ーーーーー− 5月20日 ーーーーーー

 

 

今日は、南米から友人が来るために、ジェルソンはマイアミ空港へ早朝から向かえに行った。

天気は雨

真っ黒な雲が天上を覆い、心も暗くなってしまう。

ジェルソンが帰ってきたら、雨の中でも釣りに行こう!

もう私たちに残された時間はない。

 

 

天候の悪い中での サイトフィッシングは難しい。

ターポンはかなりのスイードで泳いでいるために、魚影を発見できる距離が短ければ短いほど

キャストする時間も短い。

1キャスト、もしくは2キャストで

進行方向、水深、速度を判断し

正確に、ソフトにプレゼンテーションしなければならない

至難の技が必要になる。

 

それを行うには、心の問題が大きい

焦ってはだめなのです。

冷静に行動しなければならないのです。

しかし、

この状況では、わかっていても体が動かないのです。

 

前回につり上げた100Lb

その前には120Lbを筆頭に3本キャッチしているが

もうその自信は消えていた。

落ちぶれたものだ・・・・・・

 

ジェルソンが帰ってきたら急いで釣りに行こう・・・・・・

 

 

ボートの先端に立ち

2時間近く過ぎたころ

雨は小雨になり止んだ。

 

 

「研治さん、前、1時、10m!」

瞬時にキャストするが、大型で重いフライは、なかなか思うようなピンスポットへ落ちない。

またミスってしまった・・・・・・・

時々魚は通過していくが、

思うように行かない。

難しい。

右風、強風は、なかなか正確にキャストさせてくれなかった

午後から、少し風も天気もよくなる予報なので

午後からに期待しながら釣りを続けた。

 

 

ネットの予報通り、午後から少しずつ天気はよくなってくきた。

このチャンスを逃したら今回の釣りはもうだめかと、必死になっていろいろなテクニックを思い出した。

リトリーブ、プレゼンテーション・・・・・・

そして

冷静な判断。

これが一番重要だった。

 

 

4匹のターポンが来た!

30m先から見えていて、少し遠いところを泳いでくる。

1キャストめでショートキャストしてしまった。

急いで投げ投げ直し!

早く!

早く!

焦りながらも、ロングキャストをした!

 

ベストな位置にフライは着水した!

トゥイッチ

トゥイッチ

トゥイッチ

 

 

 

ヒット!

 

食った!

巨大なターポンは私のフライを吸い込んだ!

一瞬待ってしっかりとフッキング!

完璧!

完璧な仕事だった!

 

 

瞬時にジャンプ!

 

その後一気にラインを引き出し、

リールはフル回転で回った!

 

このリールはすごいです!

ドラクの調整、走り出しのスムーズさ

最高です!

100m以上のラインが引き出され、ボートで走り去っていくターポンを追いかけた!

 

 

 

繰り返されるジャンプ!

約70LB 

150cm前後

巨大なターポンは、ボートの横で横たわった。

 

6年ぶり

苦労をしたが、なんとか釣れた!

 

フロリダで、どうしてもターポンが釣りたいならば

メキシコ湾側の濁った海で釣れば、誰でも釣れるチャンスはある。

島々の橋の下で、キャストしていれば、ヒットするチャンスは誰にでもある。

ブラインドキャストして釣るポイントは多く

そこならば、誰でも釣れるのです。

 

しかし、

アトランティックオーシャン側の水がきれいな場所で、

フラットの浅瀬に回遊してくるターポンを、

サイトフィッシングで狙って釣るのは、簡単ではない。

 

ソルトウォーターフィッシングの、メッカで

一番ステイタスな釣りが、フラットのサイトフィッシングなのです。

簡単な釣りではありません。

偶然で釣れる釣りではないのです。

だから自分を試すためにも挑戦する価値があるのです。

 

よかった!

本当に釣れてよかった!

 

涙があふれ、感激しました。

 

チーム K・Bullet

大親友 ジェルソンありがとう!

しかし、ドラマはこれで終わりではなかった!

でかい!   半端ではない!

この水しぶきの状態から   誰でもがとんでもない大物であることがわかるでしょう!

 

とんでもないドラマがあったのです!   信じれないことが起きたのです!

 

この魚は、約2m 推定140Lb以上あるサイズです。

 

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