2017年10月31日追筆
ベストなラインを求めて! 2007年からの開発秘話シューティングスペイラインは、多くのことを学び オリジナルで製作を開始しました!
多くの方から、シューティング・スペイを行うにはどのラインがよいか教えて欲しいと、多くの問い合わせがあり、連日ベストなラインを求めて研究してきました。
シューティング・スペイ というキャスティングは、いわゆるペリーポークといわれるキャスティングとは違い、格段の飛距離を得られるキャスティングなのです。
ペリーポークといわれるスペイ・キャスティングのみを行うのであれば、通常のスペイラインで問題はないようなのです。
しかし、私たちが求めているキャスティングは HPシューティング! です。
このキャスティングは、バックスペースの狭い場所では、スペイキャスト(シューティングスペイ)を行い、バックスペースがある場所などでは、断然飛距離が得られるオーバーヘッドキャストを行えることを基本としているのです。
1本のロッドで、1本のラインで、場所を選ばず思うように自由にキャストでき、
狙ったポイントへフライを届かせる事を目的としているのです。
連日シューティングを行ってベストなラインを求めてきた所、解ってきたのは、
このキャスティングにはこのキャスティングに合うテーパーがあることです。
オーバーヘッド用のシューティング ヘッド ライン
スティールヘッド ライン
ソルト用 ライン
スペイ ライン
アンダーハンド用 ライン
全てテストしてきましたが、どれも一応はキャスト出来ますが、ターンが悪かったり、アンカーが切れやすかったり、飛距離が思うほど出なかったのです。
通常のシューティングヘッドでもシューティング・スペイは出来ます。
スペイラインでも、シューティング・スペイは出来ます。
そかし、そこで満足せず、より遠くへ!より簡単にシューティング・スペイが出来るようにするには、専用のテーパーが必要なのです。
シューティング・スペイには、シューティング・スペイ専用のラインがあれば、より有利になってくるのです。
そこで、いろいろなラインを切り、そして繋ぐ事を繰り返し、もっと短く、キャストしやすいラインは作れないだろうか?と連日試行錯誤してテストしてきました。
市販品にはない シューティング・スペイやオーバヘッドのどちらもが行いやすいラインを求めたのです。
この頃の時代は、スペイラインもスカジットもまだ発展途上で、皆さん試行錯誤していたのです。
オーバーヘッドとスペイが両方出来て飛ぶ! しかも、釣りで有利な、ソフトなプレゼンテーションが行えるラインは全くありませんでした。
2007年 6月 26日
ミッド スペイラインを 3個用意し、数カ所 細切れにして、それを繋いで、ベストなテーパーを求め 理想のラインを制作。
それまでに何度かラインをカットしてテストしてきましたが、どれもが失敗ばかりでした。
切ったラインは、捨てずにケースに巻いておき、切ったときの状況をノートにメモっておくことが必要です。そうしておけば、また繋いで使用が出来ます。
6月26日、午後 #8用 13m のラインを制作し、 近くの野池でテストしてきました。
シューティング・スペイ でのテストでは、 驚くほどターンが良く、タイトループでオーバーヘッドキャストをしたようなループが出来飛んでいきました!
無風で、45m前後も飛んでいったのです。(ランニングラインが28〜29m+ライン13m+リーダー 3.6m)
オーバーヘッドでは、さらに飛んでいき、ラインが全て出てリールのドラッグが鳴るほど飛んでいくのです。
それを基本に、さらに短くさらにキャストしやすい物を制作!
それが、シューティングスペイライン #8用 11.5m ラインです!
#8用のラインはこれで完成。でも1本作るのに 2万円〜3万円は必要になってしまいます。
今までいくつもラインをダメにしてきまして、諦めていましたが、もの凄いラインが出来安心しました。
そして、ついにその究極のライン設計がある程度つかめたので、アメリカのコートランドが制作したのです。
そして、第1回目のサンプルが出来上がってきました!
しかし、微妙にターンが悪くなってしまったために、再オーダーです!
解ったことは、各タイプ、フローティングライン、タイプ1、タイプ2、タイプ3、タイプ4 それぞれが、違う性質をしており
それぞれにテーパーを開発しなければならないことです。
(今後完成したラインは kencube の販売となります)
その後、微調整を終え出来てきた2回目の試作ライン。
なかなかベストな物は作られてこなく、これを またまた 切って繋いで、
最新のベストなラインを作り、再度サンプルとしてアメリカへ送りオーダーしました。
ライン作りは、簡単ではないですね!
2007年 7月
またまたラインのサンプルが出来上がってきました。
今度のラインはさらにぶっ飛び!
徹底的に研究し、完璧なラインを試作しようと開発中です!
2008年 4月
#8用 11.5m フローティングライン、 タイプ2、 タイプ3、 タイプ4
#10用 12.5m フローティングライン、 タイプ2、 タイプ3、 タイプ4
この8種類のラインの、ライン最終サンプルが出来上がってきたのです!
フローティングラインでのキャスティングを撮影してきました
2008年 7月、日本初の シューティングスペイラインが完成! その後、次々と新しいラインが作られてきております。
2010年より リオ社が正確なラインを安定して製作出来ることに、
シューティングスペイラインを始め、パワーヘッドも含め、全ての図面を書き換えて
バージョンアップさせて、次々と新製品を開発しております。
kencube シューティングスペイ・ライン をご覧ください!
シューティングスペイラインのラインナップがアップしてあります!
次々と開発された、KenCubeフライライン
kencube ネットショップにて、好評発売中!