スーパー ロングディスタンス ラインの開発
SLD #10 ライン
より遠くへ!気持ちよくキャストしたい!
その思いは、フライフィッシングを行っている全ての方が思う事ではないでしょうか?
どんなラインが本当に飛ぶのか?
それは、同じ条件で、しっかりと計測をしなければハッキリとはわからないものです。
そこで、目安となるのが距離競技です。
大会の参加される方は、誰もが1位を目指し、より飛ぶラインを使用してきます。
そこで、その大会に幾度と無く参加して観察してきましたが、ラインの性能は大きく影響しており、
飛ぶラインと飛ばないラインの差がハッキリと出るのです。
そこで、大会では何処のラインが一番良く飛んでいるかを調べていくと、それはスペイラインであり
それをカットし、使用しているのですが、オーバーヘッドように開発されたラインではなかったのです。
そこで、オーバーヘッドキャストで使用する専用のラインを製作すれば、さらに飛ぶのではないか?と、
夢を叶えるために、KenCubeは ロングDistance用のラインの開発に取りかかる事になりました。
そして、このラインは、KenCubeのモットーである“超実践的”の考えを入れ、釣りで使用してロングキャストが可能なラインの製作を目指します!
ダブルハンド #10ラインの開発
ーーー 試作 第1回目 ーーー
まずは、キャスティングの大会で使用されているラインを30cm刻みで太さを計測し、そのテーパーデザインを調べ
その次に、通常のフライラインの、Distanceようにデザインされているラインの形状を調べだし、独自のテーパーを加え図面を書き上げました。
それが、KenCube製作 SLD(スーパーロングディスタンス)ラインの第1号です。
しかし、思うものは出来なく、大会で使用しているスペイラインでキャストするのとたいして変わりのないラインでした。
その、良くなかった部分は、プレゼンテーションでした。
着地したラインを見に行くと、ラインの先端は固まりのようになり、直線上にはなっていなかったのです。
キャスティングの大会でもそうですが、ある程度の風の中でないと記録は出ないものです。
今回テストしたのは、無風状態です。
追い風でラインが伸びても、無風で伸びないならば、実際に釣りで使用した時に、追い風ばかりではありません。
無風で伸びないラインは、向かい風なら最悪の状態になるでしょう!
ですので、妥協はしなく、無風でも真っ直ぐに伸びるラインを目指し、研究致します!
挑戦です!
SLD#10 フローティングライン
2回目の試作
2010年1月19日
ダブルハンドのラインテストに行ってきました!
K・Bullet SD #10は、やはり驚くほど飛びますね!
風はほとんど無く、微風の中でのテストでしたが 驚く飛距離が出ました!
ご覧ください!
微風の中でこの飛距離です!
かなり良い!というか、 地面からキャストしてこの距離は凄い距離です!
投擲台の上からキャストして53m台で、日本記録になった事がありますから、これは凄いです!
ほぼ完成に近い状態ですが、
しかし、もう少し、安定して距離が出る事と、着地したラインがもう少し真っ直ぐになる事を目指して、さらに上を見て、試作を繰り返します!
通常ならば、これで即座に販売してしまうでしょうが、まだまだです!
SLD#10 フローティングライン
3回目の試作
とうとう完成しました。
今までいろいろなメーカーがフライラインを販売してきましたが、初のダブルハンド用 ロングディスタンスラインが完成したのです!
無風に近い風の中、 54.75mを超えたのは記録です!
風が吹いている中での競技場でなら、驚く記録が出るでしょう!
遙か沖でボイルしている魚を狙っていく事も可能になるのです!
SLD Line #10 の完成です!
キャスティング時は、急激に負荷を掛けるとロッドの限界まで負荷が加わることもありますので
直線的なバックループを作り、ゆっくりと負荷を掛けてロッドを曲げて
最終速を早くするよう最後に力を入れてシュートするキャスティングを行いますと
ラインはより遠くへ飛ぶようになります。
2010年 12月 7日
SLD#10ラインが完成し、RIO社から送られてきました!
2010年 12月 11日 #10ライン 発売開始!
Super Long Distance Line
SLD Line #10
実釣から大会まで使用出来るように、このラインはカットして使用出来ます!
このラインですが、少し特殊なLineですので、その使用方法を説明させて頂きます。
このラインは、そのままの長さで、ChromeやSD #10を使用してキャストすることも可能ですが、基本設計よりも長く制作されております!よって、ご自分で使用前に目的に合わせカットして使用できるようになっております。
SD-X#13は、釣りでこのままの長さや重さで使用できます。
カット方法
・通常の釣りをメインとしたご使用を希望の方は、先端より12m〜15mでカットしご使用ください。
・キャスティングに自信のある方、バックキャスト時にLineが落下しなく、よりロングキャストを求められる方は、
15mから17mくらいでカットしてご使用ください。
・キャスティングの大会、練習で、投擲台からキャストされる方、18m〜でご使用ください。
なぜ、長いのか?
このラインは、18m前後で製作したLineですが、キャスティング大会などで、それ以上の長さのLineを求める方も多く、
その要望も考慮して、18m+アルファーで製作しましたので、18m以上の長さがあります。
19.5m前後 51gのラインになっております。
販売時点でのLineの長さは 19.5m前後 51gとなっております。
ご自分の使用目的に合わせ、カットして使用することが出来るLineです。
先端より カットしたラインの 長さと重さの目安
18mで48g前後、 15mで43g前後
Lineをカットした余りのLineは必ず保管しておいてください。
もし、短くカットしすぎてしまった場合でも、簡単に継ぎ足す事が可能です。
先端と後端、どちらをカットするのか?
先端と後端では太さが違い先端の方が細いので、解らなくなったら見比べてください。
先が細く急激に太くなる方が先端です。
注意 カットは必ず後をカットしてください!
修復方法
ラインを思いの外短くカットしてしまった場合は、カットしたラインを処分していなければ何度でも修復は可能です。
その方法は、縫いつけ接続
このラインを使用して、SD#10で54.75mをキャスティングできます!
ラインの形状は、図のようになっております!
カットされるのは後方からです。
前後が解らなくなってしまったら、両端を合わせ、太さを見比べてみてください。
先は細く、急激に太くなるのが先端。 少し太めで、だんだんと太くなっていくのが後です。
このラインの先端はカットしないでください。
ランニングラインとの接続ですが、
ラインを多く交換しない方は、スプライス接続もしくはコアin接続をお勧め致します。
釣りで使用される場合は、ループトゥループがお勧めです。
詳しくは Lineの接続方法 をご覧ください。
LSD#10ラインは 12月11日発売になりました!
好評発売中!
驚くほど飛ぶラインを使用してもキャスティングがダメなら当然ながら飛びません!
でも、タックルが良くて飛ばないならば、残るはキャスティングのみ。
このラインでキャスティングの練習をしましょう!
しかし
使用しているタックルが悪いならば、
キャスティングが悪くて飛ばないのか?
タックルが悪くて飛ばないのか?
その両方で飛ばないのか?
答えはわかりません!
そのロッドは何を目的として製作されたのか?基本Conceptが重要です!
コストパフォーマンスを目指して製作されたロッドは、飛ばなくても当たり前です。
しっかりとしたキャスティングを身につけるならば、
確実に飛ぶ事が実証された K・Bullet KenCubeラインのご使用をお勧め致します。
これで飛ばないならば、問題はキャスティングです!
杉坂研治もキャスティングは衰えていくためにいつも練習をしております。
皆さんも、キャスティング練習を行い、気持ちよく、格好良くキャスト出来るようになりましょう!
シングルハンドもダブルハンドも基本理論は同じです!
美しいフォルスキャストは、驚くほどの飛距離を産みます!