kencube

Christmas Island

美しい楽園での最高のフィッシング!



2009年 9月 30日 執筆

ーー 第3章 ーー

トレバリーのサイトフィッシング


トレバリーのサイトフィッシングは

スピードが命なのです。

浅く白くなったフラットとエメラルドグリーンになった深い部分の境目に沿って、トレバリーは回遊してくる。

 

そのスピードは速く

ボーンフィッシュよりもグリーンで機敏な泳ぎをしてくる。

警戒心は強く

もたもたしていると感づかれ、

フライをキャストするだけで逃げていってしまうのです。

 

タイミングは一瞬!

 

 

フライを追いだしたら

一気に走ってきて強烈なアタックをしてくる!

 

その後の走りも半端ではない!

50cmを超えると、驚くほど強く、むちゃくちゃなスピードで走るので、リトリーブしたラインの処理を一瞬に行わないと、ロッドが壊れる事もあり得るほどなのです。

鮭釣りで使用しているWT#10もタジタジだ!

 

片手で支えられなく、両手で持つ事もしばしば!

 

 

クリスマス島はトレバリーが多い

アベレージは40cmくらいだが、

時には、20kgとか30kgの巨大な奴も

このフラットを回遊してくる。

 

 

1日に1回は15kg以上の奴に出会う!

突然に現れるので、

その瞬間、ドキッとなり

背筋が伸びる!

 

気が付いた頃には、すでに遅い時が多く

猛スピードで走り去るか

全く無視して、悠然と泳いでいく。

 

それを見るだけでも

ムチャクチャ興奮しますよ!

フラットのエッジには珊瑚がある所もあり

そこには小魚の群れがいる。

 

それを求め、

トレバリーは回遊してくる。

 

速いスピードで回遊してくるから

かなり先で見つける事が必要なのです!

 

この時は2匹で並んで、

遙か前方から

回遊してきたのです。

 

 

 

フライをキャストして待ち

トレバリーが近づいてから

猛スピードでリトリーブするのだ!

 

フライを見つけ

捕食スイッチが入った瞬間

驚くほどの猛スピードでアタックしてくる!

 

フライをひったくるように一気に走り去るから強烈だ!

 

驚くほど強い!

こんなサイズが気持ちよく釣れる。

 

最高です!

 

フライは、テールにフックを入れたストリーマ

これ!最強のパターンです!

 

 

 

 

 

 

 

 

このトレバリーをメインに狙い

連発させました!

 

ユウタロウにも、この釣りを教えました!

 

左のフラットにはボーンが!

右のエッジにはトレバリーが!

 

両方狙えるのですが、

フライが違うのです。

 

 

強烈な走りに大興奮!

ボーンとはまた違う走りをするのです。

ユウタロウも

WT#10を使用して

トレバリーのサイトを行いました。

 

ガイドが足で水しぶきを上げる!

この音で、GTを呼ぶのだ!

 

 

エメラルドグリーンの魚体がフラットに入ってきて猛スピードで走り、大きく回転した姿が見えた。

来た!

早い!

急げ!

ポッパーを大急ぎでキャストして、

素面でポッピングさせた!

 

すると、エメラルドグリーンの物体は泳いでいた方向を変え猛スピードで突進してきた!

来るぞ!!

「ドバッ!」

強烈な水しぶきが上がった!

「ヨッシャー!」

思わず叫んでいた!

 

直後、ロッドは一気に水面までのされ、リールのドラグ音が響き出す!

最高!

これ、本当に凄いです!

ムチャクチャに強烈で心臓に良くないね!ドキドキ!

最高に派手で、面白い!

一気にバッキングまで引き出して走り、

ロッドはバットから曲がり込む!

フレッシュウオーターでは、この凄さは味わえない。

別格の走りをしてくれるのです。

何分ファイトをしただろうか?

 

 

 

ポッパーをがっちりくわえ込んだ!

 

カスミにしてはかなり大きい!

 

 

メジャーで計測すると

58cmもあった。

 

GTならまだしもカスミでこのサイズは嬉しい。

 

その後、カスミの67cmを釣ってしまい、さらに驚きましたが

 

クリスマスは凄い所です!

 

 

エッジを見ていると

目の前をボーンフィッシュが次々に通っていくのです。

ボーンフィッシュもこのエッジからフラットに上がっていくのです。

 

トレバリーが来なく、その時間が長いと、フライをクレイジーチャーリーに代えたくなる。

迷うのです。

 

代えた直後に、大型トレバリーが登場する事は多く、またストリーマにチェンジ!

間に合わないのです。

 

 

 

エムちゃんと山本もトレバリーを狙う!

山本は

鳥の目を持つ男だけあり

発見が早い!

この場所でGTを連発していた!

ボーンフィッシュ&トレバリーには

絶対にスイッチロッドが有利!

 

強風の中でも、ロングキャストが容易にでき、

俊敏な対応を迫られるサイトの釣りでは必須のロッドだ!

疲れない!

筋肉痛にならない!

こんなにキャスティングが楽になるとは、使用するまで解らなかった!

シングルでもダブルでもキャストが出来、瞬時の対応に強い味方になりました!

このロッドならば、

見える魚が、次々に狙える!

よって、とにかく、釣れるのです!

抜群の釣果なのです!

K・Bullet  XD #10を使用。

 

ロッドが長い分、強烈に引きます!

しかし、ダブルのグリップで安心!

強烈なファイトが味わえ、

最高に面白い!

最高のロッドです!

この時も、45cmくらいのトレバリーをヒットさせ、キャッチした直後。

さらに大きな魚影が見えた!

 

急げ!早く!

自分に言い聞かせ、キャストをした。

強風向かい風。

このロッドのおかげで、

ベストな位置にフライはキャスト出来、魚影は一気にフライに食らいついてきた!

猛スピードで走る!

一気にブレイクを超え、深みに突き刺さっていく!

ラインは一瞬にして出され、バッキングもどんどん引き出されていった!

2走りもすると、走りは一度停止する!

その時のチャンスを逃さず、強引に引き寄せる!

 

強烈な走りだ!

強い!

ここまで寄せるのにどれくらいの時間が経ったのだろうか?

こちらが疲れてきてしまった!

それでもまだまだパワーを温存しており、なかなか寄ってこない!

 

また、深みに一気に走られる!

 

ロッドは限界まで曲がった!

こちらを向いている時に、一気に引き寄せる!

向こう側に走っている時のパワーは凄く、止める事など出来ない!

魚の動きを見て、一気に引き寄せるのだ!

足下を回った瞬間、

一気にテールを掴む!

大暴れするGTだが、

放すものか!と

こちらも必死だ!

 

ここで逃げられると、ロッドは真上に立っており、ラインが絡んでいたら、穂先は簡単に折れてしまう!

こいつらのパワーは、並みではない。

気を抜けない、一瞬のチャンス!

ヤッター!!

重い!

 

疲れた!

 

満足!

大満足!

 

格闘は終わった!

凄かった!

 

感謝をして、リリースした。

フラットでボーンフィッシュを狙っていると、エメラルドグリーンの魚体が近づいて来る!

トレバリーだ!

 

フライをクレイジーチャーリからストリーマに代えて、キャスト!

 

もの凄い勢いで追ってきて、ヒット!

 

 

一気に走る!

根掛かるものはないので、安心!

走るだけ走らせ、楽しんだ!

 

アベレージサイズ

こんなのが、ガンガン釣れる!

 

しかし、もたもたしていると

全く釣れない。

簡単ではないのです。

チャンスは一瞬。

 

フライ交換している間に、去っていった大物は数知れず。

いかに早くフライを交換するかが勝負なのだが、

トレバリーばかり狙っていると、全く来ない時間が長い!

そんな時ほど、ボーンフィッシュが目立つ

だんだんとトレバリーを狙うのが辛くなり

フライは、クレイジーチャーリにー交換・・・

いくつかボーンフィッシュを釣っていると

そこに巨大なGTがやってくる!

慌ててフライを交換するが、

GTに気が付かれ、逃げていってしまう・・・

 

こんな事の繰り返し!

しかし、私は考えたのです!

1つのフライで、ボーンフィッシュとトレバリーの両方を狙う方法です!

 

別の章で、詳しくフライを説明致します!

 

夕方、巨大なナブラがエッジに見えた!

走ってそのあたり近づき、水面を見ると、巨大なヒレがキラリと光る!

「GTだ!」

「デカイ!」

大きなヒレを水面に出し、浅瀬の小魚を追おうとしているトレバリーの姿が見えた!

 

何処まで近づけるか?

キャストは出来るか?

向かい風、それもかなりの強風だ!

フライは全長10cmはある。

この風で、何処まで正確にキャスト出来るのか?どれが限界なのか?

瞬時に判断した!

もたもたしていれば、GTは深みへ去っていく!

次にフラットへ上がってくるチャンスに出会える事はないだろう!

一瞬のチャンス!

今しかない!

私は、WT#10を持っていた。

このロッドの性能に賭け、精一杯のキャストをした!

 

 

 

一瞬の出来事だった!

水面に大きな水しぶきが上がり、ラインは一気に引き出されていく!

半端なスピードではない!

シイラどころではない。

絡まないように、慌ててラインの処理をして、全てのラインを出した!

ドラグは、瞬時にゆるめ、まずは走らせたのだ。

止めたら間違いなくラインが切れるかロッドが折れるしかない!

驚くほど速いスピードで、一気にラインは出て行き、バッキングもどんどん引き出されていく。

ドラグ調整を徐々に行い、ブレーキを掛けていくのだが、全く同じず、どんどんラインは引き出されていく。

大丈夫だろうか?

障害物に入られないだろうか?

100m以上引き出されたところで、一度止まった!

今しかない、今巻かないと!

ある程度まで寄っては来るのだが、また一気に走られラインは出て行く!

この繰り返しが延々と続いた!

10分、20分・・・・

筋肉痛になってきた!

だれか代わって欲しい。

腕が痛い!

こんな気持ちになったのは、フロリダへ巨大なターポンを釣りに行った時以来だった!

 

ターポンは、100lbならば、1時間は普通、

1時間で100lbをキャッチし、70lbを45分、60lbを30分で仕留めてきた!

 

K・Bulletはこのようなテストを繰り返し作り上げられた!

フロリダでのフライフィッシング  その1ターポン   その2クロマグロ

こんな経験があるから、それと比較したら、たいしたことはなく、動揺する事はなかった!

 

しかし、全く上がってこないので、もしかするとバレるのでは?という不安はあった!

 

 

エッジの珊瑚にラインを切られるから

ガイドは深いところ、ギリギリまで入れと言う!

これ以上は無理そうな位置まで入り、ファイトをした!

 

 

 

 

 

寄せては引き出されることが

延々と繰り返され、

徐々に寄ってきた!

 

 

浅瀬に持って行き

ハンドランディング!

 

捕れた!

 

 

 

かなり良いサイズのGTがキャッチできた!

 

一瞬のチャンスを見逃さず

正確にキャストできたことがこの大物をキャッチ出来た秘訣だろう!

 

 

 

 

 


 

「研治さん、いつも特別に大きなものを、毎回釣りますね!」そんなメールをいろいろな方から頂きました。

それは、

釣りにはチャンスが必ずあるのです。

それを手にするか、逃がすかは、釣り人次第なのです。

そのためには、正確なキャスティングがいつでも出来ることが必要なのです。

今回のようなソルトでも、ダブルハンドでも、マッチング・ザ・ハッチや渓流の釣りでも同様です。

2009年8月大荒れの大洪水の中ハイパーエキスパートの撮影に行きました。そこで、ブッシュの奥 対岸ギリギリにフライを落とし大型のイワナをキャッチしました。

それも、今回のGTも同様です。

チャンスを逃さない事が、良い魚を釣る秘訣なのです。

 

そのためには、それを厳しい条件の中でも行えるタックルが必要なのです。

ロッドは特に重要です!

徹底的に研究し妥協をしないで作り上げてきたロッドですから、チャンスをものに出来るのです!

今回も、

K・Bullet 

WT#7  WT#8  WT#10 WT#11

XD#10が活躍してくれました。

 

キャストしやすいロッドは、誰がキャストしてもキャストしやすいのです。

フライを始めて5ヶ月のユウタロウも、初のソルト挑戦で爆釣しました。

エムちゃんも、初のソルトというか

この1月くらいキャスティングの練習しての挑戦!

短期間で驚くほど綺麗なキャスティングをしていました。

石川氏も山本氏もK・BulletWT#8を購入し強風の中キャストしていたのです。

 

 

バットの柔らかいロッドは、ロッドが曲げやすくキャストがしやすい!???

こんな話し、昔は良く聞きました。本当でしょうか?

 

適正に曲がるロッドがベストなのです。釣りでは、パワフルでハイスピードなロッドが求められます。

本当にキャストしやすいロッドは、誰がキャストしても、気持ちよく飛びます。

風にも負けません。

ですから、良い魚がキャッチ出来るのです。

 

ここまで徹底的に釣りまくってテストを繰り返すロッドなら、誰もが安心して使用出来るのです。

K・Bullet は、まだまだ開発を繰り返します。

釣りが有利になるように、

誰でも素晴らしい魚が手に出来るように、扱いやすいロッド作り目指していきます。

 

K・Bullet の応援 よろしくお願いいたします。

 

 

次章は、   カツオ、セイルフィッシュ、GT ・・・・

 そのほかの釣りを紹介をします。

 第4章 そのほかの釣り