カッコよく!美しく! 釣りが上達するキャスティングを覚えよう!
レッスン その1
まず、ロッド、とラインを決めます
使用するロッドは、出来るだけ高番手の物がおすすめです。
と言っても、#10クラス以上は?です。
ソルト用の高番手ロッドは、ヒットしてからのファイティングが考慮してあり、今後目標としていく40m以上のキャスティングは難しくなるからです。
逆に
#3とかの軽いラインは、風に弱く、さらには良い悪いのメリハリが着きにくく
その部分がはっきりとわかるので
キャスティング練習におすすめなロッドは、#6もしくは#8です。
今回は、実践的なロッド
K・Bullet SP#8を使用しました。
このロッドは、K・Bulletシリーズの中でも、スピードがゆっくりで
ゆっくりしたループが作りやすいタイプのロッドです。
ラインは、普通のWFラインを使用しております。
ラインの長さ
まず、ロッドから出すラインの長さですが
ロッドの先端から出ているラインを2本半位の長さにします。
グリップの持ち方
グリップは 人差し指と親指で支える Vグリップが基本です。
渓流での低番手ロッドで、しかもバットが弱いロッドは人差し指を上に持ってくるインデックスフィンガーグリップを行う場合もありますが、基本はこれ!
親指を乗せるサムオントップは、腱鞘炎を起こしやすいので私はおすすめしません。
過去に3度ほどひどいことになった経験があります。
ガッツリと力が入るよう隙間無く握らない
親指の付け根にグリップがこないこと
この持ち方をすれば、
肘から手首までの方向と
ロッドが指す方法が同方向になりやすく
後方でロッドを止めたときに、倒れにくくなります。
目指すのは、直線的なライン
ループは小さく 細く
ロッドの降りが進行方向へ直線ならば ラインは必ず直線になります。
カーブしている方は、ロッドがカーブしているということです。
力を入れずにまっすぐ振りましょう。
まず練習するにあたって、何を目標とすればよいか?
そこがはっきりしないと進む方向がつかめないので、まずは何を目指すかを定めましょう。
今回の目的としては、「オーバーヘッドで 思い通りの美しいループが作れる」ことです。
美しいループとはどんなループなのか?
このような形のループを目指したいと思います。これはフォルスキャストで必要なループです。
このページをごらんください。
久々にキャスティング練習を始めた渓亮ですが
以前よりキャスティングが下手になっていたのです。
釣りは頻繁にいっていますが、基礎をしっかり体へ覚え込ませていなかったために、釣りで適当なキャスティングが身についてしまったようです。
驚きました。
これは急いで修正しなければと思い、
早速に修正練習を始めました。
このときのループは、バックループが広く
下へ広がっていたのです。
早急に修正
教えたのは、後方のロッドの角度
倒れすぎないように
リストを開かないようにすることで
ロッドは立ってきて、ループが後方の下方向へ開いて行かないようになりました。
ロッドの角度の問題です。
でも、これは理想のループとは違い、ループ幅が1m以上あるのでこれを理想の60cm以下のループ幅にしていきたいですね!
ここまでに、ロッドへループが当たる方。
ループが横を向いている方。
直線的に前、後ろへラインがまっすぐに伸びていかない方は、ロッドが直線に振れていないのです。
手がまっすぐに振れていても、手首がふらふらしていたらロッドはふらつきます。
キャスティングはすべてロッドティップの動きです。
直線に振れていないならば、壁スリ・キャストを行い、まっすぐの動きを体で覚えてください。
杉坂研治のキャスティング
ループ幅は 50cm前後
スタートの手の位置
バックキャストでの手の停止位置
この落差が渓亮よりも大きい バックの位置が高いのです。
結果、ループは細くなります。
左手でラインを持ち固定、動かしてはならない。
ホール禁止で、ロッドでラインをコントロールしてください。
その理論は
ループの幅は、どこで決まるのか?
右の図の2番のロッドティップが加速しているときの一番高い部分から
振り終わりの6番の高低差がループの幅になります。
この図の方が高低差は小さく ループ幅は狭くなります。
この写真では、
バックの位置を高くすることによりバックのループ幅を狭くし
ております。
ホワードキャストは、目で見て幅をコントロールして段々とロッドを立てて、幅をコントロールしていきます。
ここまでのおさらい!
ロッドは、真上に立てて 真っ直ぐ振る。
これが出来ていれば、ループは真っ直ぐ傾かなく飛んでいくはずです!
傾いている方は、ロッドが真上に立っていない証拠です。
テーリングが起こる方は、一カ所に力が入っていることが多いです。
ループ幅は、ロッドを振ったときのロッドティップの高低差を気にして、60cm幅のループを目指しましょう!
宿題 1
ロッドから30ft 約ロッド3本半くらいのラインを出し、フォルスキャストを行います。
そのときにラインはロッドを持つ手ではなくもう片方の手で持ち、ズボンのポケットの位置に固定し
ホールを行わないで、フォルスキャストを行ってください。
・ループ幅は90cm以内であること
・このような、テーリングが起きていないこと
・ラインのアッパーレッグ と ローアーレッグ(図のラインの上と下の直線部分)がストレートであること
・Uの字のシェープが理想で、とがっていないこと
・斜めに傾いてループが出来ていないこと
・キャスティングの早さは、なるべくゆっくりで、(ラインが落ちない程度)見やすいループを作ってください。
このフォルスキャストを、最低10回は、トラブル無く振れるように練習してください。
これが基本です。
ラインとロッドを一緒に持ちキャストする方法がベストです。
それで、きれいなループが出来れば、完璧!
90cm以下のループ幅を目指し、キャストしてみてください。
これが出来ない方は、先へは進めません。 そんなに長い距離ではないので、割と簡単にできます!
頑張って練習しましょう。
宿題1が出来た方
60cmちかくの幅でテーリングが起こらなくキャスト出来た方は、合格。
テーリングが出てしまう方は、この練習を続けてください。
テーリングは出来ないが、ループの幅が1m前後になってしまう方は、宿題1を練習しながら次へ進んでください。
この動作は、ホールなしで行ってください!
正しいロッドの振り方を身につけるための基礎練習です。
ホールをすれば、タイトループが出来るのが当たり前ですが、ホールなしで
ロッドコントロールするテクニックを身につけてください。
これ以後も全てホールなし、ホールを必要とする場合は、ホールを行ってくださいという指示をいたします。
宿題2
ラインは同じ長さで、
出来るだけ細いループを作りキャストします。これは1と同じです。
その後、フォワードキャストのみ90cmくらい余分に大きなループを作りキャスト
この宿題は、ループの幅が自由にコントロール出来るようになる練習です。
狭いループを作り2〜3回フォルスキャストして、次は、意図的に大きなループを作りキャスト
その後、また、狭いループを作りフォルスキャスト。
連続で振りながら、ループの幅を変えてみてください。
これは、冒頭に書いた、
ループの幅は、どこで決まるのか?
右の図の2番のロッドティップが加速しているときの一番高い部分から
振り終わりの6番の高低差がループの幅になります。
これです。
落差を少なくすると言うことは、アークと言われるロッドの角度を広げてみてください。
ループ幅は大きくなります。
アークを狭くして、平行移動的にロッドを振れば、(ストロークを長く)落差が少なくなり、狭いループが作りやすくなります。
この練習を行い、ループの幅を自由に思い通りにコントロール出来るよう練習してください。
皆様、どこまで練習できましたか?
この図のような、先のとがっていないループは出来ましたか?
ループの幅が、90cm以下のタイトループが出来るようになりましたか?
ループのストレートの部分(ラインのアッパーレッグ と ローアーレッグ)は、直線になっていますか?
希望を言えば、下の図のように細いループ幅がベストですが・・・
自分では出来ていると思っていても、ループが少し傾いていると、自分からは細く見えてしまいます。
友人や、家族に、少しだけ見ていただき、このようなループになっているか確認しましょう。
図1
図2
図 1や2のように先端がとがったループは、ラインが落下します!
このような形のループが出来ている方は、このループ幅を60cm以下になるよう練習してください。
これはかなり難しいです。
皆様、どこまで練習できましたか?
上記の 宿題1,2のループコントロールが出来た方のみ宿題3へ進んでください。
宿題3
テイリング ループ
ラインは同じ長さで、
出来るだけ細いループを作りキャストします。これは1と同じです。
その後、フォワードキャストのみテイリングループを作りキャスト
この宿題は、トラブルの一つであるテイリングが、意図的に作ることが出来るか?の練習です。
意図的に作ることが出来れば、それがなぜ起きるのか? 理由がわかっている証拠です。
このページに詳しく発生原因が書いてあります。
ロッドティップの動きがループの形状である!
全てがそこにあります!
ロッドティップの動きがストレートになっていれば、ループは真っ直ぐ直線になるはずです。
加速時に、何らかの理由で、ロッドティップがくぼんでしまった結果、テイリングループが発生してしまうのです。
意図的にくぼみを作る練習。
ここで、テイリングループが発生する原因が一つならずいくつもあげられます。
その発生原因を3個は実演できるように練習してください。
一番簡単で、わかりやすいのはショックを与える方法です。
(ショック クリーピング キャスト角度 アーク角 ホール シュート)
テイリングは、はっきりとわかりやすいよう、ループのローアーレッグにアッパーレッグがクロスするよう練習することがベストです。
以後は、ラインコントロールの練習になります。
ここまでの練習の中で、
ループ幅が 90cm以内であること、 いかなるキャストをしているときでもテイリングを起こさず直線なアッパーレッグ ローアーレッグが作り出せていることが
次のラインコントロールの項へ進むことが出来ます。
ここで テイリングが無意識に発生してしまうと、コントロールが出来ていたとしてもミスキャストとしてみなされます。
よって、進めなくなってしまうのです。
基礎であるコントロールキャストを徹底的に練習しマスターしてください。
テイリングの出来ない方のみ 次のラインコントロールへ進みましょう。
宿題4 & 5 リーチキャスト
宿題 6 サイドアーム・キャスト、 宿題 7 スラックライン・プレゼンテーション
宿題 8 キャスティングのテンポ(スピード)を変える 宿題 9, 10, 11, ロールキャスト
宿題 12〜24まで
これらのキャストや説明ができるようになれば、貴方もIFFFのフライキャスティングインストラクターになれます!
いつ試験に出ても合格できるよう、日々の練習を行い、インストラクターレベルまで上達しましょう
それがマスターできたら、
次は、インストラクター(CI)より上を目指せ!です。
そこで、IFFFマスターインストラクター試験の勉強を行います。
それをマスターしたら
さらには、マスターインストラクターの上を行く
エキスパートキャスターを目指し、
アングラーズクラス シートラウトディスタンス 40m以上
トーナメントキャスト Aクラスキャスター 公認記録50m以上を目指して
ロングディスタンスの勉強しましょう。
ロングディスタンスは、インストラクター(CI)試験の宿題をマスターできたならば挑戦する価値はあります。
キャスティングの理論がわかっていれば、美しいフォルスキャストはできます。でもシュートは別物です。
ロングキャストは、美しいフォルスキャストと完璧なシュートの組み合わせにより得られるものです。
インストラクターの勉強では75ft (22.5m)のディスタンスしかなく、これでは、本当のロングキャストの理論やテクニックは学べません。
練習しましょう! 気持ちよく、格好良くキャスト出来るフライマンになりましょう!