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ミッジングで爆釣する方法!

ミッジングというと、フライが小さく、見えにくい! フッキングができない! 難しい! そんなように思っている方も多いようですが、釣りやすくなるためのタックルとシステムを使用していれば、遠視が始まった方でも、初心者の方でも、誰でもが気持ちよく釣りを行う事ができるのです。

そのための、多くのテクニックをここで紹介していきます。

ミッジングはタックルが重要! 

ミッジングは、フライが小さくなるために、それにあわせたティペットが必要となり、かなり細めの物を使用する事が多くなります。

そこで、「合わせ切れ」を起こしてしまったり、「合わせても掛からない」など、ミスが起こりやすいと思われがちなのですが、これは、使用するタックルで解消される事がほとんどです。

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合わせ切れを起こしにくいロッド

まず、使用するロッドですが、合わせ切れを起こしにくいアクションのものを選ばなければならないことが重要です。

合わせ切れが起こってしまう大半の理由は、ロッドのアクションにあるといっても過言ではないでしょう。

それでは、合わせ切れを超しにくいアクションとは、どのようなアクションなのかの説明をしますと、

ベストなものは、バットがしっかりとしたロッド、すなわちバット部分がしっかりとティップを支えておりロッドがブレないアクションなのです。

バットのやわらかいロッドは、ロッド全体が曲がるので、ソフトで、細いティペットが使用できるのでは?とお思いの方。大間違いです!

バットのやわらかいロッド、バンブーロッドのようなティップを含めて重いロッドは、

フッキング時に、素早くロッドを振っても、バットが曲がり込んでしまい、瞬時にティップが反応できず、ワンテンポ遅れてしまうのです。

それをカバーするために素早い小さな合わせはできなく、大きなモーションの合わせが必要になり、大きな惰性を発生させてしまうのです。

大きな惰性を発生させるロッドは、適度な位置でロッドを停止させても、惰性が大きく働いてしまい、止めたい位置でロッドは止まる事ができなく、必要以上に大きく動いてしまいオーバーパワーとなり合わせ切れを起こしてしまいます。

以前、これに気がつくのに私もかなり苦労をしました。

かなり昔にはなりますが、1980年代、私はアメリカの会社の#4ロッドをメインに使用していまして、中部地区にある蒲田川、長良川、付知川・・・多くの河川で解禁から8Xそして9Xのティペットを使用して釣りをしておりました。

そこで考えたのが、もっと番手が低くやわらかいロッドを使用したら、さらに合わせ切れが軽減し多くの魚が釣れるのでは?と思い、#1ロッドを購入したのです。

そして、蒲田川へ持って行き使用してみたら、流れの速いポイントで、スプラッシュライズをするヤマメに出合い、フライに出た瞬間、いつもと同じようにフッキングをすると、すっぽ抜けをしてしてしまったのです。そして次も、次もすっぽ抜け、次はさらに早くフッキングしてみたら、なんと合わせ切れ!

その後も、何度となく合わせ切れをしてしまうのです。この時期、私はフライに出た数とキャッチした数をいつもチェックしていて、目指せ100%という目標を立てていたのです。

何でだろう? #4ロッドから#1にしたら、やわらかくなったので合わせ切れを起こすわけがない! そう信じていたのです。

しかし、その後、何度も釣りに行き比べて見ると、間違いなく#1ロッドは合わせ切れを起こすのでした。そして、こんなロッドはもう二度と使用しないと、押し入れにしまい込んでしまったのです。(今現在でも倉庫に貴重な資料として眠っております)

その数年後、沢田賢一郎氏と出合いました。そのときに沢田さんが使用していた渓流ロッドは#5前後でした。

#5は合わせ切れをするだろう!と思っていた私ですが、使用してみると、合わせ切れが#1ロッドより明らかに少ないのです。

これって何? どういうことだろう?不思議に思いました。 

それからいろいろなロッドを触り、数多くの経験を積んできて解った事は、重要なのはロッドのアクションであることだったのです。

1番のロッドでも、#5のロッドでも、そのアクションがバットから曲がり、ティップが思い通りにコントロールできないロッドは、惰性が大きく出てしまい、その惰性でティペットに必要以上の負荷が加わる事なのです。

そして、ティップが重いロッド、バットがやわらかいロッドは、フッキングした瞬間、バットが曲がり、ティップ部分が下方向へ反動で曲がり、ラインを引く動作が遅れ、瞬時のフッキングが出来ない事が解ったのです。

よく考えてみれば解る事ですよね。

長い物干し竿が、ふにゃふにゃにやわらかかったとしましょう。それを持ち上げようとしますと、ゆっくり竿が持つ強さに合わせて持ち上げれば、先端は持ち上がってきますが、急に素早く持ち上げようとしますと、そのスピードに負けてしまい曲がってしまった竿は、先端が反動で下方向へ向き、加わった力に耐えられるまで曲がった後、上方向へ上がって来ます。しかし、急停止しても一度動き出した竿先は止まらなく、さらに進んで、曲がり、限界まで曲がってから今度は逆方向へ向かって動き出します。

フライロッドの先端は、ラインをコントロールするとても重要な部分です。

 

1 フライに魚が出た瞬間、フッキングの動作を行います。

2〜3 バットから曲がりその反動でティップが下方向へ動く

フライライン、リーダーなどのスラックを考えると、おそらく7くらいまでラインが引かれた時点でフライが動き、フッキングができるのですが

そこまでに必要以上の時間がかかってしまうのです。

特に、気を付けたいのが1〜4までの無駄な動きです。

重くバットのやわらかいロッドはこの現象が大きく起こり、瞬時に必要なフッキングは大きく遅れ、フッキングミスが連発する!

フッキングミスが続けて起これば、「今度こそは!」力が入り、さらに強く早いフッキングを行うのが通常です。すると、早く大きく動かしたロッドは

フッキングに成功はした物の、9でラインが張り急停止したつもりですが、ロッドのバットはやわらかく、大きな惰性が働いて、ロッドティップは止まらなく

ティペットが切れてしまう!

フッキングミスが多く、合わせ切れを起こしやすいロッドアクション。細い繊細なティペットは使用できない、最悪の現象です!

 

フライロッドが求める物は、必要以上の惰性が起きないロッドティップ、すなわち軽さとそれを支え、コントロールできるバットが必要なのです。

バットがしっかりしていて、ティップが軽くライン番手にあわせた柔らかさを持つロッドは、瞬時のフッキングにも対応が出来、急停止しした直後ティップも止まる事ができるのです。

軽さとパワーは、重要です。レーシングカーも同様、荷物満載のトラックとは大違いなのです。

急停止!急発進! が自由にできるロッドで、繊細さを持つロッドならば、最も細い0.1号のティペット(フロロ)でも、合わせ切れを起こす事は無く、フッキングミスも激減してくるはずです。

杉坂研治がTVでフッキングしているシーンをよくご覧になってください。 フッキングは小さく早くです。

そのモーションは小さく、ロッドティップはこのことを深く考え、軽く惰性を極力軽減させたロッドを使用しております。

バットのやわらかいロッドを使用している他のプロフィッシャーの方と、フッキングのモーションの大きさを比較してください。

一目瞭然! 大きな違いがわかります!

キャスティングを見ても同様です。バットのやわらかいロッドは、手首を大きく動かしロッドを振ってキャスティングをしますが、杉坂研治の渓流での映像をご覧ください。

前後に小さく動かしているだけで、美しいループが発生し、狙ったピンスポットへフライを直撃させています。コントロール性能も抜群です!

 

 

そこで、このことに徹底的にこだわったロッドを制作したのが、K・Bullet LS#2です。このロッドまだまだ多くのこだわりを持たせて制作しました。

その他では、SP#4もLS#3も同様です。

この違いは、どれくらいの距離をキャストして釣りをするのか?です。

LS#2は、3m〜15m位の距離が扱いやすいです。しかも、風が弱いポイントにお勧めです。

通常ミッジングは、風がふいて水面が波立ってしまうとライズが無くなり釣りになりませんので、15m以内ならば、このロッドがお勧めです。

LS#3 このロッドは、#2を強くしたアクションで、さらに遠い20mくらいまでの距離が扱いやすいロッドです。多少の風が巻いていても問題なく飛距離が出せます。

SP#4 このロッドは、5mくらいから20mを越える先のライズまで狙う事ができ、横風、巻き風の日など、大型の河川で、飛距離を必要とするポイントが多い場所では、ロングキャスト&繊細さを持ち合わせたこのロッドがお勧めです。

詳しくは  LSシリーズ  SP#4 をご覧ください 

以上のロッドは、合わせ切れを起こしにくいアクションのロッドであり、繊細なティペットを使用するミッジングで合わせ切れを起こしにくいので、渓流やマッチング・ザ・ハッチの時に使用する、8Xや6X それ以上のラインでは、ほとんど合わせ切れを起こさなく使用できます。

ただし、必要以上に力を入れロッドを振り切れば、どんなアクションであろうとも合わせ切れは起きますので、常識範囲内でお考えください。

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フライライン

次に考えたいのがフライラインです。

先端が重いフライライン、ダブルテーパー、急なフロントテーパーのフライラインなどは、ラインの先端部分が太く水の抵抗を受けやすいために、瞬時の合わせに遅れる事が考えられます。

そこで、有利になるのが、先端のテーパーが長く、軽く細いラインです。しかし、軽く細いラインはターン性能が弱く、ロングキャストには不向きな事が上げられます。そこで、ベストなライン形状がないと判断し、理想のラインテーパーを図面に書き、制作したのが

KenCube シューティングスペイラインS フローティングです。

このラインは、先端のテーパーが細く長く、その分ターン性能を上げるために全体のデザインを考え、さらには、各種のスペイキャスト、頻繁に行うロールキャストが行いやすくデザインしました。

次に重要な事は、ラインの先端のメンテナンスです。

せっかく水の抵抗の少ないラインを使用していても、先端が沈んでいるようでは、元も子もありません。

ラインの先端は、常にクリーナーで掃除して、フロータントを塗り浮かせるようにしましょう!

お勧めグッズ


ロッドに巻き付け使用し、いつでも素早く簡単にフロータントをラインに塗る事ができます!

ハンズフリー・ラインクリーナー スーパーフロート・ジェル  

 

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次に重要な事は、フライラインとリーダーの接続部分です!

 

フライラインの先端は、最も重要です!

リーダーとの接続は、スプライス・ネイルノットを行ってください!

ドライフライの釣り全てにおいて、この方法がベストです!

真っ直ぐにリーダーが結ばれ、強度も抜群 引っかかりもなくスムーズ

 

絶対にやってはいけない事!!

ブレイテッドループを作り、リーダーにもループを作り、ループトゥループで接続する事! これは最悪です!

先端部分の重さが大きくなり、フライラインの先端テーパーデザインの意味を無くす最悪の方法です!

ラインの先端が重くなると、キャスティング時にオーバーターンを起こし、ラインにトラブルが起こりやすくなります。

テーリングにより、フライが絡んでしまったり、キンクができてしまったり最悪です。

さらには静かなプレゼンテーションができなく、狙ったピンスポットへ正確にフライをキャストしにくくなります。

さらには、ブレイテッドループは水より重く、先端部分が沈みだし、ドラグが掛かりやすくなります。

そのうえに 沈んでいれば、フッキングが遅れ、瞬時に合わせを入れても空合わせになる事が多いのです

そこで、次はもっと早く強くあわせようとしますので、そこで合わせ切れを起こしやすくなるのです。

これ、本当に最悪の方法です!

 

スクールに各地へ行きますと、時々このような事をされている方を見ますが!

いったい誰がこんなバカな事を広めたのか? 知りたいですね!

 

ブレイテッドループやラインの先端のループは、ウエットフライ、ストリーマでは、ラインも太く繊細な事は要求されないので使用しても問題はありませんが、ドライフライの釣りでは、絶対使用しないでください!

フッキングミス、合わせ切れ、ドラグが掛かる原因になります。

 

それと ここ最近、ラインとリーダーの接続部分の上に、チューブを被せたりする方もいますが、これ、いったい何のため?

全く無駄な事です。結びの上にチューブを被したら、重くなり良い事は何もありません!

百害あって一利無し!!

フライラインの先端に安全ピンを差し込み、(フライベストに安全ピンを付けておくと便利です)、3mm〜5mm差し込んだところで外へ抜き 

その穴にリーダーを入れネイルノットを行います。

リーダーを穴に通す場合は、 下の図のように、リーダーの先端から通しますと簡単に通せます。

 

 

その後、ネイルノットを行います。

ネイルノットは、リーダーが出てきている穴の上に行ってください。

写真の4回の結びの中心もしくは前から2回目の部分のしたからリーダーが出てきているようにシメ込むときにずらしてシメ込んでください!

こうしますと、強度も出て直線になりやすいです。

ネイルノットは、6回も7回も必要ありません。4回から5回でOK。

 

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リーダー

リーダーは、フロロの物は使用しないでください。沈下が早いからです。そして、ナイロンの樹脂に油が染みこませてあり、浮くタイプのリーダーもダメです!

水面上に乗り、水面下へ光を多く入れすぎ、大きな異物がある事をあからさまにしてしまうからです。

リーダーに求める物は、水面下に入りやすく、沈下の遅い物、カラーは水の色に近く、目立ちにくい物、そして、やわらかくクッションとなる物。

フロータントを塗れば浮きやすく、シンクを塗れば沈みやすく、ポイントの条件に合わせて使用できるものがベストです。

フラットな水面においては、リーダーの先端部分にフロータントは塗らないでください。りーだーの先端が高い浮力を持ちますと、ティペットが浮き沈ませたいときに沈まなくなってしまうからです。

渓流や流れのある場所、水面がさざ波たっている場所などのポイントでは、ティペットを沈める必要がない場合が多く、その場合についてはリーダー&ティペット全てにフロータントを塗りますが、

フラットな水面での場合は、フッキングが悪いと判断した場合のみ早く沈下しやすいバット部分のみ塗ります。

フラットな水面での釣りの秘訣です。

カラーと柔らかさについて

リーダーは、クッション代わりになるソフトなものがベストで、しかも、魚に発見されにくいカラーが好ましい。

透明なラインは、太陽光線を反射し、水の中で目立つために水になじむカラーがお勧めです。

詳しくは、

こだわりのリーダー

ご覧ください。

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ティペットの重要性

ティペットは最強の物を使用し、極力細い物を使用した方がベストなのです。

特にミッジングの場合は、フライの持つシルエットが小さく、ティペットが太いと、
水面上のライトパターンが作るティペットのシルエットとフライのシルエットに差ができなくなり、フライのインパクトが消えてしまうからです。

さらに、水中へティペットを沈めた場合は、太いと魚に発見されやすくなる事もあるからです。

杉坂研治は釣りに行く場合のティペットは、

ミッジングの場合、対象魚が、アマゴ、ヤマメ、イワナで、25cm位までのサイズでしたら、0.1号までは使用しています。

25cmを越える場合は、0.125号まで、30cmを越える場合は、0.175号

ニジマスの場合は、25cmまでは0.1号 30cmを越える場合は、0.2号 35cmを越える場合は、0.25号 40cmで0.3号・・・

流れが弱いフラットな場所での目安で、流れがある場合は流れに合わせて太い物を使用しております。

 

大切なのは、細いラインの限界強度を知る事です。

魚の走りは、強いばかりではありません。引いては行けない場合と、引くときとハッキリしておりますので、その駆け引きを有利に行うためには

ラインの限界強度を知っている事が必要となります。しかし、ここで何グラムと書かれても、頭で解っていても行動に移せるものではありません。

限界強度は体で覚えるしかないのです。しかもその体感は、使用しているタックルにより変わりますので、解禁前は、管理釣り場へ通い、

最も細い0.1号のティペットから使用して、魚をヒットさせ、何処で切れてしまうのか? 何度も切られてその強度を確認する方法がベストです。

友人達と、何号のティペットで、どれくらいのサイズまでキャッチ出来たのか。競いあうのも、楽しく良い勉強になると思います。

 

話は少しそれますが!

ここで、細い糸を使用したら、鱒が死ぬとバカな素人考えを起こさないでください!

低水温時では、含有酸素量が多く、長い時間ファイトを続けても鱒は死にません。逆に太糸で強引な釣りをすれば、口が切れ、エラに刺さっていればエラが切れ即死になります。

キャッチ&リリースの多くのデーターも魚の追跡結果もなく素人が勝手に言い出した「細い糸を使用したら、鱒が死ぬ」という話ですが、

私は、鱒を養殖して、キャッチ&リリースの釣り堀を経営して、ここで細糸を多くの方に使用してもらい、勉強をしております!

たかが一釣り人が、たまに行く釣り場での話をあたかも知っているような振りをして「細い糸を使用したら、鱒が死ぬ」という事を言うのは止めて欲しいですね!

当方の池では、太糸の強引な釣りは多くの魚が死ぬために禁止しております! 細糸で連日多くの人が釣りをしていますが、ルアーを含め当池で魚が死ぬのは1〜2週間で1匹前後です。ほとんど死んだ魚を見た事がありません。エラにフックが刺さってしまい血を吹いて死ぬ以外は死なないのが普通です。

 

 

管理釣り場で0.1号のティペットを使い慣れておいて、解禁後の釣り場では、0.15号以上を中心に使用していけば、1.5倍の強度があるために、合わせ切れやファイト切れなどを起こしにくく

精神的にも強くなれ、自信を持って釣りが出来るようになるのです。

自信を持ち釣りをしておりますと、釣果は驚くほど変わって来ます!

 

努力無くして、良い釣りはできません! 楽しく勉強しましょう!

 

ティペットに使用するラインのメーカーなど多くありますが、私が知っている限りの最強のティペットはこれです!

最強のティペット

岐阜の河川で、0.3号でキャッチした45cmの大アマゴ

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結び リーダーとティペットの結び方  極寒の中でも結べ、強度が出る方法

ティペットの結びはとても重要で、強度がありながら、 極寒の中、薄暗い中など見えにくい場所でも結ぶ事ができる方法がベストです

杉坂研治のお勧め パワーノット

リーダーの先端(グリーンのライン)

ティペットの先端(ブルーのライン)

先端を合わせてティペットを2つ折りにして持ちます。

3本の糸を合わせてリングを作ります

その中へ2回通してください

この時に各糸がバラバラにならなく揃っている事が重要です

揃っていれば強度が増します

 

これで締め込み、余分な糸をカットして終了

強度が正しく出ていれば、引っぱってもそう簡単には切れません!

ティペットとリーダー フライを結ぶ場合は、必ず強度が出ているか確認し何度も引っぱりテストしてください。

 

ミッジングの場合は、7Xのリーダーに0.1号から0.2号まで直接結びます。

KenCube リーダーはソフトであり、パワーノットでしたら、中間に0.3号を足したりする必要はありません。

杉坂研治は、シラメの場合は、管釣り練習においては、0.1号を60cm足し

一般河川では、基本が0.175号を中心に最細の0.1号を使用する場合もありますが、通常は0.15号がメインです。

ティペットの長さは、基本60cm ポイントが小さい場合は30cmの時もあり、広くて複雑に流れている場合は、1m前後まで使用します。

この時に基本は、確実にキャスト出来る長さ。ティペットがクシャクシャに水面に落ちるようなら長過ぎです。

LS#2 ロッドでしたら、0.1号にティペットで、#32のフライを使用していてもフライから直線に近い状態で狙ったポイントへフライを直撃できます。

 

使用するリーダーの長さ

流れがある場所は、ドラグが掛かりやすくなるので、長めのリーダーが必要になりますが、流れがあまり速くない場所では、リーダーは9ft以下を使用して

ティペットの長さを1.5ft〜3ftくらいの間で調整しドラグを回避しやすい長さで使用します。

リーダーの長さは、流れのある場所、広いポイントでは12ft  流れのゆっくりした場所、狭いポイントでは7.5ft その中間が9ftでの使い分けを行います。

大切な事は、自分がキャストしやすい長さがベストで、横風が吹いているときに長すぎるリーダー、または、長すぎるティペットを使用して正確なコントロールができなくては

何もなりません。コントロールしやすい事が一番ですので、そのポイント、気象条件にあわせた長さを使用してください。

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フライ 

ミッジンやマッチング・ザ・ハッチのときに必要な事は、捕食されている餌生物(昆虫など)に色、形、大きさを似せることが最も重要なカギです。

これ当たり前の事なのですが、

ミッジングの時、釣れない人たちからよく聞く言葉があります。

「#28以下のフライなんて、小さ過ぎてキャストしても見えないし・・・無理。無理!」

 

これ、本当に#28のフライは見えないのでしょうか?

いいえ! #32でもフライパターンによっては、しっかりと見えるのです!

初心者の方でも、老眼が始まった方でも、しっかりと見えるフライパターンがあります!

 

では、そんな小さなフライは必要なのでしょうか?

この写真をご覧ください。この時に流下してシラメに捕食されていたユスリカです

フライサイズは、#30以下です。

このようなサイズの小型水生昆虫は珍しい事はなく、ごく当たり前に流下しており、鱒たちに普通に捕食されていります。

このようなサイズの水生昆虫が流下しているときに、

「#32は小さいから使用した事がない」とか、「そんな小さなフライは持っていない」と言って、#20のフライをキャストしていたならば、マッチング・ザ・ハッチではなくなってしまうのです。

#16のコカゲロウが流下しているときに、#16は小さいから、特大の#6サイズのモンカゲロウをキャストしましょうと言っているのと同じです。

「#30以下の虫にライズしている魚に#12のエルクヘアーカディスをキャストしたら釣れた!」 「#12で釣れたよ!凄いだろう!!」とか 

「釣れたからいいじゃん!」・・・

これで本当に良いのか?  何を投げても釣れればよいのか?・・・

確かにそのときはたまたま釣れたかもしれません。しかし、1〜2匹ではなく、ライズしている鱒を次々と安定してキャッチして行くには、食べているものに似せる方が効果があるのです。

そして、釣りはゲームと私は考えております。

魚は偽物を見破ろうとするために、本物の虫の状態を研究し、創作して魚に間違えさせる面白さ!

魚との勝負が生まれ、勝つ事の面白さが生まれるのではないでしょうか?

ミッジングという釣りの中には、#30以下のフライからサイズ、種類はいろいろあるのです。

流下する水生昆虫の大きさ、色、形を調べ、それに似せたフライを作る事の面白さから始まり、それがどれくらい本物に似ているかを

鱒に聞く!

何を投げても釣れるならば、この面白さは無くなってしまいます。

周りの人がライズに向かって必死にフライをキャストしているが、全く相手にされていないのを横目に、バッチリ合ったフライを使用して、次々とヒットしていく面白さ!

それは、ミッジングについて勉強をしっかりとした者のみが得る事ができる優越感です。

チャレンジもしない、勉強もしない方達は、魚に相手にされないのは当然の事でしょう。

 

今までミッジングを避けていた貴方、一度どんなものか挑戦してみませんか?

 

 

 

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「#26以下のフライは、キャストしても見えないから・・・」     「こんな小さなフライのアイにティペットは通らないよ!」

特に年配の方は小型のフライの使用を避ける方がいられますが、

これ本当でしょうか?

タイイングの方法やフロータントの選び方で、#32でもしっかりと見える方法があります!

フライのアイにも簡単にティペットが通ります!方法があるのです!

老眼の方でも、全く問題なく見えます!

では、まずは、小さくてもよく浮き見やすいよう考えられたフライパターンを紹介しましょう!

お勧めのフライパターン  

見えるフライ

見やすいフライに求められるものは?

・絶対的な浮力 そして 釣れるパターン であることです。

直ぐに沈んでしまうフライ、沈みやすいフライは、見えないのが当たり前。ラインを引っぱってもなかなか沈まないフライがベストです!

一度沈んでも、直ぐに浮き上がってくるパターンは、最高!です。

キャストして、フライの位置が解らなかったら、ラインを引っぱってみてください。フライが動き何処にあるか直ぐに解ります。

何度も何度もキャストしているうちに、ラインの先端からフライまでの距離がなれて解りますので、キャスト後、見失ったら直ぐに、ロッドティップでラインをチョット動かせば直ぐに見えるようになります。

沈みやすいフライは、動かした直後に沈みますので、動かす事ができませんので、使用するフックとパターンが重要になります。

 

そこで、簡単に沈まなく、見やすいフライを紹介しましょう!

タイイングは、世界最軽量のフック、TP77 TP88で巻いてください。 浮力がぜんぜん違います!

トライアングル・ミッジ

水面上に浮いた虫を補食している時にお勧めのパターンです。

ウイングの先端部分(中央)のCDC ここがカギで、この2本のみをさらに長くすれば、フライのシルエットは崩れなく遥か先でも見えるようになります。

 

SP・B

スパークリングピューパ

水面に何も見えない時に起こるライズは、水面直下に定位しているピューパを補食している場合が多く、このパターンが有効です!

 

上記の2パターンは、サイズ#32〜20まで揃えておく定番です。

 

フライは1パターンでは釣りになりません。誰もが、自分で魚をスレさせてしまうために、2〜3パターンは必要になります。

そこでお勧めのパターンです。

ループウイングスペント

#32〜#18

定番パターンで浮力は抜群!

パウダーフロータントに有効

ループウイング部分にパウダーフロータントが入り込み取れにくく浮力は持続しやすくなります。

それとシルエットがハッキリして、虫らしさを醸し出す“十字効果"を生み出します。

アダルト・ミッジ

#26〜#18

水面にさざ波がある場所で特に効果のあるパターンです。

このパターンは、日中、水面が波立っているポイントで有効です。 注意点は、CDCが多いのは良くなく少ないと沈みやすいので

適度な量のCDCが必要です。写真の量がベスト。

 

クリスタル・ピューパ

スパークリングピューパでスレてしまったときに

奥の手として使用

逆にこのパターンをメインにしてもよい。

全てのパターンにおいて、白色のCDCは使用しないでください! 白は魚が嫌います!

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フック

使用するフックにより、フライの性能は大きく変わります。

フライが生きるか死ぬかの差がハッキリと出るほどフックは重要です!


#32のフックがベストな位置にフッキング

フックの重要性

ミッジングもマッチング・ザ・ハッチもフライフックはとても重要で、フックの形状などで釣れる物が釣れなくなってしまう事は多いので、こだわりを持って使用したいものです!

フックは数多くの種類が販売されていますが、実際に使用してきて気に入ったものが無く

無いならば作るしかないという事でオリジナルでフックを製作しました。

そのときにフックに求めた物は!

1.浮力

少量のマテリアルでも沈みにくいフックを求めるために、考えた事は、「なぜフライは沈みやすいのか」

答えはフックの重さ。ならばフックの最も軽い物作るにはどの形状が良いのか?これについて徹底的に研究しました。

最も短い金属で作られるフック形状・・・

 

2.高フッキング率をキープ

いくら軽いフック形状が出来ても、魚の口に刺さりにくければ何もならないのです!

小さくてもフッキング率がよい形状はどんな形なのか?

徹底的に釣りへ行き、研究しました。

3.バレにくいフック

フッキングしてもフックが外れにくいフック! しっかりとフッキングしやすいフックになるにはどんな形状が良いのか?

その強度は?

 

4.鱒に見えにくいフック

いくら良いフックができても、魚に発見されやすくフライを口に入れてもらえなかったら何もなりません!

どんなフックが魚から発見されにくいのか?研究しました。

5.鱒にやさしいフック

フックが外れにくく確実にキャッチ出来て、極力魚を傷付けずに、キャッチ&リリースを前提に使用できるフックはどんな物がベストなのか!

徹底的にこだわりを持ち、研究した結果作られたのがこのフックです!

究極のフライフック


TP77 #32でヒットしたレインボー フライパターンは、トライアングルミッジ ブユパターン(ブユパターンは、ボディーを太くする)

 

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究極のフロータント

ドライフライの釣りにおいてフロータントはとても重要なカギになります。

大きなマテリアルで浮力を得ても、魚が確認してくるシルエットのサイズが大きくなってしまったら、使用フックは小さくともフライサイズは大きくなります。

小さなマテリアルでも高浮力、高持続力がフロータントに求められます!

そこで、徹底的にこだわったフロータントを制作、

最強のスロータントが完成しました!

このスーパーフロートスプレーは、驚くほど浮力が持続する優れもの!


実践の中でテストを繰り返しようやく完成!

詳しくは

スーパーフロートスプレー

ご覧ください!

 

次に必要なものが、沈んでしまったフライを素早く復活させることです。

 

スーパーフロートスプレーお値打ち販売

 

この写真のように濡れてしまったフライはなかなか復活出来ないことが多いのですが、

一瞬にしてこのように乾かしてしまうドライパウダーがあります!

それがクイックドライブラシです。

一度、濡れてしまったフライは、表面のみ乾かしても、使用すると直ぐに沈みだしてしまうのです。

それは、CDCの奥に残った水分が呼び水となり、見た目は乾いたフライでも直ぐに水没させてしまうのです。

浮力を持続させるには、CDCの奥、ボディーの芯まで進入してきた水分を完全に取り去る必要があります。

そこで、開発したのがクイックドライブラシです。

強力な吸水剤をCDCの奥までブラシで擦り込み、芯に染みこんだ水分を取り除きます。

すると、一瞬にフライが乾きますので、この上から、スーパーフロートスプレーで浮力を増してください!

 

このブラシがあれば、マテリアルの奥の水分を簡単取り除き、乾かしてくれるのです。

 

クイックドライブラシ

ご覧ください!

乾いた後に、スーパーフロートスプレーで、コーティング!

小さく見にくいフライでも、しっかりと浮かせ、よく見えるようになります!

是非試してください! 今まで見えなかったフライが見えますので、メッチャ釣りに有利になります!

 

クイックドライブラシ

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フォーセップ 

これ! とても重要なものです!

多くの方々から使いやすいフォーセップが欲しいと問い合わせがあり、お勧めのフォーセップを紹介する事となりました。

 

フォーセップの性能で釣りが変わると言っても過言ではないほど高性能なフォーセップは必需品です!

 

小さなフライを選び出すときに、フライはフォーセップで取ります。

これ、杉坂研治のフライボックスです。上2列は#32と#30のフライ   3段目 4段目は、 #28 解らなくならないように書いてあります。

ここで、重要なのがフォーセップの性能!

性能の悪いものは、挟んで取り出し、ティペットを結ぼうとしたときに、フォーセップの先端が滑り、フライがどこかへ飛んで行ってしまいます!

先端が細く、#32のフックでもしっかりとホールドし、逃がさない。

そしてバネになっているボディーの足の部分の“しなりと粘り"は、ソフトにフライを傷付けることなくホールドできるのです。

高級な機種しか持っていない感触です。

確実に挟んだ#32フックは、フォーセップを持ち、バックの景色の暗い位置へ持って行き、ティペットを通すと

小さなアイでも解りやすくブレにくく確実にアイへティペットが通せます!

目にレーシック手術を行い遠視(老眼)になった私ですが、この方法ならば、問題なくできます。

高性能フォーセップは必需品です。

杉坂研治が今まで使用してきたフォーセップは、高価な 定価11,000円の品でした。

流石にこれは高価で、無くしたらもったいないと使用する前は思っておりましたが、

使用してみたら、こんなに良い物は違うのか!と放せなくなり、無くさないよう気にして使用しております。

いつも気にしているおかげでこの10年、一度もフォーセップを無くした事はありません。

 

安価なフォーセップを他にストリーマの釣りで使用していましたが、河原に置き忘れたり、バネ部分が弱く、いつの間にか無くなっていたりした事は何度もあります。

多くの方々からTV放送後に、何処のフォーセップを使用していますか?など質問が多く、その価格に皆さん驚いておりました。

そこで、先日、大病院の院長先生の許可を得て、手術着に着替え、消毒をして、手術器具管理室へ入れて頂き、数十種類のフォーセップを触り試させて頂きました。

そのなかで、比較的安価で高性能な物を発見し、これなら11,000円の物の上を行く性能(フライ用として)のものを見つけてきました。

 

TP77 #32のフックを確実にホールド! しかも、この細かいギザが、滑ることなくしっかりと安定して挟みます。

 

そして、TP-S33 ストリーマ用のロングシャンクフックもしっかりと挟め、引っぱっても取れません!

これぞ高性能! お勧めの一品です!!

 

ハイグレード・フォーセップ

ご覧ください!

このフォーセップは、必ず持っていた方がよいです! 一生ものですので、この価格ならばお値打ちです!

是非ご使用ください!

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老眼!遠視でお困りの方達へ!

 

とても便利 しかも

老眼鏡くさくない!  ジジイくさくない!!  カッコイイ拡大鏡です。

 

じじくさい老眼鏡は掛けたくない! そう思っている貴方にはお勧め!

アメリカで大人気の 拡大鏡 FlexSpecs 

  

偏光グラスを掛けたまま、サッと使用でき、サッと片付けられる超優れもの拡大鏡!
付けていることが全く気にならない、一押しお勧め品です。

クリップでキャップのツバやサングラスのフレームに直接装着が可能。

この拡大鏡を私はキャップに付けておりますが、付けている事を忘れてしまうほど気にならない優れもの!

素早く掛ける事ができて、ティペットを! フライを! 結び終わったら、サッと上へ上げるだけ!

とにかく簡単!

ハットを被っている方は、グラスの柄の部分へ取り付ける事も可能です

FlexSpecs

ご覧ください!

遠視の度合いにより種類があります。 FLEX SPEX 拡大鏡 ページ

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以上の釣りを有利にしていくグッズが揃っていれば、究極に小さなミッジングの世界でも、食わず嫌いになることはなく、

楽しく良い釣りが出来るようになります。

シラメ釣りのみならず

忍野でも、#30以下の虫を選んで捕食しているライズを見ることが多く

特に4月の大型の虫が出ていないときは、連日この小さな虫を捕食しております!

この方法で釣りをしてもらえば、多くの方が見て見ぬ振りをして歩き去っていくライズを、次々とヒットさせ1日を楽しく過ごす事ができるのです。

 

私のスクールへ参加された方は、もうすでにこのことを実践して、気持ちよく良い釣りをされている方が多いのですが、まだまだ知らない方も多く

この機会に、是非挑戦してみませんか?

今まで釣れなかったライズが釣れる面白さ! 最高です!