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2009年8月 忠別川 その1  その2 


 

 

ハイパーエキスパートの放送後 「忠別川にマナーの悪い餌釣師が多く来て、魚が少なくなってしまった」という噂を耳にして、

それは本当なのか? 多くの方々に迷惑をおかけしてしまったのか? と心配をし、

昨年、ハイパーの撮影時にガイドをしてくれた現地の Guideさんに連絡をしたのです!

ハイパーエキスパートを放送するきっかけも、彼から「凄い魚がいるから是非に」と連絡を受け、案内をして頂いたのです。

今年の状況を彼から聞くと、「今年は雨が多く、釣り方とポイントの選定が難しいだけで、魚はいつも通り居ますから大丈夫と思いますよ!」というのです。

思いますよ!では、確定では無いので、

本当にハイパーエキスパートの影響でで魚がいなくなったのなら、大問題ですし、

水が多くて難しくて釣れないのならば、安心出来るからと、

今回、この状況を自分の目で確かめたく、忠別川に向かったのです。

 

本来は、KenCubeのHPで、メンバーを募り、数名で宿泊宴会をしながら、 ツアーを行おうと予定していたのです。

しかし、魚が居なくなったのであるならば、釣れない可能性もあり、今回のツアーは延期したのです。

 

ですが、神奈川の大木さんは、このツアーをとても楽しみにしており、「休暇を取り予定していますから、是非行きましょう!」と連絡が来ました。

彼は古くからの友人で、一緒にロシアへも行った仲間ですから、気心は知れていますし、

彼だけならば面倒は見れるだろうから大丈夫であろうと、今回一緒に調査へ行く事に決めたのです。

そして、KenCubeの配送をメインに行っているユウタロウを連れ、

この初心者が、何匹釣れるのか?それも知りたかったのです。

そんなわけで、今回は、『忠別川には、本当に魚がいなくなってしまったのか?』 調べに行ってきました!

 

 

 

「大木、今回はフライだけ持ってきてよ!ルアーは要らないからね!よろしく!!」

彼は、元々は餌釣り師で、その後ルアーを始め、ロシアでは、ルアーを行っていたのです。

そこで、私たちのフライを見て、

「私もフライを真剣に始めてみます!」と、ロッドを購入し、今回は竿おろし!

渓流のフライは、ほとんど経験が無いに等しい状態での挑戦です。

 

 

 

大木さんは、LS#3

ユウタロウは LS#2

私は、LS#2でドライフライ

LS#3でウエットフライを行う予定で、2本のロッドを持ってきました!

旭川空港到着後、ホテルで着替え、夕方には川へ向かったのです。

 

渓流釣りは3回目のユウタロウにガイド着きました

 

私は大木くんを連れ、入川したのです。

そこで、私は驚きました!

大木くんは、過去にロシアへ一緒に行ってから、その後 岡崎のトラポンへダブルハンドの練習に来た時以来の、一緒の釣り。

彼のシングルハンドでの釣りを初めて見たのですが、

 

 

何と!

フライがまともに前に飛んでいかない状態なのです!

「大木!渓流のフライはやった事あるの?」と聞くと、

「本格的には今回が初めてです!・・・・・」

どうりで!

なのです。

前にロッドを振ったと思えば、即座に後にへ振り、リーダーとティペットがロッドに絡んで、フライは飛んでいかない状態なのです。

一度絡むと、それを治している時間が長く、ほとんど絡みを治していて、全くフライが水面に着いていないのです。

 

 

 

その間に、深場の石裏へフライをキャストし、ナチュラルに流していくと、

いきなりヒット!

 

35cmのまるまる太ったレインボーがヒットしました!

むちゃくちゃなパワーで、

40cmアップはあると思わせたほど強烈な走りをしました!

 

指4本分の大きさ!

顔がかわいいから、急成長した魚のでしょう!

体型より餌が豊富であることが伺える、最高のコンディションをしたレインボーでした!

 

 

「大木!釣り方解るか?大丈夫か?」と声をかけると。

「大学時代から渓流はやっていますから、ポイントは解りますが、思う所にフライが行かなくて・・・・」

「そうか!じゃあ手を持って、キャスティングからレクチャーするよ!」

ここからは、フィッシングレッスンの始まりでした!

ロッドを持つ大木の手を持ち、一緒にロッドを振り、

「この感じで力を入れると、ピンスポットへフライが簡単に入れることが出来るだろ!」

「こんな感じで力を入れると、カーブキャストで、ドラグか掛からないだろ!」

次々と、技を教えて行ったのです。

そして、

「大木、ちょっと見てろよ!」と言い、ポイントの攻め方、立ち位置など、いろいろな技を教えていったのです。

 

そして、次の大きなポイントで、

「大木、次は自分で釣りしてみてよ! あそこがポイントだから!上手くキャストしろよ!ガンバレ!」

彼はベスト位置に立ち、キャストをしたのです!

すると、思っていた最高の場所にフライがさしかかった時

「バシャッ!」40cm近いレインボーがフライにライズしたのです!

しかし、大木の腕は動かないのです!

「どうしたんだ!出たぞ!でかいぞ!・・・・・」

「えっ! 私のですか? えっ?・・・・フライが何処にあるのか解りませんでした!・・・・・・」

「そうか!・・・・今のはでかかったな! 見失っても、水しぶきが上がったら、何でも良いからフッキングだけは行った方が良いからな!次からやってみなよ!」

そう、彼はキャストしたフライがどこにあるのか?解らなかったのです。

始めの頃は、良くあることです。

これらも慣れで、直ぐ解るようになるですが、始めはしょうがないのです。

 

そこで、「今日、ホテルに帰ったらインジケーターの派手で大きな 見やすいフライを作ろう!」と約束したのです。

 

そして、大木のロッドを借りキャストしてみると

なんと!フライラインがヘッドの部分しか出て行かないのです!

 

ラインのヘッドとランニングラインを電車結びで結んであり、しかも切り残しがあり、大きなコブになっているのです。

スネークガイドに引っかかって、ラインが出て行かないのです!

これを見て驚きました!

先ほどの魚がヒットしていたら、いくつかのスネークガイドは間違いなく壊れていたでしょう!

 

 

 

ホテルに帰って、

ラインを出し、

ラインとランニングの接続のやり直しです。

 

一番スムーズな方法の

コアの中にEXシューティング・ラインを入れ、スレッドで固める方法を教えながら、作ってあげました。

 

「これで完璧!だから安心しな!」

 

温泉に入って、ビール片手に、

「お前ここまで初心者とは思わなかったよ!」って 大笑い!

 

「杉坂さん、よろしくお願いいたします!」

 

 

 

こんな会話をしながら

明日から、本当にこれで釣りが出来るのか?少し心配になりました!

ユウタロウも、渓流3回目。2ヶ月ぶりの渓流に「釣り方忘れちゃって、今日は上手くいかなかった!」そんな事を言っていまして、

この初心者2名 どうなる事やら?

ますます不安になってしまいました。

 

 つづく

 忠別川 その2