。
その釣り場へ行くには、
高速代金でも名古屋-高山 往復7,500円 ガソリン代 約7,500円 飲み物、食事代2,000円
合計 約17,000円の費用が掛かっているのです。
この金額が無駄にならないように、1日楽しく過ごせる環境が欲しいのです。
これを守るには、行政から変えていかないと無理でしょう。
以前、岐阜県の水産課の方に、1,000円が適正な価格であり、私が運営していた「銚子滝フィッシングリバー」の価格は高いから1,000にしろと注意され
それが基で、圧力を掛けられ、結果、銚子滝で5年も掛けて育ててきた魚たちは、皆殺しにあいました。
適正な価格の指導?
魚が少ない川、遊べないことが多い川・・・
これでよいのでしょうか?
Yellowstoneやニュージーランド、アラスカ、カナダのように
釣りが楽しめる環境が欲しいですね。