ハイパーエキスパートの放送後 「忠別川にマナーの悪い餌釣師が多く来て、魚が少なくなってしまった」という噂を耳にして、
それは本当なのか? 多くの方々に迷惑をおかけしてしまったのか? と心配をし、
昨年、ハイパーの撮影時にガイドをしてくれた現地の Guideさんに連絡をしたのです!
ハイパーエキスパートを放送するきっかけも、彼から「凄い魚がいるから是非に」と連絡を受け、案内をして頂いたのです。
今年の状況を彼から聞くと、「今年は雨が多く、釣り方とポイントの選定が難しいだけで、魚はいつも通り居ますから大丈夫と思いますよ!」というのです。
思いますよ!では、確定では無いので、
本当にハイパーエキスパートの影響でで魚がいなくなったのなら、大問題ですし、
水が多くて難しくて釣れないのならば、安心出来るからと、
今回、この状況を自分の目で確かめたく、忠別川に向かったのです。
本来は、KenCubeのHPで、メンバーを募り、数名で宿泊宴会をしながら、 ツアーを行おうと予定していたのです。
しかし、魚が居なくなったのであるならば、釣れない可能性もあり、今回のツアーは延期したのです。
ですが、神奈川の大木さんは、このツアーをとても楽しみにしており、「休暇を取り予定していますから、是非行きましょう!」と連絡が来ました。
彼は古くからの友人で、一緒にロシアへも行った仲間ですから、気心は知れていますし、
彼だけならば面倒は見れるだろうから大丈夫であろうと、今回一緒に調査へ行く事に決めたのです。
そして、KenCubeの配送をメインに行っているユウタロウを連れ、
この初心者が、何匹釣れるのか?それも知りたかったのです。
そんなわけで、今回は、『忠別川には、本当に魚がいなくなってしまったのか?』 調べに行ってきました!
「大木、今回はフライだけ持ってきてよ!ルアーは要らないからね!よろしく!!」
彼は、元々は餌釣り師で、その後ルアーを始め、ロシアでは、ルアーを行っていたのです。
そこで、私たちのフライを見て、
「私もフライを真剣に始めてみます!」と、ロッドを購入し、今回は竿おろし!
渓流のフライは、ほとんど経験が無いに等しい状態での挑戦です。
大木さんは、LS#3
ユウタロウは LS#2
私は、LS#2でドライフライ
LS#3でウエットフライを行う予定で、2本のロッドを持ってきました!
旭川空港到着後、ホテルで着替え、夕方には川へ向かったのです。
渓流釣りは3回目のユウタロウにガイド着きました
私は大木くんを連れ、入川したのです。
そこで、私は驚きました!
大木くんは、過去にロシアへ一緒に行ってから、その後 岡崎のトラポンへダブルハンドの練習に来た時以来の、一緒の釣り。
彼のシングルハンドでの釣りを初めて見たのですが、
何と!
フライがまともに前に飛んでいかない状態なのです!
「大木!渓流のフライはやった事あるの?」と聞くと、
「本格的には今回が初めてです!・・・・・」
どうりで!
なのです。
前にロッドを振ったと思えば、即座に後にへ振り、リーダーとティペットがロッドに絡んで、フライは飛んでいかない状態なのです。
一度絡むと、それを治している時間が長く、ほとんど絡みを治していて、全くフライが水面に着いていないのです。
その間に、深場の石裏へフライをキャストし、ナチュラルに流していくと、
いきなりヒット!
35cmのまるまる太ったレインボーがヒットしました!
むちゃくちゃなパワーで、
40cmアップはあると思わせたほど強烈な走りをしました!
指4本分の大きさ!
顔がかわいいから、急成長した魚のでしょう!
体型より餌が豊富であることが伺える、最高のコンディションをしたレインボーでした!
「大木!釣り方解るか?大丈夫か?」と声をかけると。
「大学時代から渓流はやっていますから、ポイントは解りますが、思う所にフライが行かなくて・・・・」
「そうか!じゃあ手を持って、キャスティングからレクチャーするよ!」
ここからは、フィッシングレッスンの始まりでした!
ロッドを持つ大木の手を持ち、一緒にロッドを振り、
「この感じで力を入れると、ピンスポットへフライが簡単に入れることが出来るだろ!」
「こんな感じで力を入れると、カーブキャストで、ドラグか掛からないだろ!」
次々と、技を教えて行ったのです。
そして、
「大木、ちょっと見てろよ!」と言い、ポイントの攻め方、立ち位置など、いろいろな技を教えていったのです。
そして、次の大きなポイントで、
「大木、次は自分で釣りしてみてよ! あそこがポイントだから!上手くキャストしろよ!ガンバレ!」
彼はベスト位置に立ち、キャストをしたのです!
すると、思っていた最高の場所にフライがさしかかった時
「バシャッ!」40cm近いレインボーがフライにライズしたのです!
しかし、大木の腕は動かないのです!
「どうしたんだ!出たぞ!でかいぞ!・・・・・」
「えっ! 私のですか? えっ?・・・・フライが何処にあるのか解りませんでした!・・・・・・」
「そうか!・・・・今のはでかかったな! 見失っても、水しぶきが上がったら、何でも良いからフッキングだけは行った方が良いからな!次からやってみなよ!」
そう、彼はキャストしたフライがどこにあるのか?解らなかったのです。
始めの頃は、良くあることです。
これらも慣れで、直ぐ解るようになるですが、始めはしょうがないのです。
そこで、「今日、ホテルに帰ったらインジケーターの派手で大きな 見やすいフライを作ろう!」と約束したのです。
そして、大木のロッドを借りキャストしてみると
なんと!フライラインがヘッドの部分しか出て行かないのです!
ラインのヘッドとランニングラインを電車結びで結んであり、しかも切り残しがあり、大きなコブになっているのです。
スネークガイドに引っかかって、ラインが出て行かないのです!
これを見て驚きました!
先ほどの魚がヒットしていたら、いくつかのスネークガイドは間違いなく壊れていたでしょう!
ホテルに帰って、
ラインを出し、
ラインとランニングの接続のやり直しです。
一番スムーズな方法の
コアの中にEXシューティング・ラインを入れ、スレッドで固める方法を教えながら、作ってあげました。
「これで完璧!だから安心しな!」
温泉に入って、ビール片手に、
「お前ここまで初心者とは思わなかったよ!」って 大笑い!
「杉坂さん、よろしくお願いいたします!」
こんな会話をしながら
明日から、本当にこれで釣りが出来るのか?少し心配になりました!
ユウタロウも、渓流3回目。2ヶ月ぶりの渓流に「釣り方忘れちゃって、今日は上手くいかなかった!」そんな事を言っていまして、
この初心者2名 どうなる事やら?
ますます不安になってしまいました。
つづく