kencube


2012年 Florida ターポン オーシャンサイドで巨大魚を釣る

 

2012年5月12日

ベネゼエラ爆釣記

 

ベネゼエラからFloridaへ移動

今回の釣りは、日本からマイアミへ行き、マイアミから ベネゼエラ カラカスへ向かってベネゼエラでの釣りを行った後

マイアミへ戻り、マイアミからFloridaキーズへ行き、巨大なターポンに会いに来たのです。

 

Floridaキーズ 究極の釣り

オーシャンサイドのBig ターポン

 

第一章 到着〜

第1章からご覧ください

 


Floridaキーズ 究極の釣り

第2章

ラストチャンス

 

この日は、全く魚がいなかった。

釣りにならない。

 

この釣りは、ターポンを発見できなければ釣りにならないのです。

まだシーズンは始まったばかりで、本調子でないために魚影は少ないようだった。

 

午前中、

ほとんど魚の姿を見ることはなかった。

毎晩降る雷雨と

気温の低下で、水温が低下し、

岸寄りを回遊しなくなったのか?

午後からも、あちらこちらいろいろなポイントを回ったが、どこもターポンの姿はなかった。

夕方になり釣りが出来なくなるころ、ジェルソンはユウタロウにプッシュポールの勉強をさせた。

「コツを掴めば直ぐに出来るようになる」という。

練習のみ。体で覚えることが必要。

毎日、帰って直ぐにフライを巻いた。

レストランへ行くと、時間がもったいない。

ビールを飲み

ワインを飲み

BLUEチーズをつまみに フライを巻く

 

フックは重要だった!

○社のフックは、

昨年、私達のグループで合計8本ヒットさせたが、キャッチできたのは私の1本。

直ぐにバレる!(率直な感想)

現地でフックを購入しようとしたら、アンプカ・フック(TMC)は売り切れだった。

そこで、○社のフックを売っていたので、日本製ならば大丈夫であろうと思い、購入してみたのです。

フックは重要で、結果としてとんでもないことになってしまった。私たちのスタイルには合わないようだ!

そんな苦い思いから、今年は、フックを日本から持って行き、例年通り、TMC フックを使用した!

完璧! 8割の魚が捕れる!

しいて言えば、微妙にフックの形状を変えたいと思う程度。

サラダ、肉料理、ラーメン

お決まりのメニューで、

肉とラーメンの種類を変える!

 

簡単で早くできるから、余った時間は全て翌日の準備に回す。

連日の雨

釣りにならない

雨のやみ間をみて釣りに行くが、

水面が光って釣りにならない!

ベイサイドへ行きたいとも思うが、

ターポンの釣りの勉強をするために来たのですから、

オーシャンサイドで魚を探す事となった。

勉強、修行なのです。

この日は、こちらで進めている仕事の打ち合わせ。

何を求め、どうしていくか?

熱く、今後の話が決められていった。

夕食は、とんかつ!

明日こそ勝!

勝! カツ! カツ!

「デカイのを一発釣り上げるぜ!」

気合いのとんかつ!をユウタロウが作った!

カツ丼!

早朝、お昼のお弁当を作るのが日課

 

昼食は、毎日スペシャルsandwich

ユウタロウの作るsandwichは最高!

本当に美味しいのです。

こちらに来てから、もう6日が過ぎようとしていた。

天候の悪さに思うような釣りが出来なく、とうとう最終日を迎えてしまった。

今年は、巨大なターポンを抱くような写真は撮れないだろう。

そう思っていた。

 

水面が光って 魚が見にくい!

ただでさえ難しいのに

こんな状態では釣りにならない!

最終日のプレッシャーは高く

弱音をはいた。

見にくいならばと、クーラーボックスをフロントに置きその上に立つ。

靴は脱ぎ、リトリーブしたラインを踏んだら直ぐに解るよう、靴下になる。

ズボンの裾は、風で舞うラインに絡まないよう靴下に入れる。

万が一のトラブルを徹底的に避けるのです。

 

こんなの格好悪いのですが、

そんなことは言ってられない!

最終日です!

もう後がない。

 

一瞬のチャンスも逃がさない覚悟だった!

 

時々魚の姿は見えるが、近すぎて間に合わない。

 

ベストタイミングでキャストしても、魚の反応が全く感じられない!

 

ことごとく逃げられる事に、心が折れた!

気持ちが、心のトーンが落ちてくるのが解った。

 

 

「ユウタロウ代わって!」

「俺、少し疲れたよ!・・・休憩!」

 

「ケンジさん、午後から少し天気よくなるよ」とジェルソンは言う

「そう!ならば午後から勝負を掛けよう」

「休憩!」 

 

 

その後、直ぐにターポンはやってきた!

「ユウタロウ気合いを入れろ!」

ユウタロウはキャストをするが、魚は、無視をした。

「やはり、ここは簡単じゃないね!・・・ユウタロウ、ガンバレ!」

「オッ魚だ!ユウタロウ見えるか?」

「見える!見える! ヨッシャー!!」気合いを入れるユウタロウ

どんどん近づいて来るターポン。

その次のチャンスが来た!

最高の角度、距離

ユウタロウは冷静だった!

正確なアキュラシー

静かなプレゼンテーション

どれもが見事!完璧だった!

 

リトリーブを始め、私たちが得意とする誘いをしたとき

ターポンはフライに反応し、こちらを向いた!

その直後、大きな口を開いてフライを一気に吸い込んだ!

ヒット!

この瞬間が、ハッキリと見えた!

 

確実なフッキング!

 

見事だった!

完璧だった!

 

思わず出た言葉は、「お前は天才か?!」

 

最終日、しかもこの天気!

良くヒットさせた!

感動した!

 

 

ラインは一気に引き出され

ジャンプ!

 

「けっこうデカイぞ!」

またもジャンプ!

「ユウタロウお前は本当に凄いぞ!」とジェルソンが駆けつけてきた!

巨大な魚が回転しながらジャンプする!

ターポンは凄い!

見事だ!

またもやジャンプ!
ジェルソンがロッドの方向を指示する!
 

強烈なジャンプ!

何度も繰り返された!

巨魚との格闘は延々と続いた。

この格闘は延々と続き

ロッドにリーダーが入った時点でキャッチとされる

 

 

100ポンド近いサイズで、見事だった!

サイズよりも何よりも

この状況で、

このオーシャンサイドで今週2本目をつ釣ったことが凄い!

何年も来ているが、他のボートがヒットしていたのは、過去に1度見たことがあるのみ。

ほとんど誰も釣れないこのオーシャンサイドで

見事だった!

 

最終日ということもあり、ジェルソンも釣りをした。

しかし魚の反応はかなり悪く

後から少しずつ天気が回復してきた。

午後3時を過ぎるまで頑張ったが

魚の数は少なく、チャンスは少なかった。

時々来るターポンにフライをキャストするが

魚は全てスプーキーな状態

フライが着水するだけでも逃げてしまう。

今ひとつ何かが合っていなかった。

さらに天気は回復してきたが、あまりにも良くない状態に、諦めムード。

時計を見ると、もう夕方4時過ぎになっていた。

残念だけど、これで終わり!

そう私は思っていた。

しかし、ジェルソンは諦めていなかった!

「研治さん! ラストチャンスで場所を変えよう!」と言い、

初日にヒットさせた場所へ行き、

ラスト1時間の釣りをすることになった。

ポイントに付くと直ぐにターポンの泳いで行く姿が見えた!

「ここ、いるね!」

「次も来る!ジェルソン見える?」

「見えるよ!」

「研治さん、いいよ!」

最高の状態でキャストする。

完璧だった。

しかし、フライを無視するターポン

「研治さん、今の完璧だったよ!」

次、そして次と来るターポン

「ここ魚いるね!この時間なのか?・・」

それは誰も解らない。

 

次々と来るターポンにチャレンジをしていった。

しかし、全てがスプークしてしまう。

魚の近くにキャストをすれば、着水音で スプーク!

進行方向へ、早くにキャストすれば、沈んでいくフライのティペットを見て、スプーク!

進行方向の真正面やロングにキャストをしても、また、ティペットを見て逃げていく。

短ければ、何事もなく見向きもせずに通り過ぎていく。

何をやってもダメ!

 

もう時間が無い!

「5時だ! もう終わりだ!」

「チクショー! へたくそ!」

 大声で海に向かって叫んだ!

 

「研治さん次が来るよ!」

「じゃあ、さっきより少しショートにキャストしてみるよ!」

でもどうせダメでしょう!

そう思いながら、キャスト。

フライはコースに届いたのか?

魚に見えているのか?

ギリギリの飛距離だった。

 

ターポンが近づいたとき、得意の誘いをすると、

振り返った!

フライを見た!

「ドキッ」として息をのんだ!

大きな口が開いた!

銀ピカな大きな魚体が反転した!

 

じっくりと食わせてフッキング!

「やったぜ!」

「おいおい!とうとうやっちゃったぜ!」

ラインは一気に引き出された!

 

ジャンプ!

太陽はにしに傾き、ギリギリの時間いっぱい!

これぞラストチャンスだった!

 

延々と走る!

しかし、遠くにあった橋の方向へ走っていくので、

ボートで先回りし、橋の方からプレッシャーを掛けても

奴は橋を知っていて、方向を変えなかった!

どんどん近づいていく、そんなときはラインを短くして

魚の動きに付いていくことが必要だ

ヤバイ!

橋の下に入った!

橋脚にこすられたら、一発でラインは切れる。

プレッシャーを強烈に掛けた!

うまく越えろ!

必死だった!

強いプレッシャーにより、必死になって逃げるターポンは橋脚を越えた。

するとUターン!

「こいつ!また橋に向かうぞ!」

強烈なプレッシャー!で止めようとしたが、そんなもので止まるような奴ではなかった!

 

何度か挑戦しているうちに、向きを変え沖に走っていく

これで一安心

さらに延々と格闘は続いた!

そして、運良く浅瀬があった!

「ジェルソン!あの浅瀬に魚を遊動して!」

「飛び降りるぞ!」

「研治さん走って!」

「あいたたた・・!靴下のままだ!足に珊瑚が刺さって走れない!」

ターポンは巨大な水しぶきを上げ大暴れをして走る!

ギャフは使用禁止、ボガーグリップも魚に良くないから使わない!

手袋だけ!ハンドランディングだ!

この格闘は延々と続いた!

そして、

とうとうやった!

このデカさ!

強烈でした!

一人では上げることなど出来ない!

私より遙かにデカイ、巨魚だ!

二人がかりでも、持ち上がらない!

これが限界!

凄かった!

 

こんなのが、泳いでいて

それを見て、フライをキャストし

振り向き、口を開けフライを吸い込む瞬間がハッキリと見える

それが

FLORIDAの釣りです!

これぞターポンなのです!

魚を傷付けることなく

完璧なリリース!

 

今年も、巨大なターポンを 

だっこしてしまった!

気持ちよくずぶ濡れになった!

ターポンの良い香り(臭い)に包まれ、幸せだった。

ジェルソンありがとう!

心配し応援してくれた息子ユウタロウ ありがとう!

 

ラストチャンス!

映画のような結末でした!

 

 

 

2011年 5月7日 PM1:00

2m7cm 推定130LB

 

2011年に続き

2012年もキャッチした!

 

2012年 5月19日 PM5:00

2m5cm 推定140〜150LB

 

2012年は さらに大きかった!

太かった!

 

 

ジェルソン!

来年2013年は、キューバへ行くぞ!

 

これぞ究極の SaltWater FlyRod

K・Bullet 極 #11 完成!

 

この釣りも奥が深い!!

 

私たちの挑戦 勉強は、まだまだ続きます。