ニュージーランドからの速報
2012年 1月17日出発
2012年 2月2日 執筆
実況動画第2弾 最下段に 追加しました!
今回のニュージーを振り返り
釣りってこんなに感激できるものと再確認しました。
感動、感激は苦しみから生まれるのですね。
2012年 感動感激のニュージーランド
1月17日発 現地で1月18日の夕方から27日午前中までの滞在を予定して行ってきました。
1月18日 飛行機に乗り遅れ 夕方 クイーンズタウンへ到着 今回到着当日、まず向かったのは、Stu's Fly Shopの近くの宿
コマーシャルをガンガン入れている彼に前もって連絡を取り、大きな魚がいる川へ釣りに行きたいことを伝えていた。
Stuの紹介してくれた宿
夕食を食べに行き、フライを巻いた!
1月19日
19日朝、彼のショップで会い、向かったのは目の前の川。
まさか・・・・
ガイドで連れて行かれたのは、マタウラの上流!誰もが知っている場所だった。
しかも、宿の前!
到着日はどこか良い場所はないかと訪ねたら、近くにはなくクイーンズタウンの先の湖へ行けって言っていたのに
これなら、イブニングをここでやれたはずなのです。
釣り人は多く、スレスレの場所だった。
かなりショックでした!
彼はここを専門としていたようで、そのことは直ぐに解った。
入って直ぐ。「ここには魚がいないがあの木の下、ここに2匹」
「次のポイントはもう少し先」
私が魚を探して歩いていくと、彼は川を見ずにさっさと歩き、どこに魚がいるのか全てを知っている行動を取っていた。
いつもの場所に居ないと、おかしい?という表情を見せ、的確に魚の居場所を当てていくから
連日この場所にお客を連れて行っていることが直ぐに解った。
そうとうこの場所を知っていつので、間違いないだろうと安心したのですが、
彼の指示通りキャスティングを行うのですが、フォルスキャストを行うだけで魚は逃げてしまうのです。
それも、一度や二度ではなく、そんな魚ばかり、
確かに、魚は次々にいるのだが、フライが着水すると、全てが逃げて、釣りにならない。
「ここは難しいから!」としきりに言い訳をしていたが、彼は魚を見せることがメインなのか?と思った。
クイーンズタウンからティアナウやゴアへ向かう途中、誰でも通る場所。
メイン道路から簡単に入れるアングラーズアクセスで、多くの人が毎日自由に入る場所です。
ここならガイドなしでも誰でも来れる場所でがっかりした。これでガイド費が750ドルもするのですから驚き!
彼は生きていくために必死と言っていたが・・・・良い商売だった。
そこで釣ったのが、これ。
スレスレの魚でなかなか難しかった。
その後、このことを釣り場で会った海外の方々に聞いてみたが、彼はフライ・セールスマンだから・・・・と。
その後、マタウラへ!
夕方遅く、マタウラへ到着。
マタウラはいつも楽しい! ディビットに会えることが嬉しかった。
ガイドのディビットは優しくて最高です!
ガイドは 1日650ニュージーランド・ドル 宿泊は、1泊1名150ドル
簡単に予約ができ、インバカーギルの空港まで行けば、送迎もありですし、少し日本語もできますので安心です。
マタウラは、いつも気軽に釣れ、プレッシャーは全く感じず、楽しく釣りができます。
マタウラは、ライズの釣り。 マッチング・ザ・ハッチが楽しめます。
1月20日
どんなときでもライズをしてる「カプチーノ・ポイント」で、
まずは、気持ちよく釣り、その後 爆釣!
スルーウイングのスピナーで爆釣!
面白いようにヒットしてきます!このフライ、最高ですね!
ボコボコのライズを見ながら、リーダーの長さは何がベストなのか?現地での交換。
余裕があり、こんな贅沢な時間を楽しみました。
古いリーダーをカットして付け替えます。
フライラインをカットしなくても、現場で簡単に交換できる方法があります。
この生地の終了後アップさせていただきます。
その横では、ユウタロウが連発!
準備完了後、親子でダブルヒット!
ライズさえあれば、スルーウイングとSP#4で爆釣!
シラメの要領でライズを狙えば、思うようにヒット!
楽しかった。
気軽だった!
風が吹き出し、ライズが無くなったので場所を移動
ここは流れが複雑で難しいポイントだったが、正確なキャスティング・コントロールができるSP#4ならば
ロングティペットでもピンスポットへプレゼンテーションが可能なので、気持ちよくヒット!
デイビットも感激してくれた!
贅沢なことですが、違う場所へ行きたいとリクエストをしていたので、マタウラへ流れ込むクリークへ!
ここでも、シューティングスペイを使って、バックのない場所でも気持ちよくキャスティング!
ブッシュの中のシューティングスペイは、抜群です!
どこでも狙えちゃいますからね!
バックがあれば、オーバーヘッド!
バックがなければ、シューティングスペイ!
1本のロッドで、1本のラインで、いつでもどこでもできることが必要なのです!
バットのやわらかいスペイロッドでは、ティップが強く繊細な釣りはやりにくい。
テーリングは起こりやすいし、たとえヒットできても、バットにパワーがないから、ヒットした瞬間に、鱒を強引に引き寄せるパワーが無く
曲がるロッドは一瞬遅れるので、魚の顔がブッシュに向いてしまい、一気に走られてしまう!
パワーのあるバットで、ヒットした瞬間一気に鱒を暴れさせ、こちらに顔を向かせて、ブッシュから引きずり出す。早さとパワーが求められる。
マタウラは釣れた!
気軽で楽しかった。
翌日
1月21日
朝一番は全く無風!
大好きな ビッグフラットのプールで連発!
その後、
信じられない強風が吹いた。
午後からマタウラの風裏でライズを探し釣り、夕方を期待していたが大雨&強風となってしまい
マタウラでの釣りを諦めた。
22日の朝
ミゾレが降り、オレッティーは雪となっていた。
そこで、
マタウラからオレッティーが流れている町、モスバーンへ。
ここの、モスバーン カントリーパークでCabinを借り自炊での生活を予定していた。
22日の夜から27日の朝まで、5泊6日
ラムズデン、モスバーンは小さな町で大型スーパーはないので、
5日分の食料をゴアのスパーマーケットで買い、モスバーンを目指した。
3bedの小さなCabin
2段ベッドで寝て、シングルベッドは荷物置き場
キッチン、トイレ、シャワーroomは別にあり、なかなかきれいで居心地が良かった。
1room、5泊6日 シーツ、毛布、布団、枕セットで 280ドル \19,600円
2名でこの価格 1名1泊 \1,960円 激安 です!
この日からオーナーが代わり、凄く良い方がオーナーだった!
キッチンへ行くと、オーストラリアのご夫婦と出会い、仲良くなり楽しい時間を過ごしました。
彼らは、エリートのアーティストで、私のフライ スルーウイングのメイフライをプレゼントしたら、これはアートだと大感激!
そして、タイイングをして欲しいとのリクエストに応えたら、大感激!
仲良くなり、多くの釣り情報を教えてくれた!
彼らとは連絡を取り合い、今度、一緒に釣りへ行くつもりです。
これは午後3時過ぎのことで
それから、教えてもらった川へ!
その川は、宿から15分位で直ぐ近くだった!
天気は雨時々晴れ
風は少しおさまってきていたので、急いで川へ向かった。
ほとんど流れはなく、フラットで大型のプール
ここに、いくつもの鱒が泳いでいる姿は見えたが、
教えてもらったとおり、橋の上から見るだけで逃げてしまう!
もっと早い時期に良い場所であり、減水している今はかなり難しいらしい。
ユウタロウが魚を発見し、スルーウイングブローフライをキャスト!
いくつかの魚が見えたが、かなり難しい、自分の動いた波で魚は逃げ出す始末。
ブッシュのしたから出入りしている鱒を発見し、キャスト!
私は、木が垂れ下がった中で小さくライズしている鱒を発見。
この木の奥。水面に空いた30cmの隙間にラインを通さなければ釣りが成立しない究極に難しい場所だった。
チャンスを待ち、ライズのリズムを確認した。
かなりのサイズに、時間を掛け、ミスすることの無いように、ティペットを長めにして、1号にして、フロータントをしっかりと塗りチャンスを待った!
サイドキャストで、タイトループを作り
木と木の間にラインを通して奥深くフライを入れ込んだのです!
鱒は一気に走り
ブッシュに入り込もうとしたが
強引に止め
水面で暴れるうちに、一気に引き出した!
スピーディーに強引に!
ブッシュに入られたら、必ずラインは切れる!
ならば、引っ張って切れた方がよいとの判断です!
強引な引きに、魚は大暴れ。
暴れている間は、魚は走らない!
さらに引き、ブッシュから引き離す!
一度は走られ、危なかったが、何とか浅瀬へ!
浅瀬で暴れているうちに走り寄って、一気にランディング!
作戦完了!
ミスすることなく1チャンスを逃さなかったことが勝利につながった!
思い通りのファイトによる勝利だった!
SP#4
このロッドなら、究極のタイトループが作れて、静かなプレゼンテーションもできる!
そして、魚に負けないバットパワー!
このロッドだから狙い通りにキャッチできた。
そのようなことも想定して、このロッドは制作してきた!
魚を釣るための本物のロッドを求めてやってきたことが成功し
嬉しかった!
この魚を釣った後、少し釣り上ったが状況はあまり良くなく、Cabinへ戻って、タイイングでもすることとなった!
ベッドにバイスを固定してタイイング
外のベンチでタイイング!
俺たちに場所は関係ない!
巻きたい物があれば、即実行!
いろいろな思いを入れ、新しい物を巻く!
答えは、即、魚に聞けるからタイイングの道具は持ち歩くべきなのです。
このまま晴れてくれる事を私たちは祈った。
23日
究極に寒かった!
寝ていても寒くて目が覚め、一応ストーブはありマックスにしておいたのですが、寒すぎてふるえて眠れなかった。
今回 朝から釣りができるのは、
23日、24日、25日、26日、
27日にはクイーンズタウン空港へ戻るために
この4日のみでした。
予定では、オレッティーへ3日、マボラレイクなど他に場所に1日を費やす予定でいました。
オレッティー初日は23日
現地からの報告でも書きましたが、朝は雪が降りムチャクチャに寒かった。
急激に水温は低下し、魚は浅瀬には全く出てきていなかった。
途中の山は、一晩で雪景色!
真夏のニュージーランドで、雪が降ったのは初めての経験
驚きました。
オレッティーのキャッチ&リリースエリアのゲート前で
準備をしていたら、エストニアのフライマンと会い
彼も6週間来ているが驚いていた。
気温が上がるまで少し彼と話しているうちに意気投合!
今度一緒にノルウェーへ行こうと盛り上がった!
彼もドライフライ派で、彼曰く「オレッティーでニンフを使用するのはイージーであり、ドライフライで釣ってこそフライフィッシングなのだ!」とかなりの気合い!
確かに、オレッティーでニンフをキャストしたら良く釣れる!
ガイドに高台から見てもらい、それで「今!合わせろ」なんて言われて釣りをしていたら、釣れるだろうが、それはオレッティーではない。
そんな話で盛り上がっていたが、この日の寒さでDRYで狙えるのだろうか?
心配でした。
オレッティーの簡単な説明をしますと、エリアEの直ぐ上のゲートで車止めとなり、上流エリアAでもここで車は入れなくなります。この間は全て歩きのみ。
エリアA、Bへはいるには上流へ車を置き
エリアC、D、Eへ入るには Eの駐車場へ置くことになっております。
そこに看板があり、自分のはいる場所の看板の前へ車を置き、何時に入ったかを紙に書きフロントガラスへ置くことになっているのです。
私たちがまず入ったのは、エリアC(この名前は解りやすいよう名付けましたが、本来はブッシュエリア)
最も歩くエリア
ゲートから1時間半 歩き、約6km先のアクセスポイントを目指した。
途中のボサ越えはたいへん!汗びっしょり!
体は温まったが、急激な寒さで水温は低下し、魚は浅瀬には出ていなかった。
さらには天気が悪く、水面が光って見えにくい!
最悪の条件。
少しでも見えやすいようにと山側のガケを上がり、そして降りての繰り返し。
足は疲れ切っていたが、釣ることに必死だった!
釣り上がっていて、始めは新しい足跡など無かったはずなのに、なぜなのか新しい足跡があった。
まさか?
石の河原では気がつかなかったが、砂地へ行くとハッキリと真新しい足跡がある!
前日は雨
足跡などあるはずがないのにあるです!
釣り始めて3時間が過ぎた頃、魚が全く開きにいないことに不思議に思い、寒さが原因と思っていたが
昼過ぎになり、それでも魚は全てがスプークしていて、異常な状況だった。
足跡を探すと、ある!
魚の状況、足跡から直ぐにどういう事なのか理解ができた!
上流のエリアBの所にハット(小屋)があり、本来はオレッティーはキャンプ、宿泊は禁止とされているのだが、勝手にここで泊り、翌日早朝、私たちのエリアへ下ってきて
上流まで釣りをする最低の奴らが居るです!
昨年も何度も見ました。
それらが、上流から下ってきて、私たちの前に入っていたのです。
最悪でした。
こんな事をされたら、これから車までを、
足場の悪い荒れ地を2km歩き、草原を8km歩くというとんでもない試練が待っているのに・・・・
ショックでした。全く魚は釣れる状況ではありませんでした。
最悪です。あの小屋を使用できなくするべきと頭に来ました!
これはやってはいけないことなのです!
車まで約3時間半、暗くなるのは夜10時ですから、夕方5時に切り上げ帰り始めました。
帰りは牛に道をふさがれ、なかなか戻れなく困りました。
雄牛にほえられ、怖かった! あまりにもの大きさにビビった!
最悪です!
24日
曇りから晴れへ
この日は、エリアEへ
最高の天気でしたが、
これも、歩いて歩いて最高の場所へ来たとき、この状況は驚きました!
魚が全てスプークしているのです!
おそらく、トラクターが川を渡る時、濁り、魚はその濁りを警戒して、スプークしていたのでしょう?
これを見たときは驚きました!
こいつです!
トラクターの後が少しピンク色になっているのが解りますか?
作業員が後ろに乗り、ピンク色の薬をスプレーしていました。
土手を走り、川を渡り、上流へ行ったり下流へ行ったり
くまなくスプレーを行うために、走り回っていたのです。
オレッティーは人影を見ただけでも魚は逃げます!
こんなのが川を走ったら、釣れるわけ訳がありません!
最悪でした。
1日目は、寒波と低水温、増水、そして、上流から来た奴らで
釣りにならなく
2日目は、最高の天気に恵まれながらも、このトラクターで川はメチャクチャ!
ここれを見てからの歩きで2時間は、最低に落ち込みました!
ここまで付いていないとは?
なぜ?
疲れた、2日目で見も心もボロボロ。心が折れました。
オレッティーへ行くのはもうやめようとも思いました。
オレッティに予定していた日程は、後1日
釣りができるのは、残り2日
ここまで最悪の状況で、今年は、オレッティーでつれないことを覚悟しました!
でも
このHPにアップして来ているからには、逃げる訳にはいかなかった!
残りの日程、全てをオレッティに掛けよう!
そう決め、25日も行くことにしました!
25日
この日も朝はムチャクチャに寒かった。
天気は晴れ!
風は向かい風、強風
この日、風は強かったが、この晴れに掛け3日目のオレッティへ!
釣れるのだろうか?不安だった。
朝の冷え込みの影響なのか、アングラーズアクセスから入って、河原を歩き始めて3時間、全く魚の気配はない。
時々姿を見ても、淵の深い場所にいて、ドライフライは見向きもしなかった。
気温なのか、この日も午前11時過ぎまで全く釣れる雰囲気はない。
落ち込んだ!
ここまでの状況は始めて、このまま釣れないだろうと諦め始めていた・・・・
ここまで連日歩き、一所懸命やっていて、こんなにチャンスがないとは・・・・
そんなとき、開きにいる大型魚を発見!
魚は右に左に振れる様に動き、ニンフを捕食している。
今まで見たさかは全く動かない魚ばかり、久々に捕食をしている活性の高い魚だった!
今回初めてのチャンスだ!
さんざん無視されてきたドライフライで大丈夫なのか?
こんな低水温ならば、ニンフにするべきか?
もしかすると・・・・ドライではダメなのかも?
悩んだ!迷った!
そこにはいつもになく弱気な自分がいた!
しかし、選んだのは、自分を信じてドライフライだった!
風向きを知るためと距離を測るために、かなり手前でテストキャスト!
このチャンスを逃したくない!
必死だった!
緊張した!
ドキドキした!
3〜4歩歩き、勝負に出た!
まずは手前にキャストし距離を測る
そして、勝負!
フライは向かい風の中、狙い通りに飛んだ!
SP#4のコントロール性能は抜群だった!
そして、ドラグフリーでフライが流れると
巨大な陰が動き、水面に顔を出してフライを吸い込んだ!
ヒット!
狙い通り!
これからミスをしなければ、取れる!
直ぐ先には岩があり、奴はそこへ向かうはず!
だから、水面で暴れているうちに一気に引き寄せる必要があった。
作戦は成功!
オレッティーの釣りは、フッキングさせるのもたいへんだが、これからのランディングも気を抜けない!
瞬時の正確な判断が求められる。
オレッティー3日目にしてようやく来たチャンス!
逃すことなく手にできるよう必死だった!
魚の走りを考え、先回りをして、岩場やバンクに入られないようにファイトをする!
このチャンスを逃したら、もう後はない!と必死だった!
緊張した!
魚の力は強く、ネットを入れた瞬間に逃げる!
下流へ先回りして、流れに乗せ暴れさせキャッチ!
杉坂ネットのビッグトラウトネットを持って行って良かった!
これぞオレッティー
今回は、ここまでが長かった!
諦めていたが、頑張ってやってきたからチャンスは来た!
SP#4の性能は高く、この強風でも、あのロングリーダーシステムを完璧にターンさせ
正確に静かにプレゼンテーションができる!
ここで、キャスティングがしやすいからと、高い番手のロッド&ラインを使用すれば、ラインの着水音
ラインの陰で、鱒は警戒し、水面まで出てこない!
オレッティーで、ドライフライでこのサイズを出させるのは究極に難しいのです!
ガイドに釣らせてもらっているのではなく、自分の力で、全て自分の判断で釣りをするから難しく究極となるのです。
これぞオレッティー
この大きな鱒が、自分のドライフライに向かって浮上し、ゆっくりとスローモーションを見ているかのように、大きな頭が水面を割り
ドライフライを「カプッ!」と音を立て吸い込んだ瞬間!
これが見たくてここまでやってきた!
この瞬間は、今でも頭の中に焼き付いている!
今回は、いつもになく苦労しただけに、この感動は大きかった!
水温や気温が上がってきており、陸生昆虫など飛び出し始め、状況は良くなっていた。
この3日間で最高のチャンスです。
しかし、風は時間が経つごとに強くなり、かなりの強風向かい風。
キャスティングはかなり難しくなった。
その後、次のやる気のある魚を発見!
ユウタロウが挑戦し、
多くのアドバイスを送り、見事にヒットさせたのだが、ファイト中に岩に潜られラインブレイク!
まだまだ経験が浅く、多くのことを教えた!
残念だったが良い勉強になった。
しばらくチャンスはなかったが
昼過ぎ、またも大物を発見!
私側の岸にいたので、私がキャストすることとなった。
正確なキャスティング、静かなプレゼンテーション
思い通りに1発で決まった!
フライは流れ、鱒の頭上を通り過ぎたとき、鱒は振り返って水面へ浮き
ドライフライを吸い込んだ!
強烈な走りで驚いた!
この魚のファイトは凄く
走られた!
瀬に入られ、下られ、岩に潜られ、いろいろたいへんでしたが
切られない釣り方があるのです!
下のプールが安全のようだったので、魚に下らせ、プールでランディング
この魚はまたまた大きかった!
しかも若く、海から来たシーランブラウンである!
これぞオレッティー!
ドライフライでこのサイズが狙える
究極の釣り!
Extreme Fishing
エクストリームフィッシング
私たちの海外社名は Extreme Fishing Japan
究極の釣りに対応できるロッド&ラインなどのタックルを開発すること
今回も、SP#4に助けられた!
あの風の中、静かに正確にプレゼンテーションができ、気軽に飛ぶ高性能ロッドだから
#4だからこそ魚に気付かれず、このサイズがキャッチ出来たと思う。
後はユウタロウだ。
歩くこと1時間。次の魚を発見!
キャスティングはかなり上手になっており、正確にプレゼンテーションを行え
鱒は、ゆっくり浮上してユウタロウのドライフライを吸い込んだ!
その瞬間、ユウタロウはフッキングをしてしまった!
2日間全くチャンスが無く、今回はダメと思っていた時のチャンスで、ラインブレイク!をしてしまい、てんぱっていた!
ドキドキだっただろう!
そこでもうないと思われたチャンスで、慌ててしまい、体が勝手に動き早合わせ!
冷静ならば、ゆっくりと鱒がフライを吸い込み沈むまで待ってからフッキングすることができるだろうが
この状況では、それは難しい。
まだまだ経験が浅いのです。
数多くの試練を越えてこれば、勝手にベストのタイミングで体が動くものなのです。
フッキングミスをして、ユウタロウはボロボロだった。
「終わった・・・・」 そういっていた。
今回の状況からして私も今回はもう厳しいと思っていた。
それから1時間半歩いたとき
バンク際に、漂う大型のブラウンが見えた!
しかし、ニンフを捕食している様子はない。
「あれ、見えるか? 釣れる魚か? やる気はあるのか?」
やる気のない、ボーとした魚は多く、岸寄りで漂っている。
産卵後の疲れなのか?回復ができないのか?年でもう元気がないのか?解らないが、全く動かなくボーっと漂う魚はいくつもいる。
今回も、やる気無い魚か? ユウタロウ最後かもしれないから、やってみるか?
「よし!やる!」ユウタロウはそういい支度を始めた。
この写真はなく、ビデオで撮りました!
そして、横風の中、見事なキャスティング!
フライが自然に流れていくと、動かなかった鱒は急にフライに向かって突進し、フライを吸い込んだ!
ゆっくり沈むのを待って、しっかりフッキング!
「ドバドバ!ドバ!」
見事だ!
良く出た!
しかしとんでもない岩だらけ!両岸は、バンクだらけの場所!
いつ潜られて切られても不思議ではない、究極に難しい場所だ!
ファイティングは究極に難しかった!
優しくして、深くバンクに入れさせない方法をとった!
それが成功し、ゆっくりと時間を掛け、体力を消耗させ、
うまく下流の浅瀬に走らせることができ、
下流の浅瀬でファイトを繰り返し、ランディング!
見事だった!
この後、魚を探すが全くやる気のない魚ばかり。
これが最後のチャンスだったのです。
ユウタロウは、歩きながら感激のあまり泣いていた。
天気予報では、明日の最終日はとんでもない大荒れになるといわれていただけに、これが最後と思って、
ラストチャンスをものにでき、感激をしていた!
26日
最後のチャンスがあるかもしれないと思い
最終日もオレッティーへ向かった!
この日は、風速40ノットの風が吹き、雨が降り、午後から雪になるから気を付けなさいと
宿のオーナーに言われていた。
風速40ノットは台風並みの風
しかも雨?
出かけはさほど風も強くなく、もしかすると釣りができるかもしれないと
わずかな期待を胸に、私たちはまたまた歩くことを決意した!
オレッティーを歩き始めた時は、さほどでもなかった風
どんどん強くなり、水面が波立ち、川底も何も見えない!
そこで、思い出した! マタウラのディビットの言葉
「強風で釣りができなくなったら、魚も人が見えないから、ダウンクロスでストリーマを投げてみなさい!」
強風で、流れ込みの水が しぶきとなって飛び散る!
強烈な風!
そこで、諦めずにストリーマをキャストしてみたが、全く気配はなかった!
寒い、雨が降り出し、冷たい!
ここまで来ていると、簡単には帰れない。
車まで歩いて3〜4時間はかかる。
SP#4とシューティングスペイラインS #4の組み合わせは最高だ!
こんな横風でも、キャストが出来る!
ただ水面が光って魚なのか?岩なのか?藻なのか? 解らなかったが、怪しいものは全て狙った!
しかし、雨が強くなり 5時間歩いても気配がないために、ここで断念!
俺たちの、2012年のオレッティーはここで終わった!
これから1時間半歩き、歩けない位の風となったために、30分くらい走って車まで戻った!
足は筋肉痛。
でも歩くより走った方が楽だったのには驚きました!
脚力と根性はつきました!
この時期の NZは夜10時まで明るい
宿へ帰るのはもったいないから、森のある川へ行こうと私たちは車で急いだ!
ユウタロウも根性があり、雨でずぶ濡れ、寒く辛いがやめるとは言わなかった。
私一人ならやめていただろう・・・・
私はゆっくりと川を歩き、ライズを探したが全くダメ。
雨がひどいので車まで戻ろうと帰ってくるとユウタロウがファイト中!
ブッシュの下から出入りする大物を発見し、ドライフライで釣っていたのには驚きました。
見事な魚でした!
27日
大雨は雪となり、川は大増水
オレッティーは、まっ茶色 増水
完璧に釣りにならなくなりました。
そして、山は雪景色
道路脇にも雪が積もった。
毛を刈られ、山羊状態の寒そうな羊たち!
2012年 1月27日 クイーンズタウン発、オークランド経由で28日帰国
2012年のニュージーランドへの旅は終わりましたが、真夏のニュージーで雪に悩まされるとは思いもしませんでした。
4日間を全てオレッティーに通い、まともに釣りができたのは、たったの1日
でも、俺たちはこの希少なチャンスを逃すことなく手にしたことが嬉しかった!
今までにオレッティーでは、もっと大きなブラウンをいくつも手にしてきたが、今回ほど感激したことはなかった!
エストニア人のフライマンに、上流から釣り人に入られたり、厳しい状況だった事を話したら、
「これがオレッティーさ!」とあっさり言われた。
そう、これが、この厳しさがあるのが、オレッティーなのです。
厳しい条件の中、緊張しながら正確に繊細にフライをキャストし、
思い描いたコースでドライフライが流れていく
フライが鱒に近づくと、鱒はゆっくりとフライに向かって浮上する。
来るぞ!
鱒は大きな顔を水面から出し、ドライフライを吸い込んでいく!
この、一瞬の映像が、今でも頭に焼き付いている!
この一瞬が欲しくて私たちは歩いた!
3日目にしてようやく手にしたオレッティーの巨大ブラウン!
ここにたどり着くまでの道のりが、険しく厳しいほどこの感激は大きい!
久々に感動した!
久々に感激した!
社会生活をしていて、大人になってから、ここまで感激感動をしたことはあるだろうか?
フライフィッシングは難しいけれど
難しいから面白いのだ!
オレッティーは凄い!
K・Bullet SP#4 は、
キャスティング性能抜群!
ファイティング能力 抜群!
感度 抜群!
#4とは思えない能力!
やわらかく繊細なロッドですが、 凄いロッドです!