2012年改良版
ビッグ・ダンサー2
このフライは、鮭を魅了し、刺激する!
抜群の効果を持つフライなのです!
ここ近年 アメリカでスティールヘッドを狙うフライとして
イントルーダーが有名になってきていますが、コンセプトは同様
2007年に私が鮭釣りで得たコンセプトと同様な考えで
スティールヘッドを狙ったフライがそのイントルーダーです。
大型のフライで刺激する
そのためとして、水流抵抗で起きる反転流を利用してマテリアルを動かし
魚を刺激するという方法です。
2007年に発表したビッグダンサーというフライ。
このフライも同様
アンダーボディーにボリュ−ムを持つマテリアルを使用し
外側のマラブーを動かす
後付けのショットをフライの直前に付けるもしくはコーンヘッドを使用して
頭を重くしテールを振る動きをさせる
そんな考えのフライです。
このフライは、海外の鮭でもかなり効果があり
知床のカラフトマス(かなり小型)でも
この大型サイズのフライは有効でした!
刺激的にダンシングするような動きがこのフライの特徴です!
カラフトマスのみならず
新潟県の荒川、石川県の手取川、青森県の奥入瀬川、福島の請戸川、木戸川、山形の月光川などでも
北海道の海から海外まで 絶大な効果を発揮した! 鮭釣りには必須のパターンです。
ビッグダンサー2
ステンレスフック #2
スレッドはベネッキ の レッド
ベネッキは、#30から大型のフライまで使用できます!
このスレッドは、細く、割りに強いので、何度も重ね巻きを行っても、スレッドが団子状態になりにくく、強度もあり、完成したフライが格好良く出来ます。
スレッドが太いと、スレッドの強度はありますが、ヘッドが大きくなったりなど、かっこ悪いフライになりやすいので、スレッドの巻き回数を少しでも少なくしようと気を遣わなくてはならないが、このスレッドは大丈夫!
極細ですので、ガンガン巻いても分厚く巻きだまが出来ない!!
お勧めのスレッドです!
強度は瞬間ヘッドセメントでOKです。
PEのバッキングラインを使用 (メチャクチャお値打ちで強い)
このフライがおすすめなのは、
動きを重視したフライですので、
ソフトで強度があるPEをここで使用することです!
タイイング時に見栄えがよいからと
ワイヤーなど固い素材を使用していたら、本末転倒!
ソフトで強度のあるPEやケプラーがおすすめです。
シャンクの上に巻き止めたPEを
指でつまんで下側にねじる
下側にPEが付きました。
最初から下に付ければよいのですが
この方がフックゲイプが邪魔にならなく
早く簡単に出来る
折り返して止め
瞬間ヘッドセメントを塗る
クラフトファーのレッド
アンダーファーを指でむしりダビング
もしくは
をボディーに巻きます。
これの方がファーがでてかなり良い感じになります。
ボディに巻き付けたら、瞬間ヘッドセメントで補強
ゾンカーテープ レッドカラー を15cm前後カットし
フックを刺したい部分に 瞬間ヘッドセメントに付属していた
ピンで、穴を開ける
穴を開けないとゾンカーテープが切れやすくなるのでしっかりと中心部分に穴を開けてください。
開けた穴にフックを刺します。
太めの縫い針の穴に PEを通します
皮の部分に縫い刺しします。
3〜4カ所縫ってください
このようになります
フックアイの所のゾンカーヘアーを分けてください
スレッドで止めます
瞬間ヘッドセメント
もしくは、ソフトな
クリアーラバーグルーで固めてください
少量
瞬間ヘッドセメントの場合は、スキンに付着しないようにしてください。
クリアーラバーグルーは大丈夫です。
不要になったステンレスフック
サーモンフック 少し大きめなフックを伸ばしカットします
市場価格を調べますと、驚くほど高価で、12個入り 600円前後ですので、36個1,800円になります。
KenCubeは、36個入れて 498円 で激安販売
先ほど制作したテールをセット
PEを巻き止めます
スレッドで止め折り返します
瞬間ヘッドセメントで固めます
もしくは
クリアーラバーグルーで固めてください
次に ボディを作るマテリアルをセットします
まずは ポーラーシェニール 20cm位カットしセット
少しきらきら光るマテリアルです
を巻きます
まず 始めに
シェニールを巻きます。
次に ポーラーシェニールを半分まで巻き
を止めます
ポーラーシェニールをアイまで巻いてください
そして、その上から ハックルを巻いてください
全て巻き終えたら、マテリアルを下に向け引き
分けてください。
ゴールドワイヤーを4回巻きます
そこへ テールのラビットゾンカーを前に持ってきて
ゾンカーに ワイヤーを1回掛けてください
あとは、ワイヤーのみ前へ持ってきます
コーンの手前でカット
ゾンカーを前に持ってきて止めます
レッド マラブー の
少し長いファイバーのものを使用してください
束ねてヘッドに乗せてください
方向は 後から前 逆方向です!
スレッドを2回掛け
指で挟んで下方向へ少しずつずらします
このように シャンク全体にマラブーが回るように
偏りがないようにしてください
それを指でテール側に持って行き
スレッドで止めてください
ダビングループを作り、そこへマラブーを挟んでハックル状態にして巻く方法もありますが、この方法の方が 楽! 簡単!
素早く出来てヘッドも小さくできます
偏りが出来たら引っ張って調整してください。
10本前後カットして、先ほどと同じように付けます
折り返して止めます
見にくいですが
オーストリッチは上半分のみ
扇状に付けてください
アイの部分 コーンヘッドとの隙間に
瞬間ヘッドセメントを流し込みます
完成!
2012年 2013年 2014年 ともに 荒川 手取川で爆釣!
このFlyはお勧めです!
2015年は 同系のパターンで知床のカラフトでも爆釣!
そういえば、フックをテールに付けるのが面倒だからと、フロントフックのみで釣りをされて方がいましたが、ヒットしても全てがバレて、釣りになりませんでした。面倒であっても、テールにフックをセットしてください。
流れが弱い場所では、ショットを追加し誘うこともします
フローティングライン または シンクティップで上から引き上げ
ショットで沈下をさせる!
フライがダンスを踊るように、細かくアクセントの強い誘いが効果的なのです。
鮭釣りを始めて今年で33年!
アトランティックサーモン シルバーサーモン レッド スティールヘッド・・・
多くの鮭を釣ってきました。
その中でも日本にいるチャムといわれるサーモン(白鮭)は
アトランティックサーモンやスティールヘッドとは性格が大きく違い
攻撃性が薄いタイプの鮭です。
そこで、フライは、その弱い攻撃性を強くさせるために、小さな誘いが必要となってきます。
大きな誘いや早いトリーブは、鮭が付いて来られないのです。
フライは大きく移動させずに動いてアピールする
そんなフライが有効なのです。
よって
マテリアルはソフトで動きのあるものが必要となってきます。
マラブーだけ
ゾンカーだけでは、
タイイングデスクの前では動きがあるフライに見えても
キャストしてしまうと水流抵抗でマテリアルはつぶれてしまい、ただの棒状態になってしまうものです。
このフライのようにアンダーボディをしっかり作れば、反転流が起こりマテリアルがその水流で動きます。
それがこのビッグダンサーシリーズです。
フライサイズは 15cm前後 最大は20cm 最小でも9cm
北海道の方々や、本州で鮭釣りを行っていた方々の、今までの常識からいえば鮭用のフライは小型が多かったのです。
でも、私は以前からこの大型フライを使用してかなり良い思いをしてきました。
小型フライが良い時もありますが、
海、川場所を選ばず このフライは抜群の効果を発揮します。
皆さんも是非、使用してみてください。
その他お勧めのパターン
爆釣フライ レッドフォックス
このフライは 必須! 必ず巻いてください!
爆釣間違いなし!
請戸川 の釣行記 ビッグダンサー