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シューティング・スペイを行いやすく、しかも飛距離が出て、さらにはオーバーヘッドでも驚くほどの飛距離が得られるライン形状を求めて、

開発から1年以上試行錯誤して来ましたが、ようやく 私が求めていた最新のラインが出来たのです。

 

 

 

ここに至るまでには、多くのラインを購入したり友人からお借りして、その性能を調べてきたのです。

 

そこで、理想とするテーパー像が頭に浮かび、

その理想を求めて、

購入したラインを細切れにしてしまい、太さを計測しながら、つなぎ会わしていくのです合わせていくのです。

これはかなり地道な作業なのです。

これ余談ですが、

時々メールで

「杉坂さんシューティング・スペイを行うのに最良のテーパーを作りたいので、どのラインをつなぎ合わせたらよいのか詳しく教えてください!」

こんなメールを送ってきますが、これを知るために、どれくらいの時間と費用が必要なのか考えてください。

使い物にならなくなったラインは、数多くあります。

先日購入したループのライン2個、ビジョンのライン2個もそうでした。ラインは決して安くないのです。

それを6個も7個も無駄にして、試行錯誤して自分が思うテーパーは作られるのです。

 

そういえば、昨年、釣りビジョンで月光川へ鮭釣りに行った時に使用しているラインがありますが、あのラインは数カ所カットしてありベストなテーパーで繋がれたラインです。

 

詳しくは、ベストなFラインを求めて

 

 

 

いくつかのパターンが作られ、そこから理想としてきたテーパーが、現実の形となって作り上げられたのです。

 

 

今回制作したラインのテーパーは3種類です。

微妙なテーパーでターン状況、飛距離は大きく変わってしまう物ということが解りました。

 

そこで、今回最良であったラインのオーダーをしたのですが、そのラインを微風ですが向かい風の中キャスティングしてきた映像があります。

 

なぜ、向かい風でキャスティングをしてきたかを言いますと、

フローティングラインは、風の影響を大きく受けやすいのです。

そこで、追い風でよく飛ぶシーンのみを皆さんにお見せすることよりも

向かい風の時にどこまでターン力が強いのかをお見せしないと、本当に性能の良い物としての実証が出来ないだろうと

この微風向かい風での撮影を行ってきました。

但し強風向かい風は、さすがにフローティングラインはあおられてしまい、ロングキャストではターンできなくなる事があります。

でも、通常というかあまり良くないラインでは、無風でもターン性能は良くなく、微風でも向かい風になったら最悪で、ラインの先端はくちゃくちゃになり、失速してしまいます。

そうなると、リーダーが4mあったとしたら、それが伸びているのか、手前に落ちてしまったかでは、約8mもの差が出来てしまうのです。

 

微風な向かい風でもターンすると言うことはとても重要なことなのです。

 

そのために、今回いろいろなテーパーを制作したのですが、

綺麗に完璧なターンが出来るのは、コンパウンドテーパーであり、

ベリーからまずはパワーを大きく伝えるテーパー1 と、先端には、ソフトなプレゼンテーションが行えるテーパー2 を 組み合わせた物が最高の出来でした。

この形状は、バットの太さ、樹脂の質により変わってきて、各ウエイトが全てこの形なら良いというものではないのです。

重さ、太さ、樹脂の堅さ、が引力と関わり合い、微妙に変化してくるもののようです。

かなり複雑なもので、作ってみないと解らない事が多いようです。

 

そこで、

今回は、微風向かい風の中、フローティングラインでキャストしてきた時のものを撮影してきました。

 

これがそうです。

使用したロッドは、 K・Bullet  SD #10  

ラインは、シューティング・スペイライン #10フローティング 13mです。

 

このラインを使用しますと、アンカーが切れにくくもなります。

アンカーが切れにくいテーパー設計を行った結果なのです!

(アンカー切れとは?   水面に置いたリーダーやフライの部分が抵抗となり、バックに出来るVループのパワーを水の抵抗で保持しているのですが、抵抗が少なくパワーが強いと、ラインの先端部分が水から離れバック方向へ行ってしまい、Vループが崩壊しパワーも逃げてしまうのです。すなわち、アンカー(水の抵抗)が水から切れてしまうことなのです)

 

通常、アンカーが切れにくいように、キャスティング時にはヤーンやフライを取り付けますが

今回、フライなど全く何も着けず、リーダーのみでのキャスティングの映像も撮ってきました。

小型のドライフライを使用した場合などは、フライがないのと同じなのです。

それでも飛距離が出せることも、テーパーに求めたのです。

そんなこともあり撮影してきたのです。

このラインは、そう言う細かい所までチェクして考えられたラインなのです。

 

今いろいろな所から、いろいろなラインが発売されています。

「シューティング・スペイもできます」というラインも多く、それはあくまで他のキャスティング用に作られたものであり

あくまでも「シューティング・スペイもできます」なのです。

シューティング・スペイはどんなラインでも出来るのです。

しかし、行いやすいか? 飛距離が出るか? ターンはよいか?など重要なことが多くあるのです。

解りやすく言いますと、

ダブルテーパーラインを発売し、「オーバーヘッドキャストも出来ます」と言っていることと同じなのです。

ダブルテーパーラインでもオーバーヘッドは出来ます。しかし、WFラインの方が明らかに飛びますよね。

でもロングラインでのロールキャストは不利、その場合はダブルテーパーの方がよいのです。

 

この時代では、アバウトな「出来ます」というものを求めているのではなく、それ専用に作られたものの方が性能は高くなるために、専門なものを求めているのです。

今回、制作したラインも、世界初の「超実践的シューティング・スペイライン」なのです。

しかも、これは基本であるオーバーヘッドのことも考慮し考えてあります。

スペイのみのラインではありません。

超実践的なラインなのです。

 

 

 

 

その他に、#8でのキャスティングもあります。

これは、SD 1404 #8での映像です。

#8でありながら、信じられないほど飛んでいきます。

このほか、タイプ2 タイプ3 タイプ4もあり、

飛距離的には、シンクレートが重くなるほど、ラインは細くなり空気抵抗が少なくなるので

飛距離が伸びてきます。

シンキングラインの飛距離は、驚くほど伸びていきます。

これは#10用も同様です。

 

やはり重要なのは、テーパーによる力の伝達していき方なのです。

 

今回のラインは、アンカーが切れにくく飛距離も得られるというものなのです。

とてもキャストしやすく、初心者の方がこのシューティング・スペイを行うには、最高のラインなのです。

捕まえにくいそのタイミングを簡単に覚えることも出来ます。

キャストし安いために、ミスが少なく、超実践的!エキスパートも絶賛です!

 

その証拠に、こんかいフライやヤーンを取り着けないで、リーダーのみでロングキャストを行ってきました!

 

 

フライが無い状態で、アンカー切れを起こさなく、この距離が出て行ってしまうのです。

アンカーが出来れば、力が入れられ、さらに飛んでいくことが解ります。

 

これは、全てテーパーの形状がベストだからなのです。

このラインを使用して、先日シューティング・スペイは初心者というかたが練習されましたが、

あっという間にそのタイミングを覚え、キャストし始めたのです。

キャストしやすいラインは、誰が振っても同じ。

キャストしやすいから失敗が起こりにくく、良いタイミングのみを覚えていき、このコツを早く簡単に習得で来てしまうのです!

 

さらには、このラインは、シューティング・スペイ専用ではなく、オーバーヘッドでもとんでもない距離を出していく様なウエイトに調整してあります。

kencube で 制作するラインは、 

シューティング・スペイ&オーバーヘッド 両方を場所により使い分けられるラインを開発しております。

 

このラインは、2008年 8月より  大好評 発売中!

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