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オーバーヘッド・キャスティング


基本レッスン 3

ロッドティップを止めるその技!  ドリフトなんて不要な物なのです。
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ロッドティップを止める技

 


前回の項でお話ししましたが、ロッドティップが柔らかく大きく慣性が働いてしまうロッドでは、

図1

1から8そして6に戻る動きが出てしまい、逆フの字型ループになってしまうのです。

理想として、ロッドは、6で静止し、慣性によって動かないことがベストなのです。

そうなれば、ループは必ずラウンド型の先端でベリーが一直線なループが自然と生まれてくるのです。

図2

そこで、重要なことは、まず “ホール” なのです。

 

ホールとは!

ホールとは、どういう物かを説明しますと。

 

・ラインを加速する

・ティップに負荷をかけることにより、暴れやブレを起こしにくくする

・負荷をかけロッドの慣性をなくす

 

そう、ここで重要なことは、最後の “負荷をかけロッドの慣性をなくす” 事なのです。

キャスティングを教える先生も数は多く、いろいろな意見がありますが、

「ロッドの振り終わりと、ホールは同時に止めるのです!」 そう教えている方々もいます。その方達のキャスティングは、ドリフトしないとロッドは停止しなく、慣性が働いてしまうのです。

このようにキャスティングを覚え、それを通している方々は、キャスティングスタイルが私とは全く違いますので、私のキャスティングは覚えないでください。

 

ロッドの慣性を無くしてしまう働きをするホール!をおこなう。

まず、正しいホールの説明をしましょう。

ホールはロッドが動き出し、ライン加重が掛かり、ロッドが曲がり出してから始めることが基本です!

ロッドと同時にスタートをしてしまうと、ロッドに必要以上の負荷がかかってしまい、曲がりやすいロッドティップは急激に曲がってしまうのです。

図3

 

ロッドにライン荷重がかかり始め、ロッドティップが曲がり出してからゆっくりとホールを始めてください。

急激に一気に力を入れますと、ロッドティップは曲がってしまいます。

そして、ロッドがめいっぱい曲がった時に、ホールスピードを上げ、ラインを加速するのです。

ロッドが曲がっていないのに、一気にホールをしますと、ホールした力はロッドを曲げてしまうだけなのです。
ホールでロッドが曲がってしまうと言うことは、せっかく行ったホールの力を全てロッドが吸収してしまうと言うことなのです。
ロッドに吸収されてしまうと、ラインは加速しなくなりさらにロッドが曲がってしまうためにロッドティップは直線を描きにくくなります。

ロッドが曲がってからホールをメインに行うと、力は直接ラインに加わり、ラインスピードが上がります。

そこまでを行うのに、ホールの引く距離の3分の2までを使用します。

さらにホールは続けてください。

ロッドを振り終わり、復元しようとしてきますが、さらにホールのみを続けるのです。

そして、ループが出来かかって来てもさらにホールのみは続けてください。

 

ロッドの振り終わりまでに3分の2のホールを行い、(ここでライン加速、パワーをくわえるホールです)

振り終わってから3分の1のホールを行うのです。 (ここで、ロッドティップの慣性をなくし、静止させるホールです)

 

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解らない方は、  よーく考えてください!

ラインの先端を壁に縛り、ロッドを軽く曲げた形を想像してください。

次に、ホールをします。

するとロッドティップはライン側に引かれます。 引き倒れるという状態になります。

この原理なのです!

“ラインのある方向にロッドティップは引かれる!”

またまた  よ〜〜く考えてくださいね。

ループが出来る瞬間を、想像してください。

図1

図で表しますと

6まではラインをロッドが加速しています。

6でロッドは停止していますが、7、8と慣性が働いてしまうのです。

しかし、7の時点でホールをしたらどうなるのでしょうか!

さらに8でも同様でホールをしたらどうなるのでしょうか?

 

そう!

この原理なのです!

“ラインのある方向にロッドティップは引かれる!”

すなわち、7の時点でホールを行っていると、ライン側にティップは引かれるので、8方向へ働く力とは逆の力が働くのです。

 

ホールとは、パワー&静止なのです!

しかし、短いホールの中にこのようなことをするのは難しいのでは?とお思いになる方がいると思いますが、

多くの方々のホールは、リールの下からもっと下まで引くという方がほとんどです。

よく言われるのは、リールの場所から下まで引きなさい! ってね。 これでよいのでしょうか?  リールから引きリールに戻す?
「失敗すると直ぐにラインがリールに絡んでしまって!! 」
 初心者の方によく起こる現象です!
ホワードからの返しは良いのですが、バックキャストからの戻しにラインが伸びきらず、ラインがたるんでしまうのです。そこで、リールまでたるんだラインを持って行けば、ラインとリールが絡みやすくなってしまうのです。

 

ホールは、ロッドの一番下にあるガイド、ストリッピングガイドを意識して、このガイドになるべく近い位置から行うことがベストです。

すると、自然とホール距離は長くなり、その長い距離をホールしていると、ロッドが振り終わってもホールすることになってしまい、いつの間にかロッドティップが静止しているのです。

簡単なことです!

 

 

 

写真1

写真2

ロッド位置はあまり変わっていませんが、ホールの手が大きく変わります。

写真1は、図1の5の部分になります。

そして、写真2は6のしばらくたってからの状態になります。

 

写真1  ロッドを振り終えた停止した瞬間 ホールは約3分の1残っています。

そして、引き続けていき、写真2のループが出来てから引き終わり、方向転換(戻す)させます。

そこでですが、ラインを引くことを停止させ、ラインを戻する形になりますが、引いた手は、下で停止させてはいけないのです。

*ホールを引く手は真っ直ぐ下で停止させてはいけません。

 

では どうすればいいのか!

ここにホールの引き方(杉坂研治式)があるのです。

 

ホールを引く手を停止させてしまうと、ラインは展開をしていき、ターンしてしまうときに力を放出させてしまうのです。

そこで、ラインがターンしてから次のキャスティングに移る方が多いようですが、それは大間違いです!

力を放出してしまっては、常に100%の力は必要になってしまうのです!

それでは、疲れてしまいますよ!

私のキャスティングは、力の加算キャスティングです。

常には小さな力しか入れていなく、常に力の蓄積をしていくキャスティングなのです。

一度止めてしまった物は、必ずスタートがあります。

このときの力加減は、徐々に、スムーズに力を加えなければならないのです。

それを直線上ではスムーズに動かすことは難しいのです。

そこで考えたのが、回転方式なのです。

図4  

図4の 円は 手の動く位置を示したとします。

赤い点が手の位置、黒い点はラインの動きです。

直線で引き、直線でUターンしていくホールを行いますと、完全に止まってしまって、また動き出す事になり、スムーズさが欠けてしまい、徐々に動き出すということはとても難しいのです。

そこで、ホールを赤点のように回転運動を起こすことにより、手は一定のスピードで動かすだけで、微妙な ストップ’&ゴーが出来てしまうのです。

そして、この円の形状を変化させることで黒点の位置が変わり、ホールスピードも自由に出来るのです。

 

円運動を起こすことにより、常にロッドに荷重をかけることが出来、ラインは落下しなくなるのです。

 

すなわち、ホールは、下まで大きく引いたら手を回転させ、頭上まで戻しまた回転させ、下まで引く事の繰り返し。

そしてロッドはホールよりも早めに停止させることなのです。

 

 

ロッドは、スムーズに停止し、静かにピタッと止まります。

慣性はほとんど無くなり、ラインは一直線! 

ほとんど落下していなく、フライが帰っていく位置を見てください。かなり高い位置を飛んでいきます。

このキャスティングが出来れば、フォルスキャストでフルラインが出てしまうようになるのです!

これで20m近いラインを出してのキャスティングです。短いラインではなく、この長さでも関係なくタイトループが簡単に作れるようになるのです。

このキャスティングは、大きな力を入れなくても、軽々とラインが飛んでいきます!

 

ここまでで、

基本レッスン 1   理想とする美しいループ!の形状を覚えましょう
基本レッスン 2   ループ形状の形成の基礎 ループの形状はどこで作られているのでしょうか?
基本レッスン 3   ロッドティップを止めるその技! ドリフトではなくホールでロッドを静止する。

 

このことが解れば、理想とするループを簡単に作れるようになります。

フルラインくらいの長さならば、ここまでのフォルスキャストで簡単にキャストできるようになります。


この先、まだまだ山ほどテクニックがあります。

さあ!練習して格好いいキャスティングを身につけましょう!


基本レッスン 4

ロッドの振りとホール

 



使用されているロッドは大丈夫ですか?

 

但し、とんでもないロッドを使用されていては絶対無理な事。

ロッドが企画される段階で、このことについて徹底的に研究されていないからです。

フライロッドに求められる事は、ラインの長さで掛かる重量が変化していきそれに対して正確な曲がりを常時出す事が出来る事なのです。

このことを徹底的に研究したロッドが、 K・Bullet のシリーズです。

近距離からフルラインを楽にキャストする飛距離をベストとして

美しいループが気持ちよくキャストできるロッドが完成しました。

K・Bullet PERFECTION #6  9ft

です。

IFFFのフライキャスティングインストラクター試験では、完璧なループが要求されますが、

難しいロッドでループを作るのではなく、美しいループが作りやすいロッドで、正しい振り方を勉強して

いつでもどこでもカッコイイ綺麗な美しいループでのキャスティングが出来るロッドです。

使用ラインは、パーフェクションフライライン WF#6

このラインは通常のWFライン#6の太さのタイプですが、ヘッド部分が15mありシューティングライン部分も極めて細く滑りの良いラインになっております。

よって、近距離から長めのフォルスキャストが行いやすく、20m以上出してのフォルスキャストも全くラインがぶれることがなく
スムーズにキャストが出来るラインですのでその位置からシュートすればライン全長29.1mが足りないくらい気持ち良くロングキャストが行えるラインです。

IFFFのフライキャスティングインストラクター試験には必須のラインです。

湖や本流でもこのラインは有効で、ドライフライ、ニンフ、ウエットフライ、ストリーマの釣りまでお勧めのラインです。

 

ロングキャストを希望される方は!New Distance!

特にロングキャストを簡単に行えるよう 設計されたロッドは ディスタンス シリーズ です。

長い距離のフォルスキャストが行いやすく、通常のラインでしたらフルラインでのフォルスキャストも可能なほど!

長い直線的なフォルスキャストは、ロングディスタンスには必須!

New Distance 9ft7in #8

2016年 発売以来 大会連覇!の 驚異の実績


フローティングラインをキャストして、関西の大会では 47mの記録を出しました。

テーリングを起こしにくく初心者の方からエキスパートの方まで満足がいくロッドなのです。

上記にも述べましたが、初心者専用のキャストしやすいロッドなど、私の理論では世の中に存在しません。

キャストしやすいロッドは、初心者でもエキスパートでも同じです。

 

ここ最近少なくなってきましたが、日本のフライロッドは、世界的に見ると変なのです!

日本の渓流のような河川は、日本しかないわけでなく、世界各地の山岳にあります。アラスカ、カナダ、ニュージーランド、アメリカ、南米各地、ヨーロッパ・・・・・・

フライフィッシングは世界各地で楽しまれています。

その中で、japanモデル?  japanアクション? これって何なのでしょう!

世界の一部のメーカーから、こんなものが発売されています。

 

日本だけは特殊と言っているような物で、バットが必要以上に柔らかいロッドがメインになっています。

上記にも述べたとおりで、バットが腰砕けをしたらティップはさらにぶれます。

テーリングなんて当たり前です。

フライラインの落下なんて当たり前です。

 

日本の渓流は魚が小さいから柔らかいロッドがベスト!・・・・・・・・・・そんなわけないですよね!

柔らかいロッドで魚をヒットさせたら、ロッドがクッションになり、魚の引きなんて全く感じなくなってしまいます。

「ボヨヨ〜〜〜ン」って感じるだけ、です。

japanモデル?  japanアクション? と言う名前で売りたいだけの一心で、日本の販売店が製作した物でしょう。海外の友人に笑われました。

 

そう言えば、柔らかいロッドの利点もありますね。

プロの方が使用して、カメラマンに写真をとってもらった時に、大きく曲がって、いかにも大物がヒットしているように見える。

これだけなのではないでしょうか。

 

話はそれましたが、

キャストしやすいロッド、奥の奥まで考えられて、最新の素材と技術で作り上げられたロッド それが K・Bullet です。

 

キャスティングにお勧めのロッドは

美しいループが気持ちよくキャストできるロッドは、

K・Bullet  PERFECTION #6  9ft

 

ロングディスタンスを州託したい方は、

K・Bullet New Distance #8 9ft7in