2010年 11月 手取川のサケ釣り 振り替え(2回目)
先日行ってきた手取川ですが、漁協さんから連絡があり、11月9日が、強風、大雨、増水にて、釣りが行いにくかった事で
「15日以後の平日に振り替えとして1日参加出来ますがいかがでしょうか?」と連絡が入ったのです。
その日、大木氏からも「何時行きますか!」と。
「大木、お前の仕事の都合に任せておくから、良い日程で行こう!前日に私の家へ泊まり、早朝出発の予定にしよう!」・・・・
大木は神奈川県に住んでいますので、岡崎まで車で約4時間掛かるのです。そこで、岡崎まで来て、それから私の車に乗り一緒に行く方法が、大木の体も楽で向かう車中はワイワイガヤガヤ、知識の泉である大木のブツブツ話で大盛り上がり!
今回も、また、ユウタロウと3人で手取川へ行く事になったのです!
この表が、今年の釣獲数です。
フライでは、ほとんどが1〜3匹
私たちが行った8日は、13匹 9日の1匹は私が釣った魚です。
その後、1,0,1,3,1,0,0,3
ムチャクチャに少ない数しか上がっていないのです!
釣り人が下手で、釣れないのか?
魚の遡上が少なくて釣れないのか?
釣れている数を見て少々不安になりました!
あまり遅い時期より、少しでも早めの方が良いだろうからと、大木から漁協へ3名で17日行くと連絡したのです。
11月16日
使用するタックルの準備です。
ロッドは、 K・Bullet SD #10
リールは、TX2の8/10 性能が高く安心出来るからです。
ラインは?
何にしようか迷いましたが、まずは、パワーヘッド3 タイプ3 (4.5mカット)
予備のラインとして パワーヘッド3 タイプ2 タイプ4
パワーヘッド2 4ティップチェンジャブルライン
これがあれば完璧!
前回の水量、増水前の11月8日の水量を思いだして、パワーヘッド3 タイプ3カットバージョンを結んだのです。
準備万端!
大木は仕事を早帰りして、東名高速を走り、私の家へ来たのは午後7時過ぎでした。大急ぎで食事に行き、そこで話したのは、「大木、ラインとかリーダーとかの準備は出来ているか?まだなら帰ってから、家で準備して、現場で用意をしないようにしよう!」と話したのです。
釣場では慌てる事があり、ミスを犯しやすい事、ベストなタイミングに、慌てず余裕を持って挑める事が出来るため、家でティペットまでは結んでいくのです!
当日、開始1時間前には手取川の河川敷に到着し、フライをセッティングし、万全の体制で川へ入ったのです!
しかし! 驚きました! ・・・・
先日来た時とは水量が激減し、
中州は大きくなり
川の流れが弱くなっていたのです!
1キャスト目から根掛かり!
パワーヘッド3 タイプ3では重すぎるのです!
慌ててライン交換
パワーヘッド2 4ティップチェンジャブルライン
タイプ2 ティップに交換しました。
ラインワレットはメチャクチャ便利!
必須のアイテムです!
解りやすくて、収納が簡単、整理も簡単!
大急ぎで準備して釣り始めたのです!
しかし、先日良かった場所を釣り下っていきましたが
全くアタリがないのです。
釣獲調査のデーターでは、先回私たちが来た日より、フライではほとんど釣れていません!
釣り方が悪く釣れないのか?
遡上数が少なく、魚がいないから釣れなかったのか?
解らないために、もしかすると、最近は遡上が少なく釣れなかったのでは?と不安になっていました。
完璧な釣りをしていても、魚がいないなら釣れないのは当たり前!
キッチリと探っていっても全くアタリがないのです!
すると
「来たー!」と、
流れ込みに入っていた、ユウタロウが叫んだのです!
「マジかよ!スゲエな! やられちまった!」
先に釣られるなんて!
魚が少なそうな状況で、ユウタロウが釣り、私がボーズだったら?どうしようって少々不安になりながら写真を撮りました!
かなり銀ピカで、上がってきて間もないオスの大型鮭!
「良いね!朝一番から!ところでラインは?何を使った?」と聞いてみると、
パワーヘッド2 4ティップチェンジャブルライン ティップは、タイプ3、
流れ込みは深く、ショットを付けたという。
スイングスピードを落として流したら、一発でヒットしたようなのです。
ユウタロウ オス鮭1
流心は対岸に寄り、そのど真ん中を探っていくと
「ヒット!」
ヨッシャー!
狙い通り、しっかりと丁寧に探っていった結果です!
息子にやられて終わっちゃう私ではありません!
遡上数がどんな状況なのか解らないから、不安でしたがこれで一安心です!
ギンギンの
遡上間もないメス!
ベストな位置にフッキングしていました!
メス鮭1
今度は、
流れ込みから探っていくと、ヒットです!
かなり大きいようで、走るのです!
ロッドが目一杯曲がり!
ドラッグが鳴る!
これぞ鮭釣り!
杉坂ネットのサクラマスネットは、大物釣りには必須のアイテム!
いかなる状況であっても、このネットがあれば、キャッチ出来る!
どうせ釣るなら格好良くランディングしたい!
ランディングは難しい!しかし、
いつもランディングしていれば、
ランディングは上手くなるのです!
どんな状況(ブッシュの前)であっても、ネットが自信を持って扱えれば、いつでも何処でもキャッチ出来るのです!
常に勉強!です。
オスの立派な鮭です!
メス鮭1
オス鮭1
すると、ユウタロウもヒット!
この鮭釣りに、なれてきた事と、小振りな鮭だったために
もの凄いスピードでランディング!
ユウタロウ
オス鮭1
メス鮭1
上流から釣り下ってくると、ヒットです!
沖で何度も走らせ、体力を消耗させてからランディングをすれば、魚は暴れず安心にランディング出来るのです!
もの凄い綺麗な、メス!
シーライスが付いていて、遡上して間もない魚でした!
銀ピカは、パワーがあり走るのです!
これがオスなら、ムチャクチャに美味しいでしょう!
しかし、メスですから、後方の岸にあるブルーの生け簀へ入れるのがルールです。
これで
メス鮭2
オス鮭1
またまたヒット!
やはり、鮭は釣り方です!
考えられたベストなタックルで、
キッチリと釣っていけば、爆釣です!
私たちが来ていた11月8日、大荒れの9日
それから、16日まで、0匹〜3匹、ほとんど釣れていないのです。
その数を見て、鮭は遡上していないのでは?そんな不安がありましたが、
私は4匹、ユウタロウは2匹
バラした魚は、私が2匹ユウタロウも2匹
ベストなタックルで、釣り方をしっかりと行っていれば釣れるのです!
これで
メス鮭2
オス鮭2
大木は、全くアタリが無いようなので、
キャスティングと釣り方を教えました!
かなりスパルタ!
ユウタロウがヒット!
その直後、大木もヒット!
しかし、二人ともがバレてしまうのです。
そして、
この後大木は二回ヒットさせ、
手前に鮭が走ってくる時に、リールを巻いていて、ロッドのテンションが甘くなり連続バラシ!
他の方は全くダメな状況でも、連続ヒットで、ユウタロウもこの釣りが解ってきたようです。
大木は、あと少し!もう少しだ!ガンバレ!
釣れない時間が続き、もうダメか?と思った時
流心のど真ん中を探っていくと、根掛かりのようにヒット!
メス鮭
これで
メス鮭3
オス鮭2
こんなカニがヒット!
かなり大きくて驚きました!
このカニが食べたくて、以前はよく獲りにいったものです!
持ち帰ってゆでたら最高!
メスで、内子とミソが最高に美味しかった!
オスの強烈なジャンプ!
連続ジャンプ!
これで
メス鮭3
オス鮭3
終了です!
ほとんどアタリがない状態が続き、
もうダメかと思っていた時に
ユウタロウがヒット!
漁協の監視員さんが、フライはどう釣るのか?見せて欲しいと話をしている最中にヒット!
「他の方々は、フライでなかなかヒットしないというが、先生達は何が違うのかね?」と聞きに来たのです。
これは大きく、この日はあまり釣れていないから、検量しておいでといわれたほどです。
80cmは行っていないために、これでは賞が取れないからと遠慮しました。
ユウタロウ
メス鮭1
オス鮭2
その後、ユウタロウはまたまたヒット!
直ぐにバレてしまいましたが、
その後も、またまたヒットです!
「お前何?何かおかしくない?この時間で(午後二時過ぎ)なんで次々と掛かるの?」
そう聞くと、
「俺、ライン変えたじゃんね!今使っているのは、パワーヘッド3、4.5m。これにしたら次々にヒットしてくるよ!」
驚きました!
シンクティップで全くアタリがない時間が長く続いたので、ラインをパワーヘッド3にしていたのです。
この場所は、私が何度も何度も流した場所!
その後から初心者のユウタロウがガンガンヒットさせるから、絶対おかしいと思ったのです。
バックリフライを食べています!
ユウタロウ
メス鮭2
オス鮭2
すると、監視員さんが、「三人グループ出来ているなら、1人オス3匹持って行け、合計9匹持って行けるので、たりない数の魚を釣ってあげなさい」そう言われました。
そこで、
私もラインを交換し
パワーヘッド3へ。
すると、あれほどヒットしなかった場所で、
「ドカン!」です。
このフライの食い込み方!
全く違います。
この日私たち以外にも釣り人は来られていましたが、ラインと釣り方の違いでしょうか?早朝にスレで一本釣られていましたが、それ以後は全く釣れていなく、私たちは爆釣していたのです。
ヒットした数は、総数で20本以上
11月17日 釣獲数 フライ6
メス15匹のうち、私たちが釣ったのは5匹
フライでの釣獲数も
メスの釣獲数も
私たちが釣りに行った日が特別に多い数字が出ていますが、
釣り方
それが全てではないでしょうか?
鮭釣りは、基本が大切です!
遡上が多ければ、適当な釣り方をしても、問題なく釣れるでしょう。
しかし、難しいポイント、複雑なポイント、遡上数が少ない条件においては、釣り方で大きく差が出るのです!
今年、手取川へ鮭釣りに来られ、1匹も釣れずに帰って行かれた方が多いともいます。
釣り方とタックルがあれば、初心者でも爆釣出来るのです。
今回一緒に釣りをした方にもお話ししましたが、
ダメなタックルでは、いくら釣り方をお教えしてもどうしようもならないのです。
徹底的に追求し考えられたタックルと一般的な海外の大河川で使用するタックルでは、大きな差が出ても仕方ないものです。
本流の釣りを深く知り得た方なら、多少使いづらいタックルであっても、ある程度はカバー出来るでしょうが、深く知らない方が適当に使用しても通用する甘い状況では無いのです。
前回と今回、私たちの釣りを現地で何名かの方々が見ていました。
ヒットさせる数、釣り上げる数は、他の方々とは大きく違い、かなり多かったと思いますが、
この違いを目の当たりにされ、本流の釣りの難しさ、釣り方の違いによる釣果の差が大きく出る事を確認されたと思います。
全ては、釣り方とそれを生かすタックルです。
ここ最近、本流の釣りで、口ばっかりで釣りまくっている方もいるようで、一緒にされては困りますから、今回も、全ての魚の写真をアップさせて頂きました。
写真は証拠。一般の方々は、写真を撮らない方もいますが、釣っても写真を撮らないプロは?です。ウフフ・・(超辛口コメント)
KenCube HPファンの何名かの方から、リーダーシステムが知りたいという問い合わせが連発しましたので、
説明させて頂きます。
これは、手取川でのシステムです。(月光川のような流れでは使用しません)
使用しているリーダーは
このリーダーは、バットにパワーがあり、本場、ヨーロッパでサーモンフライをキャストするように考えられたリーダーです。
糸癖もとれ、本流のサクラマスを始め、カラフト鱒、イトウ、大型のアメマス、レインボーにはベストです。
今回、手取川では、サーモンリーダー 15ft を、カットして使用してきました。
バットより2mでカットし、先端は30cmカット
先端に、GM FX3.5号 70cmをティペットとして足します。
ドロッパーを付ける(一般河川や許可された鮭調査区域)場合は、リーダの先端へ、長さ15cm以内にします。
このリーダーは全長10ft弱の長さですが、
川幅はさほど大きくなく、流れがあり、鮭が底に定位している時に使用するリーダーです。
フライを深く沈めたい場合に、ショットを使用します。
ショットのサイズは、B〜3B
ショットを付ける場所は、ドロッパーを使用する時は、リーダーの先端
使用しない時は、フライの30〜40cm手前。
手取川でのお勧めタックル
ロッド
リール
ランニングライン
EXシューティングライン フローティング EXシューティングライン スローシンク
フライライン
パワーヘッド3 タイプ2,タイプ3、タイプ4(増水時)
このラインは、後端より4.5m、先端より5mでカットしてSD#10に合う重さにして使用します。そのままでは、#13用ですので使用しないでください。リーダー
ティペット
フライ