ループウイング・ポストアップ ユスリカミッジ
このパターンは、大型のCDCであるから出来るパターンで、以前紹介したループウイング・スペントにCDCを折り返しし、 視認性、浮力持続をさせた、パターンです。 2010年 長良川で、#26という小型サイズのこのパターンを使用し20m以上先のライズを狙いました。 対岸がススキなどで明るい景色となり、それが水面に映ってとても見えにくい状況でしたが、 このフライのおかけで、小さなフライも確認出来、フィーディングレーンに流し込む事が出来たのです! 近距離での釣りではさほど気にならない視認性ですが、ロングキャストの釣りになると、その効果は絶大なのです! 不要ならば、釣り場で切ればよい。CDCのフライは、現場調整が可能なのです! そんな、2010年 お勧めのパターンを紹介します。
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使用するのは、KenCube スパーCDC |
フックは TP88 #30〜#14 ミッジの釣りで、かなり多く流下しているのが、ブユ その場合は、#26もしくは#22を使用 |
スレッドは、ベネッキ ブラック ユニスレッドも使用していましたが、このスレッドが細くボディ形状を自由に作れる事と、巻き回数が多くできる事により、壊れにくいフライが作れます。 このスレッドは、#32〜#6/0(ターポン用)まで使用しています! スレッドの位置は、ウイングの位置にしておきます |
CDCをみて、タイイングするフックサイズにより使用する場所を決めます 小型フライであれば、上部の短い部分、大きめなフライを製作するならば、ファイバーの長い場所をカットします。 |
フックにCDCを乗せます。
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CDCを折り返します |
ループは少し小さめに製作し、針をループに入れ、ループの大きさを調整しながら広げます。 |
6本CDCを使用したので3本3本左右に分け スレッドでたすき掛けをします |
後方に余っていた、CDCを全て前方へ持ってきます。 スレッドで2回巻き |
CDCを後方へ指で押し下げながら、スレッドを巻き ポストを後方へ |
これで完成です |
Bodyに瞬間ボディーコートを塗ります。 ボディーコートは、塗った部分のみにコーティングが出来ますが 瞬間ヘッドセメントですと、染み込まれやすいのでCDCが固まらないように気を付けてください。 Bodyを太く短く、ウイングを小振りに仕上げれば、ブユになります。 最後に、指でウイングをつまみ、ねじって、ウイングが広がらないようにしてください。 |
このフライは、通常のループウイング・パターンだと、平面状になり、風波の時、流れがある場所、遠くを狙う時などは見にくくなりますが、ポストが立っているために、悪条件の中でも、視認性が高くなるのです。 そして、ポストは垂直にウイングの中心へ立たせるために、魚からも違和感を感じさせず、求めてきた本来のシルエットを崩す事がないのです。 さらには、ティペットを沈める時に、一度フライまで沈め、フライを浮かせるのですが、この時も、ポストが立っているために、空気の抱える量は多く、一度水没させても即座に浮いてきやすい構造になります。
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奥のフライは、スパークリングピューパ このフライも、ポストは、細く長くがベストです! 手前が ループウイング
少し大きめ、少し長めのポストで製作し、 釣場で、不要ならばクリッパーでカットします。 カットはいつでも出来ますが、足りない場合は増やす事は不可能です。 |
2010年2月 このフライで、20m以上先のライズにキャスト! #26でありながらも、視認性は抜群でした。 そして、ループウイングは、 ツイストウイングの、Bunch Wing(バンチウイング)と同様、水面に広がりにくく、立体的になるので、浮力が持続するのです。 また、パウダー系のフロータントもループ構造で落ちにくくなり、さらに効果が高くなる利点があるのです。 ループWingは、かなり釣れますよ!試してください。 |
こんな小さな虫を補食していまして、 Bodyは太く短めのループウイングでヒット! |
このCDCは、かなり浮力がありますので、#22以下でしたらストークを6本使用するだけです。 但し、TPフック以外を使用される方は、フックが同じ#22でも、重さが2〜3倍は重いので、CDCの使用料も増え、ライトパターンが大きくなるために、通常より小型のサイズを使用しなければならなくなります。 詳しくは、TPフックをご覧ください。フックの重さはかなり重要です!
KenCube スパーCDC は kencube ネットショップ にて販売していますが、 |